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やまとことば一覧・やまとことばの名前・やまとことばに関する本

Author nopic iconmika
言葉の意味 / 2018年04月26日
やまとことば一覧・やまとことばの名前・やまとことばに関する本

やまとことばとは?

日本語は主に和語、漢語、外来語に分けられており、その中で最も歴史が深く伝統的なのが和語=やまとことばです。漢語や外来語に比べて言葉の響きが柔らかく、穏やかな女性らしさが特徴です。

現代の日本では簡潔に物事を伝えることができる漢語や、スタイリッシュな外来語が主流となっていますが、時折素っ気なくよそよそしいと感じることはありませんか。

とくにビジネスシーンでは相手に失礼のないようにと気を配るあまり、気難しい言葉遣いになってしまいます。もちろんそれは社会人として大切なマナーですが、言葉のニュアンスを変えるだけで印象が大きく変化します。

たとえば「恐縮です」をやまとことばに変換すると「恐れいります」になり、「結構です」は「お構いなく」となります。同じ意味でも、やまとことばには優しさが感じられるのではないでしょうか。それでは、美しく奥ゆかしいやまとことばについてご紹介していきます。

やまとことばへの変換方法

まずは、漢語や外来語をやまとことばに変換して表現する際に知っておくと良い点をご説明します。

「恐縮です」は、やまとことばで「恐れいります」に変換されると先ほど述べました。このように変換されるポイントが何か、お気付きになりましたか。

それは「恐縮」は音読みで、「恐れいる」は訓読みということです。簡単に言ってしまえば、漢字の訓読みがやまとことばです。しかし、ほとんどの訓読みが当てはまるということであり、全ての訓読みがやまとことばという事ではありませんのでご注意ください。

例:「今日は晴天です」→「今日は良い日和です」

例:「この映画は感動しました」→「この物語には心打たれました」

このように、漢字の音読みが漢語や外来語、訓読みが和語(やまとことば)となります。このポイントをおさえれば、やまとことばがさらに使いやすくなるでしょう。

やまとことば一覧

言葉一つとってもいろいろな言い回しで表現ができるやまとことばを知ることで、語彙力の向上が図れます。語彙の豊富な人には知性が感じられ、周りからの評価を上げることにもつながるのではないでしょうか。

素敵な大人への第一歩として、言葉から溢れ出す知性と品格を身につけたいところです。
そこで、今日からさっそく使える身近なやまとことばを一覧にしてまとめてみました。

ビジネスシーンで使えるやまとことば

ビジネスシーンのようなかしこまった場のやりとりでやまとことばを使うことによって穏やかで謙虚な姿勢を相手に示すことができるようになります。

ビジネスにおいて、「伝えるべき情報はわかりやすく」ということが重要ですが、一言二言、気持ちを伝えられるやまとことばを添えてみるのはいかがでしょうか。ぜひ参考にしてみてください。

お力添え(おちからぞえ)

目上の方に助けや協力のお願いをする際に使う言葉です。また、そのお礼を伝える場合にも使われます。単刀直入に「協力願います」などよりも柔らかい表現ができます。

例文:「こちらの案件へのお力添えをいただけませんか?」

例文:「お力添えいただき、誠にありがとうございます」

お手すきの際に(おてすきのさいに)

「時間や余裕がある時に」という意味の言葉です。「時間がある時」と言っているので、緊急時に使うのはやめたほうが良いでしょう。

例文:「お手すきの際にご連絡ください」

差支えなければ(さしつかえなければ)

「都合がよければ」という意味の言葉です。自分の都合だけでなく、まず相手の都合を伺うことで謙虚な姿勢を示すことができます。

例文:「差支えなければ、日程の変更をお願いできますでしょうか」

折り入って(おりいって)

「特別に、心を込めて」という意味です。重要なお願いや相談を持ち掛ける際にこの言葉を添えることで相手に真面目な姿勢が伝わります。

例文:「折り入って相談があるのですがお時間いただけますか?」

季節に関するやまとことば

次に、四季折々の様子が表現されたやまとことばをご紹介します。季語が会話に素敵な彩を添えてくれることでしょう。

春うらら(はるうらら)

春の穏やかな天候を表しています。「良い天気」を「春うららかな陽気」と言い換えると、春のぽかぽかした様子を連想させやすくしてくれます。

朧月(おぼろづき)

春の夜、霧や靄に包まれほのかに霞んだ月を表しています。

草いきれ(くさいきれ)

夏の強い日差しに照らされて草の茂みから立ちあがるムッとした熱気を表しています。「いきれ」というのは熱気で暑苦しい様子を表現した言葉で、「草いきれ」以外にも「人いきれ」という言葉があり、「夏まつりの人いきれでむせ返った」といった使い方ができます。

蝉時雨(せみしぐれ)

蝉が一斉に鳴きだしたかと思えば急に鳴きやみ、その後また一斉に鳴きだす様子を表しています。蝉の鳴き声がまるで突然降ったり止んだりを繰り返す「時雨」のようなので「蝉時雨」と言います。

秋たけなわ(あきたけなわ)

秋真っ盛り、もしくは盛りを少し過ぎた頃を表しています。「たけなわ」とは物事の最盛時、または盛りを過ぎて落ち着いてくる時を表す言葉です。「秋たけなわの好季節となりましたが、皆さまいかがお過ごしでしょうか。」といった時候の挨拶として使われる事があります。

小春日和(こはるびより)

11月~12月初旬頃、春のように暖かく穏やかな気候を表しています。「小春」と言っていますが、これは春そのものではなく「春のような」という意味で使われています。

時間を表すやまとことば

やまとことばには、朝方や夕方にもたくさんの言い回しがあります。

彼は誰時(かはたれどき又はかわたれどき)

人の顔がまだはっきりと見えない、薄暗い夜明け前を表しています。「彼は誰(かはたれ)」とは「あなたは誰ですか?」という意味が込められています。

誰そ彼時(たそがれどき)

こちらは陽が沈み暗くなってきた夕方を表しています。同じ意味と読み方の「黄昏」は、あとから漢語が当てられました。

暮れ泥む(くれなずむ)

日が暮れそうで、なかなか暮れない夕方を表しています。「泥む」は物事が進まず滞るという意味です。

やまとことばの名前

やまとことばは、日本らしい美しい響きから名づけにも多く用いられています。やまとことばに「言葉には魂が宿る(言霊)」という思想があり、それは五十音の一音一音に意味と力が込められていると考えられています。

生まれたその瞬間から一生呼ばれ続ける名前には言霊の力が強く働くといわれています。あえて漢字をつけずひらがなに想いを込めるというのも日本人らしく伝統的で素敵ではないでしょうか。

現代でも人気の高い古風な響きを持つ名前、男の子と女の子それぞれご紹介します。ぜひ参考にしてみてください。

男の子

まずは男の子の名前を3つご紹介します。

あおい

葵の花は徳川家の家紋に用いられているということもあり、どこか力強さが感じられます。「あ」の持つ言霊は、落ち着いた様子や、和やかによろこび恐れのないことをあらわしています。

「葵」の漢字に込められる願いの例:「なにか大きな事を成し遂げてほしい」

ゆづる(ゆずる)

譲るという言葉は「自分のものを人に与える」という意味です。日本人らしい奥ゆかしさが感じられる響きの名前です。「ゆ」の持つ言霊は、困難にぶつかっても抜け出せる機敏さと運を持っているということを表しています。

「譲」の漢字に込められる願いの例:「心の広い人になってほしい」

ほまれ

誉には「人が声を揃え称えるほどの評判」という意味があります。「ほ」の持つ言霊は、運が強いが独り占めをすると運は発揮されず、誰かのためにつかうことで発揮されるということを表しています。

「誉」の漢字に込められる願いの例:「周りから認められる尊い存在になってほしい」

女の子

次に女の子の名前を3つご紹介します。

ひより

日和とは「晴れてなにかをするのにちょうど良い天気」を意味しています。「ひ」の持つ言霊は、身近な人に安心感を与え、争いより平和を愛するということを表しています。

「日和」の漢字に込められる願いの例:「春や秋のポカポカした気候のように温かい心を持った子になってほしい」

こころ

やまとことばには心に関する表現が多くあります。「こころ」という言葉の響きに優しさを感じます。「こ」の持つ言霊は、表現力豊かで個性的、チャンスをつかむことで大成をなせるということを表しています。

「心」の漢字に込められる願いの例:「人の心を理解できる人になってほしい」

なごみ

「和み」とは、「気持ちが穏やかでくつろいでいる」という意味の言葉です。「な」の持つ言霊は、心優しく人を理解し受け入れる能力に長けており、愛情と希望をもたらすといことを表しています。

「和」の漢字に込められる願いの例:「周りを穏やかにする優しい子になってほしい」

やまとことばに関する本

やまとことばについて詳しく知りたいという方におすすめの書籍をご紹介します。

辞典

やまとことばの使い方などを調べるには、辞典がわかりやすくおすすめです。

ビジュアル大和言葉辞典

用例と写真付きで、やまとことばの意味をわかりやすく説明されています。やまとことばを深く理解できるおすすめの一冊です。

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この本の中に登場する大和言葉の中には、国語の教科書で見た事のある言葉や、日常的に使われている言葉、あまり接する事のない様な言葉、色々載っています。
一冊を通して一貫しているのは、読者がそれぞれの言葉の後ろに豊かな光、色、香り、温もりまでを想像させてくれます。掲載された美しい写真はその手助けに。
直接的な表現や数字でぶつ切りにされた表現は分かりやすく便利ですが、たまには先人達が育んだ一呼吸置かせる大和言葉で日本人としての柔らかい感性にふれるのもいいものです。

単語

やまとことばの言葉・単語を知るには、これから学んでみたいという方にも読みやすく書かれたもの、たくさんの言いまわしが記載されているという本がおすすめです。

美しい「大和言葉」の言いまわし

やまとことばをどこでどのように使うことができるのか詳しく説明があり読みやすい一冊です。これからやまとことばを活用したいという女性におすすめです。

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本文のレイアウトもきれいで気に入っています。言葉の解説もわかりやすくて由来も記してあってデザインもレイアウトもきれいなので個人的には読みやすくて学べていい本だったなあと思います。さっくりよむだけでも良いし、ゆっくりじっくり読むのにも最適です。大和言葉初心者ならちょうど良い加減のご本だと思います。

やまとことばを日常で使うメリット

やまとことばを日常で使うことによりどのような効果があるのか疑問に感じる方もいらっしゃるのではないでしょうか。そこで、やまとことばがもたらす効果を簡単にまとめてみました。

言葉遣いが上品になる

やまとことばの特徴である言葉の柔らかさと女性らしさが、自ずと上品さを増してくれます。また、やまとことばには言葉一つとってもたくさんの言い回しができるので、語彙が増えることにより知性を感じさせることができます。

身なりだけでなく、言葉から溢れる上品さは人としての品格をさらに上げてくれることでしょう。

コミュニケーション能力の向上

やまとことばによって語彙が増え、会話の幅が広がり、コミュニケーション能力の向上が図れます。やまとことばをさりげなく使うことで今まで関わることのなかった人や職業、趣味に出会う切っ掛けを得ることができるのではないでしょうか。

自分の気持ちを表現しやすくなる

「どうしたら相手に自分の気持ちをわかってもらえるだろう」と悩んだことはありませんか。やまとことばの言い回しは、聞き手への気配りを感じさせつつ自分の気持ちを深く言葉にのせたものばかりです。やまとことばを使うことにより、さらに自分らしさをだすことができるでしょう。

やまとことばで毎日を美しく彩る

今回はやまとことばについてご紹介しましたが、参考になりましたでしょうか。

現代の日本ではたくさんの言葉が存在し、使い方もさまざまです。漢語や外来語が主流となっている中で、やまとことばのような昔ながらの言葉を使うのは少し恥ずかしいと思われる方もいらっしゃるのではないでしょうか。

やまとことばには知性や品、優しさが溢れています。恥ずかしいと思う必要はありません。一言二言からでも意識して使ってみてはいかがでしょうか。慎ましくたおやかな大和の言葉は、使う人やその周りをも煌びやかにしてくれることでしょう。

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