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「拝啓」と「かしこ」の例文・文例・女性が使うのか|横書き

Author nopic iconKaname
ビジネスマナー / 2018年05月06日
「拝啓」と「かしこ」の例文・文例・女性が使うのか|横書き

「拝啓」と「かしこ」の意味

「拝啓」など、手紙の文頭に添える言葉を「頭語」と言います。また、「かしこ」など、手紙の末尾に添える言葉を「結語」と言います。頭語と結語は数多くありますが、この記事では一般的によく使われる「拝啓」と「かしこ」に絞り、続いての項目で「拝啓」と「かしこ」、それぞれの意味をご紹介しましょう。

拝啓

「拝啓」は、「謹んで申し上げる」という意味を持つ頭語の一つです。自分を一段下げた謙譲の表現と言えるでしょう。一般的には手紙の冒頭で「拝啓」と書き出した場合、その末尾に「敬具」という結語が添えられます。「敬具」の意味も「拝啓」と同じで、この2つでワンセットと覚えるとよいでしょう。

かしこ

漢字で「畏」と書き、「充分に意を尽くす手紙になっておらず恐れ入ります」という意味の言葉です。もともとは仮名文書の末尾に使われていたので、「かしこ」とひらがなで記述します。「かしこ」と対になる頭語は「拝啓」に限りません。また、頭語なしで文末に「かしこ」と結ぶのみという使い方も可能です。

「拝啓」と「かしこ」は女性が使うのか

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社会人であれば、「拝啓なら見たことがある」という人もいるでしょう。ビジネス文書でも、案内状などで見掛ける機会がある言葉です。

一方「かしこ」は、ビジネス文書ではあまり見かけないのではないでしょうか。ネットで調べると「かしこは女性が使う結語」と見掛けたことがある人もいるでしょう。

次の項目で、「女性が使う言葉なのかどうか」について詳しく説明していきます。

「拝啓」は男女共に使う

この記事の冒頭でも軽く触れましたが、「拝啓」と対を成す結語として「敬具」があるように、ビジネス文書においても、「拝啓」は男女共に使うことが可能です。また、「謹んで申し上げる」という意味を持つ頭語なので、主文の内容に関わらなず使える頭語でもあります。その汎用性の高さから、一般的に手紙でよく用いられる頭語とされています。

「かしこ」は現在だと女性が使う

仮名文字が生まれてから近代までは、「かしこ」という結語を男性も使っていたとのことです。意味も「(意を尽くし切れず)畏れ多いですが」という慎みのあるものですが、仮名文字ということもあり、正式な文書よりもフランクな場面で「かしこ」を用いることが多かったとのことです。

そのような認識の歴史があるため、近代から現在では女性のみが「かしこ」を使う習慣になっているとのことです。

「拝啓」と「かしこ」の使い方

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「拝啓」と「かしこ」の意味はここまでの中でご紹介したとおりですが、では、具体的にどのように「拝啓」や「かしこ」を使えばよいのでしょうか。続いての項目で「拝啓」と「かしこ」の使い方を紹介していきましょう。

個人的な手紙

「拝啓」と「かしこ」の例文・文例・女性が使うのか|横書き

1行を使って「拝啓」のみで書き出します。このとき、行頭の空マスは不要です。2行目の行頭に1文字分の空マスを入れ、時節の挨拶と先方への気遣いの言葉を書きましょう。3行目から手紙の本題を記述し、本文を書き終えた次の行で「かしこ」と結語を書きます。繰り返しになりますが、「かしこ」の結語を使えるのは女性が手紙を書く場合に限ります。

ビジネスの場での手紙

ビジネス文書は簡潔明瞭を心掛けましょう。1行目に「拝啓」と入れたら、1文字分の空マスのあとに文章を続けて構いません。ほとんどのビジネス文書では、時候の挨拶文と先方をたたえる言葉へと文章が続き、常日頃のお付き合いへの感謝の言葉で序文を記述しています。

それ以降の文章は、手紙と同様です。ただし、この場合は「かしこ」を用いず「敬具」を結語として用いています。

「拝啓」と「かしこ」の書き方

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近年は横書きの文章を見る機会が多くなったことに加え、手紙を読み書きする機会が減ったため、レイアウトという面でもどう書けばいいかと悩む人もいるでしょう。次の項目で、それぞれの書き方や、「拝啓」「かしこ」以外の頭語や結語を紹介していきます。

横書き

「拝啓」と「かしこ」の例文・文例・女性が使うのか|横書き

横書きの場合の書き方をご紹介します。

個人の手紙の場合

1行目に「拝啓」のみを書きましょう。

2行目の頭を1文字分開けて時候の挨拶を書き、相手の近況に気持ちを馳せる言葉を続けます。

3行目から主文となる本文を書き、改行して行頭を1文字分開けて手紙を締めくくる言葉を記述します。次の行の行末に「かしこ」だけを記し、次の行へ手紙を書いた日付、改行した行末に差出人名を書き、次の行に宛名に様を付けて手紙を書き終えましょう。

もし手紙が1枚に収まった場合は、何も書いていない便箋をつけるのが一般的です。その由来はいくつかの説があるとのことですが、どの説にも相手への気遣いや失礼のないように、といった意味がこめられています。

ただし、不幸を知らせるなどの手紙の場合に限り「不幸が重ならないように」という意味から1枚の便箋で収めること、というルールがあるとのことです。

ビジネスの手紙の場合

ビジネスの横書き書簡は、個人で書く手紙との違いが多いと言えるでしょう。

1行目の行末に手紙を書いた日付を(パソコン入力の場合は全角数字で)記入します。2行目に宛名を書きます。宛名が企業名の場合は「御中」、担当者名の場合は「様」を書き添えます。3行目の行末に差出人名を書き、4行目から本文を書き始めます。

ビジネス文書の場合は、「拝啓」のあとに1文字分を開けて文章を続けて構いませんが、「下記の通り」という形でまとめ、一番下に「記」と記して箇条書きをする形式が一般的です。具体的な記述については、後述の例文を参考にしてみてください。

本文の後に手紙を締めくくる結びの言葉を書いて、改行した次の行末に「敬具」と記述します。ビジネス文書なので、「かしこ」は使いません。ここまでを書いてから、次の行の中央に「記」と記し、その次の行から具体的な連絡事項などを箇条書きします。

縦書き

「拝啓」と「かしこ」の例文・文例・女性が使うのか|横書き

縦書きの場合も、基本的には横書きの場合と同じですが、ビジネス文書については、縦書きの場合「別記」という形式を取らない場合がほとんどです。縦書きで書く場合は、個人に宛てた場合の書き方に準じるのが無難でしょう。ただし、「拝啓」の後に空マス1文字分を開けたあと本文を続けてもよいとのことです。

「拝啓」「かしこ」に代わる頭語と結語

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ビジネスの場面では、「拝啓」の頭語で始め、「敬具」の結語が一般的ですが、個人の手紙では用件によっていろんな組み合わせの頭語と結語があります。

また、前の項目でも述べましたが、「かしこ」は女性が使う結語で頭語を必要とする言葉でもありません。また、「意を語り尽くせず畏れ多いですが」という意味が含まれているため、火急の用件の手紙など、すぐ本題を伝えて早々に手紙を締めくくりたいときでも問題なく使える結語と言えるでしょう。

改まった場合や一般的な場合、緊急時など、「拝啓」や「かしこ」以外にも、書く側の性別に関係のない頭語と結語や、場面別に適した頭語と結語の組み合わせなどが下記のリンク先に掲載されていますので、参考にしてみてください。

「代」と「内」

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個人やビジネスの場で、本来手紙を書くべき人に代わって手紙を書くこともあるでしょう。その場合、先方が代筆する人の名前を知らない場合があります。そのときは、本来用件を述べる人の名前を差出人として書き、それに続いて代理であることを示す「代」と書き添えます。

ビジネスの場で「代」を要する場合は、本来手紙を出すべき人物が入院していて手紙を書くことが不可能など、よほどの事情がない場合は相手に失礼と受け取られるので注意が必要です。相手に代理である理由を添えるなど、やむを得ないことを伝えることが可能な場合に限って「代」を使いましょう。

また、代筆が本来手紙を出すべき人の妻である場合は、差出人名より小さめの文字で「内」と書き添えるのが一般的です。

位置

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行頭から詰めて書いていいのか、それとも手紙独自の作法があるかというレイアウト面にも注意が必要です。続いては個人用とビジネス用の別でレイアウトについての注意事項を紹介します。空マスを可視化できるよう「□」と表記していますが、実際には空欄にして手紙を書きましょう。

個人の手紙の場合

拝啓

□時候の挨拶。相手の近況に気持ちを馳せる言葉。

□手紙の本題となる本文。

□手紙を締めくくる言葉。

(行末に)かしこ

手紙を書いた日付

行末に差出人名

宛名+様

スマホで閲覧しやすいよう空行を入れていますが、実際に手紙を書く時は行間を詰めましょう。

ビジネスの手紙の場合

(行末に)手紙を書いた日付

宛名+御中(宛名が企業名の場合)または様(宛名が担当者名の場合)

(行の中央に)件名

(行末に)差出人名

拝啓□相手企業の繁栄を喜ぶ言葉。

□手紙の本題となる本文。(連絡事項や問い合わせなど)

□手紙を締めくくる結びの言葉。

(行末に)敬具

(行の中央に)記

連絡事項や問い合わせ内容などの箇条書き

こちらもスマホで閲覧しやすいよう空行を入れていますが、実際に手紙を書く時は行間を詰めましょう。挨拶文や別記事項の具体的な例文は、このあとの項目を参考にしてみてください。

「拝啓」と「かしこ」の例文・文例

前の項目で注意事項などを紹介しましたが、「拝啓」や「かしこ」を使った具体的な手紙の例をここで紹介します。この項目でも空マスを「□」で表示させていますが、実際に手紙を書く時は空白を作る形で手紙を書きましょう。また、こちらの項目でも、スマホ閲覧で見やすいよう空行を入れていますが、手紙を書く時に空行は必要ありません。

個人の手紙の文例

○○様

拝啓

□暦の上では初夏を迎え、汗ばむこの頃ですが、○○様はいかがお過ごしでしょうか。

□このたび、仕事で久し振りに○○さんのご自宅の近くまで赴くことになりました。○○さんとオフの時間にお会いできればと思い、○○さんのご都合をお尋ねしたくお便りを差し上げた次第です。(主文後略)

□それでは、まだ朝晩は肌寒い日もありますが、どうぞご自愛くださいませ。

(行末に)かしこ□

XX年5月XX日

(行末に)自分の名前□

「かしこ」と自分の名前の後ろに適度な空白を開けることで、読みやすく見栄えのよい手紙になります。

ビジネスの手紙の文例

(行末に)XX年8月XX日

株式会社○○御中

(行末に)△△株式会社

(行の中央に)夏期休業のお知らせ

拝啓□残暑の候、ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。平素は格別のお引き立てを賜り、厚く御礼申し上げます。

□さて、誠に勝手ながら弊社では下記の期間で休業させていただきます。(主文後略)

□大変恐縮ではございますが、ご理解とご了承のほど宜しくお願い申し上げます。

(行末に)敬具

(行の中央に)記

休業期間:8月14日~16日

緊急連絡先:総務部□03-XXXX-XXXX

縦書きの場合は、行の中央としている箇所も行頭から書き出します。また、別記という項目を設けないので、主文に連絡事項を含めて書きます。上記の文例であれば、「下記」の部分に「8月14日から16日」を記載し、緊急連絡先も本文に書きましょう。

正しい使い方で相手に誠意を伝えましょう

「拝啓」と「かしこ」の例文・文例・女性が使うのか|横書き

ここまでに手紙独自の作法の1つ、頭語「拝啓」と結語「かしこ」について、意味や使い方を紹介してきました。手紙の目的は用件を伝えることですが、相手への心遣いから生まれた手紙独自の作法を使って相手に誠意を伝えることも、大切なコミュニケーション方法と言えるでしょう。

頭語や結語を使った丁寧な手紙を届けることで、お互いにとっての心地よい関係を維持していきましょう。

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