そんなときに「凶」が出てしまうと、がっかりする人もいるでしょう。なかったことにしたくて、何度もおみくじを引いてしまったりしていませんか?
しかしおみくじの凶をただ「縁起が悪い」とだけ受け取ってしまうのは、実はもったいないことなのです。おみくじは神様からあなたへのスピリチュアルなメッセージです。単純に吉凶だけにとらわれることなく、メッセージをきちんと受け取り今後のあなたの幸福のために生かすことが大切です。
この記事では、おみくじで凶が出てしまったとき、どんな風に考え、どう行動するべきかについて述べています。この記事を読むことで、凶を引いてしまったとに正しく対処できるでしょう。参考にしてくださいね。
おみくじとは?
おみくじのルーツは平安時代に天台宗の僧侶、良源上人が作った「元三大師百籤(がんさんだいしひゃくせん)」であるといわれています。元三大師百籤には偈文(げもん)という仏教の教えを示した漢詩が書かれ、多くの人が悩みを解決するための指針にしました。
神様からのメッセージを届けている
おみくじには吉凶のほかにも、願事や待人といった目的ごとに短いメッセージが書かれています。また、和歌や漢詩も一緒に書かれていることが一般的で、この和歌や漢詩にもきちんとメッセージが込められています。
吉凶だけでなく書かれていることすべてに目を通して、神様があなたに何を伝えようとしているのかを感じ取ることが大切です。
おみくじの凶の数は神社により違う
それぞれの神社が正式に公表しているわけではありませんが、口コミ上では凶や大凶が出ないと有名な神社、凶が多いと有名な神社が存在します。凶や大凶を引きたくないという方は、事前に調べてから出掛けるとよいでしょう。
おみくじの凶が示す基本的な意味
しかし、おみくじの吉凶はあなたの今現在の運勢です。今、あなたが不運の中にいるというだけで、今後悪くなっていくと示されているわけではありません。
おみくじをじっくり読んでみると、注意するべきことや努力するべきことについて示されています。それを実行して運を切り開いていけばいいのです。
おみくじの凶が持つスピリチュアルなメッセージ
おみくじの凶は、あなたに気付きを与えるために神様が示したスピリチュアルメッセージかもしれません。単純にがっかりするのではなく、自分のことを振り返ってみましょう。
自分らしく正直に生きることが大切
周りに合わせようとして無理をしてはいないでしょうか。人からどう見られているかが気になりすぎて、必要以上に自分を飾り立ててはいないでしょうか。
スピリチュアルな生き方に大切なのは、自然体であることです。無理をせず自分に正直であることで心が豊かになり、幸福を引き寄せられるようになるのです。
運気が下がっているという注意喚起
凶が出たときに心配になるのは正しいことです。なぜなら、凶は「このままでは運気が下がっていくから注意しなさい」というスピリチュアルメッセージかもしれないからです。
もし不運の種があなたの周りにあったとしても、正しく行動をしていれば不運は避けられます。そのためにもおみくじをしっかり読んで、どう行動すべきかを知っておきましょう。
おみくじの凶を引いたときの対処法
おみくじで凶を引いてしまった場合、どんなふうに対処するべきなのでしょうか。ここではおみくじの扱いかたと、気持ちの上での受け止めかたの両方について解説します。
お守りとして持ち帰り手元におく
おみくじには不運を避けるために、あなたが教訓とすべきことについて書かれています。お財布などに入れてお守りとして持ち歩き、時々読み返して自分の行動を顧みることも大切です。
逆にラッキーだと受け止める
また、凶を嫌がる参拝者が多いため、近年ではあえて凶を減らして入れている神社も多いようです。そんな中で凶を引くというのは、かえってラッキーともいえるでしょう。
所定の場所に結んで帰る
凶のおみくじを結ぶときに利き手と反対の手で結ぶと、凶が反対の吉になるともいわれるので、試してみるものよいでしょう。
寺社によっては結ぶ場所が指定されています。木の枝に結ぶことが禁止されていることも多いので注意してくださいね。
おみくじの内容を真摯に受け止める
おみくじは吉凶よりも書かれている内容が大切です。すべてに目を通して内容をしっかり受け止め、今後の生活の指針としましょう。あなた自身のよくないところをあらため、良いところに磨きをかければ運気は必ず上がっていきます。
おみくじの引き直しをしたいときは?
どうしても引き直したいなら日をあらため、別の日に引くようにしましょう。また、同じ日に引きたいなら別の神社に行けば大丈夫です。
おみくじで凶が出ても前向きにとらえましょう
災い転じて福となすということわざもあります。凶のおみくじが示してくれた教訓を心にとどめ、正しく行動していればおのずと運は開けてゆくはずです。