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「取り急ぎお礼まで」の意味と使い方・メール・敬語|いつまで

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カテゴリ:言葉の意味

初回公開日:2018年05月22日

更新日:2020年03月13日

記載されている内容は2018年05月22日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。

また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

「取り急ぎお礼まで」の意味と使い方・メール・敬語|いつまで

取り急ぎお礼までの意味と使い方・例文

知らないうちに良かれと思い、ついつい便利に使ってしまうフレーズがあります。その中の代表的なものとして「取り急ぎお礼まで」というフレーズがあります。あなたも過去において、ビジネスシーンなどで何度か使った事があるでしょう。

この「取り急ぎお礼まで」という言葉の本当の意味を考えた事がありますか。普段何気なく使う言葉には、私たちが正しいと思い込む意味とは違った、本来の意味や使い方が隠されている場合があります。正しく使われていれば問題はありませんが、もし間違って使っている場合には、自分が社会人として恥ずかしい思いをする事になるでしょう。

それでも自分が恥をかくだけならまだしも、言葉一つの間違った使い方により相手に対して失礼に当たったり、相手の気持ちを害する結果になる事があります。さらにその後のその人との関係がギクシャクしたり、ひどい場合には商談などがご破算になる事も考えられるでしょう。

取り急ぎお礼までの意味とは?

そういった事を未然に防ぐために、まずは「取り急ぎお礼まで」の意味から見ていきましょう。

「取り」はとりあえず、「急ぎ」は急いで、「お礼まで」はお礼しますになり、続けると「とりあえず急いでお礼します」という意味になります。お礼をするには随分と慌ただしい心中を察する事ができませんか。決してお礼は慌ただしくするものではありません。相手の好意に対して心から感謝の気持ちで述べる事です。

お礼をされる立場で考えてみても、慌ただしくお礼されても全く嬉しくはありません。それどころか心のこもっていないお礼をしてもらってもわだかまりが残るばかりで、むしろ急いでしてもらわない方が精神衛生上はすっきりします。

お礼をする立場にある者が、いち早く感謝の気持ちを伝えたいのは分かりますが、それはする方の勝手な思い込みであり、される側には何ら関係がありません。そのあたりを踏まえて正しい使い方を身に付けましょう。

敬具を交えた使い方

私たちが手紙を書く際には「拝啓」から書き始めて、「敬具」で締めくくる事が、一般的な慣習として多くの人に知られています。

「拝啓」の意味を詳しくみると、「拝」は頭を下げてお礼をする事であり、手紙を書く場合には、文頭に書く事で相手に敬意を払う事ができます。

「敬具」は相手に対しての心のあり方を、うやまいの態度で接しられるよう、心と態度をそなえると言った意味があります。そしてこれら「拝啓」と「敬具」は、本来はセットにして使用します。

このように「拝啓」と「敬具」にはとても深い意味があります。そこで「拝啓」から始まり、文末を「取り急ぎお礼まで 敬具」という使い方をする事は、果たして正しい使い方と言えるのでしょうか。

私たちが思わず使う理由として、前述したようにとりあえず使う事で、ひとまず相手に感謝の思いを伝える事ができます。そして相手もそれを確認する事で、お互いが安心できる場合があります。

相手に失礼に当たる場合もある

この場合はお互いがとても親しい間柄であるか、年齢的にも近い場合においては「取り急ぎお礼まで 敬具」を使う事はとても有効な手段になります。そしてひとまず落ちついたところで、あらためて御礼の挨拶をすれば、さらに良い対応ができた事になるでしょう。

しかしこれが、それほど親しくもないか、若しくは目上の人に対して「取り急ぎお礼まで 敬具」を使うとどうなるでしょうか。前述したように、「取り急ぎお礼まで」の意味は「とりあえず急いでお礼します」です。また、「〜まで」と語尾が省かれていることから、さらに相手に失礼に当たる言い方をしている事になります。

つまりこれらの理由から、このような間柄への人に対するお礼の仕方としては、あまりにも失礼な仕方だと思わざるを得ません。

したがって、これから人間関係を築いていこうとする間柄や、目上の人に対しては「取り急ぎお礼まで」は使わない方が賢明な事だと言えます。

取り急ぎお礼までありがとうの場合は?

こちらについても、「取り急ぎお礼まで 敬具」と同じ理由で、あまり親しくない間柄や、目上の人には使わない方が良いでしょう。最後に「ありがとう」とつけても、「取り急ぎお礼まで」の意味が変わる事はありません。ただし「ありがとう」と付け加える事で、多少丁寧に伝えようとする気持ちが相手にも伝わります。

したがって、親しい間柄の人には使う事が可能にはなります。

例文としてどのように使ったらいいの?

もう少し丁寧な言い方をするのであれば、以下の表現がおすすめです。

・「取り急ぎお礼申し上げます」

このように、言葉を「〜まで」で省略する事なく最後までしっかりと丁寧に述べる方が、相手にとっては失礼には当たりません。ただし目上の人に使う事はこれまでどおりご法度です。

「取り急ぎお礼まで」のビジネスでの使い方

このように「取り急ぎお礼まで」を使えるのは、ごく限られた相手となります。ましてやビジネスなどの、絶対的に失礼にあたってはならない取引先や、社内において目上の人や精神的、立場的に距離感のある上司や先輩たちに対しては、「取り急ぎお礼まで」をそのままの形では使う事ができません。

そこで実際のビジネスの場において、ひとまずお礼を言いたい気持ちを伝えるための「取り急ぎお礼まで」を使うには、どのような表現で使えば良いのでしょうか。

取引先との使い方

あえて取引先相手に使うのであれば「まずはお礼まで申し上げます」と言い換えるのがいいでしょう。「まずは」は、「まず」に「は」を付けることで、丁寧な言い方として急いでお礼を伝えたいことが強調できます。次に「まずは」と一拍置くことで、いの一番にお礼を言いたいこと、また「取り急ぎ」よりも丁寧な印象を相手に与えます。

次に「〜まで」で切らず「申し上げます」と謙譲語でへりくだる事で、さらに相手を敬う気持ちを表現できます。さらに付け加えるのであれば、「まずはお礼まで申し上げますとともに、御社のますますの発展をお祈りいたしております」と締めくくればなお良いでしょう。

言葉はとても大切です。ましてや相手が取引先ともなれば、絶対に失礼に当たる表現をしてはいけません。迂闊な一言がビジネスチャンスを台なしにし、今後の取引に大きな悪影響を与える事はいくらでもある話です。常に相手の身になって表現する事が大切です。

社内での使い方

社内においては、お互いに心の距離感が近い、割と親しい上司や先輩相手であれば「取り急ぎお礼まで」を使っても問題はありません。しかしこれまで述べてきたように、あまり親しくない上司や比較的心の距離感のある先輩、目上の人たちに「取り急ぎお礼まで」を使う事は、相手に対して失礼にあたります。

そこで社内において「取り急ぎお礼まで」を別の言い方で表現するには、「まずはお礼まで申し上げます」と言うのが妥当です。もう少し丁寧に言うのであれば「まずはお礼方々ご挨拶申し上げます」と表現できれば、目上に人たちに対しても良い印象を与える事ができるでしょう。

取引先相手とは違い、社内では同じ会社内の仲間という感覚がある事で、ついつい気持ちが緩みがちになり、自分では気づかずに横柄な言葉遣いをしてしまう事があります。できるサラリーマンであれば社内でも、しっかりとした言葉遣いができるよう常に意識を高めておきましょう。

「取り急ぎお礼まで」のメールや手紙での使い方

次に「取り急ぎお礼まで」の言葉を、メールや手紙で使う方法をご紹介します。メールや手紙でも目上の人に「取り急ぎお礼まで」をそのまま使う事は、相手に対してとても失礼になります。この場合においても、繰り返しにはなりますが、丁寧な言葉に言い換えて、いち早くお礼の言葉を伝えたい旨を表現しましょう。

ビジネスメールでの使いかた

ビジネスメールはプライベートのメールとは異なり、必ずしも気心の知れた相手に送るとは限らないので、それなりの手順を踏まえて、相手に失礼の当たらない方法でメールを使う事が大切です。

まずは挨拶の言葉でワンクッション

いち早くお礼の言葉を伝えたいからと言って、最低限の手順を踏まない事は、あまりにも相手に対してぶっきらぼうな印象を与えてしまいます。

そこでいきなり本題に入るのではなく、「本日はご協力いただき、ありがとうございます」「いつもご愛顧いただき、ありがとうございます」「日頃はひとかたならぬお引立てにあずかり、厚くお礼申し上げます」などの挨拶のフレーズを入れる事で、文の始まりにワンクッションを持たせます。

具体的な言葉はこれ以外にも多くありますが、その場面にあった言葉を適切に使えるようにする事は、ビジネスメールにおいてはとても大切です。いろいろな書物やネットなどであらかじめボキャブラリーを増やしておきましょう。

本題から締めの言葉へ

次に何に対してお礼を言いたいのかを、具体的に本文として綴ります。一般的なビジネスメールにおいては、先に結論を述べた後に詳細な中身を記すようにします。その方が文が締まりスッキリした印象を相手に与えます。

そして最後に「取り急ぎお礼まで」を別の言い方で表現した結びの言葉で締めくくります。多くは「今後ともよろしくご指導のほどお願い申し上げます」と締めるのが一般的です。

ここではあえて「取り急ぎお礼まで」を言い換えて表現し、「まずはお礼を申し上げるとともに、御社の発展を心よりお祈り申し上げております」と添えられれば何も問題ないでしょう。

あるいは、「略儀ではありますが、まずはメールにてお礼申し上げます」と言った表現もできます。繰り返しになりますが、ビジネスメールはくれぐれも慎重に、相手の失礼に当たらない内容で送る事がとても大切です。

お礼状での使い方

この場合においても、「拝啓」から始まり、まずは当たり障りのない季節の挨拶から導入して、「いかがお過ごしですか」などの相手の安否を伺う文を添えます。

次に本文の中で具体的に何に対するお礼なのかを伝えましょう。そして結びの言葉として「取り急ぎお礼まで」を「まずはお礼を申し上げます」と表現して、「敬具」で締めれば立派なお礼状になります。

お礼状はあまり長々の述べてしまうと、相手にしつこい印象を与えてしまいます。お礼を伝えたい気持ちはわかりますが、簡潔にまとめ上げる事で相手にはストレートにお礼の気持ちが伝わります。

「取り急ぎお礼まで」の敬語

「取り急ぎお礼まで」が目上の人に使う言葉ではない事が、理解していただけた事でしょう。そこでこの「取り急ぎお礼まで」をあえて敬語で表現するにはどうしたら良いのでしょうか。いくつか例文がありますが、ここまで述べてたものを含めていくつかご紹介します。

・「まずはお礼まで申し上げます」

・「略儀でなありますが、まずはお礼を申し上げます」

・「末筆ながら、まずは書中にてお礼申し上げます」

・「今後殿よろしくお願い申し上げます」

以上のような、へりくだった言い方が相手に良い印象を与える事ができます。

「取り急ぎお礼まで」はいつまで使用できるのか

お礼は早ければ早いほど、相手には感謝の気持ち伝わります。逆の立場で考えてみてください。別に恩をかけた人にお礼を期待する訳ではなくとも、かけられた恩はなんらかの形で相手に返すのが一般常識です。恩をかけた側も相手側から何も返答がなければ、その相手の事を失礼な人だと思うでしょう。

恩をかけられた側も、恩をかけられてから数日も経過してしまえば、お礼を言うタイミングを逸した事で挨拶がしづらくなります。

つまり、「取り急ぎお礼まで」の有効期間は当日中、もしくは遅くとも次の日の午前中までには済ませる事が、お互いにとって気持ちが良く、今後につながるお付き合いができる挨拶の使用期限になります。

「取り急ぎお礼まで」を上手に使い分けよう

このように「取り急ぎお礼まで」はとても便利な言葉ですが、使い方を間違うと自分が恥を掻くのはもちろん、相手に対してとても失礼にあたる言葉になります。しかし場面に応じて使う事で、あなたの人に対する印象がグッと上昇します。

これからは「取り急ぎお礼まで」を上手に使い分けて、仕事やプライベートでの人間関係をさらに充実させましょう。