(1ページ目)【男女別】厄年の結婚が良くないとされる理由-uranaru
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厄年の“厄”とは、くるしみ、わざわい、災難という意味の漢字です。このことから、厄年とは人の一生のうち、厄にあう恐れが多いから忌み慎まねばならないとする年のことをいいます。厄年の科学的根拠はありませんが、平安時代にはすでに存在した古くからある風習です。
厄年は必ず悪いことが起きる年というわけではなく、人生において大きな転機を迎えやすい年だから気をつけましょうといった生活環境への戒めです。特に結婚、妊娠・出産といったライフイベントは生活環境を一変させる大きなイベントです。
そういった大きなイベントは厄年にあたる時期に起こりやすくなっています。生活環境が一変するからこそ、より気をつけましょうという意味があります。
この厄年ですが、実年齢ではなく数え年で考えます。数え年とは、「実年齢+1歳」で出します。この数え年とは、母親のおなかの中にいるときが「0歳」とカウントします。そのため、生まれてきた赤ちゃんはすでに「1歳」とカウントするため、数え年は「実年齢+1歳」で出されます。
男女で厄年は異なります。女性の厄年は数え年で「19歳」「33歳(大厄)」「37歳」「61歳」の計4回、男性の厄年は数え年で「25歳」「42歳(大厄)」「61歳」の計3回です。
大厄とは、厄年中の厄年ともいわれ、大きな災難や重大な厄災に見まわれる可能性がある年であることを指しています。なぜ33歳、42歳が大厄なのかといえば、諸説ありますが「散々」や「死に」といった音と年齢が同じになるためそのように言われるようです。
厄年には「前厄」「本厄」「後厄」「大厄」があります。大厄は先に話したように“厄年中の厄年”のことで大きな災難などに合いやすい年です。この大厄をのぞけば基本的に厄年とは、前後厄と本厄を合わせた3年間を指します。
本厄は女性であれば「19歳」「33歳(大厄)」「37歳」「61歳」、男性であれば「25歳」「42歳(大厄)」「61歳」です。この本厄の前年を「前厄」、後年を「後厄」といいます。
そのため前厄は女性ならば「18歳」「32歳」「36歳」「60歳」となり、男性ならば「24歳」「41歳」「60歳」となります。後厄は女性ならば「20歳」「34歳」「38歳」「62歳」となり、男性ならば「26歳」「43歳」「62歳」となります。
注意したいのは、これら前後厄と本厄はすべて数え年だということです。実年齢ではありません。しかし、なぜこのような前後厄があるのか。それは、前厄は“翌年が本厄なので気を付けて行動する”という戒めから、後厄は“本厄が終わったからといって気を抜かない”という戒めから設けられています。
女性の厄年 | 前厄 | 本厄 | 後厄 |
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19歳 | 18歳 | 19歳 | 20歳 |
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33歳 | 32歳 | 33歳 | 34歳 |
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37歳 | 36歳 | 37歳 | 38歳 |
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61歳 | 60歳 | 61歳 | 62歳 |
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男性の厄年 | 前厄 | 本厄 | 後厄 |
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25歳 | 24歳 | 25歳 | 26歳 |
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42歳 | 41歳 | 42歳 | 43歳 |
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61歳 | 60歳 | 61歳 | 62歳 |
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厄年は陰陽道由来ともいわれていますが、明確な出典は不明です。ただ、この厄年と言われる年齢は、ある文献に記載されている年齢と非常に近いものになっています。その文献とは、東洋医学の教科書ともいえる『黄帝内経(こうていだいけい)』です。
この東洋医学の教科書的文献には「女性は7の倍数」「男性は8の倍数」の年齢に様々な節目を迎え、体も変化するという記述があります。これを“節目年齢”と呼んでいますが、厄年付近の節目年齢を抜き出してみると次のようになっています。
女性の節目年齢(一部)
14歳:月経がはじまって、子を産めるようになる
21歳:体が成熟し、背丈も伸びきる
28歳:筋骨がしっかりし、髪の長さが極まり、身体が盛んになる
35歳:顔の色艶にかげりが出て、髪や頬のハリに衰えが現れる
42歳:顔がやつれ、髪に白いものが混じり始める
49歳:肉体が衰え始め、閉経を迎える
男性の節目年齢(一部)
24歳:筋骨がしっかりし、背丈も伸びて最も盛んになる
32歳:筋肉が強壮となり、肌肉が豊かでたくましくなる
40歳:体力や毛髪の成長にかげりが見え始める
48歳:肉体的に衰えが始まる。しわや白髪が目立ち始める
56歳:生殖能力が弱まり、体全体の老化が見え始める
先に女性の厄年は数え年で「19歳」「33歳(大厄)」「37歳」「61歳」の4つで、男性の厄年は数え年で「25歳」「42歳(大厄)」「61歳」の3つだと話しました。上の節目年齢と見比べると、非常に近い年齢設定であることが見受けられます。
この2つに明確な関連性はありません。しかし、もともと生活環境に対する戒めの意味を持つ厄年は、こういった体の変化に伴う精神面の変化も踏まえているようです。
女性の場合、一生のうちに4回ある厄年は前厄・後厄まで含めると、合計12年間に及ぶ長丁場になります。しかも30代にはこの前後厄合わせた厄年が実に6年にも及びます。30代の実に半分以上が厄年です。なぜ女性の方が厄年が多いのか。残念ながら定かな根拠はありません。
ただ、理由として挙げられるとするならば、30代は女性にとって20代の頃のようなケアでは肌のハリ艶が保てないといった見た目が変化してくるだけでなく、内面的にも婦人系の病気に気を付けたい年代です。妊娠・出産に関しても“妊娠適齢期”と呼ばれる一種のターニングポイントに立たされる時期です。
ある意味、人生の岐路に立たされる時期といえます。このようなことから女性の体の構造上、年齢とともに抱えるトラブルが多くなってくる年代であることが理由といえそうです。また仕事をしている場合には、中堅クラスとなっている年代であり、仕事上のトラブルといった“厄”に合いやすいといったことも理由といえるでしょう。
繰り返しになりますが、男性の厄年は数え年で「25歳」「42歳(大厄)」「61歳」の計3つです。この中で結婚をしようと考える場合、「25歳」と「42歳」時点が結婚に踏み切りやすいのではないでしょうか。
男性の場合、これら厄年に当たる年齢のときには、体の変化だけでなく社会的な立場の変化がある時期でもあります。特に男性の場合働くことに強い意義を持っている人が多く、この時期に大きな転機を迎える可能性があります。
体と社会的立場いう大きな2つの変化により、悩みごとやトラブルが増える時期ではありますが、より結婚というものを意識しやすい時期でもあります。元々このように厄を受けそうな時期であることもあり、2つの大きな変化によりくるしみが発生しやすいという意味で、厄年の結婚が良くないとされています。
続きを読む記載されている内容は2017年08月28日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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