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【立場別】紐銭付きののし袋の書き方・結び方|お宮参り/表書き

Author nopic iconmarum
カテゴリ:冠婚葬祭

初回公開日:2018年04月01日

更新日:2020年02月23日

記載されている内容は2018年04月01日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。

また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

【立場別】紐銭付きののし袋の書き方・結び方|お宮参り/表書き

紐銭とは?

紐銭とは、主に大阪で見られる関西の風習で、お宮参りの際に、産着に結びつけられるご祝儀袋のことです。赤ちゃんが一生お金に困らないように、という願いが込められています。

紐銭は、江戸後期頃から流行し始めたといわれています。昔は、5円玉や50円玉に紐を通して結んでいたようですが、現在では、のし袋にお金を包み、水引などで結ぶようになったそうです。

この紐銭に包む金額の相場は、1,000円、3,000円、5,000円が一般的です。奇数は縁起が良い数字とされていますので、包む金額が奇数になるのが良いでしょう。今回は、その「紐銭」の結び方やのし袋の書き方を立場別・シーン別・場所別にご紹介します。

お返しは?

結婚祝いや出産祝いとは違い、初めてのお小遣いという意味合いがあるので、紐銭の場合はお返しをする必要はありません。

もし何も返さないのは気が引けるようであれば、ちょっとしたお菓子を渡したり、赤ちゃんの写真を送ったりするのが良いでしょう。内祝いとして、赤飯を配ることもあります。

紐銭の結び方とは?

紐銭の結ぶ場所は、産着の後ろ部分です。たくさん紐銭が付いてれば付いているほど縁起が良いと言われています。事前に紐銭を貰っている場合は、中身のお金を抜いてから付けると良いでしょう。

歩いている途中に風に飛ばされたり、落としたりする可能性があるので、中身を空にしておけば安心です。紐銭以外にも、でんでん太鼓や犬張子を一緒に紐銭と付けることもあります。

【立場別】紐銭付きののし袋の書き方は?

ご自身の立場によって、のし袋の書き方が異なります。ここでは、一番多いであろう「両親」「祖父母」の立場でののし袋の書き方をご紹介します。

両親の場合

自分の娘や息子に子どもが生まれて、お宮参りを迎えたら、どのようにのし袋を書いたら良いのでしょうか。

水引の上部には、「御紐銭」「紐銭」「御祝い」などと書き、下部には、両親二人の氏名を書きます。親せきなどから貰うこともあるでしょうから、フルネームで書いておけば、誰からか一目で分かります。

祖父母の場合

それでは、祖父母で孫に対して、お祝いを渡す場合は、どのようにするのが良いのでしょうか。祖父母の場合、水引は、長寿の願いを込めて長いものを選びます。

紐銭はお金に困らないような願いが込められていますが、祖父母の場合、長寿の願いを水引で表します。氏名とお祝いの書き方は、両親の場合と同じです。

紐銭付きののし袋の表書きの書き方は?

のし袋の表書きでは、水引の上部に「紐銭」「御紐銭」「おひもせん」「御祝い」などと書きます。水引の下部には、自分の氏名(もしくは名字のみ)を書きます。

のし袋には、多くの種類がありますが、お宮参りの際には、紅白の水引が付いたものを選ぶと良いでしょう。無ければ、金銀の水引でも大丈夫です。

基本的なのし袋の書き方

①毛筆で書く:筆ペンなどを使って書きましょう。ボールペンやサインペンで書くことはマナー違反になるので、気をつけてください。

②色の濃い墨で書く:お祝い事、ご祝儀の際は、色の濃い黒墨で書きます。弔事のみ、薄墨を使います。

③名前の順序:贈り主が連名の場合は、右側が格上・年長者になります。同年齢の場合は、五十音順で書きます。夫婦や家族の場合は、名字はひとつにし、名前を連名にします。

④水引の色:お祝い事の際は、「紅白」「金銀」を選びます。仏事の際は、「白黒」「銀」「黒」などを選びます。

⑤中包み:中包みは現金を入れる封筒です。表には、金額を旧漢字で書きます。(例:金壱萬園也)裏には、贈り主の住所と氏名を記載します。

紐銭の付け方とは?

のし袋の上部に紐を通すための穴をキリで開けます。その穴に紅白の水引を通して産着に結びます。

使用する水引は、頂いたのし袋に付いているもの、もしくは、別途紅白の紐を用意しても構いません。もしお年玉袋のようなポチ袋でもらった場合も同じく、袋に紐通しの穴を開けて、紅白の紐を使って結びます。

その他にも、子犬のように元気にすくすく成長する願いを込めた犬張子や魔除けとしてのでんでん太鼓、長寿の願いを込めた扇子を産着に付けることもあります。

【シーン別】銭付きののし袋の書き方は?

出産祝いやお宮参りなど、人生の節目においてお祝いを贈ることが多々あります。それぞれのシチュエーションによってのし袋の書き方や水引の形が異なりますので、場面によって使い分けましょう。

出産祝い

一般的に、赤ちゃんが生まれてから7日後~1か月後くらいに渡します。生後7日目には、命名書を飾って祝う「お七夜」があり、生後1か月後にはお宮参りがありますので、その間に渡すのがベストでしょう。訪問する場合は、母子の体調の良い時を確認してから贈りましょう。

のし袋には、水引の上部に筆ペンで、「御出産御祝い」「御祝い」「祝御出産」などと書きます。

水引の下部には、贈り主の氏名(もしくは名字のみ)を書きます。包む金額で注意すべきなのが、縁起が悪い4と9の数字とならないようにすることです。出産祝いでは、お金ではなく、ベビーグッズなどモノを贈ることもあります。

お宮参り

お宮参りとは、赤ちゃんが生まれてから30日後に産土神(うぶすなかみ)の氏神のお参りするお祝いの伝統行事です。赤ちゃんの誕生を祝い、健康と長寿を祈ります。

お宮参りに行く日は、男の子は生後30~31日後、女の子は31~32日後と言われていますが、近年では、お母さんと赤ちゃんの体調や天候、家族がお休みの取れる日によって日程調整する場合が多くなっていますので、必ずしも1か月後前後に行う必要はありません。

のし袋には、水引の上部に「紐銭」「御紐銭」「御祝い」などと書きます。水引の下部には、自分の氏名(もしくは名字のみ)を書きます。

また、赤ちゃんがお宮参りで着る伝統的衣装は、白羽二重に華やかな柄の祝い着(産着)です。男の子の場合だと、鷹や鶴などの模様が選ばれ、女の子だと、花柄や友禅模様の着物が選ばれることが多いです。最近では、白のベビードレスを着せる人も増えています。

【場所別】銭付きののし袋の書き方は?

地域の風習によってのし袋の書き方や水引の結び方は異なります。また、お宮参りに行く神社は、母子の体調を考えて、近所の神社にお参りすることが多いですが、お宮参りで人気な神社もありますので、関西と関東でお宮参りに有名な神社をいくつかご紹介します。

関西

今回ご紹介した、「紐銭」が関西での慣習となります。「紐銭」のことを「お紐下げ」と言う地域もあります。

関西の中でも、県や地域によって慣習が異なることがありますので、近所の人や両親に確認するのが良いでしょう。また、関西では、紐銭以外にも、赤ちゃんの額に紅で、「大」「小」と文字を書く風習もあります。(男の子=「大」、女の子=「小」)

関西ではどんなお祝い事であっても、水引は結びきり・あわじ結びを使います。結び切りは、結婚祝いなど一度きりの方が良いお祝いで使われます。また、あわじ結びは出産祝いや結婚祝い、仏事など幅広く使用されます。

住吉大社(大阪)

大阪にある住吉大社は、全国にある住吉神社の総本社であり、摂津一之宮としても知られています。

住吉大神の鎮座から既に1800年以上を迎える由緒ある住吉大社は、初詣などの行事でも多くの参拝客が訪れますが、お宮参りでも人気のスポットです。お宮参りで祈祷してもらうことやお宮参りの衣装の貸し出し、写真撮影も可能です。

近江神宮(滋賀県)

大津市の琵琶湖付近にある神社で、第38代天智天皇が祀られています。天智天皇は、小倉百人一首の「秋の田の」で始まる名歌をうたわれ、学芸文化の発展にも寄与されました。そのため、近江神宮は百人一首競技かるたでも有名です。

ここでは、ご祈祷、祝い着の貸出し、写真撮影などをセットにした初宮詣プランがあります。他にも、赤ちゃんの命名相談も行っています。

湊川神社(兵庫県)

こちらの神社は、鎌倉幕府打倒に貢献し、その後、足利家との戦いで殉節した楠木正成公(くすのきまさしげこう)を祀る神社です。以降、忠誠と正義に生きた正成公にお参りする武士が絶えずいたといいます。別名、楠公さんとも呼ばれています。

授乳室やおむつ替えベッドなども用意されており、お宮参りにも人気の場所です。境内にある楠公会館にて、赤ちゃんの晴れ着の貸し出しや写真撮影、初宮詣後の会食もできます。

関東

関東では、紐銭の文化はありません。関西との大きな違いは、水引の種類です。出産祝いなど、何度繰り返しあっても良いお祝いは、蝶結びにします。

結婚の場合は、一度の方が良いので、蝶結びではなく結びきりにします。表書きには、水引の上部に、「祝御宮参」「御祝」と書きます。

日枝神社(東京都)

江戸時代に徳川家の産土神として崇敬された神社で、滋賀県の日吉大社を総本社とします。前述のように、安産を祈る神社として知られ、赤子を抱いている「御神猿」が祀られています。第3代徳川家光公が誕生した際も、この日枝神社で初宮参りが行われたと言われています。

また、日枝あかさかと提携して、お宮参りの衣装や着付け、写真、お宮参り後の会食も行っています。

鴻神社(埼玉県)

かつてこの地の神の木にこうのとりが巣をつくり、たまごを狙う蛇を撃退した後、災いが無くなり、平和をもたらしたと言われる、こうのとり伝説が残っています。

また、鴻神社には暗算・子授けのご神体や長寿・夫婦円満のご神木とされる夫婦銀杏があるため、お宮参りにも多くの人が訪れます。ここでご祈祷した方には、人形の町として知られる鴻巣の「身代わり人形お守り」がもらえます。

千葉神社(千葉県)

千葉市にある、妙見様とも呼ばれる北辰妙見尊星王(ほくけんみょうけんそんじょうおう)を祀る神社です。厄除開運、八方除の力があると言われています。

お宮参りにも多くの人が訪れ、境内には、衣装の貸し出し・着付けや写真館もあり、待合ロビーや授乳室も設備されています。また、石のような丈夫な歯が生えるようにという願いが込められた、「歯固め石」も頒布されています。

紐銭の作法をマスターしましょう

いかがでしたでしょうか。紐銭の風習についてご紹介してきました。赤ちゃんの健やかな幸せを願った紐銭の伝統文化は、大変興味深く、変化しながらも長年受け継がれています。紐銭の作法をマスターして、赤ちゃんの健やかな成長をお祝いしましょう。

紐銭は、関西での風習となりますが、他の地域では違った方法で赤ちゃんの成長をお祝いする風習があります。関西以外の風習についても、身近な人がお宮参りを迎えた際に聞いてみてはいかがでしょうか。