自立心とは
ですが、他の力なくして自立することはできません。他者との関わりを通して、自分という存在を認め、主体性を持って行動する力を身につける必要があります。
自立心というと、どんなことでも1人で取り組むことができ、どんな問題も1人で解決することができる力とも思われがちですが、人と人との間にいることで発揮され必要とされる力なので、周囲の人との関係もうまく構築していくことが大切です。
男女別自立心が強い人と弱い人の特徴の違い
今回は、男女別にそれぞれの特徴をご紹介します。
心理学
したがって、人に頼りたい自分や人に迷惑をかけてしまう自分を嫌えば嫌うほどすべてを自分ひとりで解決しようとし、自立心は高まっていきます。
このように自立の背景には幼少期の出来事が隠されてはいますが、自立している人間だからこそ社会の中で成功を収めることや、いろいろなことに強さを持って取り組むことができます。ですが反対に、自立心が強すぎると周囲の人へ頼ることができずに孤立状態に陥ってしまうことや、ストレスを抱え込んでしまうことがあります。
男性の自立心が強い人弱い人の特徴
男性の自立心が弱い人の特徴は、他の人の意見や態度に動かされてばかりという特徴があります。自分の考えをしっかりと持っていないため周囲の目を気にすることが多く、他の人の意見はすぐ受け入れるというスタンスなので、その時々で対応が変わるタイプです。
女性の自立心が強い人弱い人の特徴
女性の自立心が弱い人の特徴は、何かあるとすぐに周囲の人へ意見や助けを求めることや、落ち込むことがあった時はなかなか気持ちを切り替えることができないという部分があります。どこへ行くにしても何をやるにしても誰かが一緒という状態でないと不安であり、持ち物や服装もお手本にする人がいる場合もあります。
自立心との上手な付き合い方
また、自立心が弱すぎるとどんなことでも他の人やものへ頼ってしまい、自分というものがなくなり、他者からの信用を失うこともあります。
このように自立心があればあるほど良いというわけではなく、また逆も然りということです。よって、自立心とは上手に付き合っていく必要があります。
世代別自立心を養う・育てる方法
今回は、世代別に自立心を育む方法をご紹介します。
子供
自分で準備、片付けをする
乳児期は除きますが、保育園や幼稚園に通うようになったらある程度のことは自分でできるよう促すことが大切で、子供が1人でも準備しやすい環境を整えてあげる必要があります。かばんや制服を置く場所やタオルやナプキンをしまう場所など、子供の目線で子供の手の届く範囲で収納をすると、最初は親子一緒に行う毎朝の準備も次第に子供1人でできるようになります。
そして、帰宅したら子供自身に片付けをするよう促します。最初のうちは準備も片付けも時間がかかり親も大変ですが、その期間を乗り越えれば親は環境を整えておくだけで、あとは子供が1人で準備も片付けもするようになります。
話を聴くこと、ほめること、そして待つこと
そして、待つという行為も大切です。親が待つことで子供が自分の意見をまとめることができ、次の行動を自分から起こすことができるようになります。
自立心は、日々の小さな成功体験や失敗体験を重ねながら時間をかけて養っていくものなので、親も根気強く見守り育む必要があります。
大人
そして、ポジティブな考えで生きていけるよう自分のことは自分で取り組めるような環境を作ります。実家にお住まいの方は1人暮らしを始めてみる、ご飯は外食がメインという人はたまには自宅で料理をしてみるなど、日常の中に少し変化を加えてみます。
また、好きなことや興味のあることにはどんどん取り組んでいきましょう。自分の好きなことは苦にならないことが多く、自然と自ら行動を起こすことができます。積極的に活動をはじめると、その中で新たな人との出会いやたくさんのことを経験でき、それが自信となり自立心を育むことにも繋がっていきます。
自立心を鍛える方法
以下にご紹介します。
まずは自分で考える
日常の些細な出来事から仕事のことまで、まずは自分で考え解決策を探り、しっかりと自分の中で考えがまとまってから、周囲の人へ相談したり助けを求めたりするようにします。
このように自分の考えを基に他の人と関わることで、思わぬ場面で自分の意見が採用されたり認められたりすることもあるため、成功体験が得やすくなります。
また、この作業を通して自分と他者は違うという認識を改めてすることができるので、自立心を育むために重要な自分を大切にするといった感覚も体感することができます。
行動に移してみる
頭の中だけでなく、実際に行動を起こすことで新たな出会いやたくさんのことを経験することができ、この体験は間違いなく後の人生の豊かさに繋がってきます。自立心を育むためには欠かせない、実感を伴った成功体験を得るには、この方法が一番です。
最初は勇気が必要ですが、徐々にフットワークも軽くなりさまざまなことに取り組むことができるので、ぜひ一度試してみることをします。
さらに自立心を鍛えたい人に方法
周りに頼る人がいない環境にする
ずっと慣れ親しんだ土地で生きていくということは精神面での安定に繋がりますが、知らず知らずのうちに昔からの友人や両親に頼り、依存気味になっている人もいる場合があります。思い切って地元や実家を離れることで、一から人間関係を構築し、新たな環境で生活をはじめることで間違いなく自立心は鍛えられます。
どこか住んでみたい土地がある人、一度地元を離れてみたいと思っている人で自立心を鍛えたい人は、思い切って行動に移してみるのもします。
経済力をつける
生きていく上で必要不可欠な経済力を鍛えることで、より自分を大切にした生き方ができる自立心を育むことができるので、ぜひ両方の面から取り組んでいってみてください。
自立心があるかどうかの診断チェック項目
次に、世の中の流れに流されすぎていないかどうかです。過度に流行りのファッションを意識していないか、ブランドものばかりに目が取られていないかなど、自分軸で物事をみることができるかどうかもポイントです。
また、自立心のある人は自分の時間を確保するための努力をいとわず、自分を大切にすることを重要視しています。また、自分がどう思うかや自分だけの時間があるかどうかなど、自分という存在を大切にすることができるという特徴があります。
自立心がない場合の教育の注意点
また、その人を助けようと手を出し過ぎることや他の人と比較することも避けましょう。人には人のペースがあり、良かれと思ってやってあげることが相手の成長の妨げや否定につながっている場合もあります。
その人自身をじっくりと観察し、見守り、必要な時にだけ手を貸すという行動を繰り返していくことが大切です。
適度な自立心を
実際の行動を起こすには、それなりの勇気と覚悟が必要です。でもそれを乗り越えられれば、新たな世界が広がっています。そして自立心の育成にも直結してきます。
より自分らしく生きていくために、さらに素敵な充実した人生を送るために、ぜひ一度自分の自立心について見つめ直してみてください。