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「令夫人」の意味と使い方・「奥様」との違い・対義語|大使

Author nopic iconゆうこ
カテゴリ:言葉の意味

初回公開日:2018年05月10日

更新日:2020年05月20日

記載されている内容は2018年05月10日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。

また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

「令夫人」の意味と使い方・「奥様」との違い・対義語|大使

「令夫人」という言葉

「令夫人」の意味

まずは、「令夫人」の意味からご紹介しましょう。「令夫人」とは、目上の人の妻のことを指して使う言葉です。通常、夫の名前と並べて、「令夫人」と表記するのが一般的です。「令夫人」という言葉を一番多く見かけるとしたら結婚式でしょう。では、結婚式においてどういったシーンで「令夫人」という言葉が用いられるのでしょうか。

令夫人の使い方

「令夫人」は結婚式のシーンにおいて用いられるのが多い言葉です。特に、結婚式の招待状や席次表の中で見かけることが多いでしょう。「令夫人」は、上司や恩師などの目上の方の奥様で、かつ面識がなく名前が分からないという場合に相手に敬意を表して使われる言葉です。

結婚式などの招待状の宛名

最近、結婚式のスタイルも大きく変化してきました。昔は、会社の人は全員、親戚もあったこともないような親戚がほとんどです。さらには友人も数多く招待して、200人300人規模の結婚式は有名人ではなくとも当たり前の時代がありました。

それが今では、100人以下の参列者の結婚式がほとんどです。また、近しい親族だけを招いて10~20人程度でという結婚式も増えてきており、友人は二次会から参加してもらうという形の結婚式も増えています。また、海外でふたりだけで結婚式を挙げてくるという場合や、さらには、結婚式を挙げずに写真だけにしてお金を節約して、新婚旅行や新居にお金をかけたいというカップルもいます。

昔は「令夫人」が多かった

このような現代の結婚スタイルからは想像もつきませんが、昔の結婚式ではあったこともない上司の奥様をご招待したり、恩師の奥様をご招待するということがよくありました。それだけ、結婚式が人生における大きなイベントであり、家という括りが生活において大きな位置を占めており、新郎新婦だけではなく両家の両親にとっても重大なイベントであったことがうかがえます。

そのため、結婚式の招待状にはあったことない名前の分からない奥様の名前を書く代わりに、「令夫人」と表記するのが一般的でした。

席次表の肩書き

また、「令夫人」は席次表の肩書としても使われます。席次表は、結婚式などで配席が決まっている場合に、参列者が自分の席を確認するために使ったり、結婚式であれば両親が参列者へお酌に回る際に必要なアイテムです。席次表では、名前以外に肩書きが表記されます。

肩書きは、会社関係の目上の人であれば「●●株式会社●●部部長」のように役職で表記しますが、役職がない人であれば「新郎上司」「新婦同僚」などと付けられることになります。また「新郎友人」「新婦叔父」などのように、友人や親族などにも全員に肩書きが記載されることになります。

席次表は名前が分かっていても「令夫人」を使う

このときに、新郎新婦の上司の奥様や、恩師の奥様のような目上の方の奥様には、「●●様令夫人」や「同令夫人」のように「令夫人」という肩書が使われることになります。

招待状のときと異なる点は、招待状では名前が分からない場合に「令夫人」とするのに対して、席次表では招待状の返信が来ているため当然名前はわかっていますが、肩書きとしては「令夫人」と表記する点です。

席次表や招待状で使うときの注意点

席次表や招待状において「令夫人」を使うときには、敬称において注意が必要です。「令夫人」はその言葉そのものが、すでに敬意を示している言葉です。そのため「様」や「御」などはつける必要がありません。

よく「御令夫人」や「令夫人様」などと表記している誤った例を見かけますが、注意して使う必要があります。

「令夫人」と「奥様」誤った使い方

「令夫人」はよく誤った使われ方をされることがあります。近年、結婚式のスタイルの変化から、招待状において「令夫人」という表記がなされることは非常にまれになっています。しかし、新郎新婦の両親や親戚のすすめで、すべてのゲストの奥様に「令夫人」という表記をするという誤った使い方がされることがあります。

昔は「令夫人」が多かった

昔の結婚式は、ご紹介したように今と規模が違ったため、会社関係の上司の奥様、遠い親戚の奥様、田舎の近隣の人たちなど、会ったこともない人が多く参列する結婚式がよくありました。そのため、招待状に「令夫人」と表記されるパターンも非常に多かったのが事実です。

その時代を知っている、両家の両親が敬意を払うという意味合いですべての奥様に「令夫人」を付けることが必要だと誤って解釈している場合があります。

実は現代の結婚式の招待状で「令夫人」と書かれているもののほとんどがこれにあたると言われています。つまり現代の「令夫人」のほとんどが誤りであるということです。

「令夫人」は目上の人だけ

「令夫人」はあくまでも目上の方の奥様に対して使う言葉であって、友人や親戚に使うのは誤りです。親からの指示で「令夫人」にする、という場合には誤っていないが注意して確認する必要があります。

また、実際に目上の方の奥様であったとしても、普段から交流があったり、関わりが深い場合には、当然ながらその方のお名前で招待することになります。絶妙な違いではありますが、覚えておくといいでしょう。

「令夫人」の対義語

「令夫人」は目上の人の奥様を指す言葉であることがわかりました。ここで疑問に感じるのが、目上の人が女性であった場合、その旦那様をご招待する場合には、どのような表記にする必要があるのでしょうか。

「令夫人」の対義語はない

結婚式などでは、こういったケースは非常にまれですが、この場合に「令夫人」のように旦那様を表現する言葉はないため、旦那様は名前を確認して、氏名を記載して招待状を出すようにしていることが多いです。

現代でこそ、女性の社会的な立場が確立されてきましたが、昔は夫人が夫よりも社会的立場が上であったり、夫人が夫よりも前に出るということはほとんどありませんでした。そのため「令夫人」という言葉がある一方で、その対義語がなかったということも理解できます。

過去に、旦那様を示す言葉として「同夫君」という表記がなされたことがあるそうですが、一般的に使われる言葉ではありません。

また、葬儀の場合には「令夫人」ではなく「御令室」とされることが多く、この対義語としていは「ご夫君(ごふくん)」が挙げられます。いずれにしても結婚式の場において使われる言葉ではありません。

「令夫人」と使用する例

結婚式以外においても「令夫人」という言葉が使われる場面があります。どのようなシーンで用いられるのでしょうか。

大使令夫人

日本にはたくさんの国の大使館があり、日本の外交において重要な役割を果たしています。大使館には、大使がいます。外国から赴任してくる外交官のトップで、長期の滞在であるため、大抵が家族を同行して大使館に居住しています。

その大使の夫人のことを「大使令夫人」と呼ぶことがあります。大使が招かれるような式典やパーティーなどの場において「大使令夫人」という肩書や呼び名で参列されるのが大使の夫人です。また、ニュースや記事においても「大使令夫人」という記載がなされます。

社長令夫人など

また、「社長令夫人」という言葉を聞いたことがあるのではないでしょうか。この言葉は、会社の中などで使われる言葉というよりは、その社長の奥様という立場を指すときに「社長令夫人」と使われることが多いという印象の言葉です。よくテレビやドラマなどで使われることが多い言葉と言えるでしょう。

目上の人の子どもの肩書き

目上の人の奥様は「令夫人」と表記することがわかりました。では、目上の人の子どもの肩書はどのように表記するのでしょうか。

御令息・御令嬢

目上の方の子どもの肩書は「御令息」「御令嬢」となります。また「御子息・御息女」と表記する場合もあります。「令夫人」に「御」はつけませんが、子どもの場合には「御」が付くため、注意が必要です。目上の人の隣や下に表記する形で、「●●様御令息」や「同御令嬢」のように表記することになります。

席次表の場合にはほかの子どもとの兼ね合いに注意

最近では、席次表の肩書に「令夫人」と使うことはあっても「御令息」「御令嬢」を使うことは大変まれになりました。目上の人の子どもとは言え、結婚式にまでご招待するということは、普段から交流があったり、仲の良い関係であることが前提になっているためです。そのため、目上の方の子どもであっても「●●様お子様」「同お子様」と表記することも増えています。

しかし、友人や親族で子どもが参列する場合には注意が必要です。目上の人の子どもと、友人や親戚の子どもが同じ肩書きにならないように注意しましょう。友人が子ども連れで参列する場合、その子どもに「●●様お子様」という肩書を付ける場合には、目上の人の子どもには「●●様御令息」という肩書を付けるようにしたほうが無難です。

心配であれば一度相談を

席次表の肩書には、あまり参列者も気にかけていないということも考えられる一方で、あくまでも目上の人には丁重なご案内をする必要があります。不安な場合には、一度プランナーなどに相談をして肩書きを確認されることをおすすめします。

「令夫人」はよく学んで使おう!

「令夫人」という言葉の使い方についてご紹介してまいりました。いかがでしたでしょうか。

特に使う場面として多い結婚式をメインにご紹介しました。しかし、時代により結婚式の文化も大きく変化してきているため、その場ごとにその都度適した対応をする必要があるとも言えます。あまりにくだけた対応をしても失礼になる場合がありますし、あまりに伝統に固執した方法をとっても、違和感が感じられます。

適切に適度な対応は時として難しい場合もありますが、柔軟に対応できることがこれからの時代には求められます。ぜひ参考になさってください。