「なりたい自分」が分からない人の見つけ方
イメージする方法
「なりたい自分」のノートの書き方
例)
・起こされなくても自分で起きる
・朝ごはんにちゃんとしたものを食べる
・いつも笑顔で挨拶をする
などです。
手帳
携帯へメモしておくなら、リスト作りにぴったりのアプリもあります。シンプルなものからかわいらしいものまで、自分の気持ちを後押ししてくれる相棒を選びましょう。
「なりたい自分」を診断する方法
「ダメな自分」を解体する
まずは、自分がダメだと感じている理由を解体して書き出し、その隣に「ダメではない姿(なりたい自分)」を書き加えてみましょう。
・遅刻する→遅刻しない
・朝ごはんが適当→朝ごはんにちゃんとしたものを食べる
・挨拶を忘れてしまう→挨拶をする
・忘れ物が多い→忘れ物をしない
・人見知りが激しい→人見知りをしない
いくつくらいありましたか。5個、10個、20個、と数は人それぞれ違います。でもとても長いリストができてしまったなら、あなたは「完璧主義」に苦しめられている可能性があります。
「なりたい自分」になれない原因
もし誰かに「これができないなんてダメ」と言われ続けたらどうでしょうか。悲しいですし、落ち込みます。しかしあなたは、それを自分にしています。でもダメなんだからしょうがない、と言いたくなるでしょうが、本当にそうでしょうか。
目指す「なりたい自分」の状態が高すぎて、「完璧にできないのならできないのと同じ」と投げ出してしまっていませんか。
自分のレベルを見極める
再び例に挙げますが、「遅刻」1つとっても理由は同じではありません。
・朝起きられない
・ご飯を食べるのが遅い
・服が決まらない
など、「なりたい自分」になれない理由は人それぞれ違います。でも「朝起きられない」にしても、「起きるけどつい二度寝してしまう」のと「人が起こしに来てくれてもかなり時間が掛かる」状態では深刻さが違います。
目標も解体してみる
でも「人が起こしに来てくれてもかなり時間が掛かる」状態なら、すぐに解決するのは難しくなります。状況によっては「夜更かしの時間を減らす」前に「睡眠外来へ行ってみる」が必要な場合もあります。
状態を把握せず、最初から完璧な「なりたい自分」を設定してしまうのは挫折の大きな理由の1つです。いきなり高い目標を達成しようとせず、少しずつ山を登るように設定しましょう。
「なりたい自分」の例
例)「毎日30分早く起きる」が高すぎて難しい場合
・毎日15分早く起きる→毎日10分早く起きる→毎日5分早く起きる
・1週間に3回は5分早く起きる→1週間に1回は5分早く起きる
・10日に1回は5分早く起きる→2週間に1回は3分早く起きる
どうでしょうか。下へ行けば行くほど楽になります。また、これよりもっと楽にすることも可能です。最初は「これなら絶対できる」ところから始めていくのがポイントです。成功体験を少しずつ重ねていくと、欠けていた自信もついていきます。
まずはできるところから「なりたい自分」になっていきましょう。
「なりたい自分」になる方法
仕事:頼まれたことを忘れてしまう
その時「はい、分かりました」「はい、しておきます」と答えたはずなのに、すっかり忘れていて冷や汗が出た、という経験は誰しも一度くらいはあるのではないでしょうか。
ただ、それが何度も続いたり、そのことで特別に注意をされるようであったりするなら、やはり対策は必要です。「忘れてしまうなんて私はダメな人間だ」と落ち込む前に、まずはなぜ自分が忘れてしまうのかを把握しましょう。
「ダメな自分」を解体してみる
・あとで書けばいいと思ってメモをとらなかった
・ちゃんと話を聞いていなかった
・覚えていられると思っていた
ひとまずここでは3つ取りあげてみます。
「なりたい自分」の像を書き足す
・あとで書けばいいと思ってメモをとらなかった →すぐにメモをとる
・ちゃんと話を聞いていなかった→手を止めて話を聞く
・覚えていられると思っていた→自分を過信しない
どうすればいいか、「なりたい自分」の処方箋が生まれました。これが最終目標です。最初からこれができればいいですが、難しい場合はこの処方箋をさらに解体していきましょう。
「なりたい自分」の処方箋をさらに解体する
●あとで書けばいいと思ってメモをとらなかった→すぐにメモに書く
・自分のメモがなくて書けなかった→「その場にある紙に書きなぐる」「手でもどこにでも書く」
・ペンがなくて書けなかった→「そこにいる人にペンを借りて書く」「すぐ傍にいる人に、メモを取ってくるまで覚えていてもらう」
・近くに誰もいなかった、ペンもメモもなかった→「携帯電話を持っているならメールで自分の社内アドレスへ飛ばす」「ボイスメモに録音しておく(録ったことを忘れないようにする必要があります)」
・携帯も持っていなかった→「デスクに戻るまで呟きながら帰る」
頼まれたことを忘れると仕事の流れに支障がでることもあります。「忘れないことを最優先に、自分にできることをする」ようにしましょう。
心理面では
・自分はメモを取るのが苦手だ
・自分の『あとで』を信用しない
・自分は忘れる人間だと思い出す
など、まずはメモをとるのが苦手だと自覚するところから始めましょう。
ファッション:かわいらしいものに抵抗がある
これも、「似合う」という最終目標の設定が高すぎる可能性があります。かわいくて美人で色が白くて細くて足が長くて笑顔もかわいくなければ「似合わない」になっていませんか。
「ダメな自分」を解体してみる
・太っている
・足が太い
・顔がかわいくない
・髪型がやぼったい
とひとまず4つ例を挙げました。
「なりたい自分」の像を書き出す
・太っている→痩せる
・足が太い→補足する
・顔がかわいくない→メイクやスキンケアを学ぶ
・髪型がやぼったい→美容院で髪型にしてもらう
これで自分がどうすればいいか、「なりたい自分」への処方箋が生まれました。
「なりたい自分」の処方箋をさらに解体する
●太っている→ダイエットする
・明らかに食べ過ぎ→「夕飯だけ控えめにする」「昼食を少し軽めなものにする」「1食のカロリーを○キロカロリー以下にする」「甘い飲み物は買わない」「菓子パンは食べない」
・食事が不規則・栄養不足→「夜食をやめる」「野菜や良質なタンパク質を摂って、炭水化物に頼りすぎない」「手軽に栄養の取れる食品をうまく使う」
・運動不足→「一駅手前で下りて歩く」「会社ではエレベーターを使わない」「毎日5分ストレッチや筋トレをする」
いきなり全てをする必要はありません。最初から何もかもしてしまうと、それこそ途中で息切れをして全てを投げ出してしまって「こんなこともできないダメな私」になってしまいます。すぐに結果が欲しいと焦る気持ちはあっても、できることから着実に始めましょう。
心理面では
・自分が卑屈になっていると自覚する
・かわいいものが持ちたい自分を素直に認める
・可愛いものを持つことや好きなことは恥ずかしいことではない
など、少しずつ自分に許す、「なりたい自分」になってもいいよ、と声を掛けるところから始めましょう。
求めよさらば与えられん
本当は3ステップ
求めよ、そうすれば、与えられるであろう。捜せ、そうすれば、見いだすであろう。門をたたけ、そうすれば、あけてもらえるであろう。
すべて求める者は得、捜す者は見いだし、門をたたく者はあけてもらえるからである。
着実に「なりたい自分」へと近づこう!
「なりたい自分」へまずは一歩、「今日からやるぞ」と決めるところから始めてみませんか。