妬むという感情について
誰もが経験したことがあるとはいえ、あまりいいものではないと思っている方も多いでしょう。人はどのような状況で相手を妬んでしまうのでしょうか。
まずは、種類別で妬むという感情が発生しやすい体験談についてご紹介していきます。
種類別妬む体験談
ある状況では相手に起きた出来事に対し、応援してあげたいと思ったにもかかわらず、全く同じ出来事であっても自分が辛い状況にいるときには応援どころか、相手が不幸になればいいのにとさえ思うこともあります。
また、自分や相手の年齢によっても妬むかどうかが変わってくることがあります。
友達
明確な基準がないにも関わらず「あの子は顔が可愛くてずるい」と妬む対象とされてしまうことや、「私の方が女子力が高いのにどうして彼女の方がモテるの」と妬む対象になってしまうこともあります。
近い立場で比べられてしまいがちだからこそ妬むという感情が多く発生しやすいともいえるでしょう。
妊娠
しかし、そんな中で友人や知り合い、芸能人などが妊娠したというニュースを聞くと、自分が妊娠できないタイミングであれば、なおさら妬む気持ちになってしまうことがあります。「おめでとう」といってあげたいのに素直にそう言えず、会ったり連絡を取り合うことさえ億劫になってしまうほど妬む気持ちになってしまう人もいるでしょう。
しかし自分が無事妊娠することが出来るとその妬む気持ちは全くなくなり、逆に仲間意識が芽生えることもあります。
結婚式
結婚相手が自分の旦那よりも条件が良かったり、その結婚式が豪華だったりすると、必要以上に妬むこともあります。さらに、自分は結婚できないのにと見せつけられていることが不愉快な気持ちになり、妬む気持ちを押さえられない場合もあります。
しかし結婚式に招かれていれば、お祝儀を渡し笑顔でお祝いの言葉を述べたり、嬉々として写真撮影をしなければならず、より辛い気持ちになったり、妬みの言葉を口にしたくなったりします。
専業主婦
自分は一生懸命毎日働いているのに、専業主婦は幸せに優雅に暮らしていることが羨ましかったり、同じ年齢の子供がいるのに働きながらの子育てと専業主婦での子育てではその大変さが異なったりします。似ている状況であるにも関わらず、その苦労に差があることで、より妬む気持ちが大きくなりがちです。
公務員
公務員になるためには公務員試験を受けなくてはならず、努力をして勝ち取った立場であることには間違いないのですが、公務員試験はそこまで難しくないというイメージや、年齢制限があることから、受験資格年齢を過ぎてしまった30代以上から妬む感情を抱かれてしまうことが多いです。
いじめ
例えば、地方の小学校に転校してきた転校生が東京などの都会出身だった場合、理不尽に「東京から来たからって生意気だ」と妬む感情を振りかざした子供たちのいじめの対象になってしまうこともあります。
子供は、妬むという感情を自分でコントロールできず、過剰に反応したり、いじめることでしかその感情を発散できなかったりします。そのため、妬みを理由にいじめが発生しやすくなってしまうことが多いです。
仕事など
仕事の結果は努力に必ずしも比例しないことが多く、時に努力以外の指標で出世する人物や給与の額が変わってしまうことがあります。それゆえ、自分が望むポジションに自分よりも努力をしていないと思っている同僚がついていると、妬む感情を押さえられなくなってしまうことがあります。
妬む気持ちの理由
その原因には2つの理由がありました。
自分には出来ないあるいはないから羨ましい
どんなに羨ましくても、どんなに努力をしても相手には近づくことが出来なかったり同じ結果を得ることが難しかったりする場合には、特にそんな妬む気持ちでしか自分のもやもやを表現できないことがあります。
自分が自信がないから妬んでしまう
自分に自信があれば、妬むことはありません。寛大な気持ちで余裕をもって相手の素晴らしさを認めることができるでしょう。しかし、自分に自信がないときや余裕がないときほど、妬む感情でしか相手を見ることができなくなってしまいます。そして妬み、相手を悪く言ったり卑下することでしか自分の精神を保つことができなくなってしまうことがあります。
妬む人への対処方法
自分に妬まれる原因がないかを考える
幸せな状況や恵まれているときほど周囲が見えなくなってしまい、自分の発言が不必要な妬みを生んでいることもあります。自分は不用意に相手から妬まれるような発言をしていないか、SNSでの幸せアピールを必要以上にしていないか、自慢と受け取られるような発言をしていないかなど再度、第三者の視点で見直してみましょう。
特に、自分とは異なる環境や立場にいる人の気持ちまで考えることで、視野を広く持つことができ、より妬まれる原因を減らすことができます。
気にしない
他人から羨ましがられるなんて私はラッキー、くらいのポジティブな気持ちでいることでだんだん妬まれることも減ってきます。
逆にあまりにも過度に、他人からの妬みの感情に反応してしまい、自分の長所や努力を台無しにしてしまうことはあまりにももったいないことです。せっかくの恵まれた環境や長所、一生懸命頑張って努力したことですから、他人の言葉は気にしないでいましょう。
妬まれることで嫌な気持ちになったり、迷惑をこうむることが増えたりした場合にはその相手と距離を置くことも検討してみましょう。
自分が得意なことを相手に教えるのも手
人から妬まれてしまうのは、「あいつだけ得をしていてずるい」と思われてしまうからです。「あいつは自分の秀でた能力を使って周囲のことも得させてくれる」と思えば妬まれてしまうこともありません。
また、あなた自身にも人に教えることで、より得意なことが上手になったり、周囲から感謝されたりとメリットが多くあります。
妬むことに関するスピリチュアルな見解
スピリチュアリストの江原啓之さんは「妬む」ということについて以下のように語っています。
江原啓之さんが解釈する「妬む」ということ
これは自分をみつめることからは逸れてしまっており、スピリチュアル的に歓迎できる状態ではありません。
スピリチュアル的に考える妬む感情への対処法
「羨ましがるな」とっても無意識のうちに人を羨ましいと思ってしまうことはありますので難しいのですが、「相手を喜ばせることを考える」と相手を見る視点を変えるという発想は江原さんならではの解釈です。
さらに、誰かから嫉妬や妬みの気持ちを持たれてしまった場合には「内省し、相手の気持ちを考えてみること」が大切であると語っています。自分の行動が相手を不愉快にしていないか、嫉妬してくる相手に対しても憎むのではなく余裕をもって接することでスピリチュアル的に妬みの感情に対応することが大切です。
妬むより自分の人生を輝かせていこう
どんなに妬んでも自分が魅力的になれるわけではありません。また、いつも妬んでばかりの人はとても哀れに見えてしまいます。
妬むほど羨ましいと感じる相手に少しでも近づくことができるように、ポジティブな気持ちを持って努力をして、より自分の人生を輝かせることを考えるほうが建設的です。妬みの感情が生まれそうになったら、むしろ「身近に素敵なお手本がいた」というくらいに考え、その魅力の技を教わるくらいの気持ちをもち自分を輝かせることに注力しましょう。