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配膳の位置・洋食・中華の配膳の位置・理由|お茶/デザート

Author nopic iconskni
ビジネスマナー / 2018年04月18日
配膳の位置・洋食・中華の配膳の位置・理由|お茶/デザート

配膳の位置は大切な食事のマナー

食事のマナーというと「食器の使い方」や「食べる順番」など、食べ方の所作についてのマナーをまずはじめに頭に思い浮かべる方が多いでしょう。では、配膳の位置についてはどうでしょうか。私たちは食卓に配膳された食事をほぼ毎日目にしています。しかし、いざそれが正しくできているか聞かれた時に自信を持って答えられる人はどのくらいいるのでしょうか。

食べ方の所作よりは間違えが目につきにくいものではありますが、配膳の位置も大切な食事のマナーです。「自宅で料理をしない」「人に振る舞うことがないから関係ない」とお考えの方も、友人や親戚の家で急に手伝いを頼まれた時や、外食でも配膳がセルフサービスの店に行った時など、知っていると役に立つシーンはたくさんあります。

そこで今回は食事のマナーとして知っておくべき配膳の位置についてご紹介していきます。しっかりと知識を身につけ、正しいマナーで食事を楽しみましょう。

基本の配膳

まずは家庭の食卓で最もなじみのある和食における基本の配膳位置から学んでいきましょう。和食の基本献立は「一汁三菜」です。「一汁三菜」とはご飯に汁物一品、主菜、副菜、副副菜のおかず三品をつけた献立です。この献立を基準に、配膳の位置を説明していきます。

子供の時に左右の覚え方を教わった時のことを思い出してみて下さい。おそらく多くの家庭で「お箸を持つ方の手が右手、お茶碗を持つ方の手が左手」と教えられていることでしょう。こ「お茶碗を持つ方の手が左手」ということはご飯は左に置き、その対となる汁物の碗は右側に置く、というように覚えます。

次に「三菜」にあたる、主菜・副菜・副副菜の位置です。上記のご飯、汁物の位置に対して主菜は右奥、副菜は左奥、副副菜は中奥に配膳します。日本は右利き文化のため、メインとなる主菜は右側、とされています。

お茶とデザートの場合は?

食卓に配膳をする機会のある場面は食事の時以外にもあります。ビジネスシーンでも自宅でも、お客さまにお茶を出す機会は多いものです。お茶や一緒に出すお茶菓子にも、料理と同じように配膳の位置にルールがあります。

配膳の位置

お茶とお茶菓子を一緒に出す際の位置は、お茶が右側、お茶菓子が左側となります。お茶の配置が右側な理由は、湯のみやカップを右手で手にとりやすいようにするためです。ティーカップにデザートのスイーツという洋式の場合でも、この左右の位置のルールは共通です。

また、お茶菓子を出さずにお茶のみを出す場合は中央か右側に置きましょう。打ち合わせの時など、何かを見ながらお茶をするシチュエーションの際は右側に配膳し相手の正面にスペースを空けておくと良いでしょう。

配膳の手順

配膳の位置と合わせて、配膳の手順やその他の細かい注意点についても覚えておきましょう。配膳の手順に関してまず必ず守るべきルールは、先に出したものの上を自分の手が通らないようにすることです。

このルールは、お茶とデザートの時だけではなく料理を出す時にも共通します。配膳の位置さえ覚えておけば、これを意識するのは簡単です。自分から見て奥に位置するものから順番に配膳していけばいいので、相手の右側から出す際にはデザートが先、左側から出す際にはお茶が先、となります。

その他の注意点としては、湯のみやカップを置く向きがあります。湯のみは一部に絵柄が描かれていることが多いです。その場合は、絵柄が相手の正面にくるようにしましょう。洋式のティーカップの場合は、持ち手を基準に向きを決めます。持ち手を利き手に向けて回す手間がないよう、右側に持ち手を持ってくるのが基本です。

左利きの場合は?

ここまでの説明でお気づきの通り、配膳の位置は右利きの人が基準となっています。食事のしやすさや食器の持ちやすさを考えて配膳をするのであれば、左利きの人に対しては全て逆に配膳するべきなのでしょうか。

料理の配膳は、左利きの人に対しても位置は変えません。利き手に合わせて変えても良いものは、箸の向きとコップの位置・向きです。箸は、持ち手が利き手側にくるように配膳するため、左利きの人に対しては箸先が右側にくるように置きましょう。

コップも、料理と合わせて配膳する場合は相手の利き手に合わせて左右の位置を変えることに問題はないです。持ち手のあるマグカップなどは、左利きの人に対しては持ち手を左に向けましょう。

洋食の配膳の位置は?

ハンバーグなどをメインとした洋食でも、「一汁三菜」を基本として組み合わせた献立の場合は配膳の位置は和食と共通なので、ここではワンプレート料理やコース形式で出す場合の配膳の位置についてご紹介します。

まず料理が載った皿を正面、その左側にフォーク、右側にナイフを配置します。ナイフは刃を内側に向けて置きましょう。スプーンも置く場合はナイフの右側に置きます。正式なコース料理の場合は、カトラリーは出てくる料理それぞれに対して複数用意されています。ナイフとフォーク、それぞれ外側に位置するものから順に使います。料理の出てくる順番に合わせて対応するものを配置していきましょう。

パスタやオムライスなどのワンプレート料理にスープといった献立の場合は、メインを真ん中に配膳しスープは必ず右側に置きます。フォーク、もしくはスプーンも料理の右側に揃えましょう。サラダもある場合はスープの奥に配膳します。

中華の配膳の位置は?

中華料理も、和食の「一汁三菜」を基本とした献立であれば配膳の位置は和食と同じで問題ないです。しかし中華料理は大皿料理を取り皿に取ってみんなで分け合って食事をする形式が基本です。この形式の場合の、取り皿や箸の配膳の位置についてご紹介します。

まず、和食と大きく異なるのは箸の向きを縦に置く点です。箸先を奥にして取り皿の右側に置きましょう。取り皿は正面。調味料をとる小皿はその左奥になります。箸のみでは食べにくいものがある場合にはれんげを用意しますが、これは取り皿の正面奥に置きます。そのさらに右奥にコップです。

取り分け形式の場合の基本配膳は上記の通りですが、中華の作法やマナーにはそこまで厳密に決められているものはなく、ルールにとらわれず大勢でにぎやかに楽しく食事をすることに重きが置かれています。

関西の場合

この記事ではじめにご紹介した和食の基本配膳では、ご飯が左手前、汁物が右手前とお伝えしました。和食の基本というからには、日本全国共通の決まり事です。しかし、国内でもこのルールとは異なる配膳の仕方が定着している地域があります。それは大阪です。

大阪の配膳位置の、基本と異なる点は汁物の位置です。本来右手前とされている汁物の碗が大阪では左奥に配膳されます。一般家庭はもちろんのこと、定食屋でもほとんどの場所でその大阪独自の位置での配膳が統一されているというのですから驚きです。

大阪の配膳に対する意見

このことは、テレビでも取り上げられたことがあります。大阪から他県に出たことのない方は日常で当たり前に見ている食事風景のため地域との相違があることには気づく機会はなかなかありません。大阪に行ったことのない他県の方も同様です。そのため、この内容が放送された時はSNS上でも多くの反響がありました。

肯定的な意見

汁物が右手前の食卓に慣れている方からも「マナー違反」「作法通りにするべき」「食べにくい」といった否定的な意見はあまりなく、むしろ「大阪方式の方が食べやすい」という意見が多く見られます。

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東京生まれ東京育ちだけど、味噌汁の位置は大阪に大賛成。生まれてこのかたずーっと右に置いてたけど、ずーっと食べづらいと感じていた。

無意識に大阪方式にしていた人も

また関東に住んでいる方でも、作法として右側なことはわかって配膳した上でいざ食べる時は左に移動させているという意見も多数ありました。主菜・副菜は皿を置いたままで食べるのに対してご飯・汁物は碗を持ち上げて食べるものなので、右側にあると左手で持とうとする際に取りづらい、また右手で奥のおかずをとるため手前にあるとひっかけてこぼしやすいという考えが理由となっています。

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別に府民じゃないけど、左奥に入れ替えるなぁ。作法とかより、用がある時まで邪魔にならない所で待機していてほしい。

確かに実際に食事をする時のことを考えると大阪方式の方が合理的です。ではそもそも何故、正式な作法では汁物が右手前とされているのでしょうか?

配膳の位置には理由がある?

ここまで、料理のジャンルや地域ごとの配膳についてご紹介してきました。基本的にははじめにご紹介した「一汁三菜」の配置が基準となっていることがお分かり頂けたでしょうか。最後にこの基本配膳の位置が決められている理由をご紹介していきます。理由も理解した上で覚えると、基本献立以外の場面で迷った際にも応用して考えることができるので安心です。

「左上位」という考え方

「左上位」とは、飛鳥時代に中国から伝来した伝統的なしきたりの一つです。日は東から昇り西から昇ります。中国では、皇帝は不動の北極星を背にして南向きに座るとされていました。そのため、皇帝から見て東は左側、西は右側となります。日が昇る東を西より尊ぶという考えのもと、左の方が上位というしきたりが生まれました。

左右は、見る向きによって逆転してしまいますが、自分から見た向きで左を上位とします。この考え方は日本式の作法やきまりごとに現代でも受け継がれています。着物の着方や和室の襖のはめ方がその代表例で、いずれも左が前にくるようにするのが正式な方法です。

ご飯を左に置く理由

古来より、日本ではお米を大切にしてきました。命を支える大切な食文化として尊ばれていたことはもちろんのこと、お米の生産量によりその土地の大きさ、位が決まっていた時代もあり、お米をつくることは国をつくる基盤とされてきました。この、お米を尊ぶ考え方と「左上位」のしきたりに基づき、和食ではご飯は左に配膳するという決まりになっています。

汁物を右に置く理由

大阪の配膳に対して、「みそ汁は左奥の方が食べやすい」という意見が多くありました。しかし、その配膳の位置では「左上位」の思想に反することになります。

汁物が左奥、つまりご飯の奥に位置すると、持ち上げる頻度の高い汁物碗を手に取る時に位の高いご飯の上を腕が通ることになります。ご飯をまたいで腕を伸ばすと、みそ汁をご飯にこぼしてしまう可能性も高くなります。そのため、「左上位」を基準として考えると汁物はご飯の右側に置くのが適切です。

右利き文化の影響

普段生活をする上で使うあらゆるものは右利きの人に便利な使用となっています。古来からの「左上位」というしきたりはあるものの、実際に食事をする時に使う利き手は大半の人が右手です。主菜の位置や倒しやすい汁物の位置なども、右利きの人から見てとりやすいような配置になっています。このように、配膳のルールは食べる時の利便性から決められているという説もあります。和食の配膳は、日本古来のしきたりと、実際の利便性の両方が合わさったことで今の形になったと考えることもできるでしょう。

正しい配膳で美しい食卓に

いかがでしたでしょうか。普段何気なく行っていることも、正しいマナーを知りきちんと意味を理解して行うことで気持ちよく生活ができるようになります。最近はSNSが流行していることから、自宅で作った料理の写真を載せる機会も少なくないでしょう。写真を公開する時やお客さまに手料理を振る舞う時など、いざ人の目に触れる場面に直面した際にも自信を持って配膳ができるよう、普段の生活から意識して行っていくことが大切です。正しい配膳を身につけ、美しい食卓で食事を楽しみましょう。

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