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「言質を取る」の意味と使い方・例文・言質を取る人の特徴

Author nopic iconyuyu170823
言葉の意味 / 2019年02月19日
「言質を取る」の意味と使い方・例文・言質を取る人の特徴

「言質を取る」の意味

「言質を取る」という表現は、聞いたことのある人も多いのではないでしょうか。日常生活・ビジネスシーン両方で使われる表現ですが、使用しても正しい意味を理解しているかどうかは別問題です。やはり、日本人として「言質を取る」の意味について、一般常識として知っておきたいところです。

辞書での意味

まずは、「言質」とはどういう意味があるのかを知ることが、「言質を取る」という表現を理解するうえで重要です。

言質の「言」は文字通り言葉です。「質」は抵当や人質のことを指します。人質とは、大事に備えて要人を拘束しておくことを示します。そこからストレートに考えれば「言質」とは、大事に備えて言葉を拘束しておくということです。言い替えるなら「言葉の人質」と言えます。

おおよそのニュアンスは掴めてきたのではないかと思いますので、辞書に記載されている「言質を取る」の意味について見ていきましょう。下に「三省堂 大辞林」から意味を引用しましたのでご覧ください。

「言質を取る」とはどういう状況かと言うと、「相手のしゃべった言葉を後々に何かあったときに追求するための証拠として得ておく」ことを示します。当たり前のことですが、正しい意味を理解することによって、前後の言葉をふくめた適切な使い方ができます。

Blockquote firstBlockquote second

交渉事などで、後で証拠となるような言葉を相手から引き出すこと。

「言質を取る」の使い方とは?

「言質を取る」の使い方ですが、「言質を取る」もしくは、反対の視点から見て「言質を取られる」という使い方をすることが多いです。

また、「言質」を使って、言質を与える・言質を得る・言質を引き出すという使い方をするケースもあります。次に使い方の注意点を見ていきましょう。

相手に直接使わない

「言質を取る」には対象となる相手への不信感が含まれています。そのため、相手に対して直接使うことは失礼に当たります。もし、「今の発言、言質を取りました」などと言ってしまうと、例えそれまで良好な相手であっても、関係が崩れてしまう可能性は高いです。

「言質を取る」には「確認をとる」という否定的でない意味合いで使う時もありますが、相手を疑うニュアンスの方が濃い表現です。そういう表現を相手の前で使うことは得策とはいえません。

また、「言質を取る」ことは取られた相手にとっては脅威になることも多く、脅されたと感じることもあります。冗談ならまだしも、通常の会話でも、相手に面と向かって直接使うことは止めておきましょう。

政治・ビジネスでは要注意

政治の世界では、うかつな発言に対し「言質を取る」場面がよく見られます。近年では安倍首相が加計学園や森友問題の件で、野党に言質を取られてしまう場面がニュースで報道されています。

軽はずみな発言や、後の事を考えない言動はすぐ「言質を取る」対象になりますし、政治の世界では議事録もつけられていますので、特に注意が必要です。マスコミも、何とか言質を取ろうと誘導尋問してくるケースもあり、言葉を選んで発言することも必要です。

また、商談の席でもICレコーダーや盗聴器なども用いられる可能性もあるので、白を切れない時代になっています。政治の世界だけだなく、お母さんが子供に勉強をさせるために「言質を取る」ケースもよくみられます。

「言質を取る」の例文

次に例文をいくつか挙げてみていきましょう。

・いざというときに困らないように言質を取っておこう。

・彼との対話では言質を取られないように言葉を選ぶ必要がある。

・政治家として言質を取られるような発言をしてはいけない。

・もし言質を取られたら事が表沙汰になったら一大事になってしまう。

・彼が心変わりしないように言質を取っておきなさい。

・すでに言質を取られてしまっているので、手の打ちようがない事態です。

・今回の彼との会話は、念のために言質を取っておきましょう。

いずれの表現も、日常生活やビジネスにおいても使われる例文です。「言質を取る」には自分が「有利になる」ことを目的とした使い方と、「事実確認をする」ことを目的としたケースがあることを知っておきましょう。

「言質を取る」の読み方は?

「言質を取る」は正しくは「げんちをとる」と読みます。よく間違えやすいのは、「言質」を「げんしつ」もしくは「げんしち」と読んでしまうことです。ただし、間違いが多く慣用化してしまったこともあり、辞書には「言質」の読みに「げんしつ」「げんしち」という記載もあります。

言葉というものは、最初は間違いであっても、使われる機会が多くなるとその誤った読み自体も正しい用言として認められるようになるケースも多々あります。辞書にまで記載されている以上、もはや誤りとは言えないでしょう。

ただし、辞書で容認されたとはいえ、「げんしつ」「げんしち」という読みには違和感を感じる人は多いです。あなたが、正しい日本語表現を使いたいと思うなら「げんしつ」「げんしち」という読みは避けた方が無難です。

「言質を取る」人の特徴

「言質を取る」人には典型的な特徴があります。ここでは、その特徴を5つ挙げて見ていきます。

用心深い

常に警戒をしているタイプです。失敗が少なく、観察力や洞察力のある人とも言えます。反面、色々と深く考えすぎて思い切りがないので行動力がない、または行動に移るのが遅いことが多く見られます。結果、早く行動しないと数量が限られているものを逃してしまうことがあります。

人を信じない

一見、用心深いタイプに似ています。しかし、用心深いタイプと違うのは、人を信じないのはその人自身の心に問題があるケースが多いということです。身近な人や自分のことを想ってくれる人まで信じられないのは、ちょっと問題です。

人を信じていないことは、相手にも伝わります。そうなると、信じてもらえない相手は、いい気持ちはしません。円滑なコミュニケーションがとれないままだと上手な人間関係が築けないおそれがあります。ただし、相手に問題があるケースはこの限りではありません。

優位にたちたい

相手との立場を考え、自分が優位になるようにしたいタイプに見られます。こういう特徴の人にとっては、「言質を取る」ことは「弱みを握ること」と同義です。弱みを握ると人は優位に立てますし、優越感をもてます。

また、人間は社会生活において順位をつけたがる生き物です。そういう性質からすると、「優位にたちたい」気持ちは多くの人がもつ感情と言えます。

支配したい

証拠をとっておいて、相手を自分の手中にいれてしまいたいという支配欲のあるタイプです。優位に立ちたいタイプが、その人と1対1の関係での優位性を求めているタイプだとすれば、「支配したい」タイプの人は、特定の人に対してよりもっと広い範囲で、また本質的な性格に由来する面が大きいといえます。

賢い

頭の回転が速いタイプです。特に、社会人生活においては「言質を取る」ケースが必要になるケースは多々あります。討論の場などで相手に勝つには、前に相手が話したことを覚えておいて、「言質を取る」ことが必要です。「言質を取る」ことができるだけの記憶力も必要になります。また、言質を取ることができるよう誘導する能力も求められます。

営業のシーンでも成約や切り替えしのため、また、クレーム対処のために「言質を取る」ことは必須条件です。浮気の証拠を突きつけるときにも「言質を取る」ことはあります。ちなみに、賢いには「ずる賢い」も含まれます。

「言質を取る」とることの利点とは?

「言質を取る」という行為を陰湿に思う人もいるでしょう。しかし「言質を取る」ことは、時には事を進めるために、または特定の性質の人には非常に有利になります。

いつも後で発言が変わる人や、自分の発言をはぐらかす人には「言質を取る」とこは非常に有効な対策といえます。また、気分やの人や支離滅裂な性格の人にも言質を取っておきたいです。

上の項目で述べたように、「言質を取る」には頭の良さも必要になります。相手の性格・言動を考えた上で、言質を取ることができるように誘導できるようになれば、仕事面においても大きな成果が残せるでしょう。

「言質を取る」の敬語での表現

「言質を取る」という表現は、一種の慣用句です。慣用句とは、2つ以上の語が結びついて特定の意味を示す言葉・表現のことです。慣用句に敬語表現は存在しません。原則としてそのまま使うことが敬語のルールです。

ただし、「言質を取る」という表現は「言質」は変形・活用させたりすることはできませんが、「取る」の部分を活用させて丁寧表現にすることは可能です。例えば、「言質を取りました」という表現にすれば「ます」という丁寧語が含まれています。

「言質を取る」相手が年上や目上の場合は、「言質を取らせて頂きました」と頂くという謙譲表現を使うことは可能です。いずれにせよ、「取る」という表現を活用する・丁寧表現に替えることしかできません。

「言質を取る」の類語は?

「言質を取る」目的から、2つのパターンに分けて類語を見ていきます。まずは、自分が「有利になる」ことを目的として相手から特定の発言を言わせることの類語をあげます。「 証拠を引き出す」 「発言を引き出す」の2つが該当します。

次に、「事実確認をする」ことを目的として内容を言わせる場合には、「 証言を得る」「確約を取る」が挙げられます。2つのパターンとも「言質を取る」目的を踏まえた上で、言い替えることが必要です。色々な表現を正しく身につけることは、ビジネスにおいての評価を高くすることにも繋がります。

「言質を取られる」リスクも知って対処しよう

今回は、「言質を取る」の意味・使い方や言質を取る人の特徴などさまざまな項目に分けて見てきました。少しネガティブなイメージのある表現ですが、「言質を取る」ことはビジネスにおいては大切なテクニックです。また、簡単に誰にでもできることではありませんし、頭の回転や経験も必要になってきます。

ビジネスを有利に進めたいなら、むしろ「言質を取る」べしと言ってもいいぐらいでしょう。また、反対にビジネスマンとして言質を取られるリスクを知っておくことも重要です。

時には、用心してもふとしたとこから言質を取られてしまうこともあるでしょう。もし、言質を取られたとしても、嘘をつくと人間性も疑われる結果になりかねません。言質を取られたとしても、自分の発言に責任をもてるような人間になるように心掛けましょう。

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