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「適宜」の意味と使い方・「適時」との違い・読み方・類語

Author nopic iconちんあい
ビジネス用語 / 2018年06月06日
「適宜」の意味と使い方・「適時」との違い・読み方・類語

「適宜」という言葉

「適宜」の意味と使い方・「適時」との違い・読み方・類語

社会生活を送る中で、適切な日本語を理解し使い分けをする事は、社会人として非常に大切な事と言えます。また、ビジネスにおける現場では、お客さまに対する適切な応対であったり、文書などの公式な書面のやり取りであったりと多くの場で適切な日本語を求められます。

皆さまの中にも、自信のない日本語や言葉遣いなどで困った経験がある方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。今回はそういった公的な場で登場する事が多い「適宜」という言葉に注目して、詳しく紹介いたします。

日常生活で生活する上では聞き馴染みの薄い「適宜」という言葉ですが、ビジネス上などのやり取りの中では、日常茶飯事に登場するワードです。「適当」や「適量」などで馴染みのある「適」という漢字が入っていますが「適宜」とはどのような違いがあるのでしょうか。

「適宜」の意味とは?

「適宜」の意味と使い方・「適時」との違い・読み方・類語

「適宜」は、「相応しい」「合っている」「当てはまる」などの意味を持つ「適」という漢字と「都合が合う」「当然」「するべし」などの意味を持つ「宜」という漢字の二文字で成り立っている言葉です。

この双方の漢字が持つ意味のとおり、「適宜」は、その状況に見合った対応や各々の判断で程よいと感じるタイミングという意味になります。相手に合わせて対応するという意味にもとれますので、非常に親切に聞こえるワードとも言えるでしょう。

「適宜」は、あまり日常生活では聞き馴染みの薄い言葉ですが、もし対応を求められたり、指示を受けた際の言葉の中に「適宜」というワードが入っていたら、常識的な範囲で自分自身にとって都合の良いタイミングで対応すると良いでしょう。

「適宜」の使い方とは?

「適宜」の意味と使い方・「適時」との違い・読み方・類語

上記で「適宜」の詳しい意味について紹介しましたが、「適宜」は自分自身の行動について述べる場合と、相手に対してタイミングを任せる旨について述べる際と二つの使い方があります。

まず、自分自身の行動について述べる場合の「適宜」は、「適宜○○します」のように「自分自身のタイミグで○○します」という自分の都合を優先させて、行動する旨の意味を表します。

そして、相手に投げかける場合の「適宜」は、「適宜○○してください」のように「あなたの都合の良いタイミングに任せる」という相手の都合を優先させて、行動する旨の意味を表します。

仕事上、自分自身の都合を優先させる場面も、相手にタイミングを任せるという場面も多くありますので、都合の良いタイミングで対応したい場合の声かけとして「適宜」は非常に簡潔で使い易い言い回しと言えるでしょう。

自分の行動に対する「適宜」の例文

ここでは、自分発信で自分の都合の良いタイミングで行動する旨を相手に伝える場合の「適宜」について例文を紹介いたします。

・今回の案件に関しては、適宜な処置をしていきます。

・適宜な時間に伺います。

・結果については、適宜ご連絡いたします。

相手の行動に対する「適宜」の例文

ここでは、相手の都合の良いタイミングで行動してほしい旨を相手に伝える場合の「適宜」についての例文を紹介いたします。

・各自適宜で休憩をとってください。

・ご不明な点がありましたら、適宜対応いたします。

・ここからは、適宜判断して行動してください。

「適宜」の読み方とは?

「適宜」の意味と使い方・「適時」との違い・読み方・類語

「適宜」という漢字の羅列を目にした時、どういった読み方をするのか困惑した経験がある方も多いでしょう。「適宜」は、「てきぎ」と読みます。「適」は日常生活でも頻繁に登場する漢字ですが、「宜」を使った言葉は、あまり思い浮かばないという方も多いはずです。

「宜」の一文字や見慣れない羅列ですと「ぎ」と読みづらい方が多いでしょう。しかし、「便宜」と書いて「べんぎ」と読むワードなど、「適宜」よりは見慣れたワードで見ると少し読み易く感じる方もいらっしゃるでしょう。

また、「ぎ」という読み方の他にも、「宜しい」の「よろしい」という読み方もあります。この読み方が「宜」の中でも一番馴染みのある言葉でしょう。意味は理解していも、読み間違えや聞き間違えは元も子もありませんので、しっかり把握して使いこなしましょう。

「適宜」の類語とは?

「適宜」の意味と使い方・「適時」との違い・読み方・類語

ここまで、「適宜」について詳しく紹介してきましたが、意味も使い方も非常に使い易いワードで、社会生活の中で非常に便利な言葉です。しかし、なぜ聞き馴染みが薄い方が多くいらっしゃるのでしょうか。

それは、「適宜」には言い換える事ができる類語が多く存在するからと言えるでしょう。例えば「適切」「相応」「適正」「適当」など日常生活でもビジネス上でも使える便利なワードがたくさんあります。

「適宜」と聞くと字面や発音からも非常に硬い印象に聞こえてしまいますし、どちかというと上記で紹介した類語をチョイスする方が多いです。

無理に「適宜」のワードを採用して使っていく必要はありませんが、馴染みのある類語の意味を知っておく事で「適宜」の指示を受けた際には、スムーズに理解と対応ができるといえます。

「適宜」と類語との比較と例文

ここまで、「適宜」は他の類語と置き換える事ができると紹介しましたが、実際に「適宜」の例文に置き換えて見てみましょう。

・適宜休暇をとってください。(適当な時期に休暇をとってください)

・適宜対応いたします。(相応な対応をいたします)

・適宜判断していただいて構いません。(適当に判断していただいて構いません)

比較するとわかるように、他の馴染み深いワードに置き換える事は可能ですが、どこか公的ではない文章になりがちな上、「○○な」や「○○な時期」など補足が必要になります。

そういった点で、「適宜」は、公式な文書にも適していて、一言で簡潔に言い表す事が可能ですので、非常に便利な言葉と言えます。

「適宜」の例文について

「適宜」の意味と使い方・「適時」との違い・読み方・類語

ここまで紹介してきた意味や使い方でもわかるとおり、「適宜」は、広い意味で各々の判断に任せるという意味を持った非常に便利な言葉です。また、ビジネス上の文章にも使える言葉ですので、公的な文書でも活用する事が可能です。

また、「適宜」を使う事で非常に簡潔に伝えられるシチュエーションが多くありますので、下記でそれぞれ紹介いたします。

「変更」における「適宜」の例文

社会生活やビジネス上において、各々で変更をする場面は多くあるでしょう。また、変更事項は、重要な連絡でメールや文書など迅速な上、後で確認できる物で伝える事が多いため簡潔に丁寧な文章で伝える必要があります。

・適宜、変更の手続きをお願いいたします。

・適宜変更しながら、調節してください。

・内容に合わせて、適宜変更しました。

「報告」における「適宜」の例文

社会人として、「報告」は欠かせない項目です。報告を怠る事で仕事や生活がスムーズにいかなくなる事も大いにあると言えます。その際も、「適宜」は簡潔で使い易い言葉と言えるでしょう。

・適宜、報告をお願いいたします。

・進捗状況は、適宜報告いたします。

・適宜報告は、社会人としてのマナーです。

「調節」における「適宜」の例文

各々で「調節」するという言う場面は、予定など仕事や生活をする上で誰しもが行う行動でもありますが、専門職など自分自身で調節しながら作業を進めていくという使い方もあります。ここにも「適宜」を加える事で非常に簡潔な言い回しになるでしょう。

・適宜スケジュールを調節してください。

・適宜調節しながら作業を進めました。

・適宜調節が必要です。

「休憩」における「適宜」の例文

「適宜」がつく文章として一番聞き馴染みがあるのが、「休憩」についての言葉と言えるでしょう。社会人における「休憩」はもともと束縛する行動ではありませんし、非常に使い易いワードと言えるでしょう。

・適宜休憩を挟んでください。

・合間合間で、適宜休憩を取ってください。

・ここからは適宜休憩しながら作業を進めてください。

「確認」における「適宜」の例文

社会生活を送る上で、最も欠かせないのが「確認」でしょう。しっかり確認して進めなければ色々な不都合が生じると言っても過言ではありません。また、確認をする行動も他人が細かく束縛するものではありませんので、「適宜」を用いて簡潔に促すと良いでしょう。

・適宜、確認をお願いいたします。

・ここからは、適宜確認しながら作業をお願いいたします。

・契約事項は、適宜確認してください。

「適宜」と「適時」の違いとは?

「適宜」の意味と使い方・「適時」との違い・読み方・類語

「適宜」と似通った言葉を思い浮かべる上で、「適時」を挙げる方も多いでしょう。では、「適宜」と「適時」ではどのような違いがあるのでしょうか。

この二つの言葉の違いは「適」の後に加えられている文字どおりの解釈の違いと言えるでしょう。つまり、「宜」と「時」の違いです。「宜」は都合が良いという広い範囲の意味を表すのに比べ、「時」は「時間」と限定した範囲の意味を表します。

例えば、料理をしている際の指示として、「適宜調味料を入れてください」と「適時調味料を入れてください」では意味が違ってきます。「適宜」では、「程よいタイミングで程よい量」の意味になるのに対し、「適時」では、「程よいタイミング」のみの意味になります。

この二つの言葉には、程よいに付随する範囲の広さに違いがありますので、使い方を誤ると意味が通らなくなってしまいます。注意して使い分けてみましょう。

「適時」を使った例文

「程よいタイミング」を表す「適時」は、どのような際に使うと良いのか例文を挙げて紹介いたします。

・適時、休憩を取ってください。

・適時、席を立ちましょう。

・適時、資料をお配りしてください。

「適宜」と「随時」の違いとは?

「適宜」の意味と使い方・「適時」との違い・読み方・類語

「適時」とよく比較されている似通った言葉として挙げられる「随時」は「適宜」とどのような違いがあるのでしょうか。

「随時」も「時」という言葉が入っているとおり、「タイミング」において限定された範囲での言葉です。また「随」は、「したがう」「勝手気ままに」「成り行き任せ」「いつでも」など状況によって合わせるという意味がありますので、「適」に近い言葉でしょう。

「適時」同様、「タイミング」に限定して、相手に任せる場合には「適宜」と置き換える事が可能です。また、「随」に「いつでも」という意味があるため、「適宜」より少し積極的に呼びかけている印象が強くなります。

そういった聞え方の印象やイメージを状況に合わせて使い分けていくと良いでしょう。

「随時」を使った例文

「適時」同様、「程よいタイミング」を表す「随時」を使った例文を紹介いたします。

・質問があれば、随時募集します。

・随時、意見をお待ちしております。

・進展があれば、随時報告してください。

「適宜」と「適量」の違いとは?

「適宜」の意味と使い方・「適時」との違い・読み方・類語

「適時」同様、「適」を使った馴染み深い言葉として「適量」が挙げられるでしょう。では、「適宜」とどのような違いがあるのでしょうか。

まず、「適量」とは「程よい分量」という意味になります。上記で紹介した「適時」と同じで、「適宜」より範囲が限定された言葉です。つまり、「適宜」の場合は、「程よい」状態であればタイミングも量も任される形ですが、「適量」は「量」に限定されて任される形です。

また、「適量」は、料理のレシピや料理のテレビ番組などで良く登場する言葉です。このシチュエーションで「適宜」と「適量」を同じ指示の内容に添えて、比較すると分かり易いでしょう。

例えば、「調味料を適宜入れてください」の指示は、調味料を入れるタイミングや分量、もしくは入れるか否かの判断も任された形です。しかし、「調味料を適量入れてください」は、タイミングと入れる事は決まった上で、「量」のみを任された形です。

「適量」を使った例文

「程よい量」を表す「適量」は、どのような際に使うと良いのか例文を挙げて紹介いたします。

・ここで適量の塩を加えます。

・適量のお酒を楽しみましょう。

・このタイミングで適量のファンデーションを塗ります。

「適宜」は便利な言葉

「適宜」の意味と使い方・「適時」との違い・読み方・類語

「適宜」は、漢字や音の響きから少し硬い文章に用いられ、難しいイメージの方も多いでしょう。しかし、各々の「程よいタイミング」「程よい量」などすべての意味での「程よい」を簡潔に表すのに非常に便利な言葉です。

また、「適宜」は公的な文書にも使う事ができる言葉ですので、ビジネスなど、より簡潔に明確に伝えたい場面でも非常に適しています。意味や使い方を正しく理解して、使い分ける事で、より社会人として美しい文章を目指しましょう。

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