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「お電話差し上げる」の使い方・「させていただく」の違い

Author nopic iconna-na☆
ビジネス用語 / 2018年05月02日
「お電話差し上げる」の使い方・「させていただく」の違い

「お電話差し上げる」の使い方

「お電話差し上げる」どんな時に使っていますか。社会人には必要不可欠な電話応対ですが、「お電話差し上げる」というフレーズは基本的な電話応対のひとつとして、多くの方が使っていることでしょう。

「お電話差し上げる」という言い方は敬語として正しい言い方ではありますが、使い方によっては相手に不快な思いをさせてしまうこともあり得ます。

そこで「お電話差し上げる」の正しい使い方、気を付けて使いたいケースなどを紹介させていただきます。

「お電話差し上げる」使ってよい?

電話を受けた時、取り次ぐ人が不在で、相手方から「戻って来たら電話が欲しい」と言われ、あとで「電話をする」ことは、よくあります。また、電話応対中や対面での応対中などに相手方から「あとで電話が欲しい」という要求がある場合などもあります。

そんな時に「あとで電話する」旨、相手方に伝える際に「お電話差し上げます」というフレーズを使うことができます。

また、こちらからの提案として「お電話差し上げましょうか?」と使うこともあるでしょう。

「お電話差し上げる」という言い方が適しているかどうかの判断のひとつに、「相手方が望んでいること」かどうかがあります。上記の場合は、相手が「電話をしてほしい」と望んでいることですので、使い方として間違ってはいません。

しかし、気をつけなければいけないケースもあります。

「お電話差し上げる」使う前に気をつけて

「お電話差し上げる」とは、「電話をする」の敬語になります。「差し上げる」は「与える」「(して)やる」の謙譲語です。

ですので、「お電話差し上げる」をストレートに考えると、「(こちらから)電話をしてあげる」という意味になります。「相手にしてあげる」ので、相手方より立場が上と考えることもできます。

先に述べさせていただきました「相手が望んでいる」ことでしたら、「お電話差し上げる」を使うこともできますが、「相手が望んでいない」けれども「こちらの都合で」電話をしなければいけないという場合は、「お電話差し上げる」は不適切と考えられます。

こちらの都合で電話をする際は「お電話差し上げる」ではなく「お電話させていただく」という言い方をすることが必要です。

メール

ビジネスシーンではメールを使う機会も多くあります。今では電話より多く使われているという調査もあります。メールは電話と違って送る方も受け取る方も時間に拘束されることなく、コミュニケーションをとることができるので大変便利です。

このメールのやり取りにおいても「メール差し上げます」「させていただきます」というフレーズは使う機会が多いことでしょう。こちらも、「電話差し上げる」「させていただく」と同じような使い方になります。

「お電話差し上げる」と「させていただく」の違い

さて、電話のシーンでは自分から電話をすることを相手方に伝える時に、「お電話差し上げる」と伝える時と、「お電話させていただく」と伝える時があります。この、「お電話差し上げる」と「お電話させていただく」の違いについてもう少し詳しくみていきましょう。

「お電話差し上げる」

先にも述べさせていただきましたが、「お電話差し上げる」とは、「電話をする」の敬語になります。「差し上げる」は「与える」「(して)やる」の謙譲語です。「差し上げる」は、自分の行為を謙って(へりくだって)表現していますので、敬語としては正しいです。

しかし「電話をしてあげる」という印象もあり、上の立場から言っているようにも感じられることから、使う相手や場面によって注意が必要です。

また、受ける側が望んでいないことに関して「お電話差し上げます(電話してあげますよ)」「○○して差し上げます」など言われても、戸惑ったり、何様なのかしらと思ってしまうこともあるでしょう。気をつけなければ、相手を不快にさせてしまいかねません。

「お電話させていただく」

そこでよく使われているのが「お電話させていただく」というフレーズです。「差し上げる」は「与える」「(して)やる」の謙譲語ですが、「させていただく」は「する」の謙譲語です。「させていただく」は、相手の許可を得てする、そして、そのことをありがたいと感じるという意味が含まれています。相手の意思が尊重されています。

電話を受けて、取り次ぐ人が不在だった場合、相手から電話が欲しいと要求があった時は先に述べましたように「お電話差し上げます。」という使い方、また「お電話いたします。」という使い方をしますが、相手から要求はないが、こちらから電話をした方が良いと判断できる場合は、「お電話させていただきます」という使い方をすると良いでしょう。

「お電話差し上げる」の例文

「お電話差し上げる」の例文を挙げます。

電話を受けて取り次ぐ人がいない場合にあとで折り返し電話させようと提案する場合、「あいにく○○は不在でございます。後ほどお電話差し上げましょうか?」「○○は、ただいま席を外しております。戻りましたらお電話差し上げましょうか?」という使い方ができます。

電話の相手が電話をかけ直そうかどうか迷っている場合なども「こちらからお電話差し上げましょうか?」と提案する場合にも使うことが可能です。

相手からあとで電話が欲しいと言われた場合、「かしこまりました。それでは後ほどお電話差し上げます。」という使い方ができます。こちらは、その時の相手や状況によって「かしこまりました。それでは後ほどお電話させていただきます」より適切な方を判断し使えるとよいでしょう。

「お電話させていただく」の例文

「お電話させていただく」の例文も紹介させていただきます。

電話中に、確認したいことがあるがすぐにわからない場合は、「○○について確認後、お電話させていただいてもよろしいでしょうか。」と、相手の承認を求める言い方や、「確認後○○よりお電話させていただきます。」と、相手の許可を得てさせていただく言い方をするとよいでしょう。

申し伝えます

後ほど「お電話差し上げる」「お電話させていただく」旨、相手に伝える際、取り次ぐ相手が不在の場合は多いでしょう。そういう場合の伝え方として「申し伝えます。」を使います。例えば、「後ほどお電話差し上げるよう、○○に申し伝えます。」「○時にお電話差し上げるよう、申し伝えます。」という使い方をします。

「お電話差し上げる」の敬語での言い方

ビジネスマナーとして必要不可欠なのが敬語ですが、敬語についておさらいします。敬語とは、話し手(書き手)が聞き手(読み手)や話題の中の人物に対して敬意を示すための言い方です。敬語には、話題の中の人物に敬意を示す尊敬語と謙譲語、聞き手に直接敬意を示す丁寧語があります。

尊敬語・謙譲語・丁寧語

尊敬語とは、聞き手(読み手)や話題の中の人物に対して、自分よりも年齢や地位などが上であるという、尊敬の意を表す表現です。

謙譲語とは、話し手(書き手)が、その話題のなかで動作の受け手(動作の向けられる人物)に対して、自分を下にして謙る(へりくだる)ことで、敬意を表す表現です。

丁寧語と、話して(書き手)が聞き手(読み手)に直接敬意を表すための言い方で、「です」「ます」や「お」「ご」が使われます。

「お電話差し上げる」は謙譲語

「お電話差し上げる」は、先にも述べさせていただきましたように、謙譲語です。「お電話差し上げる」の「差し上げる」は「与える」「(して)やる」の謙譲語です。話し手(書き手)が、その話題のなかで動作の受け手(動作の向けられる人物)に対して、自分を下にして謙る(へりくだる)ことで、敬意を表す表現です。

つまり、「お電話差し上げる」は、電話の相手に対して、自分を下にして謙る表現をしているということです。

「お電話差し上げる」は間違いなのか

しかし、謙譲表現である「お電話差し上げる」は、間違いなのではないかと感じられるのはなぜなのでしょうか。それは、「与える」「(して)やる」の謙譲語である「差し上げる」という言葉にあります。「与える」「(して)やる」という言葉自体に上の立場から相手に恩恵を与えるという意味があるからです。

いくら謙譲表現であっても、立場が下の人が立場の上の人に恩恵を「与える」のは、違和感があります。それが、「お電話差し上げる」を使うことは間違いなのではないかと感じるゆえんでしょう。

「お電話差し上げる」立場をわきまえて

「お電話差し上げる」を使う時には、自分と相手との立場をよくわきまえて使うことが必要です。

恩恵を受ける相手なのか、恩恵を与える相手なのか。恩恵を与える相手(自分より目下あるいは対等)には「お電話差し上げる」を使っても問題ありません。しかし、恩恵を受ける相手(目上)である場合は、「お電話させていただく」を使うとよいでしょう。

先に述べさせていただきました相手に提案する「お電話差し上げましょうか?」などの表現も、「お電話差し上げる」という言い方は間違っていなくても、立場によっては、間違いともなりかねません。

話す相手との関係性、立場をよく理解し、「お電話差し上げる」「お電話させていただく」を正しく使っていきましょう。

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