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社会性の身につけ方・診断できるチェック項目・具体例|幼児

Author nopic iconlittleprayer
カテゴリ:自己啓発

初回公開日:2018年03月28日

更新日:2020年03月06日

記載されている内容は2018年03月28日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。

また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

社会性の身につけ方・診断できるチェック項目・具体例|幼児

社会性の身につけ方

社会性とは集団を作って生活しようとする人間の根本的性質のことで、家族や友達、教師などその人を取り巻く人たちとの関係や社会生活を重視する性格のことです。これは生まれつき備わっているものではなく、人間環境の中で経験を通して学んでいきます。今回は人間がどのような方法で社会性を身につけていくのかについて説明します。

年代別社会性の身につけ方

社会性はどのように身についていくのでしょうか。ここでは社会性の基礎を学ぶ乳幼児期から児童期までを紹介していきます。

乳幼児期

乳幼児期は人格形成の土台をつくる大切な時期になります。特に1歳から3歳までの時期は信頼できる大人の模倣をしたり、自分と他人との区別ができるようになったりするなど、信頼できる大人がいることでその後のコミュニケーション能力に大きく影響していきます。乳幼児の発達段階と社会性の身につけ方を説明します。

生後0か月~6か月未満

乳児には生まれつき人と関わろうとする力があります。授乳をする時に抱っこして目と目を合わせたりおむつ交換の時に「おむつ替えようね」と笑顔で話しかけたりすることで自分の面倒を見てくれる大人を信頼し安心して生活することができるようになります。

あやされるとそれに反応して笑う「社会的微笑」が始まります。これは人に対する信頼感を獲得し、コミュニケーションがとれるようになった証拠です。

3か月を過ぎると感情の幅が広がり、あやされると大きな声で笑うだけでなく自分から笑いかけて人との交流を喜ぶようになります。この頃は誰にでも笑いかけるので人と触れ合う機会を増やしていくことで豊かな情緒が育ちます。

寝て過ごすことが多い時期ではありますが、大人が頻繁に話しかけたりスキンシップをしたりして愛情を注ぐことで社会性の基盤ができてきます。

生後6か月~1歳未満

社会性の身につけ方・診断できるチェック項目・具体例|幼児
※画像はイメージです
出典: People in Couch · Free Stock Photo

6か月頃になると人見知りが始まります。知らない人に対して不安や警戒心を表すことは特定の大人との間にしっかりと安定した信頼関係があるということの表れでもあります。信頼する大人に守られている実感を得ることで知らない人ともかかわってみようとする気持ちが育ってくるようになります。

9か月から10か月頃は人見知りに加えて後追いも激しくなる時期です。信頼している大人の姿が見えなくなると不安になって泣きます。好奇心が強くなり動き回る時期でもありますがその分不安も強くなってるので子どもから見える場所にいてすぐに対応できるようにすることで自分が大切にされていることがわかり、他人を思いやる気持ちにつながっていきます。

またこの頃から他の子どもとのものの奪い合いが始まります。大人が双方の気持ちを代弁し仲立ちすることで相手への関心が芽生え、やがて相手の気持ちに気づいていくようになります。

1歳~1歳6か月

歩けるようになり、自分の意志がはっきりしてくると他の子どもの所に行っておもちゃを取ったり、自分が使っているおもちゃを取ってしまうことがあります。一見良くないことのように思いがちですが、子どもにとってはそのおもちゃが「自分の物」と思うために起きてしまうことです。

「自分の物」と思うことで「自分」を意識し、自分と他人の区別がつき始めた証拠です。さらに成長すると自分の物と他人の物の区別ができるようになります。

またこの時期から他の子どもをたたいたり噛みついたりすることが多くなってきます。言葉で表現できないので力ずくの行動に出るしかないためです。

大人が「○○したかったんだね。」と子どもの気持ちを代弁することで子どもは自分の気持ちを理解してもらった体験をすることができ、成長するにしたがって人の気持ちを理解できるようになり、社会性の基盤ができていきます。

1歳7か月~2歳未満

この頃から何でも「自分で」と主張する自我が芽生えてきます。「自分はこうしたい」という気持ちが強くなりそれを実行する行動力もあるので大人の考えや指示に従わなくなってきます。

自分の思いが通らないと駄々をこねることが多くなってきて扱いにくくなる時期ですが、気持ちの切り替えができるまで見える場所から見守るなどして子どもの気持ちに寄り添うことで自分が大切にされていることに気づき、他人を大切にしようとする気持ちが生まれるようにまります。

またこの時期は自分の物と他人の物の区別ができるようになり、自分の物に執着するようになります。この執着は自分の好きな場所や人にもおよび、次々に自分のものにしようとするため、頻繁に奪い合いが起こるようになります。

このような場合は子どもの気持ちを受け止めることが大切です。子どもの子持ちを受け止めることで友達にも貸してあげようとする気持ちが出てくるようになります。

2歳~2歳6か月

この時期は自己主張が強まり「第一次反抗期」とも言われます。何でも自分でやろうとして大人の指示に反抗する一方で自分でやる姿を「見てて」と要求したりすることもあり感情が揺れ動きます。このような行動が見られるときは子どもの意志を尊重し、子どもに満足感を与え自分は受け入れられているという安心感を持たせることが大切です。

ただし、すべてを受容してよいわけではなく社会的なルールに反する要求は認められません。自分の要求を大人に拒まれた子どもは混乱して激しく泣きますが、自分の思いどおりにならないことがわかると少しずつ感情をコントロールする力がついてきます。

泣いて気持ちを切り替えたら子どもを受け入れることも大切です。このような丁寧な対応をすることで社会性の基礎ができていきます。

2歳7か月~3歳未満

2歳児になって自我が育ちその子なりの意図がはっきりしてきますがそれをうまく言葉で伝えられないために大人と衝突することが多くなります。

自分の思いどおりにならず混乱し感情的に怒ったり泣いたりしますが、感情を存分に表現することで次第に落ち着くようになり、どうしなければならないかを自分で判断し、自分をコントロールする自律心が芽生えてくるようになります。感情的になって泣いたり怒ったりしてもそれを無理にやめさせるのではなく子どもの気持ちに寄り添うことが大切です。

友達を求めて他の子と一緒に遊びたいという気持ちが高まる一方、友達との物の奪い合いが多くなります。この時期になると大人がお互いの気持ちを代弁することで取り合ったものを相手に返したり相手に貸したりして解決できることもあります。その判断をしっかり認め、他人とかかわる力になるように対応することで社会性が身についていきます。

3歳

この時期はある程度言葉が自由に使えるようになりますが、自分の思いを人にうまく伝えることができずトラブルになってしまうことがあります。

友達が使っているものを黙って取ってしまった時は「貸してって言うんだよ。」取られた友達には「今、貸すのが嫌なら後でって言うんだよ。」など大人が伝え方を示すことでどういえばいいのかを理解することができるようになります。

またこの時期になると順番というルールがわかってきます。「○○ちゃんの次だよ。」「一列に並んで待とうね」などの声掛けをすることで列に並んで自分の番を待つことができるようになります。簡単なルールのある遊びができるようになる時期でもあるので、遊びを通して待ったり我慢したりする経験をさせ、社会性が身につくようにします。

4歳

4歳になると自分が他人からどのように見られているかという感情が生まれ自意識が芽生えてきます。それと同時に他者の考えや気持ちが自分とは違うものであることがわかってきます。

そして自分の考えを他者に押し付けてはいけない、他者の気持ちを考えなければいけないということが少しずつ理解できるようになってきます。自制心が芽生え「嫌だけれどもやってみる」などと考えられるようになります。

またこの時期は一人で遊ぶよりもみんなで遊んだ方が楽しいと感じるようになります。協調性が育ち、お互いに相手のことを考えて行動できるようになるので、同じことに取り組んだり役割分担をしたりして長い時間遊ぶことができます。

語彙が増えて言葉を自由に使い友達とコミュニケーションをとれるようになるため自分の考えを言い合ってルールを作り、それを守って一緒に遊ぶこともできるようになります。

5歳

5歳児は友達と仲良く遊ぶためにはルールを守ることが大切だとわかってくる時期です。遊びをとおしてルールの大切さを理解することで、生活の中にもルールがあることを知りそれを守ることに気づいていきます。また先を見通す力が発達する時期なので予測しながら自分で考えて行動することができるようになり自己管理の意識が育ってきます。

自分なりに物事を判断する力が芽生えてくるので道徳的なものの見方をし始めます。集団遊びの中でも勝つことや強いことが必ずしもベストではないことに気づき、道徳的に正しくないことはよくないことと考えるようになります。

そのため道徳に違反する行動に敏感になり他人を批判することを覚え始めます。トラブルが起きた場合はできるだけ子ども同士で話し合い、お互いの言い分を聞くことで相手の話を聞こうとする社会性が身につきます。

6歳

6歳になるとより複雑なルールや協調性、協同性が必要な遊びを展開する中で相手や自分の立場を考えることを学んでいきます。例えば劇遊びなどの一つの物をみんなでつくりあげるために本当はやりたくない役を引き受けることも必要になってきます。このような経験をしてやりとげることで達成感を味わい自信ももて、友達との関係も深まります。

また5歳ごろから特定の友達と行動することが多くなり、グループをつくって集団で遊ぶようになります。しかしグループ内での人間関係がはっきりしてきてみんなに好かれている子とそうでない子など仲間関係にも個人差が見られるようになります。

そのため必要に応じて大人が介入し、お互いのいいところを認め合うように援助することで友達との関係性が良くなり相手の気持ちを考えられるようになります。6歳はできるだけ集団で活動させることで主体性や社会性が育っていきます。

学童期

乳幼児期に身に付いた社会性を基盤とし、学童期はさらに将来の社会適応をするための準備を始める時期です。低学年と中学年以降の社会性の発達と身につけ方について説明します。

低学年

小学校低学年の時期は幼児期に身につけた社会性を基盤とし、大人がいけないということはいけないことと認識し良いことと悪いことについての理解と判断ができるようになります。低学年は遊びを中として人として、してはいけないことについての知識や、集団・社会のルールを守る態度などの基礎を身につけるようにします。

中学年以降

中学年になると身体も大きく成長し自己肯定感をもち始めるようになります。しかしその反面、発達の個人差が大きくみられることから自己肯定感をもつことができず劣等感をもちやすくなる時期でもあります。

このことから、人は人、自分は自分と気づかせたり、その子どもの存在を認めることで自己肯定感を高めることができます。またお互いの良い所に目を向けるような働きかけをすることでお互いを尊重し思いやる気持ちが生まれます。

中学年以降は集団活動に主体的に参加し、自分たちでルールを決めてルールを守って遊ぶ一方友達同士の結びつきが強くなり閉鎖的な集団をつくるようになります。この集団では自分たちだけで活動の計画をし実行しようとします。そのため自分の役割を知り、それを果たすことで他のメンバーから認められ誇りをもつようになります。

集団活動によって仲間との協力や責任感などの社会性が養われ、社会適応をする準備をします。

社会性があるか診断できるチェック項目

社会性があるということは、社会生活を円滑に行うための能力があるということです。その能力はいくつかの項目に分類することができます。その項目を紹介します。

コミュニケーション能力

自分の思いを伝え、相手の考えを理解する能力です。チェック項目としては、悩み事がある時に誰かに相談できる、他人の話を最後まで聞くことができる、疑問に感じたことを友達に質問することができる、などが挙げられます。

アサーション

相手の立場を考えながら自分を素直に表現する力です。チェック項目としては、困ったときに助けを求めることができる、人に迷惑を掛けた時は謝ることができる、友達と意見が違っても自分の意見を言うことができる、などが挙げられます。

共感性

相手の感じ方を相手に身になって感じ取ることができる心情のことです。チェック項目としては、困っている人がいると心配になる、友達が嬉しそうなときは一緒に喜ぶことができる、友達の気持ちの変化を感じ取ることができる、などが挙げられます。

将来展望性

将来的に夢や目標をもち、前向きに生きようとする姿勢のことです。チェック項目としては、将来に希望をもっている、将来のために今何をすべきかわかっている、将来の目標がある、などが挙げられます。

自尊感情

自分に対してもつほこりや自信のことです。チェック項目としては、自分のことが好きである、自分の長所を人に言うことができる、自分は人の役に立っている存在だと思う、などが挙げられます。

実践力

積極的に行動し、物事を工夫してやり遂げる力のことです。チェック項目としては、工夫しながら仕事をすることができる、手伝いや仕事を進んでやることができる、やるべきことは丁寧に最後までやりきることができる、などが挙げられます。

集団適応能力

うまく人間関係をつくり集団生活に適応できる力のことです。チェック項目としては、何かを決める時自分と違う意見も大切にすることができる、自分の考えや意見が通らなくても我慢ができる、どんな友達とも一緒に遊んだり仕事をすることができる、などが挙げられます。

規範意識

ルールを守ろうとする姿勢のことです。チェック項目としては、校則を守って生活することができる、おしゃべりしないで授業に参加できる、一人でいても落ちているごみを拾うことができる、などが挙げられます。

基本的生活習慣

社会の中で生きるための最小限に必要な習慣のことです。チェック項目としては、時間を守ることができる、身の回りの整理整頓や物の管理をすることができる、忘れ物をしない、などが挙げられます。

社会性があると感じる具体例

どのような場面で社会性があると感じられるか、その具体例を紹介します。

挨拶

挨拶が大事であることは万国共通のルールです。挨拶ができない人はコミュニケーション能力に欠けると思われるほど、挨拶は社会的基本と認識されています。

近所の人や学校の先生、友達の家族など自分が知っている人に会ったらきちんと挨拶することができる人は、その人の存在を認めていることにもなり挨拶をされた人が挨拶で返すことでお互いの存在を認めていることになります。

人の話を最後まで聞く

人の話を最後まで聞くことで、話している人は考えを受け止めてもらっていると認識します。もし話している人の考えが自分の考えと違っていても、最後まで話を聞くことで話している人は満足感や自分を尊重してもらっていることを感じて信頼関係ができることもあります。

社会性を身につけるためのきっかけ

社会性の身につけ方・診断できるチェック項目・具体例|幼児
※画像はイメージです
出典: People in Couch · Free Stock Photo

社会性を身につけるためのきっかけはどのようなことがあるでしょうか。そのきっかけを紹介します。

絵本

本屋に行くとたくさんの絵本が並んでいます。絵本の中には電車の中でお客さんが乗ってきて、座席が満員になるけれど少しずつ席をつめてみんなが席に座れるようにする絵本や小さな虫が大きな虫と相撲を取って勝つ絵本などがあります。

座席をつめる絵本では公共の場での立ち振る舞いや他人を思いやる気持ちなどを読み取ることができます。虫が相撲を取る絵本では、力の強さは体の大きさではなく知恵を出して得意な技で相手に勝つことや最後まであきらめないことを読み取ることができます。

これらの絵本は一例ですが、絵本には社会性に必要な要素がたくさん盛り込まれているものがあるので、そのような絵本を子どもに読み聞かせることで社会性を身につけるきっかけになるでしょう。

公共の場に出かける

公園や図書館などの公共の場にでかけ、公共の場でのルールやマナーなどを知らせながら遊ぶことも社会性を身につけるきっかけになります。またバスや電車などの公共交通機関に乗ることでお年寄りに席を譲る、座席に座る時は隣の人に迷惑を掛けないなどの社会的なルールを知ることができます。

その他にも近所のお祭りやイベントに出かけることで近所の人に挨拶したり、話をしたりすることができ道で会った時にも挨拶をすることができるようになります。また自分の住んでいる場所にはたくさんの大人がいて、その大人がいろいろな仕事をしていたりいろいろな考えを持っていることを知ることができます。

積極的に外に出かけることで公共の場でのルールや身のふるまい方を知り、近所の人との付き合い方を身につけることができるようになります。

社会性のあるコミュニケーション方法

社会性とは集団をつくって生活しようとすることであり、社会生活を営む能力であることは冒頭でも説明しました。では社会性のあるコミュニケーションの方法は具体的にどのようなものでしょうか。その方法を紹介します。

自分の考えを伝えたり他者の話を聞くことができる

自分の考えや意志を言葉で表現して相手に理解してもらったり、相手の話を聞いて話の主旨を理解したりすると言葉のキャッチボールがうまくできます。言葉のキャッチボールはコミュニケーションを円滑にするためには必要な方法です。

相手の気持ちを想像する

必ずしも言葉で話すことがコミュニケーションの方法ではありません。相手がどんな気持ちなのかを想像し相手が求めていることをしたりすることで、相手との心のコミュニケーションを図ることができます。こうすることで相手との信頼関係を築くこともできます。

その場で求められる振る舞いや言葉遣いをする

公共の場でのルールを守ったり、挨拶や言葉遣いがきちんとされていると信頼されるようになります。これは将来ビジネスの場でも求められることなので、子どもの頃から身につけておいた方がいいコミュニケーションの方法です。

チームワークを大切にする

自分の利益よりのチームの利益を第一に考えることで、チーム全体で取り組んでいることが成功したり目標を達成できたりすることにつながります。そのためにチームに自分の考えを伝えたり何をすべきかをみんなで考えることで、そのチームの仲間と言葉と心のコミュニケーションをとることができます。

チームワークを大切にすることで相手の話を聞いたり自分の考えを伝える、他者の気持ちを考え自分の気持ちを抑えるなどの社会性が養われます。

社会性を身につけることで生きやすくなる

相手に自分の思いを伝えたり、相手の話を聞いたり、相手の気持ちを考えたりすることは難しい場面もありますが、少し意識していくことでコミュニケーションがとれやすくなり、生きやすくなることがあります。社会性を身につけることは、自分自身のためにもなることが多いでしょう。

社会の中で生きていくために、社会性とはどんなことかを再確認し、社会性を身につけて素敵な人生を送れるようにしましょう。