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「烏賊」の読み方と漢字の由来|7つの烏賊の種類と特徴

Author nopic iconKaname
雑学 / 2019年02月18日
「烏賊」の読み方と漢字の由来|7つの烏賊の種類と特徴

「烏賊」の読み方

「烏賊」の読み方と漢字の由来|7つの烏賊の種類と特徴

「烏」という漢字から、鳥類の名前ではないかと思った人もいるでしょう。意外と思う人もいるでしょうが、「烏賊」の読み方の正解は「イカ」、海の生物です。

烏賊は軟体動物の中で頭足類に分類される生物で、その全長や生態は種類によって異なります。寿司ネタや刺身で馴染みのある烏賊ですが、この記事では別の角度から烏賊のいろいろを紹介していきましょう。

「烏賊」とは

「烏賊」の読み方と漢字の由来|7つの烏賊の種類と特徴

烏賊は、生物学上の解説を見ると、軟体動物門頭足綱十腕形上目の海洋生物です。多くの人が足だとおもっている吸盤が付いている10本のそれは、生物学上では腕と呼ばれています。

イカは「烏賊」のほかにも、「魷」「鰞」「柔魚」の漢字表記をすることがあります。「柔魚」の語源は一目瞭然なので、この項目ではほかの表記の由来を紹介していきましょう。

「烏賊」の漢字の由来

漢字表記の中で最もポピュラーな「烏賊」の漢字を当てはめる由来は、中国の言い伝えにあります。

水面に浮上した烏賊を魚の死骸と勘違いしたカラス(烏)が近付いた途端、腕を伸ばして逆にカラスを捕食してしまう、カラスの視点で見れば賊(損なう、傷つけるという意味)のような存在といった内容の言い伝えです。

なぜ「烏」の漢字が入るのか

「烏」の漢字が入る理由の1つは上で紹介したとおりですが、もう1つの説があります。烏賊が吐き出す墨の色の黒を、烏の羽の色の黒に見立てて「烏」の文字を当てはめているという説です。

「鰞」は同じ意味を1文字で表すために生まれた漢字です。

「賊」に込められた意味

「賊」とは、他人に危害を加える者、他人の物を奪ったりする者、という意味が込められています。

烏賊は、小魚の視点で見たてて「命を奪う悪者」という意味を込めて、「烏賊」という漢字で表現したのでしょう。

「魷」との違い

「魷」はヤリイカを指した漢字表記です。中国は漢字だけで言葉を表す文化なので、総称としての烏賊のほかに、このように特定の種類の烏賊を表す言葉も漢字で表記する必要があります。

しかし日本には、カタカナやひらがなといった独自の言葉の文化があるので、馴染みを感じる魚偏のこの文字を「イカ」と読み、固有の烏賊の種類はひらがなやカタカナで表記するほうが分かりやすいので、一般的に漢字を開いて表記しています。

「鯣」との違い

「鯣」は「スルメ」と読みます。読み方が分かれば、その違いもすぐにわかるでしょう。

烏賊が生物を含めて烏賊を表すのに対し、鯣は以下の内臓物を取り除いて干して乾燥させた加工食品を指しています。

中国から輸入された漢字ですが、昔の中国では日本では「鰻(ウナギ)」を「鯣」と表記していました。「易」に「変わる」という意味があることから、日本では「スルメ」の読みが当てはめられ、ウナギには鰻という漢字を用いました。

「タコ」の漢字は?

「烏賊」の読み方と漢字の由来|7つの烏賊の種類と特徴

日本で最もポピュラーな「タコ」の漢字表記は「蛸」です。しかし、お寿司屋さんなどで「鮹」と魚偏で書かれているのを見掛けたことがある人もいるでしょう。実は、どちらも正しい表記です。

なぜ虫偏が使われているのか

「蛸」は日本には存在しなかった、中国で生まれた漢字で、アシダカグモという昆虫を指している言葉でした。

日本に現存する最古の薬物辞典『本草和名』に蛸のことを「海蛸」と記したのが「タコ」の漢字表記の始まりと言われています。長い8本の足を持つことから、海に住むアシダカグモの意味で「蛸」を当てはめたと推測されています。

海蛸から「海」が取れて蛸と表記されるようになりましたが、「タコ」と読むのは日本だけです。

「鮹」との違い

「鮹」も中国で生まれた漢字で、馬の鞭のような形の淡水魚を指している言葉でした。

中国ではタコを「鱆」と表記するのですが、日本に入ってきたときには「タコ」は「蛸」と書き表すようになっていました。

虫偏が昆虫を表すという概念の源はヨーロッパ的な発想とのことで、その概念が日本に浸透してくると、海の生物に虫偏がつくことに違和感を覚えて「鮹」の表記もされるようになったという説があります。

魚にはない知性を感じさせる烏賊や蛸の心に迫る1冊

烏賊や蛸などを総称して頭足類と呼びますが、外敵からただ逃げるのではなく、墨を吐いて目くらましをしたり、足と見做されている部分が実は彼らにとっての脳に当たるという独特な進化の仕方など、人間とは異なる進化を遂げた知的生物と感じるでしょう。

この本では、頭足類が進化していく中で、人間にも共通する感覚や行動のグループ化の起源、主観的な経験から学習することなど、興味深い内容が網羅されているおすすめの1冊です。

7つの烏賊の種類と特徴

「烏賊」の読み方と漢字の由来|7つの烏賊の種類と特徴

ここまでは烏賊の語源について紹介してきましたが、その中で少し触れたように、烏賊もさらに種類別に分けられています。次に紹介していく種類の中には、料理としてなじみ深い種類もあれば、食べたことがあるのに種類を知らなかった、というものもあるでしょう。

この項目では、代表的な7つの烏賊の名前と特徴を紹介していきます。

1:アオリイカ

アオリイカは、日本の北海道以南の沿岸に生息する同長40~45cmの大型に分類されるイカです。産卵のために浅い場所となる沿岸部へ出てくる春から夏の時期が旬と言われている食用の烏賊の1つです。見た目は丸みのあるコウイカに似ていますが、ヤリイカの1種に分類されています。

2:コウイカ

コウイカは温暖な海に生息する種類の烏賊なので、ヨーロッパなどの温暖な地域からも輸入されるほど、食用として日本人にも好まれている種類です。関東では「スミイカ」の名で知られています。味がよいだけでなく、寿命が1年ということもあって、高級食材として人気の種類です。

夏から秋にかけて孵化した若い烏賊は「新いか」と呼ばれて好まれており、親烏賊も秋から冬にかけての旬の時期にさまざまな料理店で目にする烏賊です。

3:ヤリイカ

ヤリイカは、槍のような形状をしていることから、英語でも「spear(槍) squid(烏賊)」と呼ばれています。40cmほどの大きさで、日本沿岸に広く生息している種類の烏賊です。

秋に漁獲される「小ヤリ」と呼ばれる若い烏賊と、旬と言われる成長し切った烏賊とでは、味が違うので、その違いを楽しめるのがヤリイカの特徴です。見た目も美しく、火を通しても肉が柔らかいため、多くの人に好まれる種類の烏賊です。

4:ホタルイカ

ホタルイカは、発光するという特徴をホタルになぞらえてこの名が付けられました。小型種で、居酒屋のつまみメニューで見掛けた人が多く、認知度の高い烏賊の1種です。

さまざまな食べ方があり、特にはらわたはおいしいので煮込みや醤油漬けが人気の調理法ですが、ここでいう「生食」が茹でたものという意味なので注意が必要です。生で食べると寄生虫病を罹患するので、はらわたを取るなどの処理をしたものを食べましょう。

5:スルメイカ

スルメというと、烏賊の種類というよりも、干した烏賊を連想する人のほうが多いでしょう。学名でスルメイカと呼ばれるこの種類の烏賊は、「マイカ(真烏賊)」とも呼ばれている、日本でよく食べられている種類の1つです。

スルメにも適している種類なので、日本近海で最も多く漁獲できることもあり、このスルメイカがスルメの原料の大半を占めています。

6:ケンサキイカ

ケンサキイカはヤリイカの1種で、高級食材として扱われているイカの1種です。生のケンサキイカをスーパーで目にすることはほぼないでしょう。

「赤烏賊(関東)」「白烏賊(山陰)とも呼ばれるケンサキイカは、獲れたてのときは白く、徐々に赤くなってゆき、また白に戻っていくのが特徴です。熱を通しても身が固くならず、いろんな調理法で美味しさを楽しめる種類の1つです。

7:ダイオウイカ

ダイオウイカは、最大級の無脊椎動物として有名な種類の烏賊ですが、深海に棲んでいるので発見例が少なく、今でも謎が多い種類の烏賊です。全長は非常に大きく、日本では、6.5mに達したダイオウイカが発見されています。

ダイオウイカのような巨大種は、浮力を得るために塩化アンモニウムを体内に多く含んでいるので、臭いやえぐみが強くて食用には向いていないとされており、ダイオウイカの食用化の研究がおこなわれています。

漢字の由来を知って烏賊の知識を深めよう

「烏賊」の読み方と漢字の由来|7つの烏賊の種類と特徴

烏賊の語源や漢字の由来には、烏賊の特徴が反映されていたことがわかり、種類の多さにも驚かされたことでしょう。

このような豆知識をきっかけに、脳と舌とおなかの3つで烏賊を満喫するのも楽しい時間になるでしょう。

この記事に関連する情報もチェックしよう!

烏賊の種類を紹介しましたが、さらに詳しく種類と特徴や美味しい食べ方について紹介した記事と、食卓に登場しやすいげそを使った料理について、おすすめの記事を2つ紹介しましょう。

舌やおなかを満たしてくれる烏賊は、その大半が食用に適しているので、さらにおいしく烏賊を食べれるよう、以下の記事もぜひ参考に読んでみてください。

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