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なりたい自分が見つからない人の見つけ方・ノートの書き方

「なりたい自分」が分からない人の見つけ方

「なりたい自分」が分からない人は、胸の内に「こんな自分ではダメだ」という意識を抱えがちです。今の自分に満足していないから、違う自分になりたいという願いが生まれます。しかし、ただやみくもに今の自分を否定しているだけでは、「なりたい自分」の像すらはっきりしません。

イメージする方法

まず、「なりたい自分」についてイメージしてみましょう。イメージが浮かびにくい方は「今の自分はこうだけれど、こうなりたい」姿を思い浮かべてみてください。

「なりたい自分」のノートの書き方

「なりたい自分」がイメージできたら、その姿をノートへ書き出してみましょう。文章でも箇条書きでも、自分の書きやすい方で構いません。

例)

・起こされなくても自分で起きる
・朝ごはんにちゃんとしたものを食べる
・いつも笑顔で挨拶をする

などです。

手帳

探している時には思い浮かばなくても、ふと「これだ」と閃くことがあります。その時はひとまず手帳に書き留めておきましょう。手帳に「なりたい自分」リストを作るのもです。

携帯へメモしておくなら、リスト作りにぴったりのアプリもあります。シンプルなものからかわいらしいものまで、自分の気持ちを後押ししてくれる相棒を選びましょう。

「なりたい自分」を診断する方法

ここでは、「なりたい自分」を診断する方法をお話していきます。

「ダメな自分」を解体する

「なりたい自分」は、今の「ダメな自分」ではない自分です。少しややこしいですが「ダメではない自分」、「OKを出せる自分」のことです。例えば、「遅刻をする自分はダメだ」と感じているとしたら、「遅刻をしない自分」ならダメではなくなります。

まずは、自分がダメだと感じている理由を解体して書き出し、その隣に「ダメではない姿(なりたい自分)」を書き加えてみましょう。

・遅刻する→遅刻しない
・朝ごはんが適当→朝ごはんにちゃんとしたものを食べる
・挨拶を忘れてしまう→挨拶をする
・忘れ物が多い→忘れ物をしない
・人見知りが激しい→人見知りをしない

いくつくらいありましたか。5個、10個、20個、と数は人それぞれ違います。でもとても長いリストができてしまったなら、あなたは「完璧主義」に苦しめられている可能性があります。

「なりたい自分」になれない原因

「なりたい自分」になれない理由の1つに、完璧主義(理想が高すぎる)傾向があります。「私にはあれもできないし、これもできない」という卑下を裏返せば、「私はあれもできなくてはダメ、これもできなくてはダメ」と自分に強いていることになります。

もし誰かに「これができないなんてダメ」と言われ続けたらどうでしょうか。悲しいですし、落ち込みます。しかしあなたは、それを自分にしています。でもダメなんだからしょうがない、と言いたくなるでしょうが、本当にそうでしょうか。

目指す「なりたい自分」の状態が高すぎて、「完璧にできないのならできないのと同じ」と投げ出してしまっていませんか。

自分のレベルを見極める

「なりたい自分」を知る前に、まずは何がどの程度できないのか正確に把握しましょう。

再び例に挙げますが、「遅刻」1つとっても理由は同じではありません。

・朝起きられない
・ご飯を食べるのが遅い
・服が決まらない

など、「なりたい自分」になれない理由は人それぞれ違います。でも「朝起きられない」にしても、「起きるけどつい二度寝してしまう」のと「人が起こしに来てくれてもかなり時間が掛かる」状態では深刻さが違います。

目標も解体してみる

目標を「明日は1度で起きる」としても、二度寝してしまう人は「目覚ましの数を増やす」「1番大きいベルの目覚ましを遠く離れたところへ置く」などと解決策が浮かびます。

でも「人が起こしに来てくれてもかなり時間が掛かる」状態なら、すぐに解決するのは難しくなります。状況によっては「夜更かしの時間を減らす」前に「睡眠外来へ行ってみる」が必要な場合もあります。

状態を把握せず、最初から完璧な「なりたい自分」を設定してしまうのは挫折の大きな理由の1つです。いきなり高い目標を達成しようとせず、少しずつ山を登るように設定しましょう。

「なりたい自分」の例

例えば「今より30分早く起きる私」が「なりたい自分」の場合、目標を解体すると以下のようになります。

例)「毎日30分早く起きる」が高すぎて難しい場合

・毎日15分早く起きる→毎日10分早く起きる→毎日5分早く起きる
・1週間に3回は5分早く起きる→1週間に1回は5分早く起きる
・10日に1回は5分早く起きる→2週間に1回は3分早く起きる

どうでしょうか。下へ行けば行くほど楽になります。また、これよりもっと楽にすることも可能です。最初は「これなら絶対できる」ところから始めていくのがポイントです。成功体験を少しずつ重ねていくと、欠けていた自信もついていきます。

まずはできるところから「なりたい自分」になっていきましょう。

「なりたい自分」になる方法

ここでは、状況別に目標を解体して「なりたい自分」に近づく例をご紹介します。

仕事:頼まれたことを忘れてしまう

「明日の3時から使うから、第1会議室の予約しておいてちょうだい」「あの資料、明日の外回りにいるから今日の4時までに課長に提出して判子もらってくれよ」など、仕事の場面で頼み事は少なくありません。

その時「はい、分かりました」「はい、しておきます」と答えたはずなのに、すっかり忘れていて冷や汗が出た、という経験は誰しも一度くらいはあるのではないでしょうか。

ただ、それが何度も続いたり、そのことで特別に注意をされるようであったりするなら、やはり対策は必要です。「忘れてしまうなんて私はダメな人間だ」と落ち込む前に、まずはなぜ自分が忘れてしまうのかを把握しましょう。

「ダメな自分」を解体してみる

「頼まれていたことを忘れてしまった自分」がここでは「ダメな自分」です。「なりたい自分」を見つけるために、「なぜ忘れてしまったのか」を解体してみましょう。

・あとで書けばいいと思ってメモをとらなかった
・ちゃんと話を聞いていなかった
・覚えていられると思っていた

ひとまずここでは3つ取りあげてみます。

「なりたい自分」の像を書き足す

解体できたら、今度は隣に「ダメではない姿(なりたい自分)」を書き出します。

・あとで書けばいいと思ってメモをとらなかった →すぐにメモをとる
・ちゃんと話を聞いていなかった→手を止めて話を聞く
・覚えていられると思っていた→自分を過信しない

どうすればいいか、「なりたい自分」の処方箋が生まれました。これが最終目標です。最初からこれができればいいですが、難しい場合はこの処方箋をさらに解体していきましょう。

「なりたい自分」の処方箋をさらに解体する

「なりたい自分」の姿が分かったところで、さらにそれをできるところまで解体していきます。

●あとで書けばいいと思ってメモをとらなかった→すぐにメモに書く

・自分のメモがなくて書けなかった→「その場にある紙に書きなぐる」「手でもどこにでも書く」
・ペンがなくて書けなかった→「そこにいる人にペンを借りて書く」「すぐ傍にいる人に、メモを取ってくるまで覚えていてもらう」
・近くに誰もいなかった、ペンもメモもなかった→「携帯電話を持っているならメールで自分の社内アドレスへ飛ばす」「ボイスメモに録音しておく(録ったことを忘れないようにする必要があります)」
・携帯も持っていなかった→「デスクに戻るまで呟きながら帰る」

頼まれたことを忘れると仕事の流れに支障がでることもあります。「忘れないことを最優先に、自分にできることをする」ようにしましょう。

心理面では

心理面としては

・自分はメモを取るのが苦手だ
・自分の『あとで』を信用しない
・自分は忘れる人間だと思い出す

など、まずはメモをとるのが苦手だと自覚するところから始めましょう。

ファッション:かわいらしいものに抵抗がある

本当は女の子らしい、かわいらしい色や柄のものを持ちたいのに「どうせ私なんて似合わない」「らしくない」と遠ざけてつい、そんなものには興味がないようなふりをしてしまう、という悩みは少なからず聞く話です。

これも、「似合う」という最終目標の設定が高すぎる可能性があります。かわいくて美人で色が白くて細くて足が長くて笑顔もかわいくなければ「似合わない」になっていませんか。

「ダメな自分」を解体してみる

この場合の「ダメな自分」は「似合わない自分」でしょうか。そうではありません。「どうせ私なんて」と思う自分です。なぜ「どうせ私なんて」と思うのか、書き出してみましょう。

・太っている
・足が太い
・顔がかわいくない
・髪型がやぼったい

とひとまず4つ例を挙げました。

「なりたい自分」の像を書き出す

ここでは、仕事編と同じように、「なりたい自分」の像を書き出していきます。

・太っている→痩せる
・足が太い→補足する
・顔がかわいくない→メイクやスキンケアを学ぶ
・髪型がやぼったい→美容院で髪型にしてもらう

これで自分がどうすればいいか、「なりたい自分」への処方箋が生まれました。

「なりたい自分」の処方箋をさらに解体する

「なりたい自分」の姿が分かったところで、さらにそれを解体していきましょう。

●太っている→ダイエットする

・明らかに食べ過ぎ→「夕飯だけ控えめにする」「昼食を少し軽めなものにする」「1食のカロリーを○キロカロリー以下にする」「甘い飲み物は買わない」「菓子パンは食べない」
・食事が不規則・栄養不足→「夜食をやめる」「野菜や良質なタンパク質を摂って、炭水化物に頼りすぎない」「手軽に栄養の取れる食品をうまく使う」
・運動不足→「一駅手前で下りて歩く」「会社ではエレベーターを使わない」「毎日5分ストレッチや筋トレをする」

いきなり全てをする必要はありません。最初から何もかもしてしまうと、それこそ途中で息切れをして全てを投げ出してしまって「こんなこともできないダメな私」になってしまいます。すぐに結果が欲しいと焦る気持ちはあっても、できることから着実に始めましょう。

心理面では

心理面では、

・自分が卑屈になっていると自覚する
・かわいいものが持ちたい自分を素直に認める
・可愛いものを持つことや好きなことは恥ずかしいことではない

など、少しずつ自分に許す、「なりたい自分」になってもいいよ、と声を掛けるところから始めましょう。

求めよさらば与えられん

もちろん「なりたい自分」は分かっている、分かっているけれどできない、そんなにうまくいかない、という意見はあるでしょう。でも誰かが救ってくれるまで待つのは、あまり現実的な策ではありません。「もしかしたら」「いつか」叶うのを待つより、自分で動き出した方が早いと思いませんか。

本当は3ステップ

「求めよさらば与えられん」という有名な言葉がありますが、聖書では以下のようなまとまりになっています。決して求めるだけで得られる都合の良い話ではなく、実際に探して見つけ、門を叩いて開いてもらう必要があるという、地に足の着いた言葉です。

求めよ、そうすれば、与えられるであろう。捜せ、そうすれば、見いだすであろう。門をたたけ、そうすれば、あけてもらえるであろう。
すべて求める者は得、捜す者は見いだし、門をたたく者はあけてもらえるからである。

https://www.wordproject.org/bibles/jp/40/7.htm

着実に「なりたい自分」へと近づこう!

今回は、「なりたい自分」になる方法についてお話しました。最初から完璧を目指さず、「ダメな自分」も「なりたい目標」も解体して、まずはできるところから少しずつ進めていきましょう。

「なりたい自分」へまずは一歩、「今日からやるぞ」と決めるところから始めてみませんか。

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