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大正・明治の女学生の袴姿の髪型・ブーツ・着こなし

Author nopic iconれお
フォーマル / 2017年09月29日
大正・明治の女学生の袴姿の髪型・ブーツ・着こなし

時代別の女学生の袴姿の髪型・ブーツ・着こなし

明治、大正時代の女学生スタイルといえば袴です。今でも卒業式で袴を着る方は多いでしょう。そんな古き良き女学生スタイルを、明治、大正の時代別にご紹介します。

明治時代の女学生スタイル

女性が袴を履くことは、平安朝時代からありましたが、明治に入ってから一般の女性も着用するようになりました。明治4年頃から、女学塾長や教授が袴を着用するようになり、11年頃から女学生も袴を着用するようになりました。

この頃から、スカートのような仕立ての行燈袴が履かれるようになりました。袴の色は、海老茶色といった紫がかった茶色のものが用いられていました。
髪は庇髪(ヒサシガミ)という、前髪を主に突き出す結い方が主流でした。
この頃は、ブーツは脱ぎにくいということで革靴がメインでした。

大正時代の女学生スタイル

この頃から、定番の矢絣柄が流行し始めました。矢絣柄は元々、江戸時代の大奥の女中が好んで着ていた柄です。なので江戸時代から矢絣柄は、女性たちの憧れの柄として親しまれています。そして矢絣柄とブーツの定番スタイルが確立されたのもこの頃です。
髪型は髷を結うよりも、髪を束ね思い思いのリボンで結わくスタイルが流行しました。

女学生スタイルと思い浮かべて、漫画のハイカラさんが通るの主人公を思い浮かぶ方が多いでしょう、まさに女学生の袴にブーツは大正の頃のスタイルとなります。

女学生の袴の色と柄

女学生の袴、着物には柄も色も様々なバリエーションあります。そして色にも柄にも実は意味が込められていますので、こちらの項目でご紹介していきます。

袴の色

女学生の袴の定番色は、海老茶色と言われています。先の項目でご紹介した通り、海老茶色は紫がかった茶色です。本来は海老ではなく、蒲萄と書いて山ぶどうの色を指していました。そこから、伊勢海老の色を示すようになり海老茶色と言われるようになりました。海老茶色の袴を履いた女学生たちは、紫式部とかけて海老茶式部と呼ばれていました。

また、紫色の袴も女学生の定番色でした。スタンダードだった海老茶色に対して、跡見女学校が紫色の袴を取り入れたと言われています。海老茶色の袴を着用した女学生が海老茶式部と呼ばれていましたが、紫の袴の女学生は平安の歌人の赤染衛門になぞらえて、紫衛門と呼ばれていました。

袴に合わせる着物の柄

袴の色についてご紹介しましたが、袴に合わせる着物の柄も様々あります。定番の柄は矢絣柄となっていますが、花柄にも意味が込められており、バリエーションも様々なのでご紹介します。

椿柄は、レトロモダンな可愛さでシンプルな袴と合わせるぴったりです。椿は古来から悪霊を祓う吉祥木とされていました。なので、椿は吉祥文様とされていますので縁起の良い柄とされています。

椿と同じく吉祥文様とされるのは桜です。桜の文様は、五穀豊穣を表しており、桜は春のイメージが強いのですが一年オールシーズン使用することができる柄です。

菊はイメージ的に、お彼岸といったものが多いですが、本来は邪気を払う縁起物とされています。厄除けの意味も込められており、高貴な柄となっています。

女学生の袴スタイルの人気の理由

女学生の袴スタイルが未だに人気な理由は、やはりレトロ可愛いといったのがポイントとなっています。定番の矢絣柄も人気ですが、花柄やレトロ系、モダン系とバリエーションが豊富なので気に入った女学生スタイルが見つかるでしょう。

昔ながらのモダンな柄の他にも、現代のモダン柄も袴にはぴったりなのでインスタ映えするスタイルは様々です。

卒業式に女学生が袴を着るのはなぜ?

卒業式で定番となっている女学生の袴スタイル、何故卒業式で女学生は袴を着るのか不思議と思う方も多いでしょう。それは、矢絣柄に意味が込められているのです。

矢絣とは、弓矢の羽を表しています。弓は射ると、真っすぐに進んでいき後に戻ることはありません。そのことから「戻らない」という意味が込められています。かつて昔は、結婚した娘に矢絣柄の着物を持たせ、出戻らないようにという願いを込めていました。そこから、戻らず真っすぐ進む、新しい世界へと進んでいくという意味を込めて矢絣柄の袴を、女学生が卒業式で着るようになりました。

女学生の袴の構造

現代では通常は女学生でも袴を着用する機会は少ないものです。女学生が着用するのに動きやすさが求められていますが、やはり洋服とは、袴の構造は違うものですのでご説明します。

行燈袴の構造

女学生が着用する袴は、行燈袴といい女袴と呼ばれることもあります。行燈袴の特徴は、通常の袴は二股に分かれたズボンのような構造をしているのに対して、股の仕切りが無くスカートのような構造をしていることです。

行燈袴は、通常の袴にある腰にあてる腰板が無く、前後の生地2枚は台形のような形をしています。腰板が無いことで、締め付けが少なく着用することができます。そして、スカートのような構造をしているので、トイレの際に脱がなくても良いという利点があります。この構造から、女学生が動きやすいということもあり、広まっていった理由の一つとなっています。

女学生の袴の着付けの仕方

女学生の袴の着付けの仕方は、通常の着物よりも簡易的となっています。着付けの仕方を知っていれば、着崩れてしまった時にも自分で対処することができます。

袴は、着物の上から着用します。着物と着物の下に着用する長襦袢は、袴の裾から覗いてしまわぬように、短めに着付けましょう。袴の脇には、竹ひだと呼ばれるスリットがありますので、おはしょり部分が見えてしまわないように整えましょう。

着物に幅が狭い袴帯を結び、その上から袴を合わせましょう。ウエストよりも高めの位置で履くことでバランスが良くなります。

袴の丈は、草履かブーツかで変わっていきます。草履ならば、くるぶし辺りの丈で、ブーツを履く場合は草履よりも短めに着付けると良いでしょう。

袴に合わせるヘアスタイル

明治大正時代は、袴に合わせるヘアスタイルは庇髪でしたが、現代の卒業式には古臭くなってしまいます。束髪をし、リボンで結わくスタイルはハイカラで今でも通用します。

耳隠しという、大正時代に流行した髪型を合わせるのもオススメです。サイドの耳を見えそうで見えないぐらいに隠せば、バッグのスタイルに決まりはない髪型となっています。なので、ボブやショート、ロングでも耳隠しをセットすることができます。

卒業式では大きな花の髪飾りが定番となっているところがありますが、袴の場合には洋風な花の髪飾りよりも、和花をイメージした髪飾りを使用すると良いでしょう。もちろん、レトロデザインなリボンを合わせるのもぴったりです。

袴に合わせる草履とブーツ

袴に草履かブーツかで迷うこともあるでしょう。そこで、草履とブーツのメリットとデメリットをご紹介します。

草履の一番のメリットは、何より脱ぎ履きが簡単なことです。草履は和装にぴったりであり、古典的で上品な着こなしになります。そして、袴や小物の色に合わせて草履の色を変えることもしやすいです。草履のデメリットは、履きなれていないと足を痛めてしまいやすいことです。天候が悪いと足が濡れてしまうこともあります。

ブーツのメリットはヒールがある分、低身長の方でもスタイルアップすることができます。袴と合わせることでハイカラな可愛さを演出することもでき、草履よりも足を痛めてしまうことが少なく天候に左右されません。しかし、脱ぎ履きがしにくくカジュアルなイメージが強くなってしまうのでTPOに合わせる必要があります。

今でも愛される女学生袴スタイル

今でも卒業式で愛される女学生袴スタイルですが、レトロな可愛さの中にも柄と色には大切な意味が込められています。新しい世界に羽ばたき、振り向かず前に進んでいく。そんな未来に進んでいく女学生の皆さんへ、大切なメッセージが明治大正の頃から袴には込められていました。

女学生の袴スタイルのレトロ可愛さだけではなく、そんな意味も知って袴を楽しんでみてはいかがでしょうか。