人並みの生活の具体例
支払いが滞りなくできる
また子どものいる人は学費や子どもの習い事、交際費などさらにお金がかかってきますが、それらを毎月問題なく全て賄えていることも「人並みの生活」の具体例だと言えるでしょう。
もちろん人の人生はいつでも順風満帆ではありません。時には一生懸命努力しても水道代さえ支払いが遅れてしまうような状況になることもあります。しかし人が「人並みの生活」という言葉を使うとき、生活は最低限保証されなければいけません。
月に1回は値段を気にせず外食ができる
高級店での食事である必要はありません。お手頃価格の美味しい飲食店で月に1回でも食べたいものを食べたいだけ食べられるのは、人並みの生活の具体例の1つだと言えるでしょう。
2016年のインターネットサイトが行った調査によると、子どものいる家庭での1ヶ月の外食費は1万円〜3万円が35パーセントと最も多く1位でした。月に1回〜3回程度外食している家庭が多いことが分かります。
年に1回は旅行に行く
旅行は国内でも海外でも構いません。国内旅行よりも安く行ける海外旅行もありますし、国内旅行でも良い宿をとって美味しいものを食べれば出費はかなり多くなります。
家族で1年に1回くらいは思い出作りに旅行に行けたら、ささやかな幸せと言えるのではないでしょうか。独身の人も年に1回ぐらいは節約を忘れてのんびりと息抜きに旅行に行けたら「人並みの生活」ができていると考えて良いでしょう。
人並みの幸せの例
健康状態に心配がない
もちろん人は誰でも病気になります。風邪を引くこともありますし、精神的に健康的な状態でなくなることもあります。しかし、健康状態に心配がないというのは人間のこの上ない幸せです。
しかし「自分は病気になったから人並みの幸せも手に入れられない」と考えるのは間違っています。人並みの幸せはあくまでも「健康状態に心配がない」ことであり、病気になったとしても治療法があったり治る方向に向かっていてそこまで心配がないならば、人並みの幸せを手に入れていると言えるでしょう。
信頼できる家族や友達がいる
もしかしたら家族と折り合いの悪い人や、友人があまりいない人もいるでしょう。そんなあなたは家族や友人に変わる心の支えとなるものを見つけるのも、「人並みの幸せ」を手に入れる助けとなります。
心を許せるパートナーがいる
男女のカップルでも同性のカップルでも同じ年のカップルでも年の差カップルでも、お互いに側にいたいと思える相手がいるというのは、あなたの人生に充実感と幸福感を与えてくれるのではないでしょうか。
人並み以上・以下の判断方法
人の話に共感できているか
人の話を聞いた時に「こんな悩みを持つなんて自分では考えられない」「そんな経験はしたことがないから話されても全く実感が湧かない」など人との話に距離感を感じることが多い場合は、もしかしたらあなたは「人並み」から外れている可能性があります。
共感できないのは、あなたが「人並み」以上で共感できないのか「人並み」以下で共感できないのかは自分が答えを知っているはずです。
羨望か同情か
他人に対して羨望の念ばかり抱いている人は、人並み以下の生活をしていたり、人並みの幸せを感じられないと考えている可能性があります。
また他人に対して同情ばかり抱いている人は、もしかしたら自分は人並み以上であると考えている可能性があるでしょう。
人並みの「人」とはつまり自分以外の他者のことなので他者の発言に対する自分の感情で「人並み以下」なのか「人並み以上」なのかを判断することができます。
人並み外れたものの例
人並み外れた運動能力
世の中にはスポーツ選手やオリンピック選手など人並み外れた運動能力を持っている人々がいます。彼らの努力なしに人の上に立つ結果というのは得られませんが、誰もが努力をすればオリンピックで金メダルを取れるかというとそうではありません。
「人並み外れた」運動能力と惜しみない努力が相乗効果を発揮した時にアスリートは満足のいく結果を出すのでしょう。運動能力は「人並み外れた」ものの例の一つです。
人並みはずれた学力
現在ギネスに認定されている世界で有数IQの高い女性はアメリカのマリリン・ボス・サバント氏です。彼女のギネスに記録されているIQは228で、彼女は現在読者からの悩みに答えるコラムニストとして活躍しています。
マリリン・ボス・サバント氏はまさに人並み外れた学力の持ち主であり、彼女独自の見方で世界を眺めています。
人並みになりたいと思う心理
自分は人並み以下の生活をしていて、人並み以下の幸せしか持ち合わせていないと考えている人が「人並みになりたい」と感じる時、その「人並み」はあたかも「幸せ」の基準のように捉えられています。なぜ人が「人並みになりたい」と思うのかと言うと「人並み」=「幸せ」と頭に刷り込まれているからです。
また「人並みになりたい」と思う心理には、物事を表面的にしか見ないという心理も隠されています。「人並み」の生活をしている人でもそれぞれ悩みはあるものですが、「人並み」になれば幸せになれると言ったように盲目的に信じてしまっています。
「人並み」と「月並み」の違い
使い方としては「月並みですが幸せに暮らしてください」「彼の案は月並みだと思う」など良い意味でも悪い意味でも使います。
「人並み」は「一般世間の人と同程度であること」を意味し、マイナスのニュアンスで使われることもある「月並み」に対して「人並みの暮らしができるようになった」などプラスの印象を持って使われる言葉です。
また「人並み」は「月並み」よりも使われる頻度が高く一般的にもよく耳にする言葉だと言えるでしょう。
人並みにできない人の原因
例えば人並みの生活をできていない人が「人並みの生活がしたい」と考えた場合、そう考えているだけではいつまで経っても人並みの生活はできません。転職をする、食費を改める、仕事をもう一つ増やす、など具体的な目標を立ててどうしたら人並みに近づけるのかを明確にすることが大切です。
また人並みの幸せが欲しいと考えている人が「自分も人並みに幸せになりたい」と考えた場合、どうしたら自分の思う「人並み」になれるのかをはっきりさせなければいけません。ここで大事なのは自分の思う「人並みの幸せ」というのが何を指すのかを頭の中で整理することです。
「人並みの生活・幸せ」と一言で言ってもその範囲は実はかなり広いです。自分が思う「人並み」とは一体何なのかをまずは自分に問いかけてみましょう。
「人並み」の基準は人それぞれ
「人並み」と呼ばれる生活や幸せには具体例や一般的に考えられている基準はありますが、その基準を満たしながらも他人には分からない悩みを抱えていたり、基準に満たなくても幸せな人生を送っている人もいます。
「恋人がいる」のが人並みの幸せの条件と言われていても、恋人がいなくても充実した日々を送っている人も大勢いるでしょう。
「人並み」というのは言い換えれば「自分の理想」と言うことができます。ぜひこの機会にあなたの「人並み」の基準を考えてみてください。