大型犬の特徴とは?
大型犬には大型犬特有の特徴があるので、飼おうと考えている人はまずその部分をしっかり把握するようにしましょう。
飼いやすい犬と捉えられる部分もあれば、逆に飼いにくさにつながる部分もあるので、一概に良い部分ばかりとは言い切れません。
長短両方の特徴を考慮してあげると、飼い始めてからこんなはずではなかったと感じずに済みます。
大型犬の特徴1:頭が良い
大型犬は家で飼われることの多い動物の中でも、圧倒的に頭が良いことで知られています。
しつけや芸もよく覚えてくれますし、訓練をすれば盲導犬や介助犬のように、飼い主の手伝いをすることまで可能です。
こういった部分は飼いやすい犬である理由に直結するので、大型犬をおすすめする最も大きな理由の一つになります。
ただし、性格的に頑固だったり独立心の高い犬の場合、頭では理解していても頑なに拒否することもあるので、頭が良いから全て飼いやすい犬に直結するとは限りません。
大型犬の特徴2:体力がある
大型犬は体の大きさや食べる量などからわかるように、かなりの量の体力があります。
体力を持て余し続けるとストレスになるため、散歩や遊びで体力を使わせてあげる環境を用意しなければいけませんので、この点は飼いやすい犬とは言い難いです。
時間をかけて長距離を歩かせ、公園などで走り回らせることも重要です。
しかし、体力や我慢強さや病気への耐性といった体のタフさは、適度に発散さえできれば大きなメリットですので、熱さや寒さなどが多少過酷な環境でも、大型犬なら飼うことができます。
大型犬の特徴3:飼育に費用が掛かる
大型犬は毎日の食事の量がまず大量で、飼い主の負担になります。人間の子供より費用がかかる場合もあるほどですので、この点も飼いやすい犬かどうかでは難しい部分でしょう。
シャンプーや予防接種や定期検診など、健康を維持する活動のためにも多くの費用がかかるので、なるべく余裕をもっておくのが理想的です。
ケージや首輪なども、大きくて力のある大型犬にはそれだけ大きさも丈夫さも必要になるため、特別に用意したものを与える必要もあることから、費用は高くなりがちです。
大型犬の特徴4:長生きが他犬種に比べ難しい
大型犬は小型犬と比べて短命であることも特徴です。犬全体の平均寿命は12歳程度といわれていますが、大型犬はその年齢まで到達することが半々くらいの生き物です。
目安は10年ぐらいと考えておいても過剰ではありません。
最近では食事や医療の発達で犬全体の平均寿命が長くなる傾向にあり、大型犬もその傾向に当てはまりますが、老犬の大型犬は介護も一苦労ですので、飼いやすい犬とはいえなくなってしまいます。
大型犬の飼いやすい犬種1:ラブラドールレトリバー
ラブラドールレトリバーは、子犬は10万~20万円で飼うことができます。体が小さい部類たため、食事量は大型犬としては少ない方です。ケージも比較的小さめで、3万円くらいで買うことができます。
初期費用 | 10〜20万 |
---|---|
継続費用 | 食事量は少なめ |
寿命 | 10〜13年 |
手間 | 忠実 |
ラブラドールレトリバーの特徴
アメリカやイギリスなどでは登録数が第1位の最も人気な犬種であるため、世界的に見ても人気ナンバーワンといっていい大型犬です。
元は猟犬であったことから、頭脳や人間への慣れという部分でも飼いやすい犬で、社交性も高く、他の動物や子供などと仲良く遊んでいる映像は枚挙に暇がないほどです。
赤ちゃんや老人が居る過程でも飼いやすい犬であるというのは、ラブラドールレトリバーの長所の一つです。
泳ぐのが好きで足に水かきがあるのも特徴ですので、定期的に水遊びをさせるのが重要です。
ラブラドールレトリバーの性格
ラブラドールレトリバーの性格は、基本的に温厚で飼い主や人間に対して忠実、仕事や作業を行うのが好きな真面目な大型犬です。
自発的によく学びよく考えてくれる上に人懐っこいため、番犬向きではないですが、家族にするのであれば性格の面では飼いやすい大型犬の筆頭格といえるでしょう。
ラブラドールレトリバーの寿命
ラブラドールレトリバーの寿命は10年から13年ぐらいが平均的ですが、元々猟犬であることが要因の頑健さのおかげで、比較的健康寿命の長く飼いやすい大型犬として知られています。
最近では医療や食品の改善のおかげで、病気などが発生しない限り、10年以下で亡くなる例は減ってきています。
大型犬の飼いやすい犬種2:ゴールデンレトリバー
ゴールデンレトリバーは、ラブラドールレトリバーとほぼ同じくらいの価格と食事量で考えて大丈夫です。
大型犬としてはやや小柄なため食事量やトイレの量も少なめで、ケージも3万円前後で買えます。
初期費用 | 10〜20万円 |
---|---|
継続費用 | 食事量は少なめ |
寿命 | 10〜12歳 |
手間 | トイレ少なめ |
ゴールデンレトリバーの特徴
ゴールデンレトリバーはラブラドールレトリバーと共通の点が多いため、近縁種と考えられがちですが別の大型犬です。
特に毛の長さと量が違うので、抜け毛が多くブラッシングなどは手間がかかります。垂れ耳も特徴の一つで、耳掃除が欠かせないというのも忘れないようにしましょう。
足に水かきがあることも共通で、泳いだり水浴びをしたりするのが好きな性格なので、温かい時期にはプール遊びをさせてあげるのが理想的です。
しつけのしやすさなどはトップクラスなので、こちらも飼いやすい大型犬の筆頭格といっていいでしょう。
ゴールデンレトリバーの性格
大型犬の中でも社交性や性格の温厚さが特徴的で、人懐っこいことも合わせて飼いやすい犬といえます。
逆に、孤独を苦手とする犬でもあるので、一緒の時間が少ない場合には、飼いやすい犬とはいえなくなることもあります。
子供や他の動物などとも仲良くなれるので、散歩の時に飼いやすい犬の印象を最も強く感じられます。
ゴールデンレトリバーの寿命
ゴールデンレトリバーの寿命は大型犬の平均とほぼ同じで、10歳~12歳が目安になっています。
病気への耐性も猟犬がルーツであることから高いため、飼いやすい犬といえるでしょう。
ただし、運動不足が肥満につながりやすく、運動が原因での脱臼のようなケガが寿命を縮める可能性は高い部類です。
大型犬の飼いやすい犬種3:バーニーズマウンテンドッグ
バーニーズマウンテンドッグは雄なら40kgを越える大型犬ですので、食事やトイレやケージの費用は高くなります。
子犬の価格も15万円以上が多いため、費用の面では少し負担の大きい犬です。
初期費用 | 15万円以上 |
---|---|
継続費用 | 食事量は多め |
寿命 | 7〜11歳 |
手間 | 人懐こく従順 |
バーニーズマウンテンドッグの特徴
バーニーズマウンテンドッグは名前からわかるように、元々は護畜犬や荷物を運ぶ犬として飼われていたこともある山の大型犬ですので、力強さや体力などに特徴があります。
これは日頃必要な運動の量や散歩のときに必要な力に影響するため、飼いやすい犬ではないと考える人も多いです。
長毛のダブルコートであることから、抜け毛の多さも特徴ですのでブラッシングも欠かせません。運動と毛の面を中心に飼いやすい犬かどうか考えるようにしましょう。
バーニーズマウンテンドッグの性格
バーニーズマウンテンドッグは古くから牧畜犬として人間に仕えてきた大型犬ですので、人に対しての慣れや従順性の高さが特徴的です。
性格は人懐っこさの反面である寂しがりやな面と、番犬としての人見知りの面など、個体によって多少差がありますが、総じて飼いやすい犬といっていい性格でしょう。
バーニーズマウンテンドッグの寿命
バーニーズマウンテンドッグの寿命は7歳~11歳程度と、犬全体の平均寿命から見ても短い傾向にあります。
これは一度絶滅に近いまで頭数が減ったところから繁殖させたことにより、遺伝的な病気への弱さなどが原因と考えられています。
個の寿命の短さや病気のかかりやすさは、飼いやすい犬とは言い難い部分です。
大型犬の飼いやすい犬種4:シベリアンハスキー
シベリアンハスキーの子犬の価格は30万円前後が相場で、熱さ対策などの価格や費用の面から見ても、飼いやすい犬とは程遠いです。
エサの量は体重が軽めなため少ない部類に入ります。
初期費用 | 30万円前後 |
---|---|
継続費用 | 食事量は少なめ |
寿命 | 12〜14歳 |
手間 | 暑さ対策が必要 |
シベリアンハスキーの特徴
シベリアンハスキーは、原産地がツンドラ気候の極寒地であることが最も大きな特徴です。
熱さにはもちろん弱いですので、暑い地域に住んでいる場合や、冷房が不完全な家では健康に飼い続けることが難しいです。
そり犬としての社会性の高さを兼ね備えているので、子犬の頃からしっかりとしつけておかないと飼い主には従ってくれないという点も特徴的です。
このように、他の大型犬とは違う部分が多く、この違いをよく理解してあげないといけないため、初心者にも飼いやすい犬とは言いにくいです。
シベリアンハスキーの性格
シベリアンハスキーの性格は大型犬というよりも、狼に近いと表現するのが適切でしょう。
社会性を重視して、飼い主や目上の存在には絶対的に服従しますが、下に見られるということは聞かなくなってしまいます。
飼い主を下に見た場合、その力強さのせいで飼いやすい犬とは真逆の存在になってしまうので注意が必要です。
シベリアンハスキーの寿命
シベリアンハスキーの寿命は大型犬の中でも比較的長い部類に入る12~14歳です。
最近では食事や医療の発展に伴い、さらに伸びてきている傾向にあるので、寿命の長さという点では優秀な大型犬です。
厳しい気候で生きることから、体も頑丈で病気にも強いため、健康面では飼いやすい大型犬といって間違いないでしょう。
大型犬の飼いやすい犬種5:スタンダードプードル
スタンダードプードルの子犬は20万円以上が相場で、トイプードルなどとは違い大型犬なので、ケージやトイレなども大きなものですので、30万円を想定しましょう。
エサは大型犬の中では少ない部類の筆頭です。
初期費用 | 30万円前後 |
---|---|
継続費用 | 食事量は少なめ |
寿命 | 12歳程度 |
手間 | 賢くいたずら好き |
スタンダードプードルの特徴
スタンダードプードルは、トイプードルなどの他の小さなプードルを、そのまま大型犬にスケールアップしたような体躯です。
独特な毛の手入れももちろんですが、食事量など手間の多さも大型犬になり膨大になります。
猟犬として長く飼われてきた種ですので、頭がよくしつけもよく覚えてくれます。
頭脳の高さでは大型犬の中でもトップクラスともいわれているので、しっかり世話ができるのであれば飼いやすい犬といっていいでしょう。
スタンダードプードルの性格
スタンダードプードルの性格は、好奇心旺盛な部分が最も特徴的です。
他の小さなプードルと比べれば落ち着きもあり社交性もありますが、それでも活発で元気であることはプードル全体の共通の特徴です。
賢さと合わさって、いたずら好きになりやすい部分もあるので、そこが飼いやすい犬かどうかの分かれ目です。
スタンダードプードルの寿命
スタンダードプードルの寿命は12年が平均で、大型犬の中でも平均的な部類に入ります。
プードル種全体で頻発する病気には気をつけておくようにしましょう。
それ以外の部分では基本的に、古くから安定して飼われ続けてきたことによる遺伝的な安定性と、猟犬がルーツであることからの体の強さが合わさって、病気に対しても丈夫な大型犬ですので、飼いやすい犬と一種といっていいでしょう。
大型犬の飼いやすい犬種6:ジャーマンシェパードドッグ
ジャーマンシェパードドッグの子犬の価格は25面円前後ですので、初期費用には30万円以上は用意をしておきましょう。
体重が30キログラムを超えるため、エサの量は多い方の部類に入ります。
初期費用 | 30万円以上 |
---|---|
継続費用 | 食事量は多め |
寿命 | 10歳前後 |
手間 | 賢く飼いやすい |
ジャーマンシェパードドッグの特徴
ジャーマンシェパードドッグは頭がよく性格も素晴らしい犬であるため、悪い特徴というべき点がほとんどないほど優秀な犬であることが特徴です。
飼いやすい犬で間違いないですが、抜け毛が多いので手入れが重要であることと、筋肉質な体つきなので、言うことを聞かない場合などには手が付けられなくなる可能性が高いです。
しつけを守る忠誠心と飼い主への愛情を持っている犬なので、しつけを最初にやっておけば目立った問題点はない犬になりますので、最初の1年をきっちりやることだけは過信しすぎないようにしましょう。
ジャーマンシェパードドッグの性格
ジャーマンシェパードドッグは知性と感情をバランスよく兼ね備えた犬なので、性格の部分は大型犬の中でも最高といっていいほど飼いやすい犬です。
外で飼うと警戒心が強くなり気が荒くなりますが、それは番犬としては適した性格で、家で飼えば家族への愛情や思いやりの強い犬飼い主に忠実な犬になります。
ジャーマンシェパードドッグの寿命
ジャーマンシェパードドッグの寿命は10歳前後と、大型犬の中ではやや短めな傾向ですが、最近では13歳以上まで長生きする個体も増えてきています。
食事量や清潔など気にしないといけない点がいくつかあるので、健康面ではもっと飼いやすい犬は存在します。
大型犬の飼いやすい犬種7:イングリッシュセッター
イングリッシュセッターは飼育頭数も多いので、子犬の価格が20万円を下回ることも多く、そこまで体も大きくないので、ケージも含めて費用は少ない方です。
体重も30キログラム未満なのでエサ代は控えめです。
初期費用 | 20万円程度 |
---|---|
継続費用 | 食事量は少なめ |
寿命 | 10〜12歳 |
手間 | 温厚で思慮深い |
イングリッシュセッターの特徴
イングリッシュセッターは世界で最も有名なセッター種ですので、飼育頭数や知名度はかなり高いです。
知能も高く見た目も美しいため、狩猟用からショー用まで多くの場面で活躍しています。
運動が大好きですので運動不足は避けるようにする必要がありまが、それ以外は、基本的には飼いやすい犬といっていいでしょう。
イングリッシュセッターの性格
性格はいたって温厚で思慮深く、他の動物や子供などにも積極的に仲良くなろうとする傾向があるので、家の中でも外に行っても飼いやすい犬といえます。
真面目で人懐っこいことも合わさって、しつけを覚えるのが早く、しっかり実行までしてくれるので、しっかりしつけるほど更に飼いやすい犬になっていきます。
猟犬らしい血筋の場合には、活発さが表に出やすいこともあるので、そういった個体の場合は、散歩や遊びの時間を多めに考えてあげるといいでしょう。
イングリッシュセッターの寿命
イングリッシュセッターは大型犬の中でも平均的な10~12歳まで生きます。
伝統のある狩猟犬らしく病気には強い傾向があり、その点では飼いやすい犬ですが、他の大型犬同様に内臓が弱いため、食事を一気に与えないようにして、食後も安静にさせてあげるのが健康を維持するポイントです。
大型犬の飼いやすい犬種8:秋田犬
秋田犬は日本では15万円前後で購入できる比較的安い犬ですが、大柄な体格で体重も40キログラムと多いため、ケージは大きめで餌の量も多く必要なので、費用の点は飼いやすい犬とは言い切れません。
初期費用 | 15万円前後 |
---|---|
継続費用 | 食事量は多め |
寿命 | 10〜12歳 |
手間 | 忠誠心が強い |
秋田犬の特徴
秋田犬は見た目通りがっしりとした体格ですので、数ある大型犬の中でも力も強く食べる量も多い種類です。
毛は短いですが生え変わりが多いですので、こまめなブラッシングが必要です。
世界的に有名にはなっていますが、元々は闘犬としてのルーツもあるので、誰でも安易に飼える飼いやすい犬ではありません。
秋田犬の性格
秋田犬は元々闘犬や猟犬であったため、気持ちは強く勇猛です。
しかし、改良を重ねてそれらの性格は抑えられつつあり、今では忠誠心が強く飼い主への愛情を持つ飼いやすい犬になってきています。
警戒心はどうしても強いため、見知らぬ人や犬には警戒してしまい、触ろうとすると噛みつくこともあるので注意が必要です。
秋田犬の寿命
秋田犬は他の大型犬の平均と同様に、10~12歳まで生きる犬です。
一般的な予防接種や健康を維持するためのお手入れなどをしてあげれば、長寿を全うしやすい犬ですので、飼いやすい犬のポイントでもあります。
大型犬の飼いやすい犬種9:ダルメシアン
ダルメシアンは20万円前後で子犬が買えて、サイズも大型犬としては平均的かやや小さい方です。
ケージは特別大きくなくてよく、食費やトイレの量も大型犬としては控えめに済みますので、飼いやすい犬です。
初期費用 | 20万円前後 |
---|---|
継続費用 | 食事量は少なめ |
寿命 | 10〜13歳 |
手間 | 家族には人懐こい |
ダルメシアンの特徴
ダルメシアンは映画でも有名なその柄が一番の特徴です。毛は短く手入れは簡単ですが、運動が大好きで運動不足になりやすいため、散歩やドッグランの回数や時間は注意が必要です。
先天性の難聴になりやすいことでも有名な犬で、3割近いダルメシアンが片耳か両耳が不全になっているという研究結果もあります。
このような耳の問題は、白の毛色の遺伝子が引き起こしていると知られていて、他の白が目立つ犬やアルビノの犬も、耳が悪くなりやすいです。
ダルメシアンの性格
ダルメシアンは家族と他人で接し方をがらりと変える犬です。家族には明るく積極的に接しますが、知らない人や他所の犬には強い警戒心を示し、その警戒心をなかなか解かない頑固さもあります。
来客の多い家では飼いやすい犬ではなくなってしまいがちですので、家の環境を考えて選ぶといいでしょう。
ダルメシアンの寿命
ダルメシアンは大型犬の中ではやや長寿な部類に入り、10歳以上まで生きることが多く、13歳まで生きることも珍しくありません。
ダルメシアンは、日頃から尿の量などを気にしてあげて、定期検診の時にもチェックしてもらう心がけをしておくと健康寿命が延びます。
大型犬の飼いやすい犬種10:ドーベルマン
ドーベルマンの子犬は25万円前後で取引されますが、海外では中型犬に分類されるぐらい大きさやエサの量は控えめですので、総合的な費用はやや少なめで済みます。
費用面でも飼いやすい犬といっていいでしょう。
初期費用 | 25万円前後 |
---|---|
継続費用 | 食事量は少なめ |
寿命 | 10〜13歳 |
手間 | 温厚で優しい |
ドーベルマンの特徴
ドーベルマンはなんといっても軍用犬や警察犬としての活躍が特徴です。よく飼い主のいうことやしつけを守り、仕事をこなすことに喜びを感じる大変真面目な犬です。
頭もよく洞察力にも優れていることから、様々な仕事を与えられて実績を残し続けている犬ですので、家で飼う時にもその性質は飼いやすい犬と感じられる大きなポイントになります。
以前までは断尾と断耳をするのが一般的でしたが、最近ではそういった行為は法的にも禁じる国が増えてきたため、尻尾も耳もあるがままのドーベルマンが増えてきています。
ドーベルマンの性格
時には勇敢な姿も見せるので闘犬の一種だと思われがちですが、実際は温厚で優しい飼いやすい犬です。忠誠心が強く我慢強いため、忠犬とも知られています。
ドーベルマンは番犬としてイメージされがちですが、警戒心の強さや自分の世界を守ろうという意識が強いことが番犬に適しているため、そういった飼い方をされてきたことが理由です。
家で人の愛情に触れて生活していれば、そういった排他的な性格よりも温厚さが際立つようになるため、外で他の犬や人に出会っても襲い掛かったり吠えたりすることはありません。
ドーベルマンの寿命
ドーベルマンの平均寿命は10~13歳と大型犬の中ではやや長生きな部類に入ります。
大型犬の中でも体のつくりが原因で、胃捻転が発生しやすい犬種の一種なので、食事の前後の振る舞いに注意するようにしてあげると健康に長生きしやすいでしょう。
病気になりやすい犬ではないので、そういった点でも飼いやすい犬といえます。
大型犬の飼いやすい犬種11:ラフコリー
ラフコリーは、20万円以下で子犬が買えることも多い比較的安価で飼いやすい犬です。
サイズや体重も大型犬の中では小さい方ですので、ケージと合わせて25万円を目安に、食費も大型犬の中では安くなります。
初期費用 | 20万円以下 |
---|---|
継続費用 | 食事量は少なめ |
寿命 | 12〜15歳 |
手間 | 毛のケアが重要 |
ラフコリーの特徴
ラフコリーは見た目も優雅な長毛種の犬で、ダブルコートなので抜け毛も多いですので、ブラッシングやシャンプーといった毛のお手入れは欠かせません。
全犬種の中でもトップといわれるほどに頭がよく、しつけをよく覚えてくれるだけでなく、飼い主などの表情や行動から感じ取ってくれることも多いです。
社交性もあるので、大型犬の中でも特に飼いやすい犬といえるでしょう。
ラフコリーの性格
ラフコリーは社交性もあり優しい性格をしていいて我慢もできる犬ですので、性格は飼いやすい犬といって間違いないでしょう。
しかし、小さいうちは少しやんちゃであったり、成犬になってからも適当な一面があったりと、整った見た目に反した性格を持つことでも知られていて、完全な忠犬となるような犬と比べると玉に瑕な部分です。
しかし、そのギャップこそが魅力な大型犬でもあります。
ラフコリーの寿命
ラフコリーは大型犬の中でも長寿であることも飼いやすい犬といわれる理由で、平均寿命は12~15歳です。
平均の最低値が12歳ですので、この時点で大半の大型犬の平均寿命の最大値に達し、15歳まで長生きすれば、6~8歳と短命であることで有名な、超大型犬の倍以上生きることもあります。
大型犬の飼いやすい犬種12:サモエド
サモエドはロシア原産の白い大型犬ですが、生育環境などが原因で、日本で飼うと子犬が30万円以上することもあります。
肥満を避けるためにもエサは少なめになるので、食費の点は飼いやすい犬です。
初期費用 | 30万円前後 |
---|---|
継続費用 | 食事量は少なめ |
寿命 | 12〜13歳 |
手間 | 我慢強い |
サモエドの特徴
サモエドは真っ白な長毛が特徴の、いかにも雪国の犬といった大型犬です。
雪国の犬なので日本で飼う場合は夏場の温度管理は重要ですが、極端に弱いほどではないので、気をつけてさえいればまだ飼いやすい犬です。
大型犬の中では比較的小さくスマートな種ですので、その点でも飼いやすい犬といっていいでしょう。
サモエドの性格
サモエドは飼い主に従順で優しく、多少のことなら我慢できる我慢強さも兼ね備えた、とても飼いやすい犬の性格をしています。
ただし、完全な忠犬といえるほど我慢ができるわけではないので、孤独の時間が長すぎると乱暴になることもあります。
子供や他の犬に対しても友好的なので、どんな環境でも飼いやすい犬です。友好的と孤独を嫌うという点から、番犬には向いてないです。
サモエドの寿命
サモエドの寿命は大型犬の中ではやや長寿の12~13歳といわれています。
元が極寒の地の生まれであることや、護畜犬や作業犬としての役目を担ってきたことが合わさって、病気や外傷に対してはかなりの強さとタフさがあります。
寿命も長めで病気になりにくいということで、飼いやすい犬といって間違いないでしょう。
大型犬の飼いやすい犬種13:ボクサー
ボクサーは欧米では大人気の大型犬ですが、日本でも昭和後期頃から人気が高まりつつあるため、子犬の価格は20万円前後になっています。
30㎏前後と大きすぎないため、食費も安い飼いやすい犬です。
初期費用 | 20万円前後 |
---|---|
継続費用 | 食事量は少なめ |
寿命 | 10〜12歳 |
手間 | 短毛で手入れが楽 |
ボクサーの特徴
ボクサーは猟犬の中でも、相手の動物を抑え込んだりする危険な戦いの場面に適した犬を目指して作られたため、闘犬としても飼われたほどに力強くたくましい犬です。
大きすぎずに短毛であることから、手入れや食事の面では飼いやすい犬ですが、運動の要求量がとても多いという部分では他の飼いやすい犬には劣っています。
しっかり手懐けないと、力で圧倒されることもあるので、飼うのであれば子犬の頃に徹底的に主従関係を構築するのが絶対です。
ボクサーの性格
ボクサーの性格は明るく飼い主思いな優しい犬ですが、知らない人に対してはかなり警戒心を持つ犬です。
家の中で飼うのにも適していますが、番犬として飼うのもいいでしょう。
どちらでも適しているという点で飼いやすい犬といわれていますが、警察犬や軍用犬になれるような高度な知能があって、人に従うことができるのも特徴ですので、できれば人の側に居させてあげるようにしましょう。
ボクサーの寿命
ボクサーの寿命は大型犬の平均と同じく10~12歳ですが、ボクサーに頻発する病気があるので、それになってしまうかどうかで大きく変わってきます。
体はとても頑丈ですので、遊んでる時に骨折してしまうような足の細い犬と比べると、安心して飼えるというメリットもあります。
大型犬の飼いやすい犬種14:オールドイングリッシュシープドッグ
オールドイングリッシュシープドッグは日本でも人気のある犬なため、30万円前後で子犬を購入できます。
フサフサした見た目に反して体重30㎏体高60㎝ですので、食費などもそこまでかからない飼いやすい犬です。
初期費用 | 30万円前後 |
---|---|
継続費用 | 食事量は普通 |
寿命 | 10〜12歳 |
手間 | ブラッシングは必要 |
オールドイングリッシュシープドッグの特徴
オールドイングリッシュシープドッグは目が隠れてしまうほどの、長毛のフサフサした見た目が最大の特徴です。
毛はダブルコートの長毛でうねりもあるため、ブラッシングには手間がかかりますし抜け毛も多いので、これらの処理の多さは、お世辞にも飼いやすい犬とはいいにくい点です。
その温かそうな見た目からわかるように、熱さにも弱いので暑さ対策も考えてあげましょう。
名前からわかるように、護畜犬として飼われてきたため、断尾することからボブテイルとも呼ばれていますが、最近は断尾が批判されるため、尾の長い個体も多いです。
オールドイングリッシュシープドッグの性格
オールドイングリッシュシープドッグの性格は護畜犬としての頑固で荒々しい性格を、時間をかけて改良してきたことから、最近ではとても飼いやすい犬の性格になってきています。
人懐っこく陽気な性格なので、番犬ではなく家の中で飼ってあげるのがいいでしょう。少し頑固さはありますが、根気強くしつけをすれば大丈夫です。
オールドイングリッシュシープドッグの寿命
オールドイングリッシュシープドッグの寿命は大型犬の平均寿命と同じの10~12歳です。
毛がとても長く多いので、毛のケアをしてあげないと皮膚に異常をきたす可能性があるため、ブラッシングの時間と労力がかけられない人には飼いやすい犬とはいえません。
太りやすいという特徴もあるので、エサの量や与え方にも注意が必要です。
大型犬の飼いやすい犬種15:フラットコーテッドレトリーバー
フラットコーテッドレトリーバーは他のレトリーバー種と同じくらいのケージや食費を想定できる、必要経費が少なめで飼いやすい犬です。
子犬の価格も20万円前後ですので、初期費用も少なめです。
初期費用 | 20万円前後 |
---|---|
継続費用 | 食事量は少なめ |
寿命 | 8〜10歳 |
手間 | 手入れがあまりかからない |
フラットコーテッドレトリーバーの特徴
フラットコーテッドレトリーバーはフラッティという愛称でも呼ばれる有名な犬の一種で、他のレトリーバーと比べてややスマートな体格ですが、筋肉質であるためより身軽です。
毛は短く直毛なので手入れが少なくて済み、大きさや体重も小さい個体であれば中型犬に分類できるぐらいですので、とても飼いやすい犬といえます。
フラットコーテッドレトリーバーの性格
フラットコーテッドレトリーバーは猟犬としての忠実さや、気配りができる社交性を兼ね備えているため、性格の面も飼いやすい犬といえます。
やんちゃで興奮しやすいので、特に若い犬の頃は未経験の人だと少し圧倒されることもあるほどですが、しつけをよく覚えてくれるので、子犬の内にしつけをすれば間違いなく飼いやすい犬です。
フラットコーテッドレトリーバーの寿命
フラットコーテッドレトリーバーの寿命は8~10年と大型犬の中でも短めの部類に入りますが、最近では14歳まで伸びたという意見もあります。
高齢化に伴い介護などの問題も増えてきていますが、それ以外に目立った病気などはほとんど無いため飼いやすい犬です。
大型犬の飼いやすい犬種16:ボルゾイ
ボルゾイの子犬は日本では20万円前後で購入できます。
体高は80㎝近くまで育ちますので、ケージは特に大きな物が必要ですが、とてもスリムなので食費は安く済みやすいです。
初期費用 | 20万円前後 |
---|---|
継続費用 | 食事量は少なめ |
寿命 | 7〜10歳 |
手間 | 毛のケアは必須 |
ボルゾイの特徴
ボルゾイは細身のボディと長毛から高貴で優雅な犬として有名です。
垂れ耳でもあるので体や毛のケアは欠かせないため、初心者にも飼いやすい犬とは言えませんが、見た目の美しさから多くの人が憧れる犬の一種です。
大昔から猟犬として飼われてきた犬なので、毎日運動に時間を割かないといけないという点でも、安易に飼いやすい犬とはいえないでしょう。
ボルゾイの性格
ボルゾイは見た目からわかるように、高貴で品のある性格の大型犬です。飼い主に馴れ馴れしくすることは少なく、自分の世界や相手との距離感を大切にします。
頭は良いのでしっかりしつければ覚えてくれるので、忠誠心や家族愛を持った飼いやすい犬にすることも可能です。
最低限飼い主の命令を聞かせるためにも、子犬の頃のトレーニングが重要になります。
ボルゾイの寿命
ボルゾイは7~10歳と大型犬の中では少し寿命が短い種類ですが、遺伝的に長い歴史を持つ猟犬であることから、先天的な病気やかかりやすい病気などは少ないという特徴があります。
病気への耐性は間違いなく飼いやすい大型犬といえる特徴ですので、世界的にボルゾイが人気である理由の一つと考えられています。
大型犬の飼いやすい犬種を知ろう!
大型犬にも飼いやすい犬とそうでない犬がありますが、その理由は様々です。
自分の環境では飼いやすい犬と、他の人が飼いやすい犬は全くの別物ですので、自分の家や時間や気候などをよく吟味して大型犬について考えましょう。