口が堅いの意味と類語
余計な事を言わないという意味
「口が堅い」とは、「言わなくてもいいような余計なことを口に出さない」という意味をもつ言葉です。口が堅い人は何を言っても良くて、何を言うべきではないかが解っており、不用意に根拠のない事を言ったり秘密を漏らす事がありません。
類語は慎み深い・沈深
口が堅いという言葉の類義語は「慎み深い」、意味は「軽はずみな発言をしない、遠慮がちで謙虚な姿勢」です。慎み深い人は他者を軽んじて噂話しを流したり、人を傷つけるような発言を良しとしません。他の口が堅いの類義語として「沈深(ちんしん)」という言葉があり、これは「落ち着いていて思慮深い様子」という意味があります。
対義語
対義語は口が軽い
口が堅いの対義語、反対の意味を持つ言葉に「口が軽い」があり、この意味は「うっかりと言ってはいけない事をいいがち」というものです。口が軽い人は「言ってはいけない事、秘密にしておかなければならない事」を守ろうと思っていても、つい言いたくなって誰彼構わず言ってしまいます。また、「言い方が軽率」に聞こえやすく、本人は真剣に言っている事でも周りからすると「軽率な発言である」と捉えやすい場合があるのです。
口が堅い人の特徴・性格
噂話を好まない
口が堅い人は根拠がない話しや、人を傷つけてしまう恐れのある話が苦手です。その為に同僚が噂話しをしていても信じようとしない、そういった話には混ざらないよう徹底する潔癖さがあります。
余計なアドバイスを好まない
口が堅い人は話の聞き役になる事が多いものの、その際に話し相手に要らないアドバイスをする事がありません。困っている同僚や部下がいれば黙って手伝う、そういった頼り甲斐のある面を発揮します。
嘘をつかず言い訳もしない
口が堅いので嘘をつく事も、それに通じるような言い訳や泣き言さえも発しません。例えば「営業でハッタリをかまして契約を奪い取る」ような事は苦手です。とても素直な性質を持っている口が堅い人は、嘘で人を騙す事に心苦しくなってしまうのでしょう。
人の悪口を言わない
人が傷つく事は苦手な口が堅い人は、当然のように悪口も言いません。同僚から上司や他の社員の愚痴を聞かされたとしても「そうなんだ」と軽く受け流し、自分から不満を言う事はないのです。そして受け止めた愚痴や不満を誰かに漏らす、という事もしません。
生真面目で融通は利かない
口が堅い人は非常に真面目、生真面目な性質をしています。器用ではなく不器用で、融通が利かないような所も持ち合わせています。しかしそういった部分がマイナスになり過ぎないのは、口が堅い事で周囲から信頼感を得ているからでしょう。
寡黙である
口が堅い人はお喋りを得意とせず、聞き役になる事が多い点から考えても「寡黙」であるといった特徴があります。寡黙とは言葉数がとても少ない事を言い、「余計なお喋りで周りを困らせない空気を読む達人」と言い合わらせるでしょう。
責任感がある
責任感が強く、とにかく「仕事でも何でも他人に迷惑をかける訳にはいかない」と社会のルールや時間、約束はきっちり守ります。そういった責任感が強い部分も少なからず影響し、口が堅い人を体現しているのでしょう。
説得力がある
口が堅い人は不用意な発言をせず、その為一言一言にとても深みがあります。他の人が発すれば軽く流されるようなちょっとした言葉も、口が堅い人が言えば自然と周りは「そうなのか」とすんなり受け止めます。会議や取引交渉の場に駆り出されては、その重みのある説得力のある言葉で相手の信用を得ているのです。
視野が広い
視野が狭い人は自分が中心となった考え方をしていますから、人を思いやる余裕がありません。しかし口が堅い人は視野が広く、自分を第三者の位置に置いて物事を考えますからそれだけ思慮深い発言が可能となるのです。
正義感が強い
口が堅い人が悪口や愚痴、言い訳をしないのも、噂話しをしたり泣き言を言う事を嫌がるのも、正義感の強さからでしょう。特に仕事という責任感を求められる場においてズルをする事が嫌なので、「どんな時でも平等でありたい」と考えるのです。
長所と短所
長所:他者を思いやれる
口が堅い人の長所は「他者への思いやりの心がある」という点です。愛情深く接する事から上司からも同僚からも、部下からも「この人がいればこの部署は安泰だ」と好かれやすい部分があります。
長所:信頼感を得やすい
口が堅い人は余計な事を言わない、仕事に対して非常に真面目な考えを持っているという事から、信頼感を得やすいという長所があります。「誰よりもしっかりしていて仕事の事をちゃんと考えて大人な対応を取っている」と思われ、気難しい人からも信頼されやすいでしょう。
長所:頼りにされる存在
口が堅い人はその口の堅さからも「この人に相談すれば一安心」と頼りにされる存在でもあります。仕事においても、本人が意識せずとも様々な所から重要な情報が集めやすいでしょう。
長所:意見が通りやすい
口が堅い人は一言一言に深みと説得力があるので、仕事の意見が通りやすいという長所があります。上司にも取引相手にも「この人がこんな事を言うのなら何か考えがあるのだろう」と信頼されているからです。
長所:一目置かれやすい
口が堅い人は周りから「この人は素晴らしい人だ」と一目置かれる存在になる長所があります。自分では特別な事をしていないと思っていても、周りからすると口が堅い人の言う事やる事全てに意味があると思えるのです。
短所:会話の輪に入れない
口が堅い人は根拠のない噂や意味のないお喋りを苦手としていますから、場合によっては会話の輪に入れず孤立する短所もあります。お喋りな人が多く仕事中でも和気あいあいと会話する事の多い職場では、特にその傾向が強くなる恐れがあるでしょう。
短所:協調性がないと誤解されやすい
口が堅い人は周りから外れようとして外れている訳ではありませんが、ついつい「協調性がない」「同僚と仲良くしようとしない」と誤解されがちです。本人は普通に過ごしているつもりであっても、飲みにケーションを好む上司や取引先相手だと、口が堅い人の長所が短所となってしまうのでしょう。
短所:真面目すぎる
口が堅い人は生真面目で周りからは「面白味がない人」だと勘違いされやすいという短所があります。直そうと思ってもなかなか直せない上に仕事に対して潔癖な考えを持っているので、ますますそういった印象を強めてしまいます。
短所:言いたい事を言えない
口が堅い人は寡黙であり余計なお喋り、特に愚痴を言う事を苦手としますから、言いたい事があっても言い出せません。ぐっと堪えて言われるがままになるので、舐められやすいという短所もあります。
短所:突発的な出来事に弱い
口が堅い人は融通が利かない所がありますから、突発的なトラブルを非常に苦手とする短所があります。突然起こった事に対しては「どうすればいいのか」と柔軟に対応できなくなってしまうのです。
口が堅い人になるには
言いたくなってもひたすら我慢
誰かから噂話しを持ちかけられても、同僚達が悪口大会をしていても、ひたすら我慢をして自分からは言わないようにしましょう。とにかく「愚痴・悪口・泣き言・言い訳」の4つをしないようにしていれば、口が堅い人だと周りから一目置かれ信頼感を得られます。
言われた方の気持ちを考える
もしも仕事仲間や上司から根拠のない愚痴や噂話しを言われれば自分ならどう思うのか、それをよく考えましょう。「言われた方の気持ちになる」事で、口が堅い人へと近づけるのです。
秘密を洩らした後を想像する
口が堅い人は仕事でも何でも「言ってはいけない事」を絶対に他へ漏らしません。社外秘を話すのはもっての外、SNSでも仕事については黙秘しています。口が堅いになるのであれば、普段からSNSでも「仕事については一切話さない」を徹底し、秘密を漏らした後のデメリットを考えましょう。
口が堅い人のメリットを考える
口が堅い人になれば「信頼感が得られる・頼りにされる・意見が通りやすくなる」等の様々なメリットがあります。口が堅い人になる事で自分の価値を上げられると思い、責任感を持って業務にあたる事で自然と無理なく口が堅い人になれるのです。
話す前に話したい内容を反芻する
上司や同僚、部下や取引先等、誰かと話しをする時には「これは話してもいい事か」「これは言ったら不味いか」を考えましょう。言う事を言う前に頭の中でちょっとでも反芻すれば、余計な口出しや変なアドバイス、社外秘を漏らす心配もなくなるのです。
口が堅い人に向いている仕事
口が堅い人には「口が堅い」という優れた特徴から向いている仕事があります。どのような仕事をしようか悩んでいる人は、是非仕事を目指してみてください。
秘書
秘書の仕事は社長や役員といった、会社の中でも重要なポストに就いている社員のサポート役です。他にも医師に弁護士、政治秘書等といった役割がありますが、共通しているのは「秘密を守る事」でしょう。重役と接する事から会社や重役の秘密も知る機会が多くなりますから、口が堅い事が必要項目となってきます。
人事
人事部の仕事は人員配置や人員確保(面接)等、人を見る仕事です。社員の評価を行う事もあり、その為に社員の個人的な情報を知る機会も多くなりますから、口が堅い事は仕事に役立ちます。
口が堅いメリットを活かそう
真面目過ぎる、融通が利かない等のデメリットがありますが、口が堅い人にはちゃんとメリットもあります。そのメリットを仕事に活かし、誰もが憧れ信頼する存在として会社での地位を築きましょう。