「マジか」ってどういう意味?
「マジ」に語尾を付け加えることで、「マジで」や「マジに」のように副詞として使われたり、「マジ怖い」などの形容詞としても使われます。
今回のテーマである「マジか」の場合は、接尾語「か」との複合言語となります。つまり、「本当なのか」や「本当なんだ」といった意味を持ちます。
「マジか」を使用するシチュエーション
それでは、「マジか」という言葉はどのようなシチュエーションで使われているのでしょうか。
驚いた時
とっさに「驚いた」「びっくりした」と言う言葉が出てくる人はなかなかいませんし、「えっ、本当に!?」では一言としては長いでしょう。しかし、文字数が少なく省略化された「マジか」であれば、瞬発的に出てくる一言としてぴったりの言葉です。
若者が多用することで、多くの人が耳にします。言葉の響きや使いやすさから、若者だけでなく多くの人に「マジか」という言葉が受け入れられ、定着していったのでしょう。
言葉を失った時
何か言わなければと思いつつも、衝撃が強く何も思い浮かばず、つい「マジか」と言う言葉を口にしてしまうのでしょう。また、受け入れきれない事実を自分に言い聞かせるように、何度も口に出している場合もあります。
信じられない時
例えば、海で寒中水泳をしようとする人を見かけて「この人、マジか」と言ったとします。この一言には、「冬に泳ごうとするなんてこの人、本気か?信じられない」と言った意味が含まれています。
同じ驚きを表す表現でも、状況や前後の文章によってニュアンスが変わってきます。
SNSなどのやり取り
例えば、友人から「明日、抜き打ちテストがあるらしいよ」と言うメッセージが届いたとします。驚きのあまり「えっ、そうなの?」と返信をしてしまうと、相手は「本当だよ」ともう一度メッセージを送らなければならず二度手間になります。
また、本当かどうか再確認をされているようで、信用がないと思われてしまうこともあるでしょう。しかし、「マジか」と返信をすれば、驚きの気持ちと合わせて、相手に「テストがあるということが分かった」と言うことも伝えることができます。
SNSにおいて「マジか」という言葉は、頻繁に使用されており、レスポンスの常套句となっています。
使い方による「マジか」の意味を見分けましょう
驚いた時の使い方
初めて聞く話や予想外の話にびっくりして「マジかっ」と声が大きくなったり、言葉を失ってしまった時は消え入るような声になってしまいます。このように、声の大きさなど言い方によって驚くのニュアンスも変わってきます。
とっさの一言なので、自然と言葉に感情が反映されてしまうのでしょう。
相槌としての使い方
そのため「うんうん」と頷くよりは、「マジか」と言うほうが相手は話を聞いてくれている印象を受けます。より話を聞いていることを相手に伝えたい時は、次にご説明するリアクションを加えるといいでしょう。
リアクションとしての使い方
例えば、「マジかっ」と「マジかー」では、相手に与える印象が異なります。前者は本当にびっくりしているように見えますが、後者はあまり興味がなさそうに見えるでしょう。
声のトーンを落として「マジかぁ」と表現をすると、その話に対してショックだったり、何か考えさせられているような印象を受けたことを表します。
また、リアクションを取ることで、相手に「もっと話を聞きたいのかな」または「これ以上話を続けないほうがいいのかも」と思わせることができ、話の進行を変えることもできます。
「マジか」と言う時の心理とは?
それは、「他人との同調」や、「空気を壊したくない」という心理です。「そうなんだ」と否定や意見をされることなく自分の話を聞いてもらえると、共感してもらえた、あるいは自分を受け入れてもらえたような気になります。
したがって、できるだけ相手に不快な思いを与えたり、和を乱すようなことをしないようにという心理作用が働いていると言えます。
「マジか」が口癖の人の特徴
それぞれのタイプの特徴を見てみましょう。
空気が読める人
男性の場合は、サービス精神が旺盛で太っ腹な人に多いでしょう。
女性の場合は、愛嬌が良く八方美人な人に多く見受けられるでしょう。
話を聞いていない人
空気を読んでいる人との違いは、淡々としており反応が薄い点です。自分の話ばかりする人、または周りのことに無関心な人に多く見受けられます。
前者は、あからさまに聞いていない様子で、話を遮って喋り出すことが多いです。一方、後者の場合は、聞き上手に見えることが多いでしょう。しかし、完全に聞き役に徹するため、話を掘り下げることがなく会話が広がりません。
「マジか」に隠された本音
裏を返せば、聞いているフリをしているだけで本音で話をしていないということになります。そのため、「マジか」が口癖になっている人は、あまりよい印象を受けません。
なぜなら、周りと同調することで荒波を立てず、自分が悪者や少数派にならないようポジションを確立させているからです。また、その場の空気を読むことができる人で、さらに雰囲気を変える力を持っている人は、自然と自分の有利な方向に話を運ぶこともできます。
つまり、「マジか」に隠された本音とは、話の内容には全く興味がないということです。話の内容よりも、ちゃんと聞いているフリができているかどうかが重要なのでしょう。
「マジか」の使い方には注意しよう!
もし、相手に話を聞いていないことを気づかれた場合、相手からは上辺だけの付き合いであると信頼を失ってしまうこともあるからです。
「マジか」が口癖になっている人は、淡々とした相槌になっていないか、オーバーなリアクションを取って聞いたつもりになっていないかを注意しましょう。
また、相手にそのような印象を与えかねないことを頭に入れておけば、状況に応じて「マジか」を使うことができるようになるでしょう。
「マジか」がもたらす人間関係
声の大きさや表現の仕方で、ニュアンスが異なってきます。純粋に驚くだけでなく、言葉を失うほどの衝撃を受けていたり、信じられないと言った意味を持つこともあります。
また、「周りとの同調」という心理作用が働き、相槌やリアクションとして「マジか」を意図的に使用する人がいます。特に、話を聞いていない人、または空気が読める人に多く見受けられます。
それは、自分の気持ちや意見よりも相手の話を聞くことを第一優先に考えているからです。しかし、話を聞く姿勢を重要視するあまり、話の内容に関心がなくなってしまいます。
「マジか」は関係を壊さないための言葉である反面、信頼を失う言葉でもあることを理解した上で使うようにしましょう。