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夫婦別姓のメリットとデメリット|仕事/手続き/女性/国際結婚

カテゴリ:結婚

更新日:2024年10月18日

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夫婦別姓のメリットとデメリット

日本では1898年に夫婦同姓を定めました。しかし女性の社会進出が進み夫婦別姓を認めてほしいと訴える女性が増え、1996年夫婦別姓制度を導入する民法改正案をまとめます。しかし、与党として政権を担当してきた自民党内には反対論も強く議論は棚上げされ動かないままでした。

そして今もなお夫婦別姓は日本では認められていません。しかし今年に入り4人が新しい夫婦別姓訴訟を求める裁判を東京地裁に起こしました。

そこでなぜ夫婦別姓を訴える人がふえているのかメリットとデメリットなど色々な視点から夫婦別姓を見ていきましょう。

最高裁など

最高裁は夫婦別姓を求める裁判において2015年に「夫婦は同じ氏を称する」と決めた民法750条のルールを合意と判決したばかりです。

違憲とした理由には96%の女性が夫の姓を称するのは女性の社会的経済的な弱さや家庭生活における立場の弱さであり、現実の不平等と力関係が作用していると意見を述べた裁判官もいました。しかし判決は「婚姻の際に姓の変更を強制されない自由は、憲法で保障される人格権とまではいえない」と判断しました。

なぜ夫婦別姓を訴える人が増えるのか

紹介したとおり日本では夫婦別姓が認められていません。したがって、どうしても夫婦別姓がいいという夫婦は現在事実婚というかたちをとり近年増加しています。それは当然メリットが多く存在するからです。日本ではまだまだ一般的ではありませんが、欧米諸国では多く社会保障も充実しています。

しかし日本で事実婚を選んだ場合、社会保障やこどもが産まれたとき保障が受けられないというデメリットも出てきます。この場合一生の問題になってくるため事実婚を選ぶのは厳しいです。そのため夫婦別姓を日本も導入する時代にきています。

夫婦別姓の仕事でのメリット

仕事では夫婦別姓がメリットとなるほうが大きいでしょう。夫婦別姓にするこで自分の名前で築いてきたキャリアを保つことができますし、姓を変えれば社内または取引先などで個人を認識してもらえなく可能性もあります。

今の時代は妻の居場所は家庭だけでなく、社会的立場がある人もたくさんおり名前が変わることで支障をきたすこともあります。特にフリーランスで仕事をしている場合には大きいでしょう。また姓が変わることで、本人の意思とは関係なく、婚姻や離婚の事実を周囲に知られてしまいプライバシーにも関わってきます。

今は仕事では旧姓を名乗るという選択肢をとる人も増え、会社もこれを認めているところもたくさんあります。仕事においては夫婦別姓のほうがメリットは大きいです。

夫婦別姓の仕事でのデメリット

今は女性も社会で活躍する時代でキャリアを築いてきた人も多いです。しかし夫婦別姓だと優遇措置を受けられなくなります。給与では扶養に入ることができないので扶養家族手当はなくなり年金問題にも関わってきます。

手続きでの夫婦別姓のメリット

結婚して姓を変えたことがある人なら経験したことがある手続き、運転免許証やパスポートに銀行口座、市役所の書類等名義変更しなければいけない書類は山ほどあります。

もし夫婦別姓ならこれらの手続きがすべて省けてしまいます。これを大きなメリットだと感じる人は多いのではないでしょうか。名義変更し忘れたなどで慌てる心配もなくなるのもメリットの一つです。

手続きでの夫婦別姓のデメリット

上で説明したとおり、夫婦別姓だと必要な手続きがたくさん待っています。こちらはデメリットでしかありません。手続きでのデメリットはほぼないと考えます。

夫婦別姓の女性側のメリット

現在約96%の夫婦が夫の姓を名乗ることを選択しています。しかし女性が結婚前の姓でいることができたら、アイデンティティの喪失を防げ、慣れ親しんだ姓のままでいられます。また、家事は女性がやらなければいけないなどの不公平感を解消できたりなど、その人の考え方次第でたくさんのメリットがあります。

また、もし離婚になったとしても手続きも必要なく、周りに知られることもなく、プライバシーは守られるというメリットもあります。

女性が社会に進出してきても日本ではまだまだ男社会という概念が残ってるといっても過言ではありません。女性から見ると夫婦別姓のほうが生きやすい時代になっています。

夫婦別姓の女性側のデメリット

夫婦別姓の女性側のデメリットは仕事でのデメリットと同様になりますが扶養に入ることができず優遇措置を受けられなくなるということです。またこどもが産まれたとき夫に認知してもらえなければ父親とは認められません。

国際結婚で考えられる夫婦別姓のメリット

日本では夫婦別姓は認められていませんが、国際結婚においては選べます。ただでさえ国際結婚は面倒が手続きが多いのですが、選べるのなら姓を変えないほうが手続きが省けるというメリットがあります。夫婦の証明も書類に付け加えることもできるので、特に不便ということはないです。

国際結婚で考えられる夫婦別姓のデメリット

こちらはより一層手続きが増え大変です。また結婚してないと勘違いされるなどのデメリットは少なからずあります。

初回公開日:2018年05月02日

記載されている内容は2018年05月02日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。