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青函トンネルは車で通れるのか・通行料金・輸送方法・通行時間

Author nopic iconyy0502
カテゴリ:車・バイク

初回公開日:2018年04月13日

更新日:2020年02月01日

記載されている内容は2018年04月13日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。

また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

青函トンネルは車で通れるのか・通行料金・輸送方法・通行時間

本州と北海道を結ぶ青函トンネル

青函トンネルという言葉を一度は耳にしていることでしょう。始まりの地点と終わりの地点を詳しく知らないにしても、青函と名のつくように、青森と北海道を結んでいるトンネルだということはわかります。青森と北海道は地図で見ると近く感じます。天気が良い日にはそれぞれ島が見えるほどです。

青森と函館を結ぶトンネルを掘るという構想は、今の日本の技術でしたらもしかしたら簡単に構想することができるでしょう。ただ、青函トンネルを掘ることを計画したのは昭和30年代。果てしもない計画です。夢とロマンに溢れた青函トンネルについて詳しく見ていきましょう。

青函トンネルとは?

私たちは青函トンネルと呼んでいますが別名青函隧道とも言います。本州の青森県東津軽郡今別町浜名と北海道(渡島総合振興局)上磯郡知内町湯の里を結ぶ北海道旅客鉄道の鉄道トンネルです。北海道旅客鉄道とはJR北海道のことです。 建設が始まったのは1961年(昭和36年)

3月23日です。開通したのは1988年(昭和63年)3月13日です。所有しているのは鉄道建設運輸施設整備支援機構ですが、管理はJR北海道が行なっています。この青函トンネルは鉄道用のトンネルと用途が決められています。全長53.85Kmで交通機関用トンネルとしては日本で有数の長さを誇ります。青函トンネルは海底トンネルとしては世界で有数です。

以前はトンネルの長さで世界一だった

青函トンネルは海底トンネルとしては世界一です。実は以前まで鉄道トンネルとしても世界一でした。というのも2016年6月1日にスイスのゴッタルドベーストンネルが開通したことにより、青函トンネルは世界二の長さのトンネルとなってしまいました。

では、世界で有数のゴッタルドトンネルの全長はどのくらいなのでしょう。スイスのアルプス山脈ゴッタルド峠付近に作られたこのトンネルは全長57Kmです。青函トンネルトンネルを3.15Km上回りました。なんだか悔しいです。ずっと世界一でした。でも海底にあるトンネルとしては世界一なのでその凄さは伝わるはずです。

青函トンネルは海底にある

青函トンネルを語る上で忘れてはいけないことがあります。それは、青函トンネルが海底にあるということ。海の下を通っています。この青函トンネルはどこを通したら良いか考えられていた際、二つのルートが候補に上がりました。しかし海底にトンネルを作るということはそれなりに条件が整っていないといけません。

青森県東津軽郡三厩村と北海道松前郡福島町を結ぶ西ルート、青森県下北郡大間町と北海道亀田郡戸井町を結ぶ東ルートが候補に上がりました。当初は距離が短い東ルートが良いのではないかとなりましたが、東ルートは西ルートよりも水深が深い上、海底の地質調査でトンネルを作るには適さない部分が多いされました。そのため、西ルートで建設することが決まりました。

青函トンネルトンネルは車で通れるのか

さて、この青函トンネルは車で通れるでしょうか。青函トンネルは先にも述べたように鉄道トンネルです。そのためにトンネル内には線路が敷かれています。道路としての役目はないので車で通行することはできません。

通行

なぜ青函トンネルを車が通行することができないのでしょうか。青函トンネルは日本鉄道建設公団が鉄道トンネルとして建設しました。この日本鉄道建設公団は2003年9月30日に解散しましたが、そもそも国が作った鉄道建設のための特殊法人です。

鉄道トンネルですのでもちろん線路が敷かれているので車での通行はできません。また安全の面からも車での通行は難しいとされたのでしょう。

青函トンネルの車の通行料金

青函トンネルは車の自走はできません。車での通行は不可能です。車で青森から函館まで青函トンネルを通って抜けることはできませんので、通行料は発生しません。

青函トンネルを車が通れない理由と輸送方法

青函トンネルを車が通れない理由について考えて見ましょう。まず青函トンネルを建設したのが日本鉄道建設公団というところです。この公団は2003年9月30日に解散しましたが、
そもそもは国が作った鉄道建設のための特殊法人です。このことからもわかるように線路を敷くための技術しか持ち合わせていないこともあり、車が通るための通路としてのトンネルを建設する権限や技術がありませんでした。

さらに青函トンネルは海底に掘るということからもわかるように安全性の面からも車での通行ができません。もしこの長い青函トンネル内で事故は起きてしまったらとても大変なことになりかねません。救助に行くのも容易ではないし、この長いトンネルで事故が起きて通行止めにする際も大変な労力が必要だということがわかります。こういう観点も含め、車での通行はできません。

フェリー

では車では通れないとなった場合どのようにして青森と函館を横断したら良いでしょう。1番最初に思い浮かぶ交通機関は何でしょう。青森と北海道の間には海があります。海をフェリーで渡るというのが1番思い浮かぶのではないでしょうか。フェリーならば大きいので、車を一緒に運ぶことができます。まさに渡し船です。どこの地域でも市民の交通手段のひとつとして重宝されてきたのが船です。

青森県と北海道を結んでいるフェリーは2社あります。さらに詳しくこの2社のフェリーについても調べて見ましょう。

青函フェリー

まずは価格がお手頃な青函フェリーについてです。この青函フェリーは共栄運輸株式会社と北日本海運株式会社の共同運行です。船舶にははやぶさとあさかぜという名前が付いています。4隻の船が往来しています。

気になる価格ですが、シーズンによって変わってきます。10月から5月は4メートル未満で12800円、6メートル未満で14400円。8メートル未満で16000円です。6月から9月は4メートル未満で16000円。6メートル未満で18000円。8メートル未満で20000円です。

所要時間は約4時間です。景色が良ければ遠くまで見渡せますし、フェリーでのんびり過ごすのもとても貴重です。

津軽海峡フェリー

もう一つのフェリーは津軽海峡フェリーです。こちらは津軽海峡フェリー株式会社が運航しております。青函フェリー同様シーズンによって料金が違いますが、より細かく値段が分かれています。

まず期間A、B、Cの3つに分けられます。Aは1月5日から4月27日、5月7日から5月31日、10月1日から12月26日。Bは1月1日から1月4日、6月1日から7月13日、8月20日から9月30日、12月27日から12月31日。Cは4月28日から5月6日、7月14日から8月19日です。Aは軽自動車で13160円、6m未満で16460円。Bは軽自動車で16450円、6m未満で20570円。Cは軽自動車で18920円、6m未満で23660円と青函フェリーより少し高いです。

所要時間は約3時間40分なので、青函フェリーを利用した場合より少し旅の時間を増やせます。

カートレイン北海道

カートレインというものが青函トンネルを車が通る手段としてありました。そうです。あったということはもう廃止されてしまったということです。カートレインは聞きなれないことばですが、その名から想像できるように、電車と車です。貨物列車が連結しており、その貨物に車を収容することができました。簡単に説明するとフェリーの電車版です。

カートレインは青函トンネルの開通とともに運行を始めました。青函トンネルを車は走れませんが、エンジンを止めていれば通れました。自分の車と青函トンネルを通る唯一の手段でした。では、なぜ廃止されてしまったのか考えて見ましょう。まず乗せることの車が限定されていました。車の全長は4670mm、車幅1700mm、車高1985mmまでです。さらに基本的には5ナンバーの車しか乗せられませんでした。そしてフェリーよりも料金がかかり、価格競争にも勝てず衰退していき廃止になったと考えられます。

車で青函トンネルを通れないときの通行にかかる時間

車で青函トンネルが通れないとなると交通手段はフェリーか電車です。2社のフェリー会社ともに約4時間かかるとみていいでしょう。船での移動には車のように渋滞がないのは嬉しいことです。ドライバーにとっても車を離れゆっくりと過ごせる貴重な時間です。また海から見る景色も格別なものでしょう。さて、電車ではどれくらいでしょう。

当時運行していた寝台列車北斗星、カシオペア、トワイライトエクスプレスでは30分から40分くらいでしょう。フェリーと比べるとあっという間に青函トンネルを通ってしまいます。単純にかかる時間だけを見たら8倍の速さで北海道に着きます。現地で過ごす時間が増えるのは嬉しいことです。

青函トンネルの電車での通り方

今では廃止になってしまいましたが青函トンネルを通っていた有名な列車は寝台列車です。北斗星、カシオペア、トワイライトエクスプレスが皆さんも聞いたことのある列車でしょう。寝台列車がこの青函トンネルを通る時にはED79系電気機関車が引っ張っていました。飛行機が今ほど身近では無かった時代にこの寝台列車は活躍していました。上野を出発し青函トンネルを抜ける頃はちょうど夜明けの時間でした。

青函トンネルを通るのは旅の目的のひとつでもあります。電車旅の全盛期にブルートレインと呼ばれ日本の各地を走っていた寝台列車。北斗星は北海道までの旅を可能にした夢の電車のひとつでした。

住民の足や観光の手段のひとつとして

今まで近いようで遠かった青森と北海道が青函トンネルで結ばれたおかげで、特急列車も走っていました。昼行旅客列車としてスーパー白鳥と白鳥です。そのほかにも急行で唯一通っていたのがはまなすです。通行時間の平均としては約30分ほどでしょう。青函トンネルの開通で双方の住民にとって青森と北海道がより身近な存在になったと言えます。

フェリーと比べるとあっという間に北海道に着いてしまいます。そして青森からちょっと足を伸ばして北海道までの小旅行を可能にしました。27年かけて掘ったトンネルが30分で通過できる。なんとも壮大な構想だったと言えます。その構想のお陰で今があります。

北海道新幹線開通

寝台列車の廃止と入れ替わりで北海道新幹線は開業しました。北海道新幹線は新青森駅と新函館北斗駅を結ぶ新幹線で、2016年3月26日に開業しました。このことからもわかるように青函トンネルの開通当初は現在のように北海道新幹線は開通しておりませんでした。しかし最初の構想段階で新幹線を通すことは決まっていました。北海道新幹線の開通もだいぶ伸びてしまいましたが、当時の構想のお陰で無事に新幹線が青函トンネルを通ることができました。

北海道新幹線のおかげで上野から函館まで以前とは比べものにならないほど速さで到着することができます。青函トンネルはまさに日本の大動脈の一部となりました。

青函トンネルの中に駅があった

全長53.85kmの青函トンネルですが、実は駅がありました。海底に駅があるとはすごいです。駅員さんはいるのか改札は設置されているのかとても気になりますが、駅と言っても電車を乗り降りする通常の駅とは違います。駅という名前がついていますが長いトンネルです。この駅とされている場所は作業坑と呼ばれるところです。緊急時の避難通路として作られたトンネルです。電車の通るトンネルと並行して掘られました。そこを駅としました。もちろんこの駅は世界初の海底駅として開業しました。海の下にある駅とは想像しただけでもワクワクします。

では、どのような設備があるのか詳しく見ていきましょう。

竜飛海底駅と吉岡海底駅

竜飛海底駅(たっぴかいていえき)と吉岡海底駅(よしおかかいていえき)の二つの駅がありました。二つとも平成26年3月14日に廃止となりました。駅には竜飛水族館、ルミライアート、青函トンネルジオラマ、トンネルホルゾーン、模型などがありました。ただこの駅に勝手に降りることはできません。事前に駅の入場券の購入が必要です。

当時スーパー白鳥、白鳥という特急がここで止まって駅へ人を下ろしてくれました。今では竜飛定点、吉岡定点とされています。駅表には電気がついているので、一瞬ですが通過したことはわかるでしょう。

本州と北海道を結ぶ大事な交通機関のひとつ

青函トンネルは車で通行することはできません。それはトンネルとそこを通る人の安全の面からです。1961年に建設が始まった青函トンネルも今では開通30年を迎えます。壮大な計画でしたが無事今日まで電車を走らせています。当時建設に携わっていた人たちは北海道新幹線を想像することができたでしょうか。

寝台列車が開通した当初は都心に住む人たちを北海道まで運んでくれる夢の列車だったに違いありません。世界で有数の海底トンネルは今、北海道新幹線の開業で人々の利便性を高めています。このトンネルには日本の技術の全てが詰まっていると言っても過言ではありません。これからも安全に本州と北海道を結んでくれるでしょう。