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種類別「読む」の尊敬語・「見る」との違い・例文|謙譲語

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ビジネス用語 / 2018年05月17日
種類別「読む」の尊敬語・「見る」との違い・例文|謙譲語

種類別「読む」の尊敬語

種類別「読む」の尊敬語・「見る」との違い・例文|謙譲語

尊敬語とは、相手を高めることにより、話し手が敬意を表すための表現です。一般的には、目上の人や上の立場の人に対して敬語を使います。ビジネスの場においては、上司・先輩・顧客・取引先の人などに対して用います。もし相手が年下であったとしても、自分より上の立場にある人や顧客に対しては尊敬語を使う必要があります。

「読む」の尊敬語は「お読みになる」がよく使われます。上の立場の人だけでなく、知らない人や親しくない人に対しても、このような表現を使うことは大切です。例えば「お読みになる」は「お読みになりますか」「お読みになりませんか」「お読みになりましたか」「お読みになって下さい」「お読みにならないで下さい」のような言い方ができます。

なぜ尊敬語は大切か?

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尊敬語を正しく使うことは、ビジネスや公式の場において特に重要な役割を果たします。相手への配慮や礼儀を表す方法だからです。いくら話の内容が正しくても、敬語の使い方が間違っていれば、相手に不快な思いをさせてしまうでしょう。不適切な尊敬語を使うなら、相手に配慮や礼儀を示しているとは言えません。

また話すときの態度や表情にも気を配る必要があります。いくら丁寧語を使っていても、態度や表情が横柄で無礼であれば、相手に悪い印象を与えてしまいます。普段から尊敬語を正しく使えるように、さまざまな場面を想像して練習しておきましょう。

謙譲語

謙譲語とは、話し手がへりくだって自分を低める表現です。そうすることにより、相手や相手側にいる立場の人に対して敬意を示します。すでに解説したように、尊敬語は相手を高めることにより敬意を示しますが、謙譲語は自分を下げることにより敬意を示します。

謙譲語は日本語独特の表現でもあります。日本では謙虚さは美徳とされていますので、正しく謙譲語を使うことができれば、円滑なコミュニケーションをすることができるでしょう。謙譲語の大切さについては、以下で詳しく説明します。

ではまず「読む」の謙譲語「拝読」について考えてみましょう。

「読む」の謙譲語「拝読」

「読む」の謙譲語には「拝読」という言葉があります。「はいどく」読みます。この言葉には「読む」と「拝む」が含まれているので、自分が読ませていただくという謙虚で敬意のこもった態度を表しています。

例えば、取引先の人から資料が送られてきて、それを読んだことを相手に伝える場合は「送って頂いた資料を拝読しました」と言うことができます。「拝読」は文字で書かれた文章を読むときに使う言葉なので、図や画像だけの資料について使うことはできません。

時々「拝読致しました」という表現を聞くことがありますが、厳密に言えば二重敬語です。「拝読」自体に敬意が含まれているので、「致しました」ともう一度敬語を使うと間違いになります。しかし一般的に使われているのは事実です。

謙譲語はなぜ大切か?

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日本人にとって謙譲語は大切です。なぜなら日本文化は、礼儀正しさや謙虚さを美徳とする文化だからです。正しい謙譲語を使うことができる人は、ビジネスの場においても自分の立場をわきまえた礼儀正しい人として重んじられます。

これとは反対に、欧米社会では自己主張できる人の方が重んじられます。さまざまな人種や民族が混在するアメリカや他の欧米諸国では、自分の意見をはっきりと自信を持って主張しなければ、何も意見のない人もしくは仕事熱心ではない人とみなされます。多くの場合、意見を出し合い、討論し問題を解決する方法をとります。謙虚さは自信のなさと思われる可能性があります。

日本の職場でも、ミーティングなどで積極的に意見やアイデアを出すことは大事です。しかし謙虚な態度や言葉遣いも重視されます。バランスを保ちながら、正しい謙譲語をマスターしましょう。

丁寧語

丁寧語とは、言葉そのものを丁寧に言う表現です。ほとんどの場合「です・ます・ございます・であります」という表現を用います。話し手が、聞き手に対して敬意を表したり、改まった気持ちを表したりするときに使います。

「読む」の丁寧語は、自分が動作主であれば「読みます」「読みました」などと言います。「読む」ことをするのが敬意を示すべき相手であれば、「読みますか」「読みましたか」と言えます。

目上の人だけでなく、あまり親しくない人にはいつも丁寧語を使うのが適切です。丁寧語を使わなければ、敬意の欠けた馴れ馴れしい言い方になってしまい、それを不快に感じる人も多いからです。

「見る」と「読む」の尊敬語の違い

種類別「読む」の尊敬語・「見る」との違い・例文|謙譲語

「見る」の尊敬語には「見られる」「ご覧になる」という表現があります。「ご覧になる」については以下で詳しく解説します。

例えば「見られる」を使って、取引先の人や顧客に対して「先日お送りした資料は見られましたか」と尋ねることができます。「見られる」は受け身としても使う表現ですが、尊敬語としても正しい言い方です。

「読む」の尊敬語としては「お読みになる」「読まれる」があります。「先日お送りした資料はお読みになりましたか」「先日お送りした資料は読まれましたか」などと言うことができます。

「読む」と「見る」には多少違いがあります。文章が書かれたものに関しては「読む」を使うことができますが、画像やグラフだけのものでは使えません。「見る」は、文章が書かれものでも、画像やグラフだけのものでも使うことができます。

二重敬語

ここで「読む」の尊敬語について注意しておきたい点があります。ビジネスの場でも時々耳にする言い方で、多くの人は間違いだとは気付かずに使っています。「読む」は使う頻度の高い語なので、特に気をつけましょう。

それは「お読みになられましたか」という表現です。文法上は間違いです。「お読みになる」は「お」を加えているので、すでに尊敬語を含んでいます。もし「れる」「られる」という尊敬語使ってしまうと、二重敬語となり厳密には不正確な表現になってしまいます。

よく耳にするので、間違いであってもて定着した表現であることは否めません。しかしできるだけ正しい敬語を使うことができるように、日頃から意識しておくことは大切でしょう。

「ご覧」

すでに「見る」の尊敬語として、「見られる」「ご覧になる」があると説明しました。ここでは「ご覧になる」についてさらに考えてみましょう。

「見られる」と「ご覧になる」を比較すると、「ご覧になる」の方がより敬意のこもった表現になります。

例えば「こちらの資料をご覧ください」「こちらの写真をご覧になって頂けるでしょうか」「どうぞご自由にご覧ください」「私どもの製品をご覧頂きありがとうございます」「契約書はご覧になりましたか」などの言い回しが可能です。

注意すべき点ですが、「ご覧になられる」という間違った表現をしないようにする必要があります。これも二重敬語になりますので、正確ではありません。「ご覧になる」と言うことにより、すでに尊敬語になっているので、「なられる」を加えるのは文法上は間違いです。

「ご高覧」

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「見る」の尊敬語で、「ご覧」よりもさらに丁寧な表現として、「ご高覧」という言葉があります。この表現は正式な場で用いることができる、非常に丁寧な表現です。会議や商談の場では、目上の人や取引先の人に対して使うのがふさわしいと言えるでしょう。

例えば、それほどかしこまった場でない場合は「お手元の資料をご覧下さい」と言えます。しかし正式な会議や話し合いで「お手元の資料をご高覧下さい」という言い方をすれば、さらに礼儀正しさを示すことができるでしょう。

また「この件に関しましては、この資料をご高覧の上、ぜひご検討して頂けますようお願い申し上げます」「わが社の製品をご高覧頂きありがとうございます。」のよう言えば、格式ある表現になります。

「ご高覧になられて下さい」も二重敬語で正しい表現ではありません。「ご高覧」ですでに尊敬語となっているので、間違えないように注意しましょう。

「読む」の尊敬語の例文

種類別「読む」の尊敬語・「見る」との違い・例文|謙譲語

日本語の尊敬語は難しいと、多くの日本語学習者は言います。しかし外国人だけでなく、日本人にとっても、正しい尊敬語を使うのは容易なことではありません。間違った尊敬語をいつも耳にしていたり、自分が正しいと思い込んで使っていたりする場合があるからです。

正しい尊敬語を使いこなせるかどうかで、ビジネスの成果や業績に影響する場合もあります。社会人としての資質を疑われないためにも、日頃から正しい尊敬語を自然に使えるように意識しておけば、いざという時に恥をかくことを避けることができるでしょう。

ここでは、手紙・メール・論文・記事の「読む」に関する使い方についての知識を整理しておきましょう。パターン別に「読む」の使い方に慣れておくことは大切です。

手紙

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例えば、目上の人から手紙をもらい、自分がそれを読んだことと感謝を伝えたいとします。その場合、「読む」の謙譲語を用いて「先日頂いたお手紙を拝読しました。お気遣いに感謝いたします」と言うことができます。「先日頂いたお手紙を読ませていただきました」という表現でも十分敬意を示せます。

また、敬意を示すべき相手が手紙を読んだのであれば、「社長が手紙をお読みになりました」「先生が手紙を読まれました」などと表現できます。また「この手紙を読んでいただけましたか」という表現も可能です。

他に考えられる状況として、何かの式典で、他の人が書いた手紙を人前で読むことあります。そのような時は「では今からその手紙をお読みします」と言って、読み始めることができるでしょう。

メール

現代社会では、メールも正式な通信手段で、ビジネス上の重要な情報のやり取りもメールで行われます。お互いに相手の顔は見えなくても、文面から態度を察することができるので、メールでも正しい文法を使い、礼儀を示すことは大切です。

例えばメールでは「先日送っていただいた資料を拝読しました。」のように書くことができます。これは取引先の人に対して、先方から送られてきた資料やメールを読んだ場合などに使います。すでに述べたように「拝読」は文章を「読む」ときに使う謙譲語であり、画像だけの資料の場合には、このようには言えないので注意しましょう。

また目上の人にメールを読んだかどうか確認したいときは、「先日お送りしたメールは読まれましたか」「お読みになりましたか」「読んで頂けましたか」「ご覧になりましたか」などと表現できます。

論文

例えば、自分が論文を書く立場で、大学教授など目上の人が自分の論文を読んだかどうか確認したい場合は「先日提出した論文はもうお読みになりましたか」と聞くことができます。「読まれましたか」「読んで頂けましたか」という表現もできます。

逆に教授が書いた論文を自分が読んだことを伝える場合は「教授の書かれた論文を拝読しました」「読ませて頂きました」と言えます。「拝読する」は読ませてもらうという謙譲語なので、相手の書いたものを読むときだけに使える表現です。ですから別の人が書いた論文や本を読んだのであれば「読みました」という敬語で十分です。

記事

種類別「読む」の尊敬語・「見る」との違い・例文|謙譲語

編集や執筆に関わる仕事をしている人は、記事を「読む」に関する表現を使うことが多いでしょう。

自分が何かの記事を読んだのであれば、「この記事を読みましたが、一つ質問があります」のような言い方ができます。記事を書いた本人に対して話す場合は、「この記事を読ませていただきました」「この記事を拝読しました」という敬語表現が適切でしょう。

例えば、自分が記者であれば、上司や編集長に自分の書いた記事を提出し、読んでもらったかどうか確認する必要が生じます。その場合「昨日提出した記事をお読みになりましたか」と尋ねることができるでしょう。または「読んでいただけましたか」、「くれる」の尊敬語を用いて「読んで下さりましたか」という表現も可能です。

「読む」の尊敬語を使いこなそう!

種類別「読む」の尊敬語・「見る」との違い・例文|謙譲語

「読む」の尊敬語・「見る」との違い・謙譲語などについて考えました。日常的に頻繁に使う「読む」という一つの言葉だけでも、場面や状況によっていろいろな言い方があることがわかりました。「読む」の尊敬語が間違って使われる例についても考察しました。よく使う言葉だからこそ、正しく応用することは大事です。

「読む」だけに限らず、尊敬語・丁寧語・謙譲語全般を正しく使うことができれば、相手を不快にさせることを避けることができますし、信用を勝ち得ることにもつながります。日頃の努力を怠らなければ、日常のコミュニケーションはもとより、商談・会議・スピーチなどの正式な日本語が要求される場でも、落ち着いて臨むことができるでしょう。

尊敬語が苦手な人でも、学ぶ態度を忘れず、練習を重ねれば、必ず自然に尊敬語を使いこなせるようになります。今回学んだ「読む」の尊敬語を活用し、コミュニケーション能力を伸ばして下さい。

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