(1ページ目)学生結婚のメリット・デメリット|扶養/妊娠/就職/奨学金-uranaru
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学生結婚とは、男女が学生のときに結婚すること、もしくはどちらか一方が学生である場合も学生結婚と言います。学生で結婚するということは、学生結婚に憧れを持って早くに結婚を決めるケースや、学生の間に子どもを授かった場合、早くに子どもが欲しかった場合、婚期を逃したくないから、など様々です。結婚をし、苗字や住むところも一緒になってこれからの長い人生を一緒に歩んでいくということは、同棲以上の責任感が生まれ、お互いが大きく成長できる機会となるでしょう。
しかし、学生結婚では相手の良い部分だけを見てすぐに結婚してしまうケースも多く、結婚生活を始めてから、学生時代には見えなかった相手の悪い面が見え、それを受け入れることができないまま破局してしまうカップルもたくさんいます。
別れることなく結婚生活を続けるためには工夫が必要です。そのために大切なのは相手を信頼し、また尊敬することです。相手をいたわる気持ちがあれば自然と優しくなれ、悪いところも含めて相手を許すことができるでしょう。社会人になって新しい生活に慣れず、すれ違いが生じた場合でも、お互いを認める努力をしていくことで、2人の絆は強固なものになり、長く結婚生活を続けることができるのです。
学生結婚について、そのメリットとデメリットを別にみていきましょう。
学生結婚のメリットは意外とたくさんあります。まずは夫婦がたくさんの時間を共有できること。社会人は残業があったり休みが取りにくかったりと、どうしても夫婦2人で過ごす時間が限られてしまいます。しかし学生の場合、授業やアルバイトが無い時間は自由なため、夫婦で長期の旅行を楽しめたり、子どもができた場合も両親揃って子育てができ、子どもと過ごす時間もたくさんつくることができます。
また晩婚化が進んでいる中で、子どもが欲しいと思っても遅すぎるケースや、不妊治療を行う夫婦が多くなっている現状があります。そんな中、体力が必要な出産や子育てを一番体力と気力があるうちにでき、早く終えることができるところもプラスな面です。
お金の面でも学生結婚はメリットがあります。お互いの家を行き来した場合、家賃は2件分かかりますが、学生結婚をした場合なら家賃や食費もまとめることができるので、節約することができます。また、学校によっては学費が免除もしくは減額になるところもあるようです。
その他、学生結婚をし、早くに家庭を持つことで就職意欲も高まります。家族を守り幸せな生活を送るために、頑張って仕事を探そうという意欲が沸き、面接でもなぜ就職したいのか的確にアピールすることが出来るでしょう。
学生結婚はまだまだ世間的に珍しいため、どうしても親や友人をはじめ周囲からの理解が得られにくく、偏見をもたれやすいという点があります。経済力のない学生が結婚して、子どもをきちんと産み育てられるのか、といったマイナスのイメージがあるため、就職の際にその点が不利になる可能性も出てきます。
また学生の本分は学業ですが、その学費も安いものではありません。学費の免除や減額ができる場合もありますが、学費の他に生活費もいるので、何らかの方法で収入を得なければいけません。しかし学業の傍ら生活費や学費のためお金を稼ぐことは簡単ではありません。学生の場合、働く時間には限りがあり、雇用形態もアルバイトや派遣がほとんどですが、それでは収入も安定しません。2人だけで家計を支えていくのは大変なことなので、両親の援助を受けられる環境があるなど、周囲のサポートに頼ることも必要になってくるでしょう。
学生といっても、結婚するには戸籍上2人の世帯を持つことになります。入籍し、新しい世帯の世帯主となって家庭を育んでいくことで、しっかり先を見据えた人生設計を立てたり、就職意欲が高まったりと、意識も変わってくるでしょう。2人の世帯を安泰なものにするため、両親の扶養から外れてどちらか片方の扶養に入る手続きを進めましょう。
学生結婚の場合でも、妊娠や出産の際に国の保護を受けることができます。国民健康保険に加入して保険料を払えば出産育児一時金の給付を受けることができるのです。また収入がないに等しい金額の場合なら、きちんと申請すれば学生のうちは年金も免除扱いにすることができます。こうした学生結婚をするカップルの助けになるような制度の情報収集をしっかりと行い、うまく活用していくことが大切です。
学生結婚をする理由としては、「子どもを授かったから」というケースが多数を占めています。結婚する前に子どもを授かるということには賛否両論ありますが、できちゃった結婚は今ではなんと結婚の4分の1を占めており、授かり婚やおめでた婚などとも呼ばれてマイナスイメージもだいぶ薄らいできました。実際に若いうちの方が体力があるので子育てがしやすいという利点があり、早く子どもが欲しかったり、たくさん子どもを産みたい女性にとっては、学生結婚で早く子どもを作るというライフスタイルは適した選択と言えそうです。
とはいえ、本来なら結婚してから妊娠するというのが自然な流れです。家族を養っていく準備や力がない状態で、子どもを授かり育てていくということはとても大変なことです。他国では大学に幼稚園が併設されているところもあるようですが、日本では休業を余儀なくされる場合もあります。学業や子育てをうまく両立するには、夫婦だけでなく周囲の理解やサポートも欠かせない要因の一つといえるでしょう。
学生結婚において特に心配なことといえば、経済面でしょう。結婚生活には2人分の生活費がかかり、さらに子どもができた場合は出産費用や育児費用もかかってきます。親からの援助が受けられればいいですが、多くの場合は実家から経済的にも自立し、学費や生活費を稼ぐためになんらかの方法で収入を得なければいけません。
ところが学生結婚をすると就職が不利になると考えている人が少なくありません。学生結婚については社会的にまだ好意的に受け入れられておらず、偏見もあります。子どもがいる場合は特に育児にかける手間や時間が存在するため、転勤させにくいなどの理由から、なかなか就職が決まりにくいという現実もあるようです。
しかし一方で、計画的な人生設計や、学生結婚に踏み切った理由を的確に説明できるなど、学生結婚におけるメリットをアピールすることで、就職先にプラスの要素として受け取ってもらえるケースも少なくないようです。2人でしっかり考えて学生結婚をするという決断をしたわけですから、学生結婚をデメリットと捉えず、良い面を堂々とアピールしましょう。
学生結婚した人の離婚率は地域や年代、学生の間に離婚してしまう人、卒業して社会人になってから離婚する人などによって大きく変わりますが、こうしたケース全てを対象にした統計によると、学生結婚をした人の離婚率はなんと50%近くにのぼります。
その中でも特に離婚に至っているのは、できちゃった結婚のカップルです。一時的な感情で付き合い、すぐに子どもができて結婚したカップルは、感情が冷めやすいようで、子どもが生まれてたった2~3年のうちに離婚してしまうケースが多数を占めています。そのため、できちゃった結婚をした人の3分の1は離婚してしまうという非常に高い統計も出ています。
結婚をするには、相手を養えるだけの生活力があるかどうか、というところがとても大事になってきますが、そうした準備をする前の計画性のない結婚は非常に危なく、社会人になってから、環境が変わった生活に順応できずに離婚に至ったというケースも多いです。若いころの選択は未熟なものが多く、社会のことも結婚生活のこともよく分かっていません。そのため後々学生結婚という決断が間違ったものだったと判断し、離婚にいたることが少なくないようです。
大学の学費はとても高価なものなので、奨学金を借りながら大学に通っている人も多いでしょう。そうした奨学金ですが、結婚をしたからという理由だけで打ち切りになることはありませんが、学生結婚によって扶養控除の範囲が変わると、奨学金の借り入れ対象でなくなってしまったり、これまでと同じ条件で奨学金を借りることができなくなる場合があります。また奨学金の種類によっては変更手続きが必要になることもあるため、前もって大学に問い合わせをしておくことが必要です。
奨学金には様々なタイプのものがあります。その中には学生結婚をしている学生をサポートするための奨学金制度もあります。成績や子供の有無、所得など審査はありますが、学生結婚をする学生の厳しい経済面をサポートするために作られたものが多く、学生結婚は優遇制度の対象になりやすいので、うまく活用できれば大きなメリットになります。経済面に不安を感じている場合はこうした制度を活用してみるのも一つの手です。
続きを読む記載されている内容は2017年08月22日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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