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謹啓の結びの言葉・手紙での使い方・女性が使うのか|敬具

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ビジネス用語 / 2018年05月07日
謹啓の結びの言葉・手紙での使い方・女性が使うのか|敬具

日本人の知らない日本語が多数!?手紙の書き方

謹啓の結びの言葉・手紙での使い方・女性が使うのか|敬具

「謹啓」や「結び」と言う言葉を聞いたとき、みなさんはいつどこで使うか分かりますか。日本の習慣は独特で形式ばったものも多く、知らない日本語やマナーは誰しもたくさんあります。

今回はそんな日本語の中でも古くからある手紙の書き方のマナーについて解説しながら、ビジネスシーンでよく使われる「謹啓」について、それから多くの人を悩ませる「結びの挨拶」についてご紹介します。

頭語と結語って何だろう?

頭語と結語は、手紙独特の挨拶の言葉です。改めて「謹啓」と聞くと難しそうに聞こえますが、「拝啓ー敬具」のセットを聞くとピンとくる方も多いのではないでしょうか。この場合は「拝啓」が頭語で、最後に手紙の内容を結ぶように結語として「敬具」が置かれます。

頭語と結語はセットになって覚えている方が多いです。これらは日本で古くから手紙の交換の文中に用いられてきました。メールやチャットで会話できる現代は、親しい人へ手紙を出す機会も減り、手書きで頭語や結語を使用することも少なくなってきました。

結びの挨拶はどんなことを書けばいい?

手紙の書き始めの「時候の挨拶」は天気や季節の話題でペンが進むのですが、みなさんが困惑されるのが「結びの挨拶」です。そもそも「結びの挨拶」の存在自体を知らない人のほうが大多数なので安心してください。

後ほど改めてご紹介しますが、「結びの挨拶」は文字手紙を締めくくる言葉となるので、特に大事な部分になります。相手の健康・幸せ・発展を願う言葉を最後の文に添えるのが、オーソドックスな手紙の書き方です。

結びの挨拶と結語は別!混同しないで覚えよう

手紙の終盤で同じように結びという漢字を使用するため、「結びの挨拶」と「結語」を混同して覚えている方も多いので注意しましょう。結びの挨拶は相手への思いやりの文、結語は頭語とペアになる漢字2文字の挨拶です。

ビジネスで使う「謹啓」ってとういう意味?

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手紙を書く際の手順は、わたしたちが日常生活で意識する頻度はほとんど無くなってしまったものの、ビジネスの場面でいまだ根強くこの習慣が残っています。

頭語と結語は、手紙の中の要件や相手との親密さの度合いによって、使い分ける必要があります。ビジネス使用されることの多いのは、丁寧な頭語である「謹啓」です。一度覚えておくと何度でも使えるので役に立つでしょう。

頭語である「謹啓」という言葉には、本来「つつしんで申し上げます」と言う挨拶の意味合いがあります。

「謹啓」とセットで覚えたい!結語のバリエーション

頭語と結語はセットなので、頭語である「謹啓」とセットで使える結語をこれからご紹介します。結語として使用できる言葉にはいくつかバリエーションがありますので、順を追って見ていきましょう。

謹言(きんげん)

謹啓の結びに使用できるものの一つは「謹言」です。こちらは「つつしんで言上します」といった挨拶の意味合いを持ちます。言上は「ごんじょう」と読み、目上の人に何かを述べる時の言葉です。

謹白(きんぱく)

謹啓の結びに使用できるものの二つ目は「謹白」です。こちらの挨拶の意味は、「つつしんで申し述べます」となります。現在は常用されませんが、「白す」で「まうす(もうす)」と読んだ時代の名残と考えると、覚えやすいでしょうか。

敬白(けいはく)

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謹啓の結びに使用できるものの三つ目は「敬白」です。こちらは「うやまいつつしみて申し上げる」という意味です。難しいように感じますが、「敬う」と「白す」が合わさったと覚えてみましょう。

敬具(けいぐ)

謹啓の結びに使用できるものの四つ目は「敬具」です。この敬具にも「つつしんで申す」という意味があるということです。結語のなかでは、最もポピュラーで知名度が高い「敬具」ですが、「拝啓ー敬具」のセットで使用される機会のほうが多いのでないでしょうか。

謹啓を使うときに覚えておきたいこと

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このように、「謹啓」の結びとしてペアになって使用される結語のバリエーションは非常に多いです。また、丁寧な頭語は「謹啓」だけではなく、いくつか種類があります。一度日本郵便の公式ページで紹介されている表を確認すると、とても勉強になるでしょう。

一般の学校では国語の授業でバリエーションや組み合わせの仕方まではあまり詳しく習いませんが、頭語と結語は対にして覚えるので、学生時代に習った組み合わせや、Excelが自動判定で出してくれた組み合わせしか知らない方が大多数なのではないでしょうか。

改めて社会人になってマナー本の解説を読んでも、頭語と結語でどれを結ぶかは諸説あります。大切なのは、頭語と結語は「正解と断言できる組み合わせが複数あるという事実」を覚えておくことです。

相手から受け取った手紙に書いてあった組み合わせが、自分の使用している組み合わせとは違っていても驚かないようにしましょう。

覚えやすい組み合わせはどれ?

「謹啓」とペアで使用するのに覚えやすい組み合わせは、同じ漢字が入っているもの同士で結ぶ事です。たとえば、「謹啓ー謹白」「謹啓ー謹言」の組み合わせなどです。どうしても間違えたくない方にはおすすめの覚え方です。

もちろんこれ以外にも「謹啓ー敬白」「謹啓ー敬具」など正解はありますので、自分の会社ではどれが主流なのかを今一度上司に確認してみると心配が無いでしょう。

謹啓の結語は男女ともに使用できるのか?

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社会人になればビジネスで「謹啓」を使用する事は多くあります。今では男女の差別をしない時代になりましたので、ビジネスシーンでの頭語と結語の使い方は、一般的に男女の区別をすることはありません。

謹啓は男女ともに使用することが可能ですし、結びに使う結語も女性が使用してはいけないものはありません。ただしビジネスではなく日常で交わすお手紙、たとえば親戚同士などの形式的なお手紙の場合は、女性ならば覚えておきたい結語が存在します。

女性専用の「かしこ」は意外と万能だった!

昔の日本は男性が仕事で女性が家事と、家庭内での役割分担が決まっていた時代がありました。頭語と結語はその時代の手紙の作法の名残ですので、ビジネスに限らず生活全般になってくると少し状況が違います。

たとえば親戚づきあいでお手紙を出さなければいけなくなったとき、相手方がご年配(目上の方)の場合は「謹啓」の結びの結語として、「かしこ」という言葉を使用することもできます。

「かしこ」は「畏し(かしこし)」「畏まる(かしこまる)」が語源にあり、相手を敬う意味です。男女の差があった時代の名残で、女性用のひらがなで表記します。

この「かしこ」の魅力は差出人の女性らしさを出せること(※)、どんな頭語の結びにも使える結語という事です。「拝啓ーかしこ」「謹啓ーかしこ」「前略ーかしこ」もOKです。

※女性らしさの強調はビジネスにはやや不向きな表現です。また、男性は使用できませんので注意しましょう。

手紙の書き方の大まかな流れとは?

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さて、頭語と結語について理解が進んだところで、一度手紙の書き方を整理してみましょう。今まで解説してきた、頭語と結語がどこに入るか確認してみてください。

1:頭語

頭語は、手紙の一番最初に来ます。今回ご紹介している「謹啓」は、この位置に来ます。ほかの頭語としては、「拝啓」や「前略」もここに来ます。

2:時候の挨拶

次に「時候の挨拶」です。「時候の挨拶」はその時の季節や天候に合わせて相手へご挨拶を述べます。多くの人の印象にあるのは学生時代に学校からお家に持って帰るお手紙でしょうか。

ビジネス用:「春暖の候、皆様におかれましては益々ご健勝のこととお慶び申し上げます。」

プライベート用:「春の陽射しが柔らかくなりましたこの頃、○○様はいかがお過ごしでしょうか。」

このように、文章の前半に手紙を出す月の天候の話、後半に相手への気遣いを書きます。

現在のビジネスではほとんどパソコンで文書作成をするので、テンプレートのような文例がたくさんあります。調べてみると良いでしょう。

また下の文のように、あまりくだけた表現にするとプライベート用になってしまいますので、用途に応じて書き分けましょう。

3:主文

主文は、手紙の具体的な内容になります。この手紙を出した理由がここに入ります。「さて」や「この度は」などの起語から始まる場合がほとんどで、それ以外は定型句がなく自分の用件を伝えることが可能な場所です。

4:末文(結びの挨拶)

「末文」は「結びの挨拶」とも呼ばれ、手紙の内容によって書くものが違ってくるのですが、一般的には相手を思いやる言葉をかけます。

また、主文の内容によってはまとめを書いたり、今後の相手へのお願いであったり、未筆や乱文をお詫びしたり、返事を待っている事を伝えたり、非常にさまざまでテンプレート化するのが困難なのがこの「結びの挨拶」です。

5:結語

「結びの挨拶」のあとに「結語」が来ます。これは今まで解説したとおり、「頭語」とセットになる挨拶の言葉がここに書かれます。

「謹言」「謹白」「敬具」「かしこ」などがこの位置に来ます。

6:あとづけ

あとづけに来るのが日付と自分の名前です。ビジネスであれば名前の上に会社名と役職を併記することがほとんどでしょう。

手紙内での末文(結びの挨拶)はどう書けばいい?

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さて、先ほどの手紙の書き方の4で「結びの挨拶」について触れました。12ヶ月ごとにテンプレート化されてきている「時候の挨拶」に比べて、多くの人が一番頭を悩ませる種となるのがこの「結びの挨拶」です。

結びの挨拶の役割

結びの挨拶は、とても簡単に言うと「手紙のさいごのまとめ」の部分で、そこに相手への思いやりを込める必要があります。

手紙の順番では、3の主文で自分の用件を話すので、身勝手にならないように4の末文(結びの挨拶)という場所で相手への配慮を伝えるのでしょう。

人間の印象が別れ際に決まるように、手紙においても終盤の「結びの挨拶」の印象は、差出人の印象を大きく左右するとても大切な役割を担っています。

例文:こんな結びの挨拶はいかがですか?

【相手へ返信を依頼したい時】

ご多忙の中とは存じますが、折り返しのお返事をお待ちしております。

【取引先の会社などの活躍を願う時】

未筆ながら、貴社の更なるご発展を心よりお祈り申し上げます。

【相手の健康を願う時】

何卒、ご自愛専一にご精励くださいませ。

実際の手紙内で結語「謹啓」の使い方を紹介!

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それでは、「謹啓ー謹白」と「結びの挨拶」を使用した実際の例文を見て、おさらいしてみましょう。

例文:お世話になった上司が海外転勤する時のお礼状

謹啓(1:頭語は左上)

春風の候、○○様におかれましては益々ご健勝のこととお喜び申し上げます。(2:時候の挨拶)

この度、○○様におかれましては、△△へ転勤することになった旨をお聞きいたしました。

△△のプロジェクトはまだ記憶に新しく、○○様にお世話になったことに心より感謝しております。

これから××社でお仕事ご一緒できないことが名残惜しく存じますが、ご転勤後も変わらぬご指導、ご鞭撻を賜りますよう宜しくお願い申し上げます。(3:主文)

未筆ながら△△でも○○様が更なるご活躍をされることを、心よりお祈り致しております。(4:末文=結びの挨拶)

謹白(5:結語は右下に書く)

手紙を書いた年月日

社名や役職名

自分の名前(6:あとづけ)

謹啓の結語は省略しないできちんと書きましょう!

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ビジネスで「謹啓」を頭語に使うのは、社内でも目上の人への改まった表現をする時や、尊敬の度合いが高い社外のお客様とのやりとり時に使用されます。

「拝啓」を使用する時より改まった丁寧な印象を与えるのが「謹啓」ですので、結語を省略したり、基本的な文章の構成(1~6)を変えるのは好ましくありません。

もちろん会社によって主流になっている表現には差があるので、それが分かっている場合はそちらを優先しましょう。「郷に入っては郷に従え」です。

TPOに応じてできるだけ形式ばった言葉を使う方がいい場合もありますし、例文のように多少文章内容が稚拙でも自分の言葉を使ったほうが、相手を喜ばすのにベターな場合もあります。

今はビジネス上の手紙はテンプレート化されているのがほとんどで、自分が普段使用しないテンプレートだと驚くこともあるでしょう。しかし手紙で本来大切なのは、形式だけでなく相手に伝える気持ちです。

手紙を簡略して書く方法は?

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先ほど手紙の基本的な文章の構成は変更しないほうが好ましいと解説しましたが、手紙を略式で書きたい時は「謹啓」ではなく、頭語に「前略」を使用する方法があります。

この場合に省略できるのは、2の「時候の挨拶」です。この「前略」を使用する場合は、急ぎの用事であったり、時候の挨拶を交わす必要がないほど親しい間柄の時です。目上の人に使う時は慎重に使いましょう。

頭語「前略」の結語は「草々」「早々」などが一般的です。

手紙の構成が理解できれば謹啓の使い方もバッチリ!

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まだインターネットが普及していない時代、昔の日本人にとって手紙は連絡手段の一つでした。手紙は相手を思いやりながら自分の気持ちを伝えるツールでしたから、マナーなので仕方なく書くものではありませんでした。

今でこそ形ばかりが残って煩わしく感じることも多くあることでしょう。しかし、そんな時こそ本来の手紙の用途を考えてみましょう。

相手へ自分の気持ちを伝える時に大切なことは何か、それを熟考すること自体が思いやりと言えるのではないでしょうか。ペンに心を込めて、相手との絆を結びましょう。

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