自虐的な人の言葉の例
自虐的な人の言葉にはよく使われる言葉があります。自虐的な人の言葉の例として、「どうせ自分なんて」「たいしたことないよ」「もうあきらめた」「どうせうまくいかない」「自分はモテない」などが挙げられます。
なかでも、「どうせ自分なんて」というフレーズは1番使われます。この言葉を口にすることで自分自身に大きな期待を持たずに、何かに失敗したときでも傷つかいないようにしています。
自虐的なことがまねくデメリット
自虐的なことがまねくデメリットにはどういったものがあるのでしょうか。「仕事で頼りにされない」を始めとして6項目紹介していきます。
仕事で頼りにされない
自虐的な人は仕事で上司から仕事を任せられにくくなってしまいます。なぜなら、自虐的な人は自分に自信がないので、大事な仕事を任せても意欲が見られなかったり、失敗しても仕方ないという考えを持っていると思われやすいからです。
実際はやる気もあるし責任感もあるのに、自虐的発言をすることで仕事を任されなくなるのはもったいないことです。職場では特に自虐的発言をしないよう気を付けましょう。
後輩からの信頼を得られない
長年同じ職場で仕事をしていると必ずできるのが後輩です。自分の先輩が自虐的でマイナスなことばかり言っていては仕事へのやる気も下がりますし、先輩へついていきたいと思われることもないでしょう。
誰かに仕事のことを相談したいと悩んでいても、先輩が自虐的なことばかり言っていると相談しづらいでしょう。また、その後輩までマイナスな思考が移ってしまう可能性もあります。
出世や昇進しにくくなる
頻繁に職場で自虐的発言をすると、後輩からだけではなく、先輩や上司からも信頼が得られず、出世や昇進が厳しくなります。先ほども述べたように仕事を任されないだけでなく、出世や昇進もしないということは自信喪失にもつながります。よって、また自虐的発言が出たりと負の連鎖が起こってしまいます。
見下されてしまう
笑いを取るためにあえて自虐的なことを言う人もいます。そういう人は周りからいじられ、いじられキャラとして扱われます。自虐的な発言は場を楽しませてくれる場合もありますが、度が過ぎるとバカにされるなど見下されてしまう可能性があります。
親しみやすいのはいいですが、後輩からもバカにされてしまう場合もあります。一度キャラが定着すると、キャラを変えるのは難しいので、よく考えて発言しましょう。
他人との距離ができてしまう
自虐的な人は基本的に物事に否定的な傾向にあります。誰かに褒められても、素直に喜べません。何を言われても、嘘やお世辞だと否定的に捉えてしまいます。他人のことを信じられないと、心の距離ができてしまい、人間関係がうまく築けません。
よって、自虐的な人は他人との間に距離ができてしまいます。
恋愛がうまくいかない
自虐的な発言のデメリットとして、恋愛がうまくいかないという点も挙げられます。自虐的なことを言って笑わせる人は、おもしろいけど異性として見れないというケースも少なくないでしょう。
また、自虐的な発言ばかりしていると、一緒にいてもつまらないと思われることもあるでしょう。さらに、自虐的なことを言う人は自分に自信がないことが多いので、消極的で恋愛に発展しない傾向にあります。
自虐的な人との付き合い方
自虐的な人との付き合い方にはどのようなものがあるのでしょうか。「適度な距離感をとる」を始めとして4項目ご紹介します。
適度な距離感をとる
自虐的な人とは適度な距離感を保つといいでしょう。自虐的な人と関わりすぎると、自分まで自虐的な思考になってしまったり暗い気分になってしまいます。しかし、だからと言って根はいい子だし、大好きな友達で縁を切りたくない場合もあるでしょう。
もし、自虐的な言葉ばかり発するようになったら、その場から離れることをおすすめします。しかし、あからさまに離れてしまうと、相手との関係に溝ができてしまう可能性があります。トイレや電話がかかってきたなど、自然に離れると相手との関係を壊さずにいられるでしょう。
はっきり伝える
相手が自虐的な言葉をたくさん発する場合、思い切ってはっきりと「迷惑」「やめたほうがいい」「不快」などと伝えるのもありでしょう。無意識に自虐的な発言をしている場合もあるので、その場合はさりげなく伝えてあげましょう。
否定しない
自虐的な人と付き合うにあたって、相手のことを否定しないということも大切です。よっぽどのことでない限り、相手の言うことやすることなどは黙認しましょう。けっして否定しないようにしましょう。
自虐的な人はマイナス思考の人が多いので、さらに自虐的な性格になってしまう可能性があります。否定しないだけでなく、褒めるのもいいでしょう。
相手の言ってほしいことを言ってあげる
自虐的な人は自分が自虐的なことを言って、そうだねと同意してほしいわけではありません。相手は自分のことを認めてほしいという気持ちが隠れています。相手が自虐的な言葉を発する前に、相手のことを褒めるといいでしょう。
また、反対に相手が言いそうな自虐ネタを自分が先に言ってしまうのもいいでしょう。すると、相手は自虐ネタを言うチャンスを逃してしまいます。自虐的なことをよく言う人は同じ自虐発言をするので、前回した発言を真似て言ってみるといいでしょう。
自虐的な人の心理
自虐的な人の心理特徴として、愚痴をよく言う・目標が高すぎる・過去の失敗やミスをいつまでも覚えている・かまってほしい・笑いを取りたい・自分のことをあきらめている部分がある、が挙げられます。
こういった心理から自虐的な人は自虐的な自慢をします。ぞれについて詳しく見ていきましょう。
自慢
自虐的なことを言っているようで、実はさりげなく自慢話をする人がいます。自虐風自慢は頭文字をとって「JJ」とネットで呼ばれています。自虐風自慢で多いのは顔やスタイルなど容姿に関する自慢・モテ自慢・お金に関する自慢です。
ではなぜ、自虐風に自慢するのでしょうか。その理由は3つ考えられます。
うざいことを知っている
理由の1つは自慢がうざいと思われることを知っているからです。けれど、自慢したいという気持ちがあるので、自虐をまぜた自慢をしています。
聞いてほしい
2つめの理由は自慢するほど大した話ではないけれど、聞いてほしいという心理です。自虐されると「そんなことない」と否定してもらえることが多いです。自虐部分を否定してもらい、自分の自慢したいこと肯定してほしいという心理が隠れています。
無意識
3つ目の理由として、無意識にやっている場合があります。日本人はもともと謙虚で自分を下げる話し方をするので、それでつい自虐風に話していることがあります。
自虐的な人か診断できるチェック項目
自分は自虐的な人か診断できるものとして、エゴグラムがあります。エゴグラムとは心理学理論に基づいて作られた性格診断テストで、とても信頼性があります。このテストで、自分に自虐的要素があるか知ることができます。
下記にエゴグラムのサイトを載せていますので、興味がある人は見てみてください。50の質問に答えると、性格診断をしてもらえます。しかも、243パターンもあるので、信頼性抜群でしょう。
自虐的な人の癖
自虐的な人にはいくつか口癖があります。「どうせ自分なんて」「私(俺)ってモテない」「たいしたことないよ」「どうせうまくいかない」などが挙げられます。
どうして同じような口癖が増えるのでしょうか。それぞれの口癖には、その人が発する意味があります。
自虐的な口癖 | 自虐的な言葉を発する意味 |
---|---|
「どうせ自分なんて」 | 何か失敗したときでも傷つかないように自分を守っている |
「私(俺)ってモテない」 | 「そんなことない」と言ってほしくて発している可能性がある |
「たいしたことないよ」 | 何か成し遂げて褒められても自分に自信がないので他人から褒められても素直に喜べない |
「どうせうまくいかない」 | うまくいかなかったとき「ほらね」と失敗しても驚かれないように保険をかけている |
自虐的な人の気持ちをくみ取ろう
自虐的な人にはよく発言する口癖や言葉があります。しかし、その発言の裏には自分を認めてほしいという心理が隠れています。自虐的なことを言う人の心理を理解し、うまく付き合っていきましょう。