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承認欲求をなくす方法とメリット/デメリット|自己顕示欲との違い

カテゴリ:自己啓発

更新日:2023年12月02日

承認欲求とは?

承認欲求とは誰もが持っている欲求で、人から評価されるために努力し、褒めてもらうために頑張れる、というように意欲を促す原動力になるものです。

分かりやすい例として、子供がお手伝いをして褒められると嬉しくなり、また褒められたいためにお手伝いを頑張るや上司に評価してもらうために意欲的に働く、というようなことです。

このように、承認欲求とは人にはある程度必要なものでもありますが、この欲求が強すぎると様々な問題が生じてしまうものでもあります。

承認欲求が強いとどうなるの?

承認欲求が強すぎると、他人の目ばかりを気にするようになったり、相手に評価を期待してしまう結果、それが満たされなかった時に様々な問題を引き起こしてしまいます。

例えば、「こんなに仕事を頑張っているのに家族は誰も感謝してくれない」という不満が出てきます。
「こんなに愛しているのに相手は自分のことを愛してくれない」と悲観してしまいます。「私頑張ってるでしょ」と他人に評価を求める姿勢が逆効果になってしまうことがあります。

また、唯一自分のことを認めてくれる存在を見つけると、その人から離れることができずに依存するようになってしまい、その結果、相手の言いなりにならざるを得ない状況に陥ってしまうことにもなりかねません。

そして、これらの例は全て自分ではなく、他人が主体になっています。承認欲求によって、他人の評価にばかりとらわれ、仮に成果をあげてもそれは他人のための成果となってしまいます。

では、そのような苦しみをなくすためにはどうすればよいのでしょう。

承認欲求をなくす方法

承認欲求があることは人として自然なことで、それを完全になくすことは難しいです。しかし、強すぎる承認欲求を少しでもなくすことができれば、認めてもらえないことで腹を立てたり、悲しんだりといった苦しみをなくすことができます。自分を認めてくれる唯一の居場所と思い込んでいた狭い世界から脱することができます。人の目を気にすることなく、自分に自信を持って楽に生きていくことができます。

ここでは承認欲求を少しでもなくす方法をご紹介していきます。

1.期待しない

そもそも「認めてもらいたい」とか「褒められたい」などと期待をするから、それが期待外れな結果になることで満たされない感情になるのです。それなら初めからそんなことを期待しなければ、満たされないなどという不満をなくすことができます。

例えば、「掃除をしたのに誰も感謝してくれない」と感謝されることを期待するのではなく、「自分がやりたいから掃除をした。あぁ綺麗になって良い気持ち」というように、自分が好きでやっただけ、という軽い気持ちに切り替えると楽になり、承認欲求をなくすことが期待できます。

2.自分のすべてを受け入れてみる

人は良い面ばかりではありません。自分自身についてでも、許せないくらい嫌な部分もあるでしょう。しかし、「そんな一面も含めて自分なんだ」と一度自分のことを受け入れてみてください。「自分のことが嫌い」というネガティブな考えをなくすと、他人の評価を求めなくとも、自分の評価だけで満たされるようになり、承認欲求をなくすのに役立ちます。

まずは自分が、自分の一番のファンになってみてはいかがでしょうか。

3.自分に自信を持つ

自分に自信があれば、他人の評価など気になりません。なぜなら、自分で自分を認めることができているからです。

けれど自分を認めることのできない自信のない人は、どうしても他人からの評価を求めてしまいがちになります。

自分のことを認めてくれたり、自分が求められていると感じられるような居心地の良い場所を見つけると、そこから離れられなくなってしまいます。たとえ暴力を受けたり、金銭を要求されたり、ひどい束縛に遭うなど、不当な扱いを受けたとしても、自分にはこの場所しかない、と思い込んでしまうのです。

そんな悲劇をなくすために、自分で自分を認めてあげてください。そして、自信を持って承認欲求をなくすようにしていきましょう。

承認欲求をなくすことでのメリット・デメリット

承認欲求は行動を起こすための原動力になる反面、欲求が強すぎると他人に依存し過ぎたり、自信を失う結果にもなり得ます。

ここでは承認欲求をなくすとどうなるのか、そのメリットとデメリットについて見ていきましょう。

承認欲求をなくすことでのメリット

承認欲求が強すぎると様々な問題を引き起こしてしまうことは先に述べた通りですが、承認欲求をなくすことによって、それらの問題をなくすことができます。

他人に評価を期待することをなくすと、感謝されなくても腹を立てることはありません。相手に求められたいという思いをなくすと、愛されなくても悲しむことはありません。自分自身を認めて自信を持つことができれば、相手に支配されることはなくなります。

このように承認欲求をなくすことで、他人の目を気にすることなく、自分自身の満足感を満たすための楽しい人生を送ることができます。

承認欲求をなくすことでのデメリット

承認欲求は意欲を促す原動力になるということも先に述べた通りで、認められたいから頑張る、評価されたいから努力する、というのは誰もが自然に持っている感情で、行動する理由としてごく当たり前なことです。

もし、全ての行動が誰かの評価を期待するためのものではなく、自分だけのためだったり、何の見返りもないものになってしまえば、意欲や目標を失いかねません。承認欲求が弱いということは、何に対しても意欲が湧かず、やる気のない人ということになります。

このように、承認欲求はやる気を起こさせる一つの方法として、ある程度必要なものでもありますので、承認欲求をなくすことによって、モチベーションが下がるというデメリットが生じることになります。

承認欲求と自己顕示欲の違いは?

ここまで承認欲求についての説明をしてきましたが、「自分を認めてほしい」という欲求は、「自己顕示欲とは違うの?」という疑問が沸いてくると思います。

自己顕示欲とは「自分の存在を社会に確立させたい」という欲求ですので、自分の存在価値を求めるという意味では、承認欲求と自己顕示欲はよく似ています。

では、何が違うのかというと、承認欲求は「他人に自分を認めてもらいたい」という他人依存であるのに対し、自己顕示欲は自己アピールをして「自分の存在を確立させたい」という自分依存である、という違いがあるのです。

自己顕示欲が強い人の特徴

初回公開日:2017年07月10日

記載されている内容は2017年07月10日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。