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インバスケット思考の問題・おすすめの書籍・感想と特徴

Author nopic iconkuritch
学習 / 2018年05月08日
インバスケット思考の問題・おすすめの書籍・感想と特徴

インバスケット思考とは何

インバスケット思考の問題・おすすめの書籍・感想と特徴

「インバスケット思考」という言葉をご存知でしょうか。これは、ビジネスに必要となるスキル向上の際に、実践的に行われる思考トレーニングの一種を意味します。インバスケット思考がどのような内容なのかについては、以降、少しずつ解説させていただきます。

まずインバスケットというキーワードの意味は、何となく察すると「バスケットの中」ということがわかります。まだ未対応な業務書類がたまっている箱を想像した言葉だと思えば良いでしょう。

元々はアメリカ空軍の訓練方法だった

インバスケット思考とは、ビジネスを円滑にこなすためのゲーム的思考とイメージすれば間違いありません。そのために行っている「インバスケット・トレーニング」と呼ばれる方法によって、限られた時間内にて自分を「架空の人物」と想定しながら、未処理なタスクに対応して答えを導くトレーニングをしていきます。

発祥はアメリカ空軍の教育訓練法として考案されたそうです。そのトレーニング法が民間にも普及しビジネスパーソン向けブラッシュアップの訓練方法にも採用されています。責任があって業務量が多いマネージャークラスを対象としたトレーニングとしてインバスケット思考は広く適用されています。

インバスケット思考での2つのポイント

インバスケット思考が上達するために、特に大切となってくる2つのポイントがあります、それぞれを「優先順位決定」「問題発見力」と呼びます。この二つのポイントについて詳しくご紹介していきます。インバスケット思考のベーシックとなる概念は、この2つから成立します。

優先順位決定

架空の設定の中で、未処理なままのタスクを効率よく片付けていくというのがインバスケット思考の目指すところです。そのためには各タスクを比較しながら「優先順位の決定」を考えて進めていくということが大事です。

例えば、「緊急なクレーム対応」と「足りない備品の購入」の両者を比べた時に、どちらを優先するかは言うまでもありません。しかし、現実では知らず知らずのうちに優先順位を間違って業務を行っている場合も多いと言えます。

問題発見

インバスケット思考において最も重要なのは、現状を正しく把握して問題を自ら設定する力があるかどうかです。これを「問題発見力」と言います。ビジネスの問題とは、理想の形と現状とのギャップです。スタッフが充実しマンパワーが発揮できている理想形に対して、人材不足や出入りの激しい雇用状況という現状、そこには根本的な問題があるといえます。

問題を発見するためには現状を正しく認識しなくてはなりません。実際の会社組織では、この問題発見力が弱く現状を軽視してしまう企業が多く見受けられ、それが事業悪化の原因となっています。些細な反応や意見などを見て見ぬふりせず対応を考えることが重要です。

インバスケット思考の具体的な手順

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では実際のインバスケット思考の方法、その手順について簡単にご紹介します。架空の人物に成りきって行うというのは、どういう意味なのかを確認してみましょう。そこで繰り広げられるドラマ性やストーリーに注目することがポイントです。

インバスケット思考の事例

インバスケット思考をゲーム化(ワーク化)する時、架空の指定された人物や役職を演じることになります。 おそらく経験したことのない人物に成りすまします。やがて架空の環境が説明されます。人事異動があって、ある部署の管理職に着任するというのが定番です。急病など前任者との連絡が取れない状態にある設定です。

やがて前任者の残してある案件を処理するという名目で机に座りスタートします。このように、あり得ない環境と状況に設定され、テストされるというのがインバスケット思考に基づいたゲームおよびワークです。

インバスケット思考の問題

インバスケット思考の問題・おすすめの書籍・感想と特徴

インバスケット思考とは、一種のシミュレーションゲームだと想像していただければよいでしょう。シュミレーションを繰り返しながら、マネージャーとしての総合的スキルアップを図ることが目的です。ここではさらに、インバスケット思考の問題事例についてご紹介します。

インバスケット思考の例題①

あなたの設定はとある一流企業の営業担当とします。何社かにアポ取りをして自社製品の提案をしようと試みています。本日、アポを取ったのは4社です。その4社すべてを時間的に回るのは難しいと判断できます。事前に4社とのメールをやり取りし、その返信内容は以下のとおりです。

A社は「資本金300万円、ぜひ興味があるので説明を聞きたい」B社は「資本金100万円、話を聞くが検討段階である」C社は「資本金1000万円、担当者不在、代行者が対応する」D社は「資本金5000万円、他社で同種の製品を売約済みだがあいさつ程度なら可能」あなたはどうやりくりして対応しますか。

インバスケット思考の例題②

あなたは今、とある顧客へ提出するための企画書を作っている最中だとします。本日の17時までにメール送信する約束になっています。この取引を成功させたいと願っているので、念入りに企画書を仕上げています。

やがて16時55分にギリギリ完成しました。そしてプリントアウトしてみました。すると、表の数字が右揃えできていないことに気がつきます。しかし訂正すると17時を回りそうです。さて、あなたならどう行動しますか。

インバスケット思考に関する書籍・本

インバスケット思考の問題・おすすめの書籍・感想と特徴

インバスケット思考についてさらなる内容を知りたいという方へ、その関連性の高い書籍をいくつかご紹介します。インバスケット思考についてをテーマにしたおすすめな本です。

世界一わかりやすい「インバスケット思考」

インバスケット思考の設定、ゲームがいくつか掲載されていて、具体的な内容が自然と理解できるように書かれている本です。管理職への昇進試験などを控えている前には、必ずやっておくといい内容でおすすめです。実践でも参考になる考え方があります。

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ビジネス書が苦手な女性にも読んでもらいたいです。私は、最初図書館で借りたのですが、付箋だらけになってしまい、きちんと購入しました。今は悩んだ時に立ち返るバイブルとして肌身離さず携えています。

究極の判断力を身につけるインバスケット思考

洋菓子店に勤務する23歳の青山みあは、急きょ店長の辞令を言い渡されました。翌日からの海外研修を前に、60分という時間制限の中で20案件を処理していくという窮地に立たされています。そのような設定のインバスケット・ゲームが掲載されているインバスケット入門書としておすすめします。

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考え方やイメージをつかむにあたって、役には立ったと思います。

「仕事のプロセス」の教科書

成果を出せる本当の実力者として、「検証・分析・対策」などのプロセスがわかるという本です。ビジネスパーソンの仕事のプロセスに目を向け、改善を重ねながら自分の武器にする手順の一つとしてインバスケット思考が紹介されています。この本に書かれている「現実に会社で起こり得る事例」を読んで、スキルアップを図ってみることをおすすめします。

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自分自身の行動と他人の行動に違い有り
行動するに至るまでの判断には必ずプロセスを
とうして結論している。

インバスケット思考とは・特徴

インバスケット思考の問題・おすすめの書籍・感想と特徴

インバスケット思考には、主に次の4つの特徴があります。「現在の仕事とは関係のない設定で、その主人公に成りきるルール」「短い時間制限の中で対処する」「与えられた条件は、かなり最悪なパターンであること」「絶対的な正解は最初から設けていない」ということです。

このような特徴に従ってインバスケット思考をしてトレーニングをしていくと、現場での仕事の生産性が向上します。自然と仕事の優先順位をつける習慣ができてしかも的確に精度が向上します。やがて時間の余裕が生まれ、論理的に問題解決が可能になっていきます。

インバスケット思考の研修・セミナーの効果

インバスケット思考の問題・おすすめの書籍・感想と特徴

アメリカ空軍が考案した人材開発の方法論であるインバスケット思考は、日本国内においては「株式会社インバスケット研究所」が商標登録をされています。もしインバスケット思考についての研修やセミナー、その本格的な内容をならってみたいという方は、ここで開催されているさまざまなセミナーやイベントに参加してみることをおすすめします。

インバスケット思考のシュミレーションゲームを重ねることで、模擬的な訓練で鍛えられ、実際の現場で応用できるようになります。

インバスケット思考の要約

インバスケット思考の問題・おすすめの書籍・感想と特徴

ビジネスの世界では短時間で多くの案件を処理していく、あるいは複数の案件を同時進行するマルチタスクな状況は頻繁にあることです。きっとほとんどのビジネスマンにとって、その状態が日常だと言えます。そこへ追い打ちを掛けるかのように突発的な問題が発生し、やっていたことを中断せざるを得ないということもあり得ます。

インバスケット思考とは、簡単に言えば「緊急度」と「重要度」の業務内容を判断し、区分しながらマネージメントするということに尽きます。

インバスケット思考の優先順位のつけ方

インバスケット思考の問題・おすすめの書籍・感想と特徴

インバスケット思考を考えていく際に、優先順位を考慮して進行していきます。「緊急」「重要」という考え方で仕事の順番を割り振りすることになります。しかし問題点は、重要度の価値が本当に正しいか否かです。

自分が考える重要なことは、果たして他者から見ても重要なことかどうかです。価値観は人それぞれです。そのため自分にとって重要なことが、他者にはさほど関係ないという現象も起こります。あなたが重要だと判断しても、顧客がそう願っていなかったら、その仕事は無駄になります。

緊急度と重要度と影響度

そこでもう一つ取り入れてほしいのが「影響度」という考え方です。影響度はその仕事をするしないの結果で生じる周りへの影響の度合いを言います。「その仕事をしなかった場合どのような損失が出るのか」「その仕事をしなかった場合に誰に迷惑をかけるのか」「その仕事は自分しかできないことなのか」といった、周りの反応を想定してみることです。

仕事の成果は相手が喜んでくれることに掛かっています。まずそこを第一優先として捉え、そのための優先順位を決めるのが正しいと言えます。

インバスケット思考で仕事の優先度を選択する

インバスケット思考の問題・おすすめの書籍・感想と特徴

以上のように、インバスケット思考のトレーニングを重ねていくことで、円滑な仕事の方法やリーダ-シップ論が身につことがわかりました。あくまでも架空な設定の中で、シュミレーションゲームをしながら鍛えていく手法ですが、あながち空想だけで片付く内容ではありません。リアルに起こり得る可能性も秘めているので、そのための潜在的な準備にもなります。

そして肝心なことは、すべて全部の仕事を完璧にこなすという考え方ではなく、自分ができることとできないことを選別する訓練にもなります。かつてのビジネスマンは自分のキャパシティを越えてまで抱え過ぎていました。会社組織はチーム制なはずです。その中で複数の人々との協力体制が整ってこそ成立します。割り振りの仕方こそ重要です。

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