アイスランドにある氷の洞窟とは
アイスランドにある氷の洞窟は、氷の洞窟マニアの方の中でも毎年見にくる方がたくさんいるほど、有名な氷の洞窟の一つになります。
氷の洞窟とは氷河の中に作られた洞窟のことで、その中で見られる景色はスーパーブルーなどとも呼ばれていて、まさに息をのむような絶景を見ることができます。
また氷の洞窟は、国土の11%が氷河でできているアイスランドならではの景色であり、その珍しさから世界中から観光客が集まります。
氷の洞窟へのベストシーズンは?
アイスランドにある氷の洞窟のベストシーズンは冬になります。
氷の洞窟とは氷河の中に作られた洞窟のことで、毎年夏の度に一度溶け出してもう一度固まって作られるため、その年や場所によって氷の洞窟の形状は異なります。
そのため、冬以外の季節では氷が溶け出す恐れがあり危険なため、アイスランドでは冬限定としてツアーなどに氷の洞窟探検を組み込んでいる形になっています。
アイスランドへの行き方
アイスランドは、日本との時差が9時間とかなり遠い場所に位置しています。
そして、アイスランドに行くためには飛行機に乗ることになりますが、直行便がないため、ヨーロッパを経由して飛行機で向かうことになります。
ヨーロッパであれば、例えばイギリスのロンドンからアイスランドのレイキャビークまでは約3時間のフライトで到着することができます。アイスランドへ行く場合は、長旅になることを覚悟した方がいいです。
氷の洞窟の5つの魅力
ここまで、氷の洞窟とは何か、そのベストシーズンとアイスランドへの行き方などについてご紹介してきました。
ここからは、さらにアイスランドの氷の洞窟の詳細を深堀をしていって、さらなる氷の洞窟の魅力を5つに分けてご紹介していきます。
先ほど氷の洞窟は冬限定でしか見られないと言いましたが、夏に見られると言われる氷のスポットも実はあるため、そのあたりの情報なども紹介していきます。
魅力1:ヴァトナヨークトル氷河は国土の8%
ヴァトナヨークトルとは、アイスランド語で、湖の氷河と言う意味です。
アイスランドで最も美しいと言われる「スーパーブルー」が見られる氷河の一つで代表的なのが、このヴァトナヨークトル氷河です。
アイスランドは国土の11%が氷河ですが、ヴァトナヨークトル氷河は国土の8%を占めています。約8100平方kmの氷河は、アイスランドだけでなく、ヨーロッパ全体において最大規模の氷河となります。
魅力2:毎年位置が違う
そして、毎年氷河の洞窟の形は、形や位置が異なります。
氷河は気の遠くなるような長い年月をかけて、氷の中の気泡がゆっくりと内部を押し出しながら、溶けては固まるを繰り返して、あの想像も超えた美しく荘厳な洞窟へと姿を変えました。
あくまで氷河は氷でできているため、温度の高くなる季節には当然溶け出してくることもあります。溶け出した氷河は、また冬になれば雪から溶け出してきたものと固まり、氷河の洞窟を作ります。
魅力3:グリムスヴォトン
グリムスヴォトンとは、アイランド語で「怒れる湖」という意味の火山になります。
ほとんどが氷河でおおわれているという珍しい火山で、その特殊な状況から、多くの地質学者の方たちが注目している火山です。
氷の火山を見ることは人生であまりないと思うので、アイスランドに氷の洞窟を見に行く際には、この珍しい氷の火山「グリムスヴォトン」を目に焼き付けておきましょう。
魅力4:スーパーブルー
極めて透明な純度の高い氷は、太陽光を受けるとその太陽光をとおして写すことができる「青」だけがその光の下に透過されます。そしてその光は、氷が分厚ければ分厚い程に深みの増した青になると言われます。それがスーパーブルーです。
大規模な氷河があるアイランドの洞窟だからこそ見ることができる現象です。
また、氷の透明度が重要なため、氷が透明になる冬にしかスーパーブルーは見ることができないと言われています。
魅力5:アイストンネルは夏でもOK
アイスランドには、氷河をそのままくりぬいたアイストンネルというものがあります。
これはまさしくアイストンネルというだけあって氷で作られたトンネルで、奥へ進んでいくと、氷で作られたテーブルや椅子に囲まれた氷の部屋なども用意されています。
こちらのアイストンネルは、冬だけでなく夏にも行くことができるため、夏にしか行けないという方はアイストンネルをまずは見に行きましょう。
氷の洞窟周辺の観光名所
ここまでは、氷の洞窟をメインとしてその魅力についていくつか紹介してきました。
アイスランドは火山も多く、見たこともないような珍しい観光名所が山ほどあります。火山が多い分、温泉も多いですし、オーロラをかなりの確率で見ることができますし、氷河を歩くだけでもその魅力にあふれています。
ここからは、そんなアイスランドの氷の洞窟以外のその周辺にある観光名所について、いくつか紹介を入れていきます。
ブルーラグーン
ブルーラグーンは、アイスランドにある世界最大規模の露天風呂です。もともとは発電用に掘り出した温泉を、人工的に大きな湖にして作られたのがこのブルーラグーンです。
ブルーラグーンは、名前のとおり青い湖のような見た目で、地下熱によって暖められた温泉が湧き出た湖です。
氷の洞窟探検で体が冷え切ってしまったという方は、ブルーラグーンで荘厳な景色と共に心身ともに温まってみてはいかがでしょうか。
ゲイシール
アイスランドの首都レイキャビックから80km先北東にある、ゲイシールは、別名ガイサ―などと呼ばれ、アイスランドでも指折りの観光名所です。
その人気のため、英語の「ゲイザー」という間欠泉という意味の言葉の語源にまでなりました。
最も大きいゲイシールをグレートゲイシールと呼び、そこでは6分おきに20mほどの噴出を見ることができます。また、ゲイシールの最大の噴出高度は60mほどにまでなると言われます。
シングウェトリル国立公園
こちらは、アイスランドの首都レイキャビックから北東50kmの場所に位置している、世界遺産にも登録されている国立公園です。
ゲイシールなどと並び、ゴールデンサークルと呼ばれるアイスランド随一の観光スポットとなっています。
また、シングウェトリル国立公園では、地球の割れ目を見ることができます。その割れ目は、ユーラシアプレートと北アメリカプレートの引っ張り合いにより、数cmずつ大きくなっていると言われます。
セリャランスフォス
セリャランスフォスは、アイスランドの南部の比較的暖かい地域で見ることができる約40mの高さから流れ落ちる水の滝です。
セリャランスフォスは季節によってその顔色を変え、夏には花々と共に眺めることができますが、冬にはセリャランスフォスの滝の音だけが静寂の中に響く神秘的な顔へと姿を変えます。
見に行くシーズンによっては、セリャランスフォスの滝の裏側に回ることができるので、また違った一面を見ることができます。
グトルフォス
グトルフォスは、ゲイシールやシングウェトリル国立公園と並んで、ゴールデンサークルと呼ばれる三大観光名所の内の一つである滝です。
アイランド語で「黄金の滝」という意味を持ち、首都のレイキャビクに近い場所にあり、現地の人には最も好まれている滝です。
夏には滝にかかる虹をみることができ、冬には凍り付くグトルフォスの姿を見ることができ、こちらの滝も季節によってさまざまに顔色を変えます。
スコーガフォス
こちらのスコーガフォスは、セリャランスフォスから車で比較的近い場所にあるもう一つの滝です。
セリャランスフォスは滝を裏側から見ることができますが、スコーガフォスは滝を上から眺めることができます。もちろん下からも眺めることができますが、滝の水量が多いという特徴があるため、近くまでいくとかなりの迫力がある滝です。
氷河・氷の洞窟ミュージアム
アイスランドには、さまざまな動物の性器が飾られていると言われる「ペニス博物館」というものがあります。
非常に不思議な場所ですが、世界中から見に来る方も多いです。アイスランドを訪れたときは一度見に行ってみてはいかがでしょうか。
ランドマンナロイガル
ランドマンナロイガルとは、アイランド内陸部にある、山々の間に湧き出る温泉のことです。
周辺の数々の色とりどりの山々をトレッキングコースを歩いて散策することもできますし、その途中で温泉に浸かることもできます。この温泉は、日本で言う川湯温泉のようなもので、川の水と温泉が混じっています。
トレッキングコースも充実しているため、夏にはたくさんのトレッカーで賑わいます。
アイスランド観光ならこの本がおすすめ!
アイスランドの観光情報について詳しく記載されているガイドブックは数少ないですが、その中でもこのPlatシリーズのアイスランド版は非常に好評です。
アイスランドに行ったことのない初心者の方でも安心な、細かい情報がたくさん載っており、インターネットの知識だけでは不安な方も、こちらの本があれば非常に安心して旅行を楽しむことができます。
アイスランド氷の洞窟周辺おすすめグルメ
ここまで、アイスランド周辺の氷の洞窟以外の観光名所についていくつか紹介をしてきましたがいかがだったでしょうか。
ここからは、アイスランドの氷の洞窟の周辺にあるおすすめのグルメを紹介していきます。
やはり、せっかくアイスランドに来たからには、アイスランドの名物も食べてみてはいかがでしょうか。
グルメ1:ケーストゥル・ハウカール
こちらは、アイスランドで冬の時期に行われる儀式の際に用いられる「腐敗臭の強い発酵したサメの肉」という意味の言葉でケーストゥル・ハウカールです。
こちらは、生鮮な魚の獲りづらい時期に行われる儀式に際して食べられるものなので、サメの保存食としてつくられその保存性は極めて高いです。
簡単におすすめできるグルメではないですが、誇り高いアイスランド人の伝統の料理の一つです。
クレイヌール
クレイヌールは、先ほど紹介した料理とは打って変わってアイスランドの伝統的なスイーツになります。
クレイヌールは、日本で言う揚げたドーナツのようなもので、アイスランドでは家庭でも手軽に作られるスイーツとして大人気です。
香りづけにスパイスの女王と呼ばれるカルダモンを使うため、その上品な香りとドーナツの甘さが癖になると評判です。
ラム肉料理
アイスランドと言えば、羊肉がとても有名です。
農業に適した土地がないアイスランドでは、古くからラム肉を主食として選んできました。そのため、祝祭日などには必ずラム肉が用意され、古くからラム肉を使った料理が親しまれてきています。
アイスランドの羊は、アイランドに生えるハーブを食べて育つため、臭みが非常に少ないと言われています。日本で同じ羊を食べるのは難しいので、アイスランドに行った際は食べてみてください。
アイスクリームとチーズ
アイスランドと言えば外せないのが、アイスクリームやチーズをはじめとした乳製品です。
アイスランドの乳製品は、他の乳製品に比べて驚くほど臭みがなくさっぱりとしていることで有名です。そのため、アイスクリームの牛乳の臭いも極めて少なく、チーズに至ってもものすごくさっぱりとした臭みのない味わいになっています。
乳製品の臭みに抵抗感のある方こそアイランドの乳製品をお試しください。
氷の洞窟はガイドツアーがおすすめ
アイランドに行ったならばやはり何としてでも氷の洞窟を見たいと言う方はたくさんいるでしょう。しかし、氷の洞窟のある場所は一人で行くには遭難の危険などもあり、距離もあるため容易ではありません。
また、氷の洞窟は前日が大雨であったりすると見れない場所もあるため、ガイドツアーがついていれば、別の氷の洞窟まで案内してくれます。
そのため、ガイドツアーを通して氷の洞窟を見に行くことをおすすめします。
この記事に関する情報もチェックしよう!
先ほどアイスランドの乳製品は非常に臭みがないと紹介しましたが、特にチーズに関しては、チーズの臭みが苦手な方でも楽しめます。
アイスランドに行った際には、チーズをお土産として購入し、以下の記事を参考にさまざまな料理を作ってみてはいかがでしょうか。