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「謹啓」と「敬具」の間違いな使い方・位置・正しい使い方

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ビジネス用語 / 2018年05月03日
「謹啓」と「敬具」の間違いな使い方・位置・正しい使い方

謹啓(きんけい)や敬具(けいぐ)といった言葉

「謹啓」と「敬具」の間違いな使い方・位置・正しい使い方

「謹啓」や「敬具」といった言葉は、かしこまった手紙の中でよく見かける言葉です。しかし、実際に自分で使ってみようと思ったときには、どのように仕えば正しいのか、悩んでしまう方も少なくないことでしょう。

この記事では、そんな「謹啓」、「敬具」という言葉についてご紹介します。かしこまった文章を書く予定がある方や、そうした文章の書き方を知っておきたい方は、お読みください。

「謹啓」と「敬具」の間違った使い方

「謹啓」と「敬具」の間違いな使い方・位置・正しい使い方

「謹啓」と「敬具」の正しい使い方を見る前に、多くの方がしてしまいがちな、「謹啓」と「敬具」の誤った使い方をみてみましょう。このような使い方をしていたら間違いなんだ、と覚えておくことで、「謹啓」や「敬具」といった言葉の使い方に迷ったときに、正しい使い方を見つけやすくなります。

実は「ペアになる決まった言葉」がある!

「謹啓」や「敬具」はこの後の項でも説明しますが、「手紙の挨拶」として使われる言葉です。これは言い換えると、「おはよう」や「おやすみ」と同じような言葉であるということができます。

「おはようございます」と声をかけた後に、「良い夢を」という言葉が続いたり、「おやすみなさい」と言った後に「いい朝ですね」と言ったりしないのと同じように、「謹啓」や「敬具」にも、それぞれ「謹啓」・「敬具」を使ったときにはこの言葉と一緒に使うと決まっている、ペアになる言葉があります。

実は「謹啓」という言葉は手紙の最初に書く挨拶であり、「敬具」という言葉は手紙の最後に書く挨拶ですが、この点において「謹啓」と「敬具」を同じ手紙の中で使うのは誤りです。

これは「謹啓」には「敬具」とは別の、「敬具」には「謹啓」とは別のペアになる言葉があるからといえます。「謹啓」と「敬具」は同じ手紙の中では使わないようにしましょう。

「謹啓」と「敬具」の位置

「謹啓」と「敬具」の間違いな使い方・位置・正しい使い方

「謹啓」や「敬具」を手紙の中で使うときには、どこに書くべきなのでしょうか。この項では「謹啓」や「敬具」を書く位置についてご紹介します。

頭語と結語

「謹啓」や「敬具」は手紙の中で使われる言葉で、それぞれ「頭語」、「結語」と呼ばれる種類の言葉です。

「頭語」とは手紙の冒頭に書く挨拶の言葉で、これを実際に人に会ったときに例えると「こんにちは」と言った言葉にあたります。一方「結語」はこの逆で、人と別れるときに使う「さようなら」といった言葉にあたる言葉です。

人と実際に会うとき、別れるときに、「こんにちは」と声をかけてから話しはじめ、「それではさようなら」で別れるのと同じように、「頭語」は本文の始めに書き、「結語」は本文の最後に書きます。

「謹啓」を使う位置

「謹啓」という言葉は「頭語」にあたる言葉です。したがって手紙の書き始めに書く言葉であるといえます。具体的に例えると、「謹啓(空白)初夏の候、ますますご清栄のこととお喜び申し上げます」といったように、手紙を書き始めるということです。

「謹啓」は「頭語」であるので、人と話すときに挨拶しないで突然本題を話すことがないのと同じように、文章の中間に書いたり、文章の最後に書いたりすることはありません。必ず手紙の最初に書くようにしましょう。

「敬具」を使う位置

「敬具」は「結語」にあたる言葉です。したがって、手紙の本文の最後に書きます。具体的に例えると「まだまだ寒い日が続きますので、どうぞご自愛ください(空白)敬具」といったように書きます。敬具の後には、手紙の内容にあたる言葉は続きません。差出人の名前や手紙を出した日付など、手紙を出したときの情報を書きます。

「敬具」も「謹啓」と同じように、手紙を終えるときの挨拶なので、本文の中間や手紙の書き始めには書きません。必ず本文の最後に書くようにしましょう。

「謹啓」と「敬具」の正しい使い方

「謹啓」と「敬具」の間違いな使い方・位置・正しい使い方

「謹啓」「敬具」を書く位置がわかったところで、どのような使い方をするのが正しいのか、その使い方について詳しくみてみましょう。

冒頭の挨拶としての「謹啓」

「謹啓」は前の項でも説明したように、「頭語」にあたる言葉なので、冒頭に挨拶として書きます。「謹啓」とは「心を込めてうやうやしく言わせてもらいます」といった意味の言葉です。手紙を送った相手に対して、敬意を示す言葉であるといえるでしょう。

この「謹啓」で始まった文章は、「謹言」や「謹白」で結ぶのが決まりとなっています。この「謹言/謹白」という言葉は、「心を込めてうやうやしく言わせてもらいました」という意味の言葉です。丁度、「謹啓」と反対の意味を持つ言葉であるといえます。

「謹啓」、「謹言/謹白」という言葉は、よりかしこまった手紙の中でよく使う言葉です。目上の方や、お客様にあてた手紙の中では、「謹啓」、「謹言/謹白」を使うようにしましょう。

結びの挨拶としての「敬具」

「敬具」は前の項でもお話ししたように「結語」にあたる言葉です。したがって、手紙の本文の最後に書く言葉だということができます。「敬具」という言葉は「心を込めてうやうやしく言わせてもらいました」という意味で、先ほどご紹介した「謹言/謹白」と同じ意味を持つ結びの言葉だといえます。

「敬具」で終わる手紙は、「拝啓」で始まるという決まりになっています。「拝啓」は「拝」という字が「お辞儀する」という漢字で、「啓」という字が「申し上げる」という意味なので、「へりくだって言わせてもらいます」という意味の言葉です。

「敬具」と「拝啓」は、かしこまった手紙を書くときに使う頻度の非常に多い、「頭語」と「結語」です。「謹啓」と「謹言/謹白」に比べると、かしこまっている感じが少し弱い言葉で、一般的な手紙でも使いやすい言葉だといえます。

「謹啓」と「敬具」の類語

「謹啓」と「敬具」の間違いな使い方・位置・正しい使い方

「謹啓」や「敬具」と似たような言葉には、他にはどのような言葉があるのでしょうか。この項では、「謹啓」や「敬具」のように手紙の中で使われる言葉について、いくつかご紹介します。「謹啓」や「敬具」の他にも、いくつか手紙で使える言葉を知って、その手紙によりあった言葉を選べるようになりましょう。

敬白(けいはく)

「敬白」は「敬い謹んで申し上げました」という意味の言葉です。「結語」にあたる言葉だといえます。したがって、「敬具」と同じ種類の言葉であるといえるでしょう。「拝啓」や「再啓(再び謹んで申し上げます)」といった言葉とペアで使う言葉です。この言葉も、一般的な手紙で使いやすい言葉だといえます。

拝啓(はいけい)

「拝啓」は上記でも説明したように、「へりくだって言わせてもらいます」という意味の言葉です。「頭語」にあたる言葉ですので「謹啓」と同じ種類の言葉であるといえます。この言葉も一般的な手紙の中で使いやすい言葉であるといえるでしょう。

一筆申し上げます

「一筆申し上げます」とは「少し言わせもらいます」という意味の言葉です。この言葉は「頭語」にあたる言葉で、女性が手紙の差出人であるときに使う言葉であるといえます。「拝啓」などと同じように、一般的な手紙でも使うことができる言葉です。

かしこ

「一筆申し上げます」とペアになる「結語」で、「これにて失礼いたします」という意味の言葉です。これも女性が手紙を書くときに使う言葉であるといえます。「結語」ですので「敬具」と同じ種類の言葉で、「敬具」と同じように、本文の最後に書く言葉であるといえます。

急啓(きゅうけい)

「急啓」は「取り急ぎ申し上げます」という意味の言葉です。「謹啓」と同じように「頭語」にあたる言葉であるといえます。「急啓」は急用の手紙の場合に使う「頭語」です。「これは急いで知って欲しい」という内容の手紙を書くときには「急啓」を使うと良いといえます。

草々(そうそう)

「草々」とは「慌ただしくて申し訳ありません」という意味の言葉です。「急啓」とペアで使う「結語」で、「敬具」と同じ種類の言葉であるといえます。「急啓」で始めた急用の手紙は「草々」で締めくくるようにしましょう。

「謹啓」と「敬具」の例文

「謹啓」と「敬具」の間違いな使い方・位置・正しい使い方

それでは、実際に「謹啓」と「敬具」を使うときにはどのように使うのが良いのでしょうか。この項では「謹啓」と「敬具」を使った文章をいくつかご紹介します。文章を読んで二つの言葉の使い方のコツを掴みましょう。

「謹啓」の例文

「謹啓」と「敬具」の間違いな使い方・位置・正しい使い方

「謹啓」は使い方の説明のところでも説明したように、手紙の最初に書く言葉です。最初というのは、相手の名前を書いたそのあとすぐの、本文の書き出しに書くということです。これを踏まえて、次項から早速、実際に「謹啓」を使った文章をみていきましょう。

「謹啓」時下益々ご清栄のことお喜び申し上げます

「謹啓(空白)この頃はますます勢いがあり健康であることをお喜び申し上げます」という意味の文章です。「時下ますますご清栄のことお喜び申し上げます」は平たい言葉で言うと、「お元気でしたでしょうか」といった意味の言葉であるといえます。この文章は手紙の一番最初に書かれる文章として、よく使われる文章です。

「謹啓」とそのあとに続く文章の間には、空白を入れます。これは「謹啓」に「心を込めてうやうやしく言わせてもらいます」という文章が含まれていることや、空白を入れないと読みづらいことなどが理由です。

「謹啓」ますますご清祥のこととお慶び申し上げます

こちらも「謹啓(空白)ますます健康であることについてお喜び申し上げます」という意味の文章です。こちらの文章も手紙の書き始めに、非常によく使われる文章であるといえます。「謹啓(空白)」の後に「初夏の候」など季節の言葉を入れても良いでしょう。

「敬具」は本文の最後

「謹啓」と「敬具」の間違いな使い方・位置・正しい使い方

「敬具」は使い方について説明した際にもお伝えしたように、手紙の結びの挨拶に使う言葉です。したがって、自分の名前を書いた後に「それではまた」などと書くのはおかしいのと同じように、本文の最後に書きます。「敬具」は「自分の名前や手紙を出した日付や差出人の住所などを書く前に、本文の一番最後に書く」と覚えておきましょう。

ご自愛ください「敬具」

「ご自愛ください」は「自分の体を大切にしてください」という意味の言葉です。「お体に気をつけてください」と同じような言葉であるといえます。この言葉も、手紙を締めくくる言葉として、よく使われる言葉です。「敬具」は「心を込めてうやうやしく言わせてもらいました」と言う意味の言葉なので、こうした締めくくりの言葉の後に書きます。

「謹啓」を使うときと同じように、「ご自愛ください」と「敬具」の間にも、空白を入れると読みやすい文章になります。

お礼申し上げます「敬具」

感謝の気持ちを伝える文章を書いたときの締めくくりの文章に、よく使われる文章です。これも「お礼申し上げます(空白)敬具」と書くと良いでしょう。

一度覚えると簡単!

「謹啓」と「敬具」の間違いな使い方・位置・正しい使い方

いかがでしたでしょうか。「謹啓」と「敬具」という言葉についてご紹介してきました。手紙に使われる独特な言葉である、「頭語」・「結語」は使い慣れていないと、なんだかややこしく感じることでしょう。しかし、一度ペアになる言葉を覚えれば、次からは迷うことなく使うことができます。ぜひ覚えて、かしこまった手紙もささっと書けるようになりましょう。

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