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跡継ぎの募集方法・「跡継ぎ」と「後継ぎ」の違い・いないとき

Author nopic iconyuca
雑学 / 2018年05月07日
跡継ぎの募集方法・「跡継ぎ」と「後継ぎ」の違い・いないとき

跡継ぎ問題とは何?

跡継ぎの募集方法・「跡継ぎ」と「後継ぎ」の違い・いないとき

少子化が進む現在、跡継ぎ問題が深刻になっています。伝統工芸や職人の世界で技術を継承する人がいないことがしばしばニュースにされていますが、家や土地、お墓などの相続や家業の跡継ぎがみつからないこともあります。

伝統工芸や職人の世界では、厳しい職場環境を見直すことで若い人にも興味をもってもらおうとしています。家の跡継ぎなど個人的な問題は、生涯独身の人が増えていることなどにより解決が難しいです。長男が家の跡継ぎのために結婚に悩んだり、跡継ぎのために男の子を産まないといけないなど脅迫観念にかられる人もいます。

跡継ぎの募集方法は?

職人や伝統工芸の世界で、跡継ぎの募集のために試みられている例を紹介します。求人サイトや転職情報に募集を掲載したりと、一般の人に向けて広く跡継ぎを募集している例があります。

秋田県の伝統行事の「なまはげ」など、伝統的な風習の後継者不足をマスコミに取り上げてもらうこともあります。展示会や交流会を開催して職人の技術を生で見てもらうことにより、職人を希望する若者を増やす企画も検討されています。

そもそも地方に根付いた産業の場合は、過疎化により跡継ぎが見つからないこともあります。まずは地方の人口そのものを増やすべく、NPOなどによる若者の田舎への移住支援も進められています。

跡継ぎと後継ぎの違いは?

跡継ぎの募集方法・「跡継ぎ」と「後継ぎ」の違い・いないとき

「跡継ぎ」と「後継ぎ」は継ぐ対象によって使い分けられることがあります。

跡継ぎの場合は、家の相続など過程の問題であることが多いです。家督、家業、苗字、お墓などが関係します。一方後継ぎとは会社の経営など組織の任務を引き継ぐことにあたります。ただし、最近は特に区別なく使われることもあります。

跡継ぎがいないと何が困る?

具体的に跡継ぎがいないと何が困るかわからない人もいるでしょう。由緒正しい長男だから実家を継がないといけないといわれても、女の子しかいない家もあります。跡継ぎのために何が何でも婿をとれといわれて、お嫁に行けなくても困ります。

家の跡継ぎがいないと、お墓や家、土地の相続が困る場合があります。親の生前にこれらを処分するかどうするか決めておけば跡継ぎがいなくても困らない場合があります。何もしなかった場合、お墓が無縁仏として処理されてしまったり、空き家となった家が放置されたり固定資産税を払う義務などが生じます。

仮に結婚して家の名前を継いだとしても、自分が生活している土地と実家が遠ければ、家や土地・お墓の管理をしていくことは困難です。跡継ぎは名前や表記だけではないので慎重に考えないといけません。

跡継ぎがいないときの対処法は?

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自分の代で家業が途絶えてしまうなど、跡継ぎを心配する場合があります。さまざまな跡継ぎ問題について対処法を紹介します。

子どもが独立して、自分の死後に家を管理するものがいなくなる場合、家や土地を処分することが必要です。ただし、自分の終の棲家として過ごしている家を、自分が生きている間に手放すことは難しいです。

事前に家族と相談しておくことが良いでしょう。体が思うように動かなくなった場合は、戸建ての家を手放しマンションに住みかえたり、老人ホームへ入居する場合もあります。

また、家の中に残されている個人のものについても話し合っておくことがおすすめです。整理することが億劫なあまり廃墟となる場合もあります。貴重な骨董品など価値がわかりにくいものは処分される恐れがあるので遺書にしたためておいたり、言づけておくことが無難です。

家業

自分の子どもが家業を継ぐ気がない場合、そもそも子どもがいない場合などに跡継ぎが心配になります。ある程度規模が大きい会社であれば跡継ぎをする人材に困ることは少ないですが、家族経営で代々続けている家業であれば、自分の子どもに後を継がせたいという人もいるでしょう。

家業を子どもに継いでほしいと考えるならば、子どもが小さいうちから家業の素晴らしさや、やりがいを感じさせることが大切です。子どもが就職や将来を考えるようになってから慌てて家業を継いでほしいと言うのは、タイミングが遅いです。時間をかけて自分の思いを伝えていきましょう。

家業をめぐる確執

無理強いして跡を継がせようとすると、親子の確執が生まれ、最悪絶縁状態になることもあります。子どもに跡を継ぐ意思がないようなら、早めに後継者を探しましょう。また、そこまで跡を継がせることに未練がないのなら、廃業することも考えましょう。

跡を継がなくても、関係がある事業に就職または起業する子どももいます。跡を継ぐのとは違いますが、仕事相手として子供に尊敬されることもあるでしょう。

お寺の跡取りがいない場合は、廃業するということは難しいです。地元の檀家さんたちのため簡単につぶすわけにはいきません。跡取りがいない場合は同じ宗派の住職さんが派遣されてきたり、近所の同じ宗派の住職さんが兼務することになります。

お寺やお墓は個人の資産ではないので、跡継ぎがなくなると廃業するものではありません。しかし、実際は地方などで廃業したお寺がいくつもあります。地元の住民が少なくなり、お寺を支えていく檀家さんがいなくなると、廃寺や合併が行われることがあります。

農家

農家の跡継ぎがいない場合でも、地方移住を希望する若者や農業に興味ある人を見つければ農地を売らずにすみます。個人農家など小規模の農家でも、全国新規就農支援相談センターを通じて、跡継ぎを探すことができます。研修制度があるため、農業のノウハウを次世代に伝えたいという希望がかないます。また、研修には国から補助金が出ます。

農業を続けたくない場合は、農地を売ることもできます。農業が衰退しないように、農地の売買は法律で定められています。まずは農業委員会に連絡しましょう。農地として売る場合でも、転用して売る場合も農業委員会の許可が必要です。

結婚

結婚をする際に、跡継ぎでもめることもあります。結婚したい本人と、それぞれの両親の仲が悪くなることは悲しいことです。

話し合いが大切

結婚で家を出ていくことで何が問題なのかを話し合いましょう。名前が残らないのが問題なのか、家や土地、お墓など管理する人がいないことが問題なのか、年老いた両親と一緒に住んでくれないことが問題なのかお互いが理解することが大切です。

特別な家柄ではない限り、どうしても名前を残す必要があるのか両親側も再考してみるべきです。家や土地は処分できないのか、お墓は移せないのかなども併せて考えましょう。同居ではなく近居ならば可能かなどお互いが譲歩するようにします。

お墓

放置したお墓は、いずれは廃棄されてしまいます。お墓をもつということは、霊園などに場所を借りていることと同じなので、賃貸料、つまり管理費用を支払わなければなりません。お墓の管理をしていた人が亡くなった場合、管理費用が払われないまま一定の期間がたつとお墓は撤去されてしまいます。

墓じまい

子どもたちの住居の近くにお墓を移したり供養することができなければ、墓じまいという手順が必要になります。跡継ぎがいないお墓の中の遺骨の処理やお墓の解体など手続きに手間も時間もかかるので、終活の一環で墓じまいを検討する人もいます。

お店

自分が起こしたお店でも跡継ぎを残したいと考える人がいます。自分の子どもに任せることもありますが、最近ではお店の味を残したいという人にお店を託すひとも増えています。商店街や自治体が地元の味を残そうと募集をかけることもあります。

冷泉家の跡継ぎ

冷泉家は日本に残る数少ない公家の家です。明治維新の際に、多くの公家の家が東京に向かいましたが、冷泉家は京都に残ったために戦争や震災から逃れることができました。現在の冷泉家の第25代目当主は、冷泉貴美子さんと結婚して婿養子となった為人さんです。

冷泉家が婿養子を取ったのは為人さんが初めてではありません。貴美子さんの父親の為任さんも婿養子として冷泉家の第24第目当主を務めました。

裏千家の跡継ぎ

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元をたどると千利休から始まったお茶の流派の一つです。本来は本家の表千家を千家と言っていましたが、分家の裏千家、武者小路千家とも合わせて三千家というようになりました。

裏千家の特徴

三千家の一つである裏千家の特徴を紹介します。まず、お茶のたて方ですが、裏千家は泡が表面を覆いつくすほどによく泡立てます。表千家や武者小路千家は、あまり泡をたてません。茶筅の色やお茶碗を鑑賞する場所、袱紗の色まで三千家はそれぞれ異なります。

また「裏」、「表」と聞くと仲が悪いのかと勘違いする人もいますが、裏千家の茶室が表千家の裏にあったことが名前の由来になっています。

裏千家の歴史

裏千家は、もともと千利休が始めた茶道から派生しました。千利休の子どもの一人、少庵が不審庵という茶室を作っています。これが現在表千家とよばれます。

少庵には4人男の子が生まれましたが、1人は経歴が不明になっており、残りの三人が千家をついで三千家が誕生しています。不審庵の裏手に作られた今日庵という茶室から裏千家が始まりました。また武者小路千家は、今日庵の近くにある武者小路という道沿いに作られた官休庵という茶室から始まりました。

現在は、千家を名乗ることができるのは、各千家から一人ずつ、つまり跡継ぎのみと定められて家元制度が確立されています。

自分の子どもに絞らず跡継ぎを探してもOK

跡継ぎの募集方法・「跡継ぎ」と「後継ぎ」の違い・いないとき

跡継ぎ問題は職人や伝統工芸の世界だけではなく、身近な問題です。名前を残すことや、家・土地・お墓を守ること、両親とともに住むことなど跡継ぎといっても色々な条件があります。

子どもに跡を継がせたいと考える人も多いですが、子どもに意思がない場合は早いうちに他の人に跡を託すことを検討することも必要です。お店や仕事、家業などは他の人でも務まります。無理に子どもに託すと親子関係が悪くなる場合があります。お寺などは個人の資産ではないので、跡継ぎを心配しなくても必要であれば他の住職さんが担当することもあります。

家やお墓など、自分が亡き後に管理する人がいない場合は、終活をしておくことが大切です。家の固定資産税について話あったり、お墓の管理をする人について決めておきましょう。

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