uranaru [uranaru]

【状況別】だらける方法・幸せなのか・心理|仕事/一人暮らし

だらけるとはどういうこと?

毎日のようにお仕事や家事、勉強にいそしんでいる皆さん、お疲れ様です。毎日忙しく、かつ勤勉に過ごしている皆さんでも、時折やっていることを放り出してだらける、なんてことはありませんか。おそらく、実際にだらけるということをやってみたという方も多いのではないでしょうか。

しかし、この「だらける」という行動ですが、世間ではあまり良いイメージでいわれることはありません。特に日本人は世界的に見ても勤勉とよくいわれるほどに真面目で努力を惜しまない気質のため、逆にこのようなだらける人間を「怠け者」というようにレッテル張りし、白い目で見るということも少なくありません。

そもそも、「だらける」というのはどういうことなのでしょうか。そして、だらけることははたして悪いことしかないのか、気になる方も多いでしょう。今回はだらけることの意味や、だらけるための方法やメリットについて見ていきましょう。

「だらける」の意味とは?

聞いたことのある方も少なくない「だらける」という言葉ですが、辞書にはどのように載っているのでしょうか。その意味は下記のように、やるべきことをやろうとしないで怠けたり、あるいは生活態度などがだらしない状態であるために、意志を持って行動していなかったりするさまを指します。

例としては、子供が夏休み中に宿題や外で運動をするということがなく、冷房の効いた部屋で昼間からごろごろしていたり、またやるべき仕事に集中することなく、ボールペンをいじったりネットサーフィンに興じていたりするような状態を表しています。

①気持ちがゆるんで体や心にしまりがなくなる。だれる。
② だらしなくなる。しどけなくなる。
③おこたる。なまける。

https://kotobank.jp/word/%E3%81%A0%E3%82%89%E3%81%91%E3%82%8B-322644

だらけるのと休むのとの違いとは?

「だらける」と似た状態として「休む」というものもあります。たしかに仕事や家事などやるべきことから離れてのんびりしているさまは一見すると両方とも同じように見えるでしょう。この2つの言葉に違いというのはないのでしょうか。

実は1つだけはっきりした違いがあります。それは「計画的に手を抜いているかどうか」という点です。この点では「だらける」の方が無計画かつ気分的に手を抜いている状態で、一方の「休む」は計画的に、かつちゃんとした意志をもって手を抜いている状態を指します。

より専門的な言い方をするならば、「休む」の方がはるかに戦略的だということです。つまり、その時点での状態でそのまま作業を続けることで、現段階で取り組んでいることの効率が悪くなるような場合に、効率をよくするために手を抜くのが「休む」という行動といえます。

これに対して「だらける」の場合は、そこまで考えずに惰性で手を抜くことです。

仕事でだらける方法

仕事も手を抜くとクライアントや同僚に迷惑をかけるだけでなく、利益を損なうということにもなりかねません。先ほども見たように日本人は特に真面目で勤勉な気質であるためか、「だらける」ということに対して非常にネガティブなイメージを持っています。

といっても、常に緊張した状態が続いていては、体や心のどこかで不調をきたし、仕事のモチベーションまで下がって、成果にも悪い影響を与える場合もあります。そこで、仕事中に上手にだらける、つまり手を抜くための方法を知っておくことが大切です。

そもそもだらけたいと感じるのは、現在取り組んでいることが重荷に感じられたり、なかなか進まないことにいらだちを感じたりするためです。だからこそ、いったん手を止めて気分転換することが大切です。ただし、その気分転換の間はやっている作業のことは一切考えないようにします。そうすることで脳内のスイッチの切り替えがうまくいきます。

だらけることにはどのようなメリットが?

仕事中にだらけることには実は多くのメリットがあります。まず、現在の作業の中で必要な情報を整理することにつながるという点です。これは、あえて手を止めることで一度作業を完了させるための情報のインプットを止め、それによって脳の方が必要な情報をふるいにかけるという作業に入るためです。こうすることで必要な情報の氾濫を防ぐことにつながります。

また、集中力や創造力のアップにつながるというメリットもあります。こちらについても現在取り組んでいる作業から一度離れてみることで、頭や心に余裕が生まれ、それを通じて作業をこなすための新しい方法や切り口を思いつくことができるようになるためです。逆にいえば、頭がパンク状態の時には余裕がなさすぎて、かえって作業の妨げになるといえます。

状況別だらける方法

一言で「だらける」といっても、その人のおかれた状況によってそのための手段はさまざまです。ここでは、だらける状況をいくつか取り上げ、その状況ごとにうまくだらける方法について見ていきましょう。

一人暮らししている方の場合

読者の方の中には一人暮らしをしている方も多いのではないでしょうか。たしかに一人暮らしという環境自体は、一緒に住んでいる人が他にはいないため、誰にも邪魔されることなく、何をやろうにも自由です。だからこそ、その気になればだらけることはいくらでもできます。

しかし、いくら自由だからといってもずっとだらけてばかりいると逆効果です。あまり調子に乗りすぎると食生活などの生活習慣が不規則になり、結果として心身に不調をきたしてしまうでしょう。しかも、他に誰もいないからこそ注意してくれる人もいません。

そのため、だらけるにしても日付(あるいは曜日)や時間などを決めておくことが大切です。例えば、週に1度、日曜日の午後の2時から5時の間に意識的にだらけてみることで、散漫なだらけに比べると心身にメリハリを保った状態できちんと休めることができます。

子育ての合間に

毎日のように育児をするお母さんも、たまには手を抜かないとストレスが溜まって、肉体的にも精神的にも参ってしまいます。そのためにはどのように手を抜けばよいのでしょうか。

ポイントは子供がぐっすりと寝ている時間帯です。特に赤ちゃんは1日に16時間にわたって寝るため、その間は手がかかることなく体を休めることができます。

とはいえ、育児をしているお母さんの中には家事も一緒にやらなければいけないという方も非常に多いでしょう。そのような場合は家事についてはなるべく1日の早い時間帯に片づけるようにすること、そしてなるべく洗濯機や食器洗い機、自動掃除機といった機械の力を活用するとよいでしょう。こうすることでだらける時間の確保も可能になります。

生理前の時期に

世の多くの女性にとって一生定期的にやってくる苦痛を伴うものが生理です。生理の真っ最中は激痛を伴うために、精神的に不安定になるということも多いはず。加えて、生理前の時期はだるい気分になったり、気持ちが余計に不安定になったりしてしてなおさら苛立ちも募るのではないでしょうか。

このような時は昼寝をしたり半身浴をしたりして心身ともにリラックスさせることが大切です。生理前の不安定な状態はホルモンのバランスが崩れていることや日頃のストレスが原因となっているためです。

もし、あまりだらける時間が取れないという場合は、軽めのストレッチなどをして体を動かし、汗をかくとよいでしょう。そうすることで血行が促進され効率よくだるさを緩和することにもつながります。ただし、無理して負荷のかかるエクササイズはしないようにしましょう。

長期休暇の真っ最中に

夏場(特にお盆の時期)や年末年始といった長期休暇は誰もが毎年のようにたのしみにしている時期です。しかし、なまじ休日が何日も連続して続くため、ついついだらだらしたくなってしまいます。かといって、あんまりだらけると生活習慣が乱れるだけでなく、休み明けの前後の時期に憂鬱になりかねません。

このような時は1日のスケジュールをきちんと立てて行動することが大切です。とはいっても、せっかくの休みですので自由時間はある程度多めに取りたいという方も多いでしょう。そこで、毎日必ずやることに割く時間をあらかじめ設けたうえで、残りの時間を自由時間に充てれば、それほど生活のペースを崩すことなくだらけることができます。

立場別だらける心理とは?

誰もが生きていれば必ずどこかでだらけますが、その理由もそれぞれの立場によってさまざまです。

そこでここでは、立場別にだらける心理について考えていきましょう。

主婦の場合

主婦の方の場合は基本的に家の中で家事や育児にいそしんでいるという方が多いですが、この家事や育児というのも、外で仕事をすることと同じようにかなり負担がかかります。特に育児の場合は、子供が手にかかる段階であればいつも目を離すことができないから余計にストレスが溜まっていくことも少なくありません。

このように非常に大きな緊張にさらされているからこそ、疲れやストレスが溜まってくると意識や体の方は休みたいと思うようになります。そういう時は無理しないで空いた時間を見つけてだらけるようにすることが大切です。

妻の場合

妻の場合は、夫との人間関係や置かれた立場がだらける心理に大きく影響しています。夫との関係がそれほど悪くない状態であれば、「このくらいはいいだろう」ということで手を抜く場合があります。

しかし、夫との関係があまりよくない状態であったり、夫と同じように仕事を持っていたりするような場合は疲れからだらける場合が多いです。このような場合は無理することなくきちんとだらけるとよいでしょう。

子供の場合

子供であってもみんながみんな活発、というわけではありません。中には暇な時間に家の中で寝転がってだらけているという場合も多いです。

このような場合はやる気がなかったり、のんびりしていたりとあまり深刻ではない動機が多いです。ただ、あんまりのんびりだったりやる気がなさすぎだったりするのは、後になって自立することになった時のことを考えるとよいことではないので、時折注意することも大切でしょう。

だらけることははたして幸せなのか

だらけている間は嫌なことからも解放されていてのんびり昼寝などができているようですので、一見すると幸せのようにも見えます。

ところが、だらけている状態というのはその背後に罪悪感が伴っている場合が少なくありません。つまり、やるべきことがあって頭では「やらなければ」という思いがある一方、体の方が「やりたくない」という拒否反応があるという状態です。

このため一見するとのんびりと休めていますが、その心の中では「休んでいていいのか」という葛藤も存在するため、決して幸せを感じられる状況ではないといえるでしょう。

このような場合は、思い切っていったん休むことを決めたうえで、だらける方がよほど幸せを感じられます。

時にはだらけるのも悪くない

だらけるという行動についてここまでいろいろと見てきました。だらけることはやるべきことがあるのにきちんとやらないで怠けている、あるいは時間がたっぷりあることにかこつけてだらしない状態で過ごしているということのように見えて、一般的にはあまりよいことではないとみなされがちです。

しかし、人の集中力は実は思った以上に長持ちしないため、何らかの作業に打ち込みっぱなしだと張り詰めた状態になるため、心身に不調をきたすことも少なくありません。そこで、意識的にだらけてみることで、あらためてやる気や創造力、集中力を補充することができます。

そういう意味ではだらけてみるのもあながち悪いことではなく、むしろ毎日生きていく中では欠かせないひと時といえるのではないでしょうか。

モバイルバージョンを終了