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三河弁の特徴・方言一覧・名古屋弁との違い|じゃんね/わや

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方言 / 2018年04月06日
三河弁の特徴・方言一覧・名古屋弁との違い|じゃんね/わや

三河弁の特徴

他県民にとって「愛知県=名古屋市」と思われる方も多いでしょうが、地域分けされています。愛知県の東側、豊田市や岡崎市、豊橋市が含まれる地域を三河地方と言い、その境目としている所が「境川」と呼ばれてている川です。その川から西側が、名古屋市や一宮市が含まれる尾張地方です。

この境川によって分かれている三河地域と尾張地域ですが、しゃべる方言が全く異なります。尾張地域の名古屋弁と呼ばれている方言は、現河村たかし名古屋市長の喋り方です。現在、あそこまでこてこての名古屋弁をしゃべる人は高齢者ぐらいですが、あの独特の方言が愛知県全域の方言と思われがちです。

しかし三河地域には、三河弁と言う独特な方言があります。そして、尾張地域の名古屋弁と等しくユニークです。名古屋弁が有名なため、三河弁はいまいち知名度がありません。三河弁は、名古屋弁と比べて「かわいい」と言われていまが、名古屋弁と負けず劣らず個性的です。

じゃん・だら・りん

三河弁の大きな特徴として「じゃん・だら・りん」が挙げられます。この助動詞は、三河弁の代名詞的存在です。さて、「じゃん」は近年全国的に使われる語尾・終助詞です。横浜の方の言葉と言われていますが、元々は東三河弁だと言われています。意味は「~だね」です。三河弁では「じゃん」だけではなく、「じゃんねー」もよく耳にします。

地域によっては、人を貶す方言の「だら」は、三河弁では推量の助動詞です。他にも「ずら」や「ら」とも言います。意味は「~でしょう」で、「ずら」だと静岡や山梨でも見られる助動詞です。過去形になると「つら」となり、「食べたっつら」となると「食べたでしょ」となります。

さて、最後の「りん」ですが、動詞の連用形の語尾に「りん」をつけると、命令形になります。例えば、「食べてみりん」となると、食べてみてという感じで「しなさい」よりもマイルドな命令形です。「りん」には用法があります。

のんほい

三河地方である豊橋市には、「のんほいパーク」という愛称の正式名称豊橋総合動植物園というところがあり、この「のんほい」は東三河地域でよく使われる三河弁です。これは「ねえ」といった、人に呼びかけのときに使われる三河弁です。もしくは、「ほい」のみの場合もあります。

「のんほい」や「ほい」というのは、人の呼びかけ以外にも文の調子を整えるために、文中の間に挟まれることが多く、「~だのん、ほい」というように使います。そして、「のん」だけ語尾につけることがあり、例文として「アイスが食べたいのん」と使い、標準語では「食べたいね」と言う意味です。

かわいい

三河弁の特徴・方言一覧・名古屋弁との違い|じゃんね/わや

方言が可愛いと言われる地域があります。代表的なところとして、京都や福岡の博多でしょう。その一方で、三河弁は独特な方言ですが、語尾が「りん」や「のん」と「ん」で終わることが多く、かわいく聞こえると言われています。また、三河弁は全国的に知名度が高いと言えないため、珍しいという点もポイントが高いと言われています。

どこの地域で三河弁が使われているのか

愛知県は元々、尾張国と三河国がくっついてできた県です。先にも書きましたが、境川を境目にして双方の言葉や文化が違います。尾張地方は、織田信長や豊臣秀吉のいたところで、三河地域は徳川家康がいたところです。そういうこともあって、現代でも尾張地域と三河地域はお互いおもろくないと思っています。

そのような状況が続いているため、いまだに愛知県は藩政時代が続いていると言われています。現状でも、天気予報や受験といったことで地域分けされています。また、関西と関東で日本は、大きく地域分けされていますが、愛知県は東海地方であり中部地域です。しかし、境川の東側である三河地域から、関東の方言の特色が強くなると言われています。

三河弁の方言一覧

三河弁の特徴・方言一覧・名古屋弁との違い|じゃんね/わや

三河弁は、「じゃんだらりん」や「のんほい」だけではありません。三河弁独特の形容詞や名詞、副詞があります。今回は、三河弁の一覧を紹介します。ちょっと個性的な三河弁の魅力をお伝えします。

じゃんね

「じゃん」のところにも書きましたが、「じゃんね」とは「だね」と言う意味です。ここで注意してほしいのは、「同意」ではないという点です。語尾に「ね」とあるので、同意を求められているように感じますが、「私は買い物に行ったじゃんね」では、「私は買い物に行ってきたよ」と言う意味です。また、「じゃんね」は女性がよく使う傾向にあります。

だに

この三河弁は「のんほい」と同じく、東三河地域で使われます。「でしょう」とか「だよ」という意味です。例えば、「今日は会議があるだに」と言った具合に使います。「のん・ほい・だに」は東三河を代表する三河弁です。

語尾につく終助詞の「げ」は、いろんな地域で聞かれる方言の一つです。各地域によって独特のイントネーションがあります。三河弁の場合は語尾に「げえ」がつき、愛知県の尾張地域や岐阜使われている方言で、最近三河地域でも使われるようになった方言です。

わや

「げ」と同じく、「わや」も日本各地で聞かれる言葉です。大阪や広島、四国、佐賀と言った九州にもあります。よって、西日本の方言だということがわかります。よって、この「わや」は三河弁ではなく、尾張弁です。意味は、めちゃくちゃや台無しといったネガティブな意味があります。

あんき

ここの「あんき」は「暗記」ではなく、「安気」と書く三河弁です。意味は、安心するとかほっとするという意味で、使い方の例文として「親の病気が治ってあんきした」です。

尾張弁ですごいという意味の「でら」は、よく聞く尾張弁の一つでしょう。しかし、この「でら」が愛知県全土で使われていると、勘違いされている方も多いのではないでしょうか。三河弁では、「でら」と同義語の方言は「ど」です。

とても速いことを尾張弁では「でら速い」です。しかし、三河弁は「どっぱやい」と言います。三河弁では「ど」以外にも、すごいという意味で使える「えらい」という三河弁がありますが、これは年配者が良く使います。しかし、「ど」は全世代で使われる三河弁です。

えらい

三河弁では、つらいや苦しいという意味がありますが、使い方によってはちょっと意味が異なります。副詞として使えば「すごい」という意味になります。しかし形容詞として使うと、先述した意味のつらいや苦しいという意味になります。

三河弁と名古屋弁の違い

愛知県には三河弁を話す三河地域と、名古屋弁と俗に言われる尾張弁を話す尾張地方に分かれています。それを隔てているのは「境川」というのは、先に説明しました。尾張地域は、織田信長が納めていた土地であって、その一方で、三河地域は徳川家康の出身地であり、三河武士という言葉があるように、徳川家康の影響が大きい地域です。

これらは、三河と尾張の気質や文化に影響を与えており、言わずもがな言葉は大きく影響を受けています。現在では交通の便も良くなり、境川を簡単に越えることもでき、三河弁に尾張弁の影響を見えるようになりました。しかし、やっぱり違うと感じるところもあります。

尾張弁はとげとげしく三河弁はやさしい

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尾張地域は工業が盛んな地域ですが、その一方で三河地域は「トヨタ」は有名なのですが、それ以外となると、尾張地域のように工業が盛んとは言えません。しかし、東三河は農業王国といわれ、気候も穏やかです。これは、使う言葉にも影響を与えています。

そして、三河出身の辛抱強い徳川家康に見られるように、辛抱強く堅実な人が多く、三河弁にもそれが表れていると言われています。その一方で、尾張は織田信長からわかるように華やかなものが好きで、少々気の短いと言われています。

よって、尾張弁は「みゃあみゃあ」と語尾のアクセントを伸ばすというのが特徴で、三河地域出身者にとっては、とげとげしく聞こえると言われています。また、愛知県民同士でも三河弁と尾張弁はとても異なるため、通じないことがしばしば発生します。

三河弁のイントネーションのポイント

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各方言には、音調や抑揚といった独特のイントネーションがあります。三河弁にも独特のイントネーションがあるのですが、尾張弁と三河弁は、関西と関東のイントネーションに分かれていると指摘されます。

尾張弁には、マイルドな命令形に終助詞に「や」がつきます。例文として、「行こうや」と言ったことが挙げられます。このイントネーションが関西寄りで、三河弁にはこのイントネーションがありません。そしてアクセントも違いがあり、三河弁は形容詞や動詞のアクセントの多くが共通語と同じ平板型です。

アクセントに限ったことに言えば、愛知県全域では東京式アクセントと呼ばれており、尾張と三河で細分化されています。東三河弁は外輪東京式ですが、西三河弁のアクセントは共通語アクセントの中輪東京式のため、共通語と同じ響きと感じる人もいます。

三河弁が出てくる作品

文章で三河弁を知るというのは、限度があります。ここでは、三河弁が出てくる作品を紹介します。実際に三河弁を聞くことができるので、イントネーションやアクセント、語彙を含めて三河弁を知ることができます。

映画:みんな!エスパーだよ!

映画化もされた「みんな!エスパーだよ!」ですが、テレビ東京の深夜ドラマ枠「ドラマ24」で、ドラマ化されました。原作は、週刊ヤングマガジンで連載されていた同名の漫画です。漫画では舞台が大分県だったのですが、深夜ドラマで予算に限りがあったため、九州まで遠征ができませんでした。

そして、監督園子温の出身地が愛知県豊川市で、プロデューサーの地元も豊橋市だったため、三河地域での撮影となり、この作品内では三河弁が多用されています。生粋の三河人にとっては違和感がありますが、制作側が三河出身であるためか、三河弁が忠実にしゃべられていると言われています。

みんな! エスパーだよ! Blu-ray BOX

出演者のほとんどが三河地域以外のところですが、三河弁をしゃべっている姿は健気で何とも言えない魅力があります。透明感のある女優として評判の夏帆さんが、三河のヤンキー役と出てくるのですが、三河弁をしゃべる姿が可愛いです。

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無料版を見ても購入してしまう。アホですね。しかもブルーレイ。しかし、あの夏帆さんを見たら、購入するでしょう。悔いはない。宝物かと。

方言は奥深く面白い!色々調べてみよう!

言葉がなかったら人類はこんなにも発展していなかったと言われています。言葉とはコミュニケーションの道具であり、そのおかげで歴史を積み重ねて来たと言われています。そして方言とは、その地域限定の土着の言葉であり、その地域独特の歴史や文化だけではなく、社会を築いてきました。

方言にはその地域独特の天候を表現したり、信仰を表しています。その一方で、出生地が露呈したり、他県民にとっては理解できなかったりします。こういう時は共通語は便利だったりしますが、方言には共通語にはないニュアンスがあります。方言を含め言葉を知ると言うことは、その言葉の語源となった背景を知るということです。

出生地だけの方言を知るのではなく、日本全国の方言を調べてみてはいかがでしょうか。なかなか面白い発見があるでしょう。

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