相手の気持ちに寄りそうとは
相手の気持ちに寄り添うためには、それがどういうことなのかよく知る必要があります。間違った考え方をしていると、自分は寄り添っているつもりでも、相手からすると全くそのように感じなかったり、ありがた迷惑だったり、ましてや傷ついてしまうかもしれません。
そうなってしまったら相手にとっても自分にとっても嫌な思いしか残りません。そうならない為にも相手の気持ちに寄り添うというのはどういうことなのかきちんと理解しましょう。
「寄り添う」は「相手の心に添う」ということ
「寄り添う」という言葉自体を見て考えてみましょう。相手に添うということです。相手の心に押し入るのでもなく、相手の心から離れるでもなく、相手の心に添うということです。言い換えれば、相手の気持ちに共感し尊重するということです。
相手に気持ちに寄り添う方法8つ
相手に気持ちに寄り添う方法を考えてみましょう。相手の気持ちに寄り添う方法というのは、すなわち相手の気持ちに共感し尊重するといえます。そのほかにも何が必要なのか8つ紹介します。
方法1:相手に関心を持つ
相手の気持ちに寄り添うには、色々な人に関心を持つようにしましょう。寄り添いたい相手に関心を持たなければ共感することなどできません。それだけ相手に関心を持つというのは大事なことなのです。
そして、関心を持って相手を見つめて見ましょう。思いやりと優しさを持って見つめれば、その相手が持つ素晴らしいところ、尊敬できるところ、見習いたい部分などもたくさん見えてくるはずです。
方法2:相手の立場に立つ
相手の気持ちに寄り添うには、相手の立場に立って、相手の視点から物事を見るようにしましょう。そして、決して自分の立場で物事を話さないようにしましょう。人はそれぞれ皆違う、色々な立場に立っているからです。
まずは相手の立場に立ち、相手の気持ちを汲み取ることです。その上でやっと相手の視点から物事を見ることができるのです。相手の視点から物事を見ることによって、相手の気持ちに寄り添う力がついてきます。
方法3:相手の話をよく聞く
寄り添うということは相手に添うことであり、相手の心に押し入る事ではないため、ろくに相手の話を聞きもせず、自分の意見ばかりを押し付けてはいけないということです。
おしゃべりが好きな人は黙って聞くというのは慣れないかもしれませんが、そこはじっと我慢です。話し上手は聞き上手と言います。まずは相手の話をよく聞いてから話すように心掛けましょう。
方法4:真の思いやりを持つ
相手の気持ちに寄り添う力を育てるためには、真の思いやりを持つ必要があります。
相手から見返りを求めないということで、無償の愛と言われるものです。
子供を育てたり、介護をしたり、ペットの世話をしたりはまさに無償の愛で行なっていることです。相手に寄り添うということは自分の得のためでなく、あくまでも相手のためなのです。真の思いやりとは無償の愛であることを心に刻みましょう。
方法5:相手の表情や態度をよく見る
人間は、言葉ではうまく言い表せないことがよくあります。その言葉を鵜呑みにしてしまったために誤解してしまうなどということもあります。大切なのが、相手の表情や態度をよく見て、相手の本当の気持ちを察することです。同じ言葉を言っても、無表情、嬉しそうな顔、困った顔、怒った顔、微妙な顔付きなど、表情は様々です。
方法6:言葉がなくても相手の気持ちを汲み取る
言葉がなくてもボディランゲージという言葉があるほど、態度で相手は自分の言いたいことを発信しています。そしてそこに言葉だけでは表されていない真実が隠されているのです。言葉だけにとらわれず、相手の表情や態度から相手の本当の気持ちを察しましょう。
方法7:共通点を見つける
相手の気持ちに寄り添える人は、どんな人に対しても自分と共通点を持っていると分かっています。
もし苦手だと感じる相手でも、必ず共通点があることを知っているので臆することなく接します。そのように相手に寄り添うことができるので、初対面であろうと、誰もが心を開いて話をしてみたくなります。
方法8:想像力を働かせる
相手の気持ちに寄り添える人は、まず他人のことを理解しようと努めることを大切にしています。経験したことのないことについて理解するには、経験のなさを補う必要があり、それは相手に寄り添う想像力です。想像力を働かせて、相手に寄り添ったうえで話ができるでしょう。
恋愛において、互いに上手に寄り添い合うということは一番大切なことだと言えます。共感力のある人に出会って、互いが優しい気持ちで寄り添い合い、幸せな時間を過ごしましょう。
相手の気持ちに寄り添えているかの診断項目
自分はそんなつもりでなくても、話している間に相手を傷つけてしまう場合があります。またこの人と話しても楽しくないと思われないように以下のことをチェックしてみましょう。
1:でも、だけど等と始まり、相手の意見に対してすぐに否定や批判をしていないか
2:聞かれてもいないのに、私は〜と話し始めて自分中心に話を進めていないか
3:相手が話しをしている時に口を挟まずきちんと最後まで聞いているか
4:こちらからのアドバイスや意見ばかり言っていないか
5:相手の会話のリズムに合わせているか
6:相手の表情や態度をよく観察しているか
7:相手の立場に立ち、相手の視点から物事を見ているか
8:相手に対して思いやりの気持ちを持っているか
9:相手を認め、理解しようとしているか
10:相手に関心を持って話を聞いているか
人が寄り添うことでの心理的効果
相手が悩みごとを抱えている場合は、しっかりと相手の話を聞いて寄り添うことが一番重要です。
相手は話すだけでも気持ちがすっきりします。余計な事をこちらが話さなくても、話しているうちに自分自身で自分の頭の中を整理することもできるのです。じっくりと相手の話を聞いてあげましょう。
仕事
職場での仕事はチームワークが重要で、仕事をスムーズに運ぶ為にもおお互いに寄り添うということはとても大事です。それがうまく出来ていれば、職場の人々がお互い気持ちよく仕事ができるので、仕事もスムーズに運び、明るい職場になります。
しかし、職場にはいろいろな人やトラブルメーカーがいるのも一般的なので、今一度寄り添って話を聞いてみるというのは1つの改善策とも言えるでしょう。
恋愛
好きな人がいてその人とうまくいきたいのならば、まずはこちらから相手に寄り添ってみましょう。相手の話を聞いて共感し、関心を示します。そしてどうしたら相手が喜ぶのかを考え、小さくても行動に移してみましょう。きっと相手もそれを感じ取ってくれるはずです。
自分に好意を持ってくれて、自分をいい気分にしてくれる人を意識し始めるのは、当然の流れと言えるでしょう。
家族
自分の家族を無償の愛で愛したいと思うのは誰にでも言えることですが、残念なことに仲が良い家族ばかりではありません。そのような家族に欠けているものはまさに寄り添う力です。
寄り添う力の欠乏が家庭崩壊の原因になってしまいます。
家族の中で誰か1人でも身勝手な人間がいれば、それだけで家庭に与える影響は大きく、幸せな家庭にひびを入れることになり、家族の幸福感の度合いが低くなってしまいます。
友達
お互い親友と感じられている場合は、すでに寄り添っている状態になっているといえます。そのため、親友といる時はとても心地よく気分は満たされ心理的にも良い状態になります。親友にはいつまでも寄り添い、大事にしましょう。
単なる友達の場合は親友と比べると共感する部分が少ないため少し意識して寄り添う必要があるでしょう。
寄り添うことの重要性
人は1人では生きていけません。それは寄り添うこと無しには生きていけないということです。
人々は寄り添い合って生きていかないと、争いや不幸な結果を生むだけだということが言えます。
ひとりひとりが寄り添い合って生きていくことに重きをおいて生活すれば、優しい環境が生まれます。そしてそれが大きく広がれば、ひいては世界平和にも繋がるでしょう。
寄り添い合うことで優しい環境が生まれる