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戦車の燃費・リッターどれくらいなのか・燃費の比較|タイガー

Author nopic icon日下部 柚希
車・バイク / 2018年05月08日
戦車の燃費・リッターどれくらいなのか・燃費の比較|タイガー

戦車の燃費はどれくらい?

ミリタリーネタが好きな人だけでなく、人気アニメ「ガールズ&パンツァー」の影響で、戦車に興味を持つ人が増えています。しかし実際に戦車が走る場合、戦車の燃費がどれくらいなのかまでを知ってる人は多くありません。今回はこの戦車の燃費にスポットを当てて、まずは有名な戦車がどんな燃費性能かを見ていきます。

有名な重戦車であるタイガーの場合は?

タイガーとはⅥ号戦車とも呼ばれるティーガーを英語読みしたもので、ティーガー1とティーガー2の2つの種類があります。第2次世界大戦時にはその圧倒的な火力と装甲で連合軍にかなりの被害を与え、「タイガー・フォビア」とも呼ばれる恐怖症を兵士にまで与えた戦車です。

第2次世界大戦時のティーガーはそれまでのドイツ戦車とは違い、バランスや機動力を捨てて火力や防御力を重視した重戦車と呼ばれる戦車でした。移動させる際にはその重量を分散させるための大きな履帯がネックとなり、列車からはみ出るため履帯を交換して移動させたという話も残っています。

人気アニメの「ガールズ&パンツァー」においては、戦車道全国高校生大会の決勝で主人公の西住みほ率いる県立大洗女子学園と戦った黒森峰女学園の隊長である西住まほが搭乗していた戦車としても有名で、その後も劇場版など多くの場面で登場しています。

燃費が悪くてもその戦果は高かった

そんなティーガーの燃費はとてもいいとは言えないもので、ティーガー2でリッターあたり162mと言われています。その燃費の悪さはティーガー1で57トン、ティーガー2では69.8トンという、それまでの戦車とは比較にならないほどの重量も影響していました。

しかしティーガーは、その当時の連合軍の主要戦車とされたT-34やM4シャーマンでは接射しても前面の装甲を貫けず、それに対してティーガーは1600m以上の距離があっても一方的に撃破可能という圧倒的な差がありました。ティーガーの戦車長は10人以上がそれぞれ敵戦車を100輌以上破壊したと言われています。

国産の主力戦車である90式戦車

90型戦車は1990年8月6日から陸上自衛隊で制式化された戦車で、61式、74式に次ぐ形で日本国内で開発・製造され、第3世代主力戦車として分類されている戦車です。

90式戦車は第3世代の戦車としては初めて自動装填装置が搭載され、装填手が乗らないため74式よりひとり少ない3人乗りになっています。ソ連の機甲部隊に対抗することをコンセプトとして作られたもので当初は北海道での運用しか想定されていませんでした。ですが平成23年以降の防衛大綱によって、他の地域でも使えるように訓練は行われています。

セラミック系の複合素材が使われた装甲は非常に硬く、正面からの防御力に関しては世界でも最高水準にある戦車です。

気になる90式戦車の燃費はどれくらい?

90式戦車は10ZGと呼ばれるディーゼルエンジンが使われていて、その気になる燃費については、1100リットルの燃料で300から340kmの走行が可能と言われているので、リッター当たりの燃費は270から310mということができます。

一見すると燃費が悪すぎてどうしようもないと感じるでしょうが、同じような1500馬力のディーゼルエンジンを使ったケースと比較した場合、やや劣るとはいえ決して燃費が悪すぎるという水準ではありません。

最新式の戦車として知られる10式の燃費は?

10式戦車(ひとまるしきせんしゃ)は90式に次ぐ4代目の国産主力戦車として、防衛省の技術研究本部と三菱重工業によって開発、生産されたもので、装備化が2010年度になることから10式と名付けられました。

北海道を中心に配備されている90式と違い、全国的な配備を目指して作られた10式は現状の陸上自衛隊における主力戦車として北部・東部・西部の各方面部隊に配属されています。さらに小型軽量化も図られ、90式の50.2トンよりも軽い約44トンという重量になっています。

そんな10式のエンジンは「水冷4サイクルV型8気筒ディーゼルエンジン」で、1200馬力もの出力を出すスーパーカークラスのエンジンが使われていますが、90式は10気筒のディーゼルエンジンのため、出力として見た場合には90式よりは少ないです。

世界一燃費がいいと言われる10式戦車

一方で90式と燃費を比較した場合、タンクに入る燃料は880リットルで航続距離が300㎞と言われているので、その燃費は340mと90式よりも燃費がいいことがわかります。この340mという燃費性能は戦車としてはあり得ない領域のものとされ、世界でも一番燃費がいいという声もある戦車です。

また、この10式戦車の最高速度は90式と同じく時速70㎞と言われていて、開発者が「ダカール・ラリーでも完走ができる」と豪語した足回りを持っている上に、ドリフト走行を披露した映像もあり、戦車がドリフトをしたこの映像には世界中から驚きの声が上がりました。

この10式戦車は1輌当たりの値段が約9.5億円とされ、配備が始まった2010年から2017年まで全部で88輌の10式戦車が配備されています。

戦車の燃費はリッターで考えるとかなり悪い?

ここまではティーガーや90式、10式といった戦車の特徴や燃費についてご紹介してきましたが、リッターあたりで考えるとやはり燃費が悪いのがお分かりいただけることでしょう。では実際どれくらい燃費が悪いか、戦車以外のものと比較をしていきます。

戦車よりも燃費が悪い乗り物もある

ここまでご紹介した中ではティーガー2がリッターあたり162mと一番燃費が低いものでしたが、それよりもはるかに燃費が悪いものも存在しています。まずは大型タンカーで、規模が大きく違うという点もありますが20トン規模のものであれば燃費はリッターあたり7mと言われています。

また同じように多くのものを運ぶという面で、ジャンボジェット機もやはり燃費が低いものとして知られています。日本国内のみならず世界中で飛ばれているボーイング社の777-300というタイプの飛行機の場合、リッターあたりの燃費は65mとされているため、国際便などではサーチャージと言われる給油が必要です。

一般的に知られている戦車よりも燃費がいいものは?

その一方でティーガーや90式より燃費がいいものは多くありますが、ここでは一般に馴染みのあるものをご紹介していきます。まずは自動車レースの最高峰として有名なF1で走るF1カーで、その燃費はリッターあたり1.3kmと言われています。

また乗用車では、スポーツカーの中でも世界的に有名なランボルギーニ・ムルシエラゴはマニュアル車でもリッター3.4kmとかなりの燃費の悪さが記録されています。これに対してハイブリッド車であるプリウスEは、カタログではリッターあたり40.8kmという数字です。

特に燃費がいい乗り物として有名なのはやはりスーパーカブでしょう。このスーパーカブはカタログの燃費では驚きのリッターあたり110kmという数字を誇り、これは戦車として最大の燃費を誇る10式の3200倍以上という数字です。

戦車によって航続距離は変わる

戦車は燃費も当然ですが、搭載しているタンクの容量によって航続可能な距離が変わります。上でもご紹介したように10式戦車なら300kmですし、ティーガーの場合は不整地での数字になりますが80kmと言われています。もともと戦車は飛行機のように長距離を移動して攻撃をするというものではないので、航続距離があまり求められません。

戦車の燃費を比較してみよう!

ここまでご紹介した中でもわかるとおり、戦車によって燃費が大きく変わるのがお分かりいただけたでしょう。ここまでご紹介した戦車以外のもので挙げると、アメリカ軍の主力戦車と言われる「M1エイブラムス」は容量が約1910リットルと大きいですが、リッターあたりでは240m程度とされています。

最新式と言われる戦車の燃費はどれくらい?

日本で最新式と言われる10式戦車の燃費については上記でご紹介しましたが、ここからは他の国で最新式と言われる戦車の燃費について見ていきます。

まずはイギリスの主力戦車としてイラク戦争などにも参戦した「チャレンジャー2」からご紹介していきます。第3世代の戦車として現在もイギリスで多く見ることができるチャレンジャー2ですが、燃費としてはリッターあたり約285mと決していいものではなく、また最新と言いながら1993年が配備開始なので、やや性能的には落ちると言われています。

その一方でロシアには2015年の戦勝パレードで初めて公開されたT-14と呼ばれる最新式の戦車があり、これは第4世代主力戦車として分類されています。このT-14においては無人砲台であり、搭乗する3人すべてが戦車の中にいるのが最大の特徴と言え、その燃費はリッターあたり390~440mとされています。

戦車の燃費を重量別に比べてみよう

戦車は燃料タンクの重量によって変わってくるとも言えますが、ここからはそんな戦車の燃料タンクの重量と燃費の関係性について表で見ていきましょう。あらかじめ上記でご紹介した戦車以外のものを表でご紹介します。

戦車名タンク搭載量航続可能距離リッター当たりの燃費
ルクレール1300リッター約550km約423m
レオパルト21200リッター約550km約460m
メルカバmk31200リッター約500km約360m
74式戦車約1150リッター約300km約260m
T-90約1600リッター約650km約405m

あくまでも表の数字は理論値として出されているもの

ここからもご説明できるように74式の燃費の悪さは別として、航続可能距離を500km以上にすることを基本として作られている戦車が多いことがわかります。日本の場合はこちらから攻めるわけではなく「専守防衛」が基本であるため、航続距離をそこまで長くとる必要がないと考えられたのでしょう。

しかしあくまでもこの数値は「理想値」であり、実際の燃費はこの数値の半分から6割程度とされているので、長距離を戦車で走って戦闘行為を行うというのはあまり現実的とは言えません。

戦車の燃費の考え方は他の燃費とは別物である

今回は戦車の燃費にスポットを当てて、主力と言われるティーガーや90式、10式などを筆頭に世界の戦車の燃費を比べてご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。現代は戦車が戦闘行為において花形となる時代ではないと言えますが、複合装甲や自動砲台など新しい技術が開発され続けていて今も現役の兵器であることもまた事実です。

しかし、その力はあくまでも抑止力として発揮するよう期待されています。それを思えば燃費の悪さも、普段の生活の中で使われる車などと同列に考えることはできません。戦車が出動するのは本当の非常事態だからです。こうした戦車が実際に使用されることがないに越したことはありません。

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