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待機児童問題の原因・対策・現状・なぜ・本質|いつから

Author nopic icongmm_ly
社会問題 / 2018年04月14日
待機児童問題の原因・対策・現状・なぜ・本質|いつから

そもそも待機児童問題ってなに?

最近、メディアで取り上げられることが増え、耳にすることも多くなった「待機児童問題」ですが、保育所に入所申請をしても保育所側が受け入れられる人数に限りがあるため入所できず、順番を待つ児童がいるという問題です。また、保護者が児童を保育所にいれようと活動することを「保活」といいます。

待機児童問題の原因は?

それでは具体的に待機児童問題の原因をさまざまな視点から探って見ましょう。

保育士

待機児童問題の解決策として、「保育所を増やせば?」という声がしばしば挙がります。確かに単純に考えるとそれがベストですが、そう上手くはいきません。なぜなら、保育所が増えても肝心な保育士が足りないからです。保育士がいなければ児童の面倒を見る人がいないということです。

保育士の資格をもっていても保育士として働いていない潜在保育士もいます。そういう人の中には、子供を預かるという責任の重さや労働環境を理由としている人も少なくありません。

少子化

現代の日本は少子高齢化社会と呼ばれています。そういった中で「どうして少子化なのに待機児童がいるの」という素朴な疑問を抱く人もいるでしょう。それにはもちろ運理由があります。昔は現代の家庭のあり方とは違っており、共働きの家庭はほとんどなく、共働きであっても祖父母と同居している家庭が大半を占めていました。

つまり、子供を育てることの中心は家庭にあったということです。それに対して、今では核家族化が進み、子供を育てる中心が保育所に集中してしまっているからです。また、都市部に人口が集中してしまっているのも原因の1つです。

政府

これまでに日本政府が待機児童問題を受けて発表したのは「待機児童解消加速化プラン」というもので、保育現場の環境改善に力をいれて取り組んでいました。その結果、安倍政権に交代する前の2.5倍に加速しました。しかし、それと同時に女性の就業率も上昇し、保育所の利用を希望する人も増加しました。

こういった結果に対し現在の首相である安倍晋三内閣総理大臣は平成30年度から子育て安心プランに取り組んで待機児童問題に終止符を打つとおっしゃいました。その具体的な内容として待機児童の解消に必要な約22万人分の予算を2年間で確保して意欲的な自治体を支援し、遅くとも3年間で全国の待機児童を解消するということです。

さらに、平成34年度末までの5年間で情勢就業率80%に対応できる約32万人分の保育の受け皿を整備し、全ての人が無理なく保育と仕事を両立できるようにするとのことです。

待機児童問題の対策はしていないの?!

国の政策としては上記でも述べたとおり2017年のピークまでに待機児童問題の解消を目指して40万人の保育の受け皿を確保する「待機児童解消加速化プラン」を打ち出し、2段階の計画に分けて緊急集中取組期間として緊急プロジェクトを行なっていました。

この緊急プロジェクトの具体的な支援内容は次の5つです。それは「賃貸方式や国有地も活用しあ保育所整備」「保育を支える保育士の確保」「小規模保育事業など新制度の先取り」「認可を目指す認可外保育施設への支援」「事業所内保育施設への支援」です。

場所の確保が困難な都市部では国有地を活用するなどして援助や費用補助をすることで保育所の整備をし、潜在保育士に保育士として働いてもらうための職場環境の改善や認可外で働く無資格者の資格習得の支援によって場所と人材を確保するという内容です。

待機児童問題の現状は?!

待機児童数は2010年から減少の傾向が見られ、日本政府は待機児童問題に対して対策を取り、待機児童を受け入れる施設もありましたが、2015年には待機児童数は23167人となり前年の2014年よりも2000人以上増えるという結果が出てしまいました。政府の力を入れた取り組みにより待機児童0人を実現できた地域もあります。しかしまだ待機児童問題は解決ではありません。

いつから待機児童問題は起きているの?

待機児童問題は第二次ベビーブーム世代の卒園とその後の少子化により1981年をピークに減少し始め、保育所数も1985年をピークに減少傾向にありました。その後、1999年以降に待機児童数は減少して2009年には1998年の約3分の1にまで減りました。

どうして待機児童問題はおこるの?

待機児童問題がなぜ起こるのか、それにはいくつか理由がありますが、1つの原因として、出産後に働きたいという女性の増加が著しいということがあります。日本政府は近年、男女差別に目を向け、女性が働きやすい社会づくりに力をいれてきました。しかし、待機児童問題の深刻化は女性の産後の仕事復帰の妨げにも繋がっています。

その他の原因として、保育所を作る場所が限られている都市部に児童が集中していること、核家族が一般的になってきていること、潜在保育士が増加し保育士が不足していることもあげられます。

待機児童問題の本質的なことって?

待機児童の数が減っていきている背景にはトリックがあります。それは「待機児童」と呼ばれる定義・基準が変わったということです。つまり、これまで数えられていた児童が「待機児童」に該当せず数えられなくなったというだけだということです。これは、日本政府が待機児童問題を解決しているようにみせて実際は変化がないということになります。

保育現場の声は!

待機児童問題についての対策を考えているのは政府の人間であることから、保育現場の実態や状況を知る者の声は届きませんでした。政府が潜在保育士に保育士として働いてもらうための待遇改善策に対してたったの2%では満足できず戻ってこないとの声が上がっています。こういった保育現場の声に耳を傾けることでも待機児童問題解消に近づけます。

他にもより具体的に待機児童問題に対する保育現場の声はあります。そういった声を集めている方がいます。その方のサイトをぜひご覧になってください。

待機児童問題に対する望みとは?

待機児童問題の解決は決して容易ではなく実際に困難な状況ですが、そんな待機児童問題に対する望みとは何でしょう。それは、需要と供給の均質化です。保育所に児童を預けたいという需要に答えられていないのが現状なので、保育士の給与を上げることをはじめとし、待遇をよくして人材を確保しようと取り組まれています。

これが現在取り組まれていることの最善であり望みです。

一般企業も率先して取り組みを!

待機児童問題となるとやはり政府は何をしているんだというように真っ先に目を矛先が向くのは日本政府です。しかし、待機児童問題の深刻化に当たって一般企業もうごき始めています。

セブンイレブン・ジャパンはオーナーや従業員向けの保育所を2か所開設し、加盟店を支援することを発表しました。人手不足が深刻化する中主婦層を中心に働きやすい環境を整えることが狙いです。

その他の企業でもオフィスにキッズスペースを併設したり、そういったオフィスを机単位で企業に貸し出して仕事復帰をしてもらうという取り組みも行われています。

子どものためが社会のためにつながる?!

待機児童問題は保護者と児童の問題だと思われがちですが、実は掘り下げていくと社会全体に関わっていることです。現代のような少子高齢化社会では労働年齢も高齢化しており若い人材をより貴重としています。待機児童問題が解消されれば産後の仕事復帰も増え、社会に貢献できるということにつながります。

また、こういった環境づくりは若い人が安心して子どもを産むことにも繋がり、さらに少子化対策にもつながることになります。

民間の保育所は救世主?それとも?

待機児童問題への手助けとして民間の保育所が参入しはじめ、保育を産業化している動きが見られます。これに対し、待機児童問題の解消に民間の保育所は必要であるといった声や保育の質が低下して安心して子育てができないといった声のが上がり、賛否両論であることがわかります。

反対派の声に質の低下が挙げられているが、確かに大切な子どもを預けるのだから安心して子どもを送り出せる信用ある保育所が良いのは当然のことです。実際に民間の保育所の悪い噂は0ではありません。しかし、認可団体で行われていれば保育の質も一般てきな保育所より落ちるということはなく、すべての民間の保育所を批判することは間違いであると言えます。

より保護者が保育の状態を知ることができるよう、情報開示の義務化を進めています。その保育園の抱える問題や環境をしることで民間の保育所への見方も変わってくるでしょう。

子ども・子育て新システムってなに?

子ども・子育て新システムとは全世代型の社会保障の構築を目指して国民の安心確保のための最優先項目のひとつです。

この新システムの基本的考え方は、子どもは社会の希望であり未来を作る力、子どもの健やかな育ちは今の社会を構成するすべての大人にとって願いであり喜び、子どもの最善の利益を考慮しすべての子どもたちが尊重されその育ちが等しく確実に保証さることが必要、子育の充実感を得られるなど親としての成長を支援するという考えです。

具体的な内容としては、地域における学校教育・保育の計画的整備、多様な保育事情の量的拡大、給付の一体化および強化です。また、それによる効果を質の高い学校教育・保育の一体的提供、保育の量的拡大、家庭における養育支援の充実だと仮定されています。しかし、まだ待機児童問題の解消には繋がっていません。

待機児童問題に関するおすすめの本は??

著者は横浜市の副市長として待機児童問題に取り組んだ方で、母親、行政幹部、研究者の観点から執筆されたものです。

待機児童問題のこれから

待機児童問題の意味から原因や解決策を紹介しましたが、皆さんは待機児童問題についてどう考えているでしょうか。待機児童問題のような社会の変化に沿って起こる問題は、原因がはっきりと分かっている上に数多くの解決策が出され実行されていてもなかなか簡単には解消されません。

女性は家事の仕事をするという昔の考え方も希薄化し、これからは女性がどんどん社会へでて働きます。それに伴い、待機児童問題を放っておけば深刻化する一方で、さらに女性の社会進出を妨げ、男女差別のあり方も改善されません。政府と国民が一丸となって、待機児童問題に立ち向かい、少しでも早く待機児童0人を実行させましょう。

潜在保育士の方は特に今必要とされています。日本の未来のために、待機児童として保育所にいけない子どものために、産後の職場復帰ができない保護者のために、自分にできることを精一杯しましょう。

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