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「定量的」と「定性的」の違い・使い分け/区別|分析/医療

Author nopic iconnaoki0729
ビジネス用語 / 2018年05月01日
「定量的」と「定性的」の違い・使い分け/区別|分析/医療

「定量的」と「定性的」

「定量的」と「定性的」このどちらも少しとっつきにくいイメージのある言葉、皆さんは、馴染みあるでしょうか。研究やビジネスにおいては、よく使われている場面に遭遇することもあることでしょう。今回は、主にこの2つの言葉についての違いや使い分けを中心に紹介していきます。しっかりと内容を理解して、これから上手く使いこなせるようにしましょう。

「定量的」と「定性的」の違いとは?

まずは「定量的」と「定性的」の言葉の意味と違いについてみていきましょう。あなたは本当に正しい意味と違いが理解できているでしょうか。もしこれまで間違った意味で使っていた方がいましたら、これを機に正しく使えるようになりましょう。

「定量的」と「定性的」の意味と違い

まず「定量的」とは、「単純に数字を用いて表現すること」という意味があります。簡単に言うと、複雑な物事や事象を数値化することによって具体的に示すということです。「定量的」に表現することによって、どれくらいの量なのかが、誰にでも同様に伝わっていくというメリットがあります。

一方「定性的」とは、「物事の質的な面を表現すること」という意味があります。簡単に言うと、物事を事象として、そのまま抽象的に示すということです。「定性的」という表現は、「定量的」の対になっています。「定量的」とは違って、根拠を明らかにする必要はありません。

「定量的」と「定性的」の使い分け

ここまでで、「定量的」と「定性的」の正しい意味は理解できたでしょうか。意味だけでは、まだピンとこない方もいらっしゃる可能性があるので、続いて具体的な使い分け例を紹介していきます。日常でも使える場面がありましたら、ぜひ下記を参考にして使ってみましょう。

評価での使い分け

「定量的評価」と「定性的評価」これは、ビジネスにおいてよく使われることが多い単語でしょう。どのように使い分けることができるのか、それぞれについて解説していきましょう。

まず「定量的評価」とは、数字で具体的に表されることに対する評価という意味です。例えば、「〇時間」や「〇km」と表すことができるものに対する評価を定量的評価といいます。

逆に「定性的評価」とは、数字や形で表されないことに対する評価という意味です。例えば、「美しい」や「頑張った」と表すことができるものに対する評価を定性的評価といいます。

以上、定量的評価と定定性的評価の使い分けについて紹介しました。つまり、具体的な数値に対して評価をしているのか、また努力をしていることのように目に見えない事象に対して評価をしているのかです。ビジネスでは、定量的に目標を定め、定量的評価を得ることが必要となってきます。

分析での使い分け

「定量的分析」と「定性的分析」これは、化学などの実験や研究によく用いられる表現ではないでしょうか。どのように使い分けがされているのか、見ていきましょう。

まず、「定量的分析」では、具体的な量や数字を用いて分析を行うという意味で使われます。例えば、「バイクは5kg軽量化をおこなえば0.3kg/L燃費が良くなる」といった分析のときは、「定量的分析」です。

「定性的分析」はどうでしょうか。こちらは、性質や特性を用いて分析を行うという意味で使われます。先ほどの例と比較すると、「バイクは軽量化をおこなえば燃費がよくなる」といった分析が「定性的分析」にあたります。

以上、「定量的分析」と「定性的分析」について紹介しました。研究に長く携わっている人からは、「定性的分析では伝わらないので、定量的分析をしなさい」と指導されることが多いでしょう。これは、「定量的分析」における具体性が重要であるからです。

目標での使い分け

続いては「定量的目標」と「定性的目標」これは、日常生活の中でも使われますが、ビジネスの場面で使うと仮定して紹介していきます。

まず「定量的目標」これは、数値化によって定められた目標のことです。数字であらわすことによって達成状況が一目でわかるようになっており、具体的な目標としては最適なのではないでしょうか。

これに対して「定性的目標」は目指す状態を質的にあらわす目標のことです。ただし、「定性的目標」は「定量的目標」とは違って数値化されていないので、達成状況がどうしても不明確になってしまう傾向があります。

この2つの目標を用いて、達成状況を把握するための例をあげてみましょう。例えば、「報告書を徹底する」という定性的目標を定めたとします。これを「報告書を○月○日までに作成し、提出状況を週1回確認する」という定量的目標に変えれば、達成状況をより細分化して把握することが可能となります。

調査での使い分け

「定量的調査」と「定性的調査」これは、マーケティングで使われることが多いのではないでしょうか。どのように使い分けされているのか見ていきましょう。

「定量的調査」は、人数や割合といった、何かしらの明確な数値や量を用いてあらわされたデータで集計や分析を行うといった調査です。定量的調査は、原因や経緯の理解に加えて調査を通して明快な数値データとして可視化できることが強みです。

一方「定性的調査」は、発言や行動といった、数値では表現できない意味の解釈を通して、新たな理解につながる質的情報を得るための調査です。定性的調査は、定量的調査では得ることが困難な、数値化できない価値観や情緒的な原因を調査できるといった強みがあります。

このように、定量的調査と定性的調査はそれぞれ調査対象が異なっていますが、一概に線引きできるというわけではなく、状況によって使い分けたり組み合わせて使っていくことが大切です。

効果での使い分け

「定量的効果」と「定性的効果」これは、ビジネスにおいてよく用いられている表現のひとつではないでしょうか。ここでしっかりと意味を抑えて使用しましょう。

「定量的効果」は、物量や係数を用いることによって効果の程度を明確にできます。使い方の例として、「今月の売り上げが前月よりも10%増加した」のように使うことができます。ここでもこれまで同様に、数値化を中心に表現されます。

「定性的効果」は、物量や係数を用いることによって効果の程度が把握できないものをあらわします。例を挙げると、「売り上げが増加することで会社のイメージが良くなった」のように使えます。例からもわかるように、数値化できない表現を用いています。

医療での「定量的」と「定性的」の使い分けとは?

これまで「定量的」と「定性的」の使い方をいろいろな角度から紹介してきました。ここでは、皆さんにより身近な医療という分野に着目して使い分けについて述べていきます。

検査での使い分け

さて、ひとくちに医療と言っても幅広い分野があります。多くの方に身近に感じてもらうためにに「検査」という項目に注目して使い分けを見ていきましょう。

検査データの項目として、+や-または陽性や陰性のようにあらわされている結果を目にしたことがあるでしょう。このように性質があるかないかを見るのが、定性的検査と言います。補足として、尿の試験紙による検査で見られる+や++、+++のように量をおおよその段階で捉えることを半定量的と言います。

また、性質があると認められた場合、つまり陽性(+)と判断された場合には、どのくらいの量があるかを調べます。その結果、0.74や9.3のように数値化されていれば定量的検査と言えます。

このように、医療における検査では、定性的検査の結果に応じて定量的検査を行うといった流れになる場合が多いです。

化学での「定量的」と「定性的」の使い分けとは?

医療での使い分けに続いて、ここでは化学での使い分けを紹介していきます。皆さんは、化学の授業を思い出しながら読み進めていってみてください。

化学での使い分け

化学における使い分けとして、以下に具体例を交えながら説明していきます。化学嫌いの方は少しばかり辛抱してください。

まず、性質などに関したあらわし方を定性的と言います。例えば、皆さんもご存知のとおり、水酸化ナトリウムと塩酸が反応することによって水と塩化ナトリウムができるという表現が定性的であると言えます。

これを量的な関係をあらわしたもの、つまり定量的に表現すると、1モルである水酸化ナトリウムと1モルである塩酸を反応させると、1モルの水と1モルの塩化ナトリウムができるというようになります。

「定量的」と「定性的」の区別の仕方

さて、ここまでさまざまな場面における「定量的」と「定性的」の使い分けを紹介してきましたが、きちんと理解できましたでしょうか。どの場面においても、すぐに使い分けるようになるためには、2つの区別が頭で整理されていることが重要です。ここでは、これまでの具体例を踏まえた上で簡単な区別の仕方を紹介します。

定量的は指標となる数字で定性的は性質で表現する

ここまで読んできて、「定量的」は数値化できるものを使って表現すること、「定性的」は数値化できないものを抽象的に表現することと考える方が多いでしょう。しかし、この解釈は若干間違っています。

正しくは、「定量的」はそこでの指標となる数字を用いて表現すること、「定性的」はそこでの性質を用いて表現することです。このように、単に数値化できるできないで区別はできないので、注意しながら慎重に使う必要があります。

定量的・定性的のどちらも大切!

ここまでは、「定量的」と「定性的」の違いから使い分け、また区別の仕方を紹介してきました。最後に、「定量的」と「定性的」のどちらが大切なのかに着目してみましょう。

これまでの場面ごとの使い分けからもわかるとおり、多くの場合の事象は「定量的」にも「定性的」にも表現できます。つまり、2つの表現を用いることで新たな視点で物事を捉えることができるということです。そして、どちらか一方の表現が欠けてしまった場合、内容が薄くなってしまいます。

要するに、「定量的」と「定性的」のどちらかのみの表現では物事を浅く捉えてしまっているためあまり意味がなく、理想として「定量的」と「定性的」の両方を加味した上で結論を導きだすことが大切といえます。

以上のように、「定量的」と「定性的」について、皆さんの理解は深まったでしょうか。これからはこの記事で得た知識をもとに、さまざまな場面で積極的に使ってみましょう。

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