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妬む体験談・気持ちの理由・対処法|スピリチュアル

妬むという感情について

妬む、は誰もが抱いたことがある感情です。他人に対してその状況や得意なこと・恵まれている環境などを強くうらやみ憎むことを言います。妬むという感情を抱く人の中には、ただ羨ましがるだけではなく、憎む気持ちが大きく、相手をその恵まれている立場から引きずりおろそうとしたり、悪い噂を流すといったネガティブに相手を陥れるような行動をする人もいます。

誰もが経験したことがあるとはいえ、あまりいいものではないと思っている方も多いでしょう。人はどのような状況で相手を妬んでしまうのでしょうか。

まずは、種類別で妬むという感情が発生しやすい体験談についてご紹介していきます。

種類別妬む体験談

妬むも場所や相手によってさまざまです。また、場所や相手が同じであっても、自分の状況やその時に考えていることなどによっても変わってきます。

ある状況では相手に起きた出来事に対し、応援してあげたいと思ったにもかかわらず、全く同じ出来事であっても自分が辛い状況にいるときには応援どころか、相手が不幸になればいいのにとさえ思うこともあります。

また、自分や相手の年齢によっても妬むかどうかが変わってくることがあります。

友達

女性同士の友人関係で多いのが、「顔の可愛さ」や「男性からのモテ」に関する妬む状況です。一見仲良しの友達同士に見えていても、その中では目に見えない序列やそれに伴う嫉妬が発生していることがあります。

明確な基準がないにも関わらず「あの子は顔が可愛くてずるい」と妬む対象とされてしまうことや、「私の方が女子力が高いのにどうして彼女の方がモテるの」と妬む対象になってしまうこともあります。

近い立場で比べられてしまいがちだからこそ妬むという感情が多く発生しやすいともいえるでしょう。

妊娠

こちらも女性同士の妬む対象となってしまうことが多いのが「妊娠」です。妊娠を望んでいても、誰もが希望するタイミングで妊娠が叶うわけではありません。時には辛い思いをして不妊治療に取り組んでいる人もいます。

しかし、そんな中で友人や知り合い、芸能人などが妊娠したというニュースを聞くと、自分が妊娠できないタイミングであれば、なおさら妬む気持ちになってしまうことがあります。「おめでとう」といってあげたいのに素直にそう言えず、会ったり連絡を取り合うことさえ億劫になってしまうほど妬む気持ちになってしまう人もいるでしょう。

しかし自分が無事妊娠することが出来るとその妬む気持ちは全くなくなり、逆に仲間意識が芽生えることもあります。

結婚式

友達の結婚式に呼ばれた時にも妬む感情が芽生えることがあります。自分も結婚を望んでいるのに結婚の予定がない、あるいは結婚していても自分の結婚相手や生活に不満を抱いている場合には、呼ばれた結婚式に対して妬む感情を持ってしまいがちです。

結婚相手が自分の旦那よりも条件が良かったり、その結婚式が豪華だったりすると、必要以上に妬むこともあります。さらに、自分は結婚できないのにと見せつけられていることが不愉快な気持ちになり、妬む気持ちを押さえられない場合もあります。

しかし結婚式に招かれていれば、お祝儀を渡し笑顔でお祝いの言葉を述べたり、嬉々として写真撮影をしなければならず、より辛い気持ちになったり、妬みの言葉を口にしたくなったりします。

専業主婦

専業主婦は近年減少傾向にあります。結婚しても共働きをする夫婦は多く、それだけに結婚相手が裕福であるがために専業主婦をしている人は妬まれることが多いです。

自分は一生懸命毎日働いているのに、専業主婦は幸せに優雅に暮らしていることが羨ましかったり、同じ年齢の子供がいるのに働きながらの子育てと専業主婦での子育てではその大変さが異なったりします。似ている状況であるにも関わらず、その苦労に差があることで、より妬む気持ちが大きくなりがちです。

公務員

ブラック企業が増えている世の中で、公務員もまた妬む対象となってしまうことがあります。公務員は安定した仕事であることが多く、毎日同じ仕事で残業がほとんどなく転勤もありません。そのうえ公務員の種類によっては給料が高いことから、仕事が大変であったり給料が少ないことで悩んでいる人からは「楽な仕事をしているくせに」と妬まれてしまいます。

公務員になるためには公務員試験を受けなくてはならず、努力をして勝ち取った立場であることには間違いないのですが、公務員試験はそこまで難しくないというイメージや、年齢制限があることから、受験資格年齢を過ぎてしまった30代以上から妬む感情を抱かれてしまうことが多いです。

いじめ

いじめも多くの場合は妬む感情をきっかけに始まることがあります。

例えば、地方の小学校に転校してきた転校生が東京などの都会出身だった場合、理不尽に「東京から来たからって生意気だ」と妬む感情を振りかざした子供たちのいじめの対象になってしまうこともあります。

子供は、妬むという感情を自分でコントロールできず、過剰に反応したり、いじめることでしかその感情を発散できなかったりします。そのため、妬みを理由にいじめが発生しやすくなってしまうことが多いです。

仕事など

仕事をする上でも妬むという感情を避けて通ることはできません。営業職などのノルマや成績を周囲に開示するような仕事だけでなく、同期での出世争いや、部署間のボーナスの額など、同じ社内では、より妬む気持ちが社員同士で生まれやすい環境となります。

仕事の結果は努力に必ずしも比例しないことが多く、時に努力以外の指標で出世する人物や給与の額が変わってしまうことがあります。それゆえ、自分が望むポジションに自分よりも努力をしていないと思っている同僚がついていると、妬む感情を押さえられなくなってしまうことがあります。

妬む気持ちの理由

なぜ人は妬むという感情を抱いてしまうのでしょうか。妬んだところで自分が相手よりも魅力的になるわけでもないのに、それでも私たちは自分よりも幸せそうな人に対して妬みの言葉を浴びせたくなってしまいます。

その原因には2つの理由がありました。

自分には出来ないあるいはないから羨ましい

いくら自分もあの人のようになりたい、と思っていても自分にはとても真似できない、同じ努力はできない、環境的に絶対に追い付けない、など自分にはできなかったり、無いものをもっているため、その羨ましいという気持ちが絶望に変わることで「妬む」という感情が生まれます。

どんなに羨ましくても、どんなに努力をしても相手には近づくことが出来なかったり同じ結果を得ることが難しかったりする場合には、特にそんな妬む気持ちでしか自分のもやもやを表現できないことがあります。

自分が自信がないから妬んでしまう

また、自分に自信がないがゆえに、素直に「すごいね」「可愛いね」「頑張ったんだね」と認めることができないのも妬む理由の一つです。

自分に自信があれば、妬むことはありません。寛大な気持ちで余裕をもって相手の素晴らしさを認めることができるでしょう。しかし、自分に自信がないときや余裕がないときほど、妬む感情でしか相手を見ることができなくなってしまいます。そして妬み、相手を悪く言ったり卑下することでしか自分の精神を保つことができなくなってしまうことがあります。

妬む人への対処方法

それでは逆に、自分が誰かから妬まれている場合にはどうすればよいのでしょうか。会社や友人など周囲の人から、自分では思ってもいないようなことで、妬みの感情をぶつけられた場合にはどのように対応すべきなのでしょうか。その対処法について3つご説明します。

自分に妬まれる原因がないかを考える

まずは自分の何を相手が妬んでいるのかを考えましょう。自分でも無意識のうちに相手から妬まれるような言動があった可能性を考えてみましょう。自分では自慢しているつもりはなかったのに相手にとっては自慢に受け取られていたり、言う必要のない自分のことを話していたらそれが妬みの対象になっていることもあります。

幸せな状況や恵まれているときほど周囲が見えなくなってしまい、自分の発言が不必要な妬みを生んでいることもあります。自分は不用意に相手から妬まれるような発言をしていないか、SNSでの幸せアピールを必要以上にしていないか、自慢と受け取られるような発言をしていないかなど再度、第三者の視点で見直してみましょう。

特に、自分とは異なる環境や立場にいる人の気持ちまで考えることで、視野を広く持つことができ、より妬まれる原因を減らすことができます。

気にしない

多少の妬みであれば気にしないで放っておくのも手段の一つです。相手が自分に対し妬みの言葉を投げつけてくる、あるいは陰口を言っているということは、自分のことが羨ましいと思っているということでもあります。

他人から羨ましがられるなんて私はラッキー、くらいのポジティブな気持ちでいることでだんだん妬まれることも減ってきます。

逆にあまりにも過度に、他人からの妬みの感情に反応してしまい、自分の長所や努力を台無しにしてしまうことはあまりにももったいないことです。せっかくの恵まれた環境や長所、一生懸命頑張って努力したことですから、他人の言葉は気にしないでいましょう。

妬まれることで嫌な気持ちになったり、迷惑をこうむることが増えたりした場合にはその相手と距離を置くことも検討してみましょう。

自分が得意なことを相手に教えるのも手

自分が人よりも何かで秀でていて、そのために周囲から妬まれてしまうことが多い人は、その秀でている長所を周囲に教えてあげたり、周囲が苦労しているときに手伝ってあげたりすることで、妬まれるのを防ぐこともできます。

人から妬まれてしまうのは、「あいつだけ得をしていてずるい」と思われてしまうからです。「あいつは自分の秀でた能力を使って周囲のことも得させてくれる」と思えば妬まれてしまうこともありません。

また、あなた自身にも人に教えることで、より得意なことが上手になったり、周囲から感謝されたりとメリットが多くあります。

妬むことに関するスピリチュアルな見解

「妬む」ということについてのスピリチュアルな見解も存在します。スピリチュアル的な考え方では、自分をみつめることや、受け取るということを大切にしています。スピリチュアル的に考えることで妬むという感情をよりポジティブかつ自分を見つめることに転換することは可能なのでしょうか。

スピリチュアリストの江原啓之さんは「妬む」ということについて以下のように語っています。

江原啓之さんが解釈する「妬む」ということ

江原啓之さんは、スピリチュアル的に「妬む」という気持ちを解釈すると「相手よりも自分が劣っている」あるいは「相手に負けた」と感じてしまう感情の表れだと語っています。嫉妬とは「相手を羨ましい」と感じているからこそ発生する感情であり、無意識のうちに人と比べているために出てくる感情であると言います。

これは自分をみつめることからは逸れてしまっており、スピリチュアル的に歓迎できる状態ではありません。

スピリチュアル的に考える妬む感情への対処法

スピリチュアル的に妬む感情を考えていくと「無意識に相手と比べた際に発生する自分の自信のなさ」が原因であると言います。そのため、まずは人と接する際に、自分と相手を比べて羨ましいと考えるのではなく、「相手を喜ばせるためには自分には何ができるか考える」ことが大事だと言います。

「羨ましがるな」とっても無意識のうちに人を羨ましいと思ってしまうことはありますので難しいのですが、「相手を喜ばせることを考える」と相手を見る視点を変えるという発想は江原さんならではの解釈です。

さらに、誰かから嫉妬や妬みの気持ちを持たれてしまった場合には「内省し、相手の気持ちを考えてみること」が大切であると語っています。自分の行動が相手を不愉快にしていないか、嫉妬してくる相手に対しても憎むのではなく余裕をもって接することでスピリチュアル的に妬みの感情に対応することが大切です。

妬むより自分の人生を輝かせていこう

妬むという感情は、自分とは状況の違う相手や、魅力的な人と会えばどうしようもなく発生してしまう物です。しかし、視点を変えてみることで妬むという感情をポジティブなものに転換させることもできます。

どんなに妬んでも自分が魅力的になれるわけではありません。また、いつも妬んでばかりの人はとても哀れに見えてしまいます。

妬むほど羨ましいと感じる相手に少しでも近づくことができるように、ポジティブな気持ちを持って努力をして、より自分の人生を輝かせることを考えるほうが建設的です。妬みの感情が生まれそうになったら、むしろ「身近に素敵なお手本がいた」というくらいに考え、その魅力の技を教わるくらいの気持ちをもち自分を輝かせることに注力しましょう。

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