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「かねがね」の意味と使い方・漢字と例文・類語・敬語|常々

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言葉の意味 / 2018年05月09日
「かねがね」の意味と使い方・漢字と例文・類語・敬語|常々

「かねがね」の意味と使い方

「かねがね」という言葉、どのように使うのが正しいかご存知でしょうか。話の流れでなんとなく「かねがね」という言葉を使っているからもおられることでしょう。そこで今回は「かねがね」と言う言葉にスポットを当て、「かねがね」が持っている意味や正しい使い方、「かねがね」にまつわることについてお話ししていきましょう。

副詞に分類される「かねがね」

「かねがね」とはどのような意味を持っているのかについてまずはお話ししていきましょう。

「かねがね」は副詞となります。副詞とは品詞の一つで、自立語として活用されることが無く、主語にならない言葉のうちのおもな用言となる「動詞」や「形容詞」「形容動詞」を修飾する言葉として用いられます。時には「名詞」やその他の「副詞」を修飾する役割も持っています。

「かねがね」がもつ意味とは

「かねがね」とは動詞である「兼ねる」が連用形として重なった後であると言われています。なんらかの行為が過去から引き続き、繰り返し行われ現在に至るというような意味を持っています。

「かねがね」の意味を知るために、「かねがね」を別の言葉に置き換えてみると意味が分かりやすくなります。「前々から」や「かねてから」がそれに当たります。

「かねがね」の由来を知る

「かねがね」と言う言葉の由来・語源は、動詞となる「かぬ(予ぬ・兼ぬ)」の連用形、つまり「かね」を重ねて使うところからできあがりました。

ここで登場した「かぬ」という言葉は、2つある事柄に同時にかかわるということを、広い意味で刺している言葉です。現代語ではこの「かぬ」は「兼ねる」と言う意味を持ちますが、現在の段階で一緒に未来のことも考える、いわゆる「予想する」という意味でも使われてきました。

この「予想する」とという意味あいが「かねがね」の元となっている「かぬ」の連用形を重ね、原義は「未来のことを事前に考えておく」と言う意味となりました。

間違えやすい「かねがね」に似た言葉

「かねがね」に似た言葉が「かたがた」です。大変近しい意味を持っていますが「かねがね」と「かたがた」では使いどころを間違えると失礼にあたる可能性もありますので、使用する際はどちらが適切なのか考えてから使用するようにしましょう。

「かねがね」も「かたがた」も「兼ねる」と言う言葉が関連しています。しかしはっきりとした違いとなるのは「かたがた」は「~を兼ねて」という意味合いを持っていることです。「かねがね」は「以前から」という時系列に関する意味を持っていますので間違えることはないと思われますが、うっかりが起こるのが以下のようなケースです。

例)ご挨拶かねがねお伺いしました

この「かねがね」の使い方をどう感じるでしょう。正しく使えているか、違和感を感じるか、正解は後者です。この場合は「かたがた」を使用します。

このような微妙な間違い方は意外に起こりますので、注意が必要です。

「かねがね」を使った例文から正しい使い方を学ぶ

「かねがね」がもつ意味を理解したところで、ここからは「かねがね」を使った例文を見ながら、「かねがね」の正しい使い方を学んでいきましょう。

お噂はかねがねおうかがいしております

「かねがね」と言う言葉を使うものとして、もっともピンとくる例文がこれではないでしょうか。「噂を以前から聞いている」という、過去から繋がっている意味合いを持たせている点でも最も分かりやすい例文と言えます。

ちなみに、「かねがね」に限りなく近い別の言葉として「かねてから」というものがあります。これを使うと同じ文章が以下のように変化します。

「お噂はかねてからお伺いしております」

「かねてから」というワードは、「かねがね」が持つ意味としても登場していますので、同じ意味で使用できることはすでにお分かり頂けることでしょう。言葉の響きが異なるため、相手が受け取るニュアンスも微妙に変化しますので、うまく使い分けることをおすすめします。

「かねがね」の漢字

「かねがね」の漢字表記はいくつか存在します。「かねてから」という意味を持つことから「兼兼」とすることもありますし、「予予」と書いて「かねがね」と読ますパターンも存在します。

同じ言葉が繰り返し続くことから「々(おなじ)」を用いて「兼々」や「予々」と標記しても問題ありません。

苗字として使われる「かねがね」

今回ご紹介している「かねがね」とは異なりますが、「かねがね」と読む苗字があります。それが「金兼」です。大変珍しい苗字を取り扱っていることで有名な苗字辞典にて紹介されています。

ちなみに「金兼」は、「かねがね」以外にも「きんけん」と読む場合もあります。「きんけん」と読むパターンは、江戸時代の初期頃に記された鎌倉を旅した旅行記・漢詩集の「金兼藁(きんけんこう)」で使われています。

注意したい「かねがね」と読み間違える言葉

言葉を構成する文字の印象でうっかり「かねがね」と勘違いしやすい言葉が「概ね」です。「概ね」は「おおむね」と読みますので、「かねがね」とは異なります。

「概ね」については「かねがね」とは当然意味合いも異なり、およその趣旨を表すときや、「大体」や「あらまし」という意味を持っています。

「ご指摘いただいた問題は概ね改善されました」

「その建物との距離は概ね500m程度です」

ちなみに余談となりますがビジネスの場で「概ね」と言う言葉はかなり耳にするのと思われますが、実は「概ね」は敬語ではありません。

しかし「大体理解できました」と「概ね理解できました」とでは言葉の音が持つニュアンスが微妙に異なり、後者のほうが丁寧さがアップします。そのためビジネスの場で「概ね」はよく使われる傾向があるのではという説もあります。

「かねがね」の例文

先に登場した「かねがね」の正しい使い方の項目で例文がすでに登場していますが、他にもいろいろな「かねがね」を使った例文をご紹介します。

「かねがね良好です」

良好であるということを伝える時、「○○はかねがね良好です」と使う例文を時折見かけます。しかし、これには何か違和感を感じます。それは本来の「かねがね」が持っている意味合いと、例文が合致しない可能性があるからです。

「○○はかねがね良好です」という例文を紐解くと、「前々から良好です」、「かねてから良好です」という意味合いになります。もちろん、この意味のとおりに使うのであれば「かねがね」を使用した文章でも問題ありません。

ただし、「購入した商品が調子よく使えている」などの場合は「かねがね」ではなく、誤用に注意したい「概ね」を使用するほうがしっくりきます。

「かねがね伺っております」

こちらはすでに例文として登場ている「お噂はかねがね」と同じ意味合い、同じシーンで使用することが多いでしょう。

「お話はかねがね伺っております」

「その件につきましては担当者からかねがね伺っております」

このように使用することで、すでにある程度のことは把握していますという意思表示をすることができます。

「かねがね」の英語表記

英語で「かねがね」を表記すると「sometime in the past」となります。これを使って例文をご紹介しましょう。

「It has been my long‐cherished desire to visit Paris」(パリへ行ってみたいとかねがね思っていた)

「I have heard quite a lot about you」(お噂はかねがねたいそう承っています)

「かねがね」単体では「sometime in the past」となりますが、例文を見ていただければお分かり頂けるとおり、前後の分が加わることで「かねがね」の英語表記は変化します。

「かねがね」の類語

「かねがね」の類語はいくつか存在します。どのような言葉が類語であるかを知っておくと、状況に応じた言い換えをすることができ、語彙力アップにもつながります。ビジネスの場でも大変役に立ちますのでぜひ覚えておきましょう。

「かねがね」の類語一覧

・以前から

・以前より

・従来から

・兼ねてより

・ずっと前から

・兼ねてから

・前々から

・従前より(じゅうぜんより)

・前々より

・旧来より(きゅうらいより)

・かねてより

・元来(がんらい)

・かねがね

・かねて

・常々

シンプルに「かねがね」の持つ意味を直球で使うのも良いでしょう。「かねがね」よりもストレートに伝わる類語が多くありますので、使い分けをしやすい言葉であることもわかります。

「かねがね」に対義語はあるのか

「かねがね」と言う言葉には対義語も、反対語も存在しません。存在するのは先ほどご紹介した類義語のみとなっています。

「かねがね」の敬語

「かねがね」と言う言葉自体に敬語は存在しません。どのようなシーンでも相手がどのような立場であっても「かねがね」を使用することは問題ありません。どちらかと言えば「かねがね」を使用する際にくっついてくる言葉の使い方のほうを注意しなければなりません。

「お噂は、かねがね山田から伺っております」という例文を元に見てみましょう。

この場合「かねがね」を使うことは問題が二と言うことはすでにお分かりいただけていることでしょう。問題は「伺う」です。これは謙譲語となりますので、この使い方では身内となる「山田」さんを高める言い回しとなっています。

このような場合適切な敬語として「かねがね」を使った文章にするのであれば、「お噂はかねがね伺っております」とするのが敬語として適切です。

「かねがね」と「常々」の違い

「かねがね言っている」

「常々言っている」

「かねがね」の類語としてもすでに登場している「常々」と言う言葉ですが、類語として扱われていますので「かねがね」の代わりに使用することはOKですが、「かねがね」と「常々」はどう違うのかも知っておきましょう。

常々の意味

「常々」とはその漢字のごとく「普段から」や「日常」などの意味を持っています。読み方は「つねづね」です。「かねがね」と同じで「々(おなじ)」を使用せず「常常」と標記することもあります。副詞的に用いることもあります。

常々とかねがねの違い

「いつも」や「常に」という意味合いで使用する場合は「かねがね」と特に違いはありません。しかし「常々」にはもうひとつ意味があり「一定の」や「しょっちゅう」などを類語と持つ場合の「変化」や「変更」がない場合の言葉としては「かねがね」は類語として成立しません。

「常々お世話になっている」

「常々言っている」

これらは「かねがね」に差し替えることが可能です。しかし、以下の場合は「かねがね」に差し替えることはできません。

「常々考える」

「常々念頭に置く」

変化や変更が無いという意味がこの例文から汲み取れます。

言葉の響きから使うタイミングと類語をチョイス!

「かねがね」と言う言葉についてご紹介しました。

「かねてから」でも「かねがね」でもどちらでも問題はありませんが、「かねがね」のほうが丁寧なニュアンスが伺えます。だからといって目上の方や大切な相手に対し、必ずしも「かねがね」という言葉を使わなくてはならないわけではありません。

使いやすければ日常から取り入れて使用する、それが「かねがね」の正しい使い方ではないでしょうか。穏やかで美しい和の響きを持つ「かねがね」と言う言葉を、一度使ってみてください。

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