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「ありがたい」の使い方と例文・敬語の種類・別の敬語表現

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ビジネス用語 / 2018年05月09日
「ありがたい」の使い方と例文・敬語の種類・別の敬語表現

敬語「ありがたい」の意味

社会に出ると一人の大人として扱われます。その時、その人の印象は何気ない所で左右されます。その中の一つが「敬語がつかえること」です。

何気ない言葉が実は敬語ではなかったり、敬語ではあるものの、正しく使用できていなかったりなど、きちんと敬語を使うにはそれなりにスキルが必要となります。

ビジネスシーンでよく耳にする「ありがたい」と言う言葉に今回は注目しますが、この「ありがたい」と言う言葉は敬語でしょうか。それとも敬語ではないのでしょうか。敬語として使うにはどのようにすればいいのでしょう。敬語としての言い換えがあるのでしょうか。

なんとなく理解するのではなく、きちんとした敬語を使える一人前の大人・社会人になるために、今回は「ありがたい」についてきちんと勉強しましょう。

「ありがたい」の言葉がもつ意味

「ありがたい」と言う言葉が敬語かどうか、敬語としてどのように使うべきかを知る前に、まずは言葉の意味を知るところから始めましょう。

見てのとおり、「ありがたい」という言葉は語感からある程度の情報を推し量ることは可能です。しかし、ものごとと言うのは一面からではみえてこないものも存在します。「ありがたい」と言う言葉はどうなのか、「ありがたい」の意味からひもときましょう。

「ありがたい」のい漢字表記

「ありがたい」を漢字で書くと以下の3つで表記することができます。

・有り難い

・有難い

・難有い

恐らく3つ目の「難有い」については馴染みが薄い方が圧倒的でしょう。実はこれもいれっきとした「ありがたい」という言葉の漢字表記です。

「難有い」とは

「ありがたい」について調べると出てくる「難有い」という表記はあまり一般的ではありませんので、通常は先に出ている2つ(有り難い、有難い)のどちらかを使用します。

この「難有い」は送り仮名をつけずに「難有」とすると「ありがたし」と読むことができます。一般的ではないとお話ししたとおり「ありがたい」と言う言葉の珍しい漢字表記で、古典や過去の名作などに幾度となく登場しています。

過去に登場した多くの作品の中に「難有い」という表現が登場します。これは口語体をそのままにせず漢字表記にする技法が主流であったことから、漢文と同じ流れで漢字表記をしていたという説があります。

これには別の説もあり「有難い」では「難が有る」と受け取られかねないため、あえて逆にして「難有い」としたとも言われています。

「ありがたい」とは

漢字表記に関しては諸説ありますが、先ほどまでにお話ししているとおり「有難い」または「有り難い」と書くのが一般的ですので、どちらかを使用しましょう。

ではいよいよ「ありがたい」という言葉が持つ意味についてご紹介しましょう。

感謝の気持ち

「ありがたい」と言う言葉には、誰かが自分に対して好意を示してくれたことや、協力してくれたことに対し、感謝するという意味です。「感謝にたえない」や「かたじけない」などが、「ありがたい」から来ています。

類似する意味として「ありがたい」と言う言葉には「うれしい」という意味もあります。これは自分にとって好都合な状態であることを意味しています。

そしてもう1つ、「ありがたい」という言葉には「尊い」という意味合いもあります。自然に伏して、思わず拝んでしまいたくなるような状態や状況に使用されます。「ありがたいお経」などがその例です。

珍しいこと

「ありがたい」には感謝や嬉しい、尊いなどの意味のほかに「珍しい」というような意味合いもあります。ありそうにないことや、ほとんど例がないこと、滅多にないこと、珍しいこと、これらに対してまとめて「ありがたい」という表現を使います。

ここから派生したものが「生きていることが難しい」や「暮らしにくい」というような表現を行う時にも「ありがたい」が使用されます。これは現代ではあまり一般的ではありませんので、使用する機会は少ないでしょう。

「めったにないほど優れている」という意味の時にも「ありがたい」が使用できます。「有難い」という漢字からこの意味については紐解けます。原義が「有ることが難しい」となりますので、そこから「めったにない」「珍しい」という表現に繋がります。

何かをしてもらえる行為が自分にはもったいないと感謝することから、このような意味合いもあります。

敬語「ありがたい」の使い方

「ありがたい」と言う言葉、敬語であるか敬語でないか、そろそろ本題に入りましょう。敬語にもさまざまな種類がありますので、「ありがたい」がどのような敬語にあたるのか、実は全く敬語ではないのか、使い方を紹介しながらお話ししていきましょう。

敬語の種類

敬語にはいくつかの種類があります。ビジネスシーンではそのうち「尊敬語」「丁寧語」「謙譲語」の3つの敬語を修得しておけば鬼に金棒です。では「ありがたい」と言う言葉は敬語であるとすればどれにあたるのでしょう。

実は「ありがたい」と言う言葉は敬語ではありません。しかし、昨今ではビジネスの場でも使用されがちなことから「カジュアル敬語」という分野に振り分けられています。

同じ敬語でも「カジュアル」という枕詞が付くことで、目上の方や、立場が上の方などに使ってはいけない敬語であることは火を見るより明らかです。

「ありがたい」の使い方

実は敬語のようで正しい敬語ではない「カジュアル敬語」の「ありがたい」ですが、使用する場合は上司や取引先などの目上の方・立場が上の方への使用は控えましょう。感謝の気持ちを述べているはずが、失礼な言い回しと取られてしまいかねません。

「ありがたい」+「です」とすることで一見丁寧語と言う敬語にも感じますがそれは間違いであると覚えておきましょう。「ありがたい」は敬語ではなく感謝の気持ちを伝えるための「形容詞」です。ちなみに「形容詞」は単独では使用しないことも覚えておきましょう。

形容詞を用いる場合は「ありがたい」のあとに名詞を付け加えるのが基本です。「ありがたいお言葉です」「ありがたいお気遣い」などがそれに当たります。さらにそこに「感謝します」と付け加えることで、より一層感謝の気持ちを強く伝えることができます。

第三者に使うのもOK

カジュアル敬語は目上の方などには使用できませんが、仲間内や身内で使用する分には問題ありません。そして「第三者」の人に対して「ありがたい」と使うことも可能です。

会話中に登場する第三者をさすには「営業部の○○さんが手伝ってくださって大変ありがたいです」のように使用します。ここでわかるのは「ありがたい」は相手の方に直接単独で使用することがNGだということです。

敬語「ありがたい」の例文

ここまでにもすでにいくつか登場していますが、「ありがたい」を使用した例文をご紹介しましょう。

嬉しい場合の「ありがたい」

基本的には感謝の意を表す時に「ありがたい」を使用します。

「ご協力いただけてありがたく、感謝の気持ちでいっぱいです」

このように、「ありがたい」の後には必ず「感謝」の言葉を添えるようにしましょう。

好意をお断りする場合の「ありがたい」

「ありがたい」は、好意を受けたことが嬉しい場合にばかり使うのではなく、そのお気持ちに添えないと言う時にもうまく使用することができます。

「ご好意は大変ありがたいのですが、今回は大変申し訳ありませんが辞退させて頂きます」

このように「お気持ちは嬉しいけれど~」のようなケースで「ありがたい」を使用することでカジュアル敬語でも丁寧さがぐんとアップします。それでもやはり使う相手には慎重になりましょう。

「御社からのご好意、ありがたく受けさせて頂きます」

「御社からのご好意、ありがたく頂戴いたします」

このように使用するとかなり敬意をこめた言葉に変化しますので、うまく取り入れるとよいでしょう。

ありがたい場合は「助かる」

「ありがたく」という言葉を使う時、ついつい「助かる」と言う言葉も併用しがちです。しかし「助かる」と言う言葉も目上の方へ使用ははばかられる言葉です。

「助かります」と言う言葉には感謝の言葉がどこにも存在しません。これは「ありがたい」の単独使用でも然りです。その上、「助かります」という言葉に至っては少々上からの物言い、命令のような印象を与えかねません。

もし助かった、ありがたいという気持ちをお伝えるのであれば以下のように「ありがたい」「助かる」を使用せずに感謝の気持ちを最後まで伝えることがベストです。

「○○さんののおかげで修正することができました。ありがとうございました」

「ありがたい」の別の敬語表現例

多くの言葉には類語が存在します。例えば文章内で同じ単語を繰り返すのはあまり良い印象を与えません。またカジュアル敬語となる「ありがたい」のようなケースでは、相手によって言葉を言い換えなければ失礼に当たります。

そこで、ここからは「ありがたい」の別の敬語的表現をご紹介していきましょう。

「~していただけると幸いです」

「ありがたい」という言葉を使わずに感謝の気持ちを伝えるのであれば「幸いです」と言う言葉がおすすめです。

「~していただけると幸甚です」

少し堅苦しくなりますが、さらにこれを丁寧にするのであれば「幸甚(こうじん)」を使用するのも良いでしょう。会話上では「幸甚」は使いにくいのでメールや文章で伝える際にオススメです。

シンプルイズベストな言い換え

「幸いです」や「幸甚」と言う言葉に差し替えるのも良いですが、実はシンプルに「感謝しています」「有難うございます」と言い換えることの方が分かりやすく簡単です。

「心から感謝しております」

「感謝の気持ちでいっぱいです」

「厚く御礼申し上げます」

いかがでしょう、シンプルに言い換えただけですが、とても丁寧な敬語となり好意に対し感謝する気持ち、相手を敬う気持ちがきちんと盛り込まれている印象になっています。

敬語「ありがたい」のメールでの送り方

基本は「ありがたい」は単独で相手に対し直接的に使用するのではなく、「有難い」+「感謝の言葉」とすれば問題ありません。

メールで使用する場合も、会話での使用と基本は同じです。

感謝の気持ちをメールで送る場合

「私の企画を採用していただき、とてもありがたく感謝の気持ちで一杯でございます」

これなら相手の方にあなたが感謝している気持がストレートに伝わります。「とてもありがたく思います」では敬っている気持が伝わりにくくなりますが、+「感謝の言葉」を加えることで、より一層感謝の気持ちを伝える表現となります。

目上など

カジュアル敬語である「ありがたい」は目上の方への使用はお勧めできませんが、使いようによっては使用することもできます。

上司にお土産を頂いた場合は、「お土産ありがたく頂戴いたします」とすれば印象は悪くなりません。しかしできればお土産を貰ったことに対し「ありがたい」を使用するのではなく「お心遣い本当にありがとうございます」とするほうがスマートです。

特に文章で伝える場合は、後者の方が丁寧度が高くなりますので、無理に「ありがたい」を使用することはありません。上手に置き換えを行いましょう。

敬語「ありがたい」の言い換え時の注意点

相手の方次第で「ありがたい」と言う言葉の言い換えを行うことを勧めていますが、言い換えなくても良いケースもありますので、無理に言い換えようとしておかしな言葉にならないように注意しましょう。

先にも登場していますが、何かをお断りする場合などはクッション言葉としても活躍してくれますのでうまく取り入れましょう。

断りたい場合は「大変ありがたいお話ですが~」、お願いしたい場合は「~していただければ非常にありがたいのですが」のように使うとよいでしょう。こちらの要望を飲んでもらいたい場合などは「なんとかご理解いただければ、ありがたく存じます」となります。

カジュアル敬語でもうまく使えばOK

「ありがたい」という言葉についてご紹介しました。

カジュアル敬語と言うことで、目上の方や立場が上の方に対し使用を控えたほうが良いため、使い勝手が悪い言葉に感じるでしょう。しかし、それは大きな間違いです。

相手との関係性を見極め、うまく取り入れることで印象をアップさせたり、関係を密にすることも可能です。ストレートに「ありがとう」と伝えるのも良いですが、シチュエーションによっては「ありがたい」を使うほうがしっくりくるケースもあります。

基本は「ありがたい」+「感謝の気持ち」です。この使い方を間違えずに、上手に取り入れてみましょう。

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