訛りの治し方と矯正方法は?
訛りは、地域によるイントネーションの違いのことを意味します。東京の言葉は「標準語」と言われ、それ以外の地方の言葉は「訛っている」と表現されることがあります。会社や職業によっては訛りを治したり、矯正したりすることが必要になりますが、訛りの治し方や矯正方法には、いったいどのようなものがあるのでしょうか。
人から指摘してもらう
訛りの治し方の1つに、人から指摘してもらうという方法があります。友人や同僚などに、「訛っていると感じたら教えて」と伝えておき、会話の中で訛った言葉を使用した時に指摘してもらえるようにします。
「○○の言葉が訛っていたよ」などと指摘してもらえれば、指摘された言葉を1つずつ矯正していくことができます。
アクセント辞典を買う
訛りを矯正する方法の1つに、日本語のアクセント辞典を買うという方法があります。よく使用される日本語のアクセントが記されているので、訛っているアクセントと標準語のアクセントの違いを理解し、訛りを治すことができます。
友人などに指摘された言葉が、どのようにアクセントが違うかわからないとう時にも、アクセント辞典を見れば一目瞭然です。
NHKのニュースを見る
訛りを治す方法として、NHKのニュースを見るという方法もになります。NHKのアナウンサーは、他のテレビ局のアナウンサーよりも厳しく日本語の標準語のアクセントを習得させられます。
NHKアナウンサーのアクセントはかなりきれいなので、普段見るニュースをNHKにしておき、ながら聞きしているだけで標準語を習得することができる場合もあります。
自分の会話を録音する
訛りを矯正する方法として、自分の会話を録音するという方法があります。自分の会話を録音することで、どう訛っているのかを把握することができます。人に指摘されてもよくわからないという場合は、自分のイントネーションと、NHKアナウンサーのイントネーションを聞き比べてみたり、話している友達とのイントネーションの違いを聞き比べてみましょう。
意識して録音すると普段どおりにしゃべれなくなってしまうので、友人などに頼んで、ふとした時に録音してもらうようにしましょう。
標準語で話す友達と一緒にいる
訛りを治したい時には、標準語で話す友達と一緒にいるようにしましょう。同じ地方出身者で、訛りが強い友達とばかり一緒にいると、どうしても訛って話してしまいます。そのため、きれいな標準語で話す友達と一緒に入ることで、訛りのイントネーションから抜け出し、標準語を話せるようになります。
訛りを治したいと思った時には、標準語を話す生粋の東京人と一緒にいるようにしましょう。
歌で覚える
訛りを治したい時には、歌を聴いて標準語を覚えることもになります。地方出身の歌手で地元を売り出したい人はともかく、それ以外のミュージシャンは、たいていは誰にでも受け入れてもらえるように、標準語で歌を歌っています。
訛りを治し標準語で話したいという場合には、自分の好きな歌手や歌を聴いて、その発音やイントネーションから標準語を習得しましょう。歌ならニュースやアクセント辞典よりも取り入れやすく、手軽に聴くことができるのでになります。
訛り言葉の特徴は?
訛り言葉は、地域によっても大きく違ってきますが、訛り言葉には地域ごとにどのような特徴があるのでしょうか。訛り言葉の特徴について解説していきます。
宮城県の訛りの特徴は?
宮城県の訛り言葉は、言葉の1つ1つに濁点が付き、濁った言葉になることが多いです。「暑いね」という言葉でも、訛った言葉で話すと「あづいなや」となります。
また、語尾に「~だっちゃ」「~だべ」などの濁った言葉が付け加えられることが多いです。例えば、「そうだよね」という言葉の場合は、「んだっちゃね」という訛り言葉になります。
青森の訛りの特徴は?
青森県の訛り言葉は、とにかく短い言葉が特徴になります。青森の地域によっても若干違いますが、「来い」という言葉は「こ」、「食べろ」という言葉も、「け」という1単語のみで表現します。
寒い地域なので、早く家に入って温まりたいことから言葉が短くなったと言われていますが、「こ」「け」と言われても、理解することが難しいと感じる人がほとんどでしょう。
東北全体の訛りの特徴は?
東北全体の訛り言葉の特徴は、まずは「濁点」がつくことです。濁点が多いので、濁った印象の言葉が多くなります。また、イントネーションとしては、言葉の前ではなく後ろにアクセントがつくか、言葉の前にアクセントを持って来るべきところでアクセントをつけずに話すことも多いので、間延びした印象になることも多いです。
京都の訛りの特徴は?
京都の訛りの特徴として、大阪などの「~やねん」という言葉が、京都では「~してはります」という、上品な言葉遣いになります。イントネーションなどは大阪や兵庫などと同じでも、京都の場合はどちらかというと上品な言葉遣いになることが多くなります。
関西の訛りの特徴は?
関西の訛りの特徴としては、言葉のアクセントが後ろ側に来ることが多く、一見きつい口調に聞こえてしまうという特徴があります。また、語尾に「~やろ」「~やねん」などの言葉がつくことも有名です。全体的に標準語と大きくイントネーションが違うので、訛りを治すことが大変な印象があります。
九州の訛りの特徴は?
九州の訛りの特徴としては、西日本なのでイントネーションは大阪や京都などの関西よりで、語尾に「~ばい」「~けん」などの言葉をつける点が印象的です。「何しているの」という言葉も「何しとっと」、「そうだね」という言葉も「そうたいね」などと訛って言い換えられることもあります。
沖縄の訛りの特徴は?
沖縄県の場合は、「訛り」と言うよりは、「方言」の印象が強いです。「おはよう」という言葉も、沖縄の方言で話すと「うきみそーちー」、「なんとかなるさ」という言葉が、「なんくるないさー」と表現されるのは有名でしょう。
沖縄県の訛りという観点で言えば、関西のイントネーションと似ていると言われています。沖縄では、「や」「ん」「よ」などが語尾につくことが多いため、どことなく関西の訛りと似ていると感じる場合があります。
訛りを治すアプリは?
訛っていることに悩んでいる人は多いため、訛りを治すアプリが開発されているのではと調べてみましたが、残念ながら、日本語の訛りを治すアプリは販売されていませんでした。しかし、訛りを治すためには自分の会話を録音することや、正しい発音をしている言葉を録音して聞くことも大切になるので、ボイスレコーダーのアプリを取得することがです。
訛りがあるアイドルは?
訛りがあるアイドルとして有名なのは、山形県出身の「佐藤唯」さんではないでしょうか。日本テレビ系の「秘密のケンミンショー」などにもよく出演しており、山形の訛り全開で話している姿は、とても可愛らしいです。
「にじいろジーン」などの番組にも出演していましたが、現在では地方局のリポーターなどのお仕事を中心に活動しています。
訛りが強い人の特徴は?
東京出身の人ではない限り、誰しも訛って話していた経験があるでしょう。東京も基本的には地方出身者の集まりなので、訛っている人がいても不思議ではないのですが、中にはとても訛りが強い人も存在します。訛りが強い人には、いったいどのような特徴があるのでしょうか。
自己主張が強い
訛りが強い人の特徴の1つに、「自己主張が強い」という特徴があります。自己主張が強い人は、訛りによっても自己主張をしようとするため、訛りが強くなっていることがあります。また、「東京に来たからって訛りを治す必要がない」と思っているので、訛りを治さずに話していることが多いです。
地元が好きすぎる
地元が好きすぎる人も、訛りが強い傾向にあります。地元が好きな人は地元の訛りを「恥ずかしいこと」と思うのが嫌で、あえて訛って話している場合もあります。また、地元の友達などと電話などで話す機会が多いことから、訛りが抜けにくいということも考えられます。
両親や祖父母がかなり訛っている
訛りが強い人の特徴として、両親や祖父母がかなり訛っているという特徴があります。特に祖父母と同居していた場合は、訛りがうつって訛りが強くなってしまうことがあります。こればかりはそれぞれの家庭環境や一緒に生活している人の訛り具合によるので、本人の意思で改善することは少々難しい問題と言えるでしょう。
訛りはうつる?
よく、関西に旅行や出張に行った友達が「関西弁うつったわ~」などと言うことがありますが、実際に訛りはうつることがあるのでしょうか。
都合の良い時だけうつる
訛りがうつるとはよく言われることですが、実際に東北などの「~だっちゃ」「~だべ」などという訛りがうつるという人は少ないでしょう。また、九州の「~ばい」という訛りも、意識しなければうつらないことがほとんどでしょう。
たいてい関西に行くと「訛りがうつる」という人が多いですが、関西弁は比較的かわいい&かっこいい訛りと受け止めている人が多いため、意図的にうつっている場合が多いです。また、関西の人は訛りを隠さず話すことが多いので、訛りが頭にインプットされやすくなるという理由もあるでしょう。
長期間の生活ではうつることが多い
長期間その地域で生活して入れば、訛りがうつってしまうこともあります。大学進学でその土地に引っ越したり、就職や転勤などで長期間その場所で生活するようになると、必然的に周囲の人が訛っているため、自分にも訛りがうつることがあります。
ふとした言葉遣いが「訛っている」と感じる程度訛ることが多く、あまりにもわざとらしい場合は、地元出身者にはすぐに「わざと」とわかってしまいます。
訛りがうつりたくないという方は、定期的に標準語の友達と話す機会をもうけ、標準語の感覚を思い出すようにしましょう。
訛りは個性として受け入れることも大切!
今回は、訛りの治し方や矯正方法、地域ごとの訛り言葉の特徴や訛りの強い人の特徴、訛りはうつるのかなどについて解説しました。訛りはどこの地方にもあり、それぞれの地方によって訛りの特徴は違ってきます。かわいらしいと感じる訛りもあれば、まったく通じない訛りもあるでしょう。
上京すると特に、周囲の人が標準語で話しているので、訛っていることが恥ずかしいと感じることもあるでしょう。しかし、東京の人はたいていが地方出身者です。訛っていることが恥ずかしいと感じることはありません。
仕事や職業上で、訛りを治す必要がある方は、ぜひ今回の記事を参考にしてみてください。