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【男女別】義理堅い人の特徴・武将はなぜ義理堅いのか・診断項目

義理堅い人とはどんな人のことを言うの?

世の中には、いろんな性格の人間が存在します。その中でも、他人から良くも悪くも感心される性格の一つに「義理堅い」と言われるものがあります。この義理堅いという性格とは、いったいどのような性格を言うのでしょう。

義理堅いの「義理」とは、辞書どおりに解説すると、物事の正しい筋道や人として守るべき正しい道ということになります。そして義理堅いとは、その義理を通す性格ということになります。

義理堅いとは、正しい行いをするというような単純なことではなく、例えば人から受けた恩に対し、それに報いるという、一種の価値観に基づく行動になるので、義理堅さの度合いや内容によって、周りの人が受ける印象は違ってきます。

一般的に義理堅い性格を、別の言葉で表現するなら、律儀やまじめといった言葉で表現されることが多いことから、義理堅い人のイメージも浮かびやすいのではないでしょうか。

義理と人情は違うもの?

よく義理と人情という言葉は、二つセットで使われることが多いため、二つの言葉は同じような意味であると勘違いされている人が多いのではないでしょうか。

しかしこの義理と人情は、それぞれ相反する意味合いを持ち合わせています。義理は何があっても果たさなければならない、義務的なイメージがあるのに対し、人情は思いやりというように、他人への愛情や同情の気持ちを表す温かい心のことを言います。そのため時に義理は人情を超えて優先されるべきものになることもあります。

義理堅いに男女の違いってある?

義理堅い性格は、男女の性別によって違いがでるものではありません。ですが義理堅い性格は、義理を通す本人より、義理を通された相手が受ける印象によって変わるケースが多く、当事者の性別や関係性、そしてその義理の度合いや内容で判断されます。

例えば仕事を手伝ってくれた後輩女性に、「先日のお礼」といって、今度は男性が後輩女性の仕事をサポートするという行為は、とても自然で好感が持てる行為でしょう。しかしこの「先日のお礼」が、先日受けた恩より重く、釣り合いのとれないものになると、下心を怪しまれたり、引かれる場合も出てきます。

つまり義理堅いと表現される人は、男性でも女性でも相手の人が、義理を通された時に気持ちよく感じることが前提となります。そういった意味でも、周りから「あの人は義理堅い」と言われるには、それまでの実績や日ごろの関係性が重要になってくることでしょう。

義理堅いと言えば武将!

義理難いと言えば、武士のイメージを持つ人は多いのではないでしょうか。これはおそらく時代劇における仇討ちや、戦国武将が領主のために命を懸けて戦うイメージが定着しているからでしょう。それでは義理堅いと言われている武将について、何人か見ていきましょう。

織田信長

比叡山の焼き討ちや明智光秀へのいじめなどの逸話から、残虐で冷淡なイメージも多い織田信長ですが、実は義理堅いと言われるエピソードも持ち合わせています。

織田信長の正妻は濃姫といい、美濃の国斎藤道三の娘です。つまり織田信長と斎藤道三は、義理の親子ということになります。斎藤道三は息子である斎藤義龍と不仲になり、戦を仕掛けられます。当時お家騒動に、他国が援助の軍を派遣することは異例でしたが、この時織田信長は、義理の父親を援護するため、援軍を派遣しています。

結果的に織田信長からの援軍の到着を待たずして、斎藤道三は義龍に敗れましたが、生前義理の親子でありながら、織田信長と斎藤道三との間には、深い信頼関係が築かれていたと推察する歴史家も多数おり、織田信長の義理堅さを表すエピソードとされています。

上杉謙信

上杉謙信といえば武田信玄がセットで思い浮かぶ方が多いのではないでしょうか。この二人には「敵に塩を送る」というあまりにも有名なエピソードがあります。

今川氏を裏切った武田信玄に対し、今川氏が報復として、武田の領地に塩を売らないように仕掛けます。この時生きていくのに必須である塩を断たれた武田側に、宿敵である上杉謙信が塩を送ったのがこのエピソードです。

実際は上杉謙信にとっては、利があった、または創作であるとする考えもありますが、このエピソードを除いても、上杉謙信の戦いのスタイルを、義理堅いと感じる人は多いことでしょう。上杉謙信は、戦国武将には珍しく、自ら領地拡大のために、他国へ戦をしかけるタイプではありませんでした。

上杉謙信の出陣は全て、謙信を頼り援護を求めてきた国人のためです。大義名分のために戦った上杉謙信の姿に義理堅さを感じた当時の武将の手記も残っています。

真田幸村

14年間の蟄居生活から、徳川家康の台頭により傾きつつある豊臣方に味方し、幼いころより世話になった豊臣家を守って戦うことを貫いた武将、真田幸村を義理堅い武将と評価する人は多いのではないでしょうか。

真田家を守るため、兄弟で徳川方に分かれてしまった実の兄真田信之への義理はないのかといった考えもありますが、義理というものの重さは、その人の価値観によって違うところがあります。

義理堅いとは、自分にとって全てを捨て去っても重視しなければならないと考えた義理を貫くということを指しますので、時に違う価値観の者から見れば、納得のいかない点もでてくるのが普通です。

真田幸村にとって通すべき義が、豊臣方につくことであったこと、そしてそれを貫き通したことは、義理堅い武将と言うにふさわしいと言えるでしょう。

大谷吉継

石田三成が、豊臣家を守るため関ヶ原の戦いに打って出ると決めた時、最初に打ち明けたのが親友である大谷吉継でした。豊臣秀吉の死後、徳川方についていた大谷吉継は、石田三成に勝ち目はないことがわかっていて、思いとどまるよう説得します。しかし石田三成の決心が固いとわかると、共に戦うことを約束しました。

このとき大谷吉継は病に侵されており、目も見えにくかったと言います。勝ち目がないことを分かっていながら、親友のために命を投げ出せる大谷吉継の生きざまが、義理堅い武将という評価につながったのでしょう。

あなたは義理堅い人?今すぐチェック!

以下の質問に答えてみてください。

□もう長く連絡と取りあっていなくても、昔世話になった人には必ず年賀状を出している。

□お世話になった人へのお歳暮などの贈り物は欠かさない。

□一度採用された会社を、よほどの理由がない限り自分から退社することはない。

□お世話になった人の誕生日を記録していて、必ずお祝いメールを送るようにしている。

□お世話になった人からの誘いは、断ったことがない。

□貸し借りがあった時は、必ずきっちり清算する。

□Lineやメールのやり取りでは、必ず自分が最後に送信して終えないと気持ち悪い。

□浮気はけっしてしない。

□お墓参りはけっして欠かさない。

□守れそうにない約束はしない。

チェックが8個以上つくあなたは、立派に周りからの「義理堅い」という評価を得ているはずです。

義理堅いがゆえに損する事もある!

義理堅い人が通す義理というのは、その人にとっての譲れないものになります。ただしその義理は、他人にとっても同じとは限りません。そのため義理を通す行動や考えが、いつも他人に理解され、共感を得るとは限りません。

他人から見て疑問の残る行動や考えというのは、その人数が多ければ多いほど、批判の対象となり、評価を下げてしまうことにつながります。評価が下がると、義理堅い人もただの変わり者と変わらない扱いを受けることもあり、損をしてしまうことにつながります。

それでも自分の信念を曲げることがけっしてできないのは、義理堅いからというより他ありません。

義理堅いのもなかなかいいね!

義理堅い人というのは、自分の通すべき義理を、徹底していつでも通そうとします。つまりブレることがありません。そのため、少々変わり者と思われることがあっても、長く側にいる人には、厚い信用を得ることができます。

あの人なら信用して大丈夫と、長年の知り合いから太鼓判を押してもらえるなんて、とても名誉なことだと思いませんか。

義理堅いあるあるを紹介!

あの人は義理堅い人だと言われる人には、よく似たエピソードが語られます。少しご紹介しましょう。

・会社の飲み会の清算の時の話。レジの前で、たった1円が足りなくて、「1円ぐらい出すよ」とわたしが負担したことがありました。返金なんて期待していなかったのに、次の日小さな封筒に入れて、きっちり1円返してくれた同僚の義理堅さには、いつも感心します。

・幼稚園の時、「大きくなったら結婚しようね」と約束していた幼なじみの彼は、とても義理堅い人です。約束をけっしてやぶることなく、今ではやさしい旦那様です。

・中学時代に大変お世話になった恩師の命日には、毎月必ずお墓参りを欠かさない母は、とても義理堅い人です。もうかれこれ20年になります。

義理堅いと言えばこの人!

あなたは義理堅いと言えば、誰を想像しますか。義理堅いという評価が高い人を2人ご紹介しましょう。

西川きよし師匠

義理堅いと言えば、日本人なら誰もが知っている伝説の漫才師「やすきよ」で有名な、西川きよし師匠です。元参議院議員という肩書からもうかがえる真面目さと、人を思わず笑顔にさせる天然な性格を併せ持つ西川きよし師匠には、義理堅さをうかがわせるいくつかのエピソードがあります。

木村政雄さんは自著「やすきよと過ごした日々」の中で「やすしさんは我が儘を言うが、説得する余地があることも多かった。きよしさんは一度こうだ、と決めると、説得をしても絶対に動かず、我を貫き通す人だった。」と、このように回想されています。

またテレビ東京系列で2010年まで放送されていた『田舎に泊まろう!』に出演した際、宿泊させてもらった個人の宅には、みやげを送り続けているとのことです。

ブラックジャック

手塚治虫の有名な漫画の一つである「ブラックジャック」の主人公、ブラックジャックも義理堅いことで有名です。

かつてブラックジャックが殺人犯と間違えられ、無実の罪で捕まってしまった際に、ある男性に無実を証明してもらい助けてもらいました。そして別れ際、怪我をしたときは手術をして助ける旨の約束を交わします。

その後会社の悪事の犠牲になり、その罪を背負わされ殺されそうになった男が、瀕死の重傷を負っていることを知ったブラックジャックは、数々の陰謀により邪魔をされながらも、なんと100億以上の身銭をきり、男との約束を守り、男に手術を施し命を救います。それだけではなく、男が二度と会社の連中に狙われないよう、整形手術まで施しました。

ブラックジャックとは、昔受けた恩はどんなことをしてでも返し、約束は必ず守る義理堅い男です。

義理堅い生き方も悪くない!

恩をけっして忘れることなく、受けた恩は必ず返す義理堅い生き方は、時に他人には理解されず、変わり者扱いをされることもあります。ですが義理を通す理由は、誰かとの大切な約束を守るためであったり、誰かへの感謝をずっと忘れずにいる素敵な気持ちからきています。

自分に正直で、相手のことをまっすぐに思いやる気持ちは、義理堅い人に流れている温かい心を感じさせてくれる長所以外のなにものでもありません。人からどう見えるかではなく、義理を通そうとする自分を大切にする義理堅い生き方も、かっこいいと思いませんか。

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