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大和言葉とは|意味/歴史/特徴・ビジネスで使える一覧15例

Author nopic iconDJ KAKUREKUMANOMI
言葉の意味 / 2019年02月12日
大和言葉とは|意味/歴史/特徴・ビジネスで使える一覧15例

「大和言葉」とは

大和言葉とはかつては和歌や雅語を指していましたが、今では語源が漢語、外来語ではない日本固有の言葉を指すようになりました。また、主に古代から飛鳥時代にかけてに使われていたであろう言葉を大和言葉と言います。ここでは、大和言葉の意味を3つに分類して紹介します。

「大和言葉」意味1:和語・やまとことのは

大和言葉の意味の一つである和語は、日本でもともと使われていた言葉であり、柔らかく耳馴染みの良い言葉のことです。例えば、「生物(せいぶつ)」は漢語的であるとすれば、「生き物(いきもの)」は和語的であると言えます。また、時は音読みで「じ」と発音し漢語的な読み方ですが、「とき」と読む場合は和語的な読み方といえます。

「大和言葉」意味2:和歌・やまとうた

大和言葉は和歌ややまとうたで使われる言葉を指す場合があり、現代でも残っている和歌に使われている言葉と、漢詩に使われている言葉を区別するためです。平安時代の貴族の間では、盛んに和歌が詠まれていました。

和歌は恋文や教養としてだけではなく、宮廷儀礼としての政治的な役割もありました。和歌では大和読みが基本で例えば、情は(じょう)とは詠まず、(こころ)と詠みます。

「大和言葉|意味3:雅言

雅言(がげん)とは、主に平安時代に使用された洗練された上品で優雅な言葉を意味します。また主に平安時代の古典にみられる「正しい言葉」を指します。

雅語(がご)、みやび言葉と呼ばれることもあり、日常で使われている誤りのある言葉を俗語、平言(つねこと)と分類します。

「大和言葉」の対語

ここからは大和言葉 一覧の対語である、漢語と外来語について説明します。どちらも、日本語には切っても切れない用語です。大和言葉と区別するためにも覚えておきましょう。

漢語

漢語とは中国語由来の言葉であり、古い時代の中国語が日本に流入しそのまま借用された語彙のことです。

例えば、「時間」や「金額」などは漢語の代表例です。「じかん」、「きんがく」のように漢語の多くは、音読みで読まれます。このように日本語における漢語の影響は大きく、切っても切れない関係にあります。

外来語

外来語とは日本語における借用語の一種であり、主に西洋諸国の言葉を語源に持つ言葉を指します。外来語以外にも、カタカナ語、横文字と呼ばれ場合もあります。国際化が進んだ現代では、多くの外来語が使用されています。

例えば「テニス」のように西洋発のスポーツの名前などは、外来語と言っても良いでしょう。他にも「サボる」の語源はフランス語の「サボタージュ(sabotage)」ですが、日本語に借用されたことにより独自の言い回しや意味変化を遂げた外来語も多くあります。

「大和言葉」の歴史・特徴

ここでは大和言葉の文法の特徴をはじめ、古代、近代、現代と各時代ごとの大和言葉の有り様と変遷、現代に至るまでの大和言葉の歴史の経緯を解説します。国語で扱われていた事項が多いので、一般教養としておさらいしましょう。

大和言葉の歴史

大和言葉 一覧の歴史は主に古代、近代、現代に区分されます。大和言葉の歴史において、古代は主に飛鳥時代〜平安時代、近代は鎌倉時代〜江戸時代、現代は明治時代から平成で区分します。

古代

古代の大和言葉 一覧は文字を持たず、話し言葉しかなかった古代日本語を指します。唐(中国)との交流が盛んに盛んに行われていた頃は、格上である唐に倭国(日本)の存在をアピールすること、また属国化を避け対等に見なしてもらうための外交の手段として漢語による表現が用いられました。

よって日本に漢語が流入し、大和言葉 一覧の音に漢語を当てはめるようになり、漢字を簡略化したものがカナ、ひらがなに姿を変えました。

近代

大和言葉 一覧の主役は貴族達でしたが、鎌倉時代を境に権力は貴族から武士へ、西から東へと移行し、さらに文化の中心は町人などの庶民が担うようになりました。

江戸時代に誕生した大和言葉 一覧に「柳腰(やなぎごし)」という言葉があり、漢語の「柳腰(りゅうよう)」を訓読みしたもので、細くしなやかな腰つきを意味します。江戸以前はあまり使われなかった大和言葉 一覧ですが、平安時代の貴族の女性は十二単を纏っていたため、腰の細さはあまり重視されていなかったからとされています。

現代

明治時代から今に至る現代では、言葉と文字はより大衆化を果たします。明治には尾崎紅葉の『金色夜叉』などの言文一致の文学が台頭しました。また以前は、大和言葉 一覧とは和歌や雅言で使用される言葉を指しましたが、現在では日本的な言葉全体を指します。

現代文学などで見れる大和言葉 一覧に「柔肌(やわはだ)」があります。柔らかくキメの細かい肌を意味し、与謝野晶子の短歌にも登場する大和言葉 一覧なので馴染みやすい大和言葉 一覧です。

大和言葉の特徴

ここでは大和言葉の特徴を、文法や語彙の観点から解説します。こちらも高校までの国語で取り扱っている内容ですが、専門的な日本語の知識も織り交ぜながら分かりやすく説明します。

連濁:たにがわ・あまがさ・はなぢ など

連濁(れんだく)とは日本語において二つの言葉が複合し、一語になる際に語尾が清音から濁音に変化する現象です。連濁は外来語や漢語ではほとんどなく、大和言葉特有の現象です。

例えば、はなぢは鼻(はな)と血(ち)の二語が複合した際、後ろの血(ち)が「ぢ」と濁音に変化します。たにがわの場合は、谷(たに)と川(かわ)が複合すると、後ろの川(かわ)が「が」と濁音に変化します。

複合語の母音変化:上役(うわやく)など

大和言葉において、名詞で独立形と複合形での語尾の母音が変化する現象が起こります。

例えば、上(うえ)と役(やく)が複合すると上役(うわやく)のように「え」が「わ」に変化し、風(かぜ)と上(かみ)が複合すると風上(かざかみ)になり、「ぜ」が「ざ」に変化します。

短音節の単語:目・木・血・山・石など

短音節とは目(め)、木(き)などの母音もしくは母音と子音の一音のみで意味が構成できる言葉です

例えば花(ha-na)は二音節ですが、火(hi)は一音節からなる短音節の単語です。このように日本語には、短音節で意味を持つ言葉が多く存在しています。

活用語:走る・飛ぶ・怒るなど

走る、飛ぶ、怒るなどの動詞の基本形は「う」の音で終わります。動詞は活用することによって使うことができます。

「忖度する」や「さぼる」のような漢語、外来語に動詞の「する」をつけたもの以外の動詞、例えば「走る」、「見る」などの動詞はすべて大和言葉です。

形容詞:美しい・哀しい・寂しいなど

「美しい」、「哀しい」、「寂しい」などの形容詞は「しい」または「じい」で終わる特徴があります。形容詞には「シク活用」、「ク活用」に分けることができ、シク活用である「楽し」、「悲し」、「恋し」、などは心の動きを表す語が多く、ク活用である「赤し」、「高し」、「暗し」は、状態や物の性質を表す語に多く見られます。

副詞:とても~・しっかり~ など

副詞とは品詞の一つであり自立語で活用がなく、主語にならない語のうちで、それだけで下にくる用語を修飾します。

「みな全部」という意味の副詞である「しっかり」の語源は、金沢の加賀友禅職人の「悉皆屋さん(しっかいやさん)」から転じたものと言われています。無地の反物から着物を作るために38の工程をこなす職人の様子が「しっかり」の語源となります。

助詞:を・に・さえ・でも・ので・から など

日本語における、助詞は単語に付加し自立語同士の関係を示したりする役割があります。一般的にいう「てにをは(弖爾遠波)」と呼ばれる。日本語の助詞の使い分けに厳密なルールはなく、「山に行く」と「山へ行く」はどちらも正しいです。

助動詞:れる・られる・させる・だろう など

助動詞とは動詞の後に続く副詞の一つです。助動詞は助詞とは違い、活用して使用されます。

助動詞の「られる」の「ら」は口語では、省略されやすい傾向にあり、俗にいう「ら抜き言葉」です。大和言葉を意識するには、正しい日本語を使うことが大切です。「食べれる」は「食べられる」、「見れる」は「見られる」のように助動詞を正しく言いましょう。

大和言葉をもっと知りたい方におすすめの本

大和言葉を一から学びたい方に最適な書籍をご紹介します。高橋こうじ著の『日本の大和言葉を美しく話す』は、美しいイラストと解説付きで分かりやすく説明されているので初心者におすすめの一冊です。

ビジネスで使える大和言葉の一覧(15例)

ここでは、ビジネスで使える大和言葉をご紹介します。ビジネスにおいて所謂カタカナ語や漢語由来の堅い言葉を遣いがちですが、大和言葉を使うことで柔らかで知的な印象になります。

感謝を伝える大和言葉

大和言葉には「ありがとうございます」以外にも、感謝の気持ちを表現できる言葉があります。普通の「ありがとうございます」とは一味違う雰囲気を持つ大和言葉を紹介します。

いたみいる

「いたみいる」は「痛み入る」という意味で、相手の好意に対し自分の心が痛くなるほど恐縮する気持ちを表す大和言葉です。好意に対して恐縮する日本人らしい大和言葉です。

例文「遠いところ、わざわざ足を運んで頂きいたみいります。」

ひとかたならぬお世話に

「〜の折にはお世話になりました。ありがとうございました。」といった表現は、過去に対するお礼を述べる際に使います。「ひとかたならぬお世話に」という大和言葉に置き換えれば、より丁寧な表現になります。さらに、「ひとかたならぬご愛顧にあずかり」、「ひとかたならぬご厚情を賜り」と応用することができます。

例「ひとかたならぬご愛顧にあずかり、誠にありがとうございます。」

恐れ入ります

褒められた時は「ありがとうございます」と返すのが一般的ですが、「恐れ入ります」と謙遜することで相手の立てることができるので、ビジネスの場面でよく使える大和言葉です。また漢語を用いて「恐縮です」という表現も同義ですが、大和言葉である「恐れ入ります」の方が和やかな印象になります。

例「お時間を割いていただき、恐れ入ります。」

謝罪で用いる大和言葉

ビジネスでの謝罪は「ごめんなさい」、「申し訳ございません」と謝るのが基本です。ここでは、「ごめんなさい」に続けて、または代わって使える謝りの大和言葉をご紹介します。

お詫び申し上げます

「お詫び申し上げます」は、相手に敬意を払った謝罪の大和言葉です。相手に多大な迷惑や損害を与えてしまった場合に使用し、深刻な場面での謝罪にも使えます。また「心より」や「重ねて」などの言葉に続けることで、より誠意を伝えることができます。

例「貴社に多大なるご迷惑をおかけしてしまい、心よりお詫び申し上げます。」

失礼いたしました

「失礼いたしました」は、相手に礼を欠いたことに対する謝罪の時に使える大和言葉です。「失礼いたしました」は比較的に深刻ではない、ライトな謝罪での場面に使うことが好ましいです。

例「ご連絡が遅れ、大変失礼いたしました。」

大和言葉 一覧 心苦しい

「心苦しい」は「心」という名詞に「苦しい」という形容詞を融合させた心情を表す言葉の一種で、平安時代の文献にもよくみられる大和言葉です。平安時代での「心苦しい」は、「心が痛む」と言った自分の心情を表す言葉でしたが、現代では「人に迷惑をかけてしまい申し訳ない」という相手を思う意味に変化しました。

例「お役に立てず、心苦しいばかりです。」

依頼・お願いで使う大和言葉

ビジネスにおける依頼・お願いで使う表現には、どうしても上から目線になったり、高圧的な言い回しになりやすい傾向にあります。依頼の際に角が立たない大和言葉 一覧を活用しましょう。

お手すきのときに

「お手すきのとき」は依頼や頼みごとの際に使える大和言葉です。「時間のある時にやってほしい」という意味で、目上の人に対しても使えるので覚えておくと便利です。低姿勢な印象で美しい大和言葉です。

例「お手すきのときにしていただけたら、大変助かります。」

差し支えなければ

「差し支えなければ」とは「都合が悪くなければ〜してほしい」という意味です。依頼をするにあたって相手の都合が悪くなければという条件を提示した言い回しです。また、「不都合であれば拒否して下さい」という意味合いもあります。口頭頻繁に使える表現です。

例「差し支えなければ、ご連絡先を頂戴してもよろしいですか?」

折り入ってお願いがあります

特別なお願いをしたい時には、「折り入ってお願いがあります」と使ってみましょう。「折り入って」には「心から」、「真剣に」という意味があり、相手を信頼した上で依頼をしたい場合に使える表現です。また重要な依頼、この人でなければならないという時に最適な大和言葉 一覧です。

例「お忙しいところ申し訳無いのですが、折り入ってお願いがあります。」

拒否・拒絶で使う大和言葉

欧米諸国とは違い、相手に断りを入れる際は遠回しに且つ角が立たない表現を用いるのが日本の美徳です。拒否の大和言葉は、知らないでいると誤解をしてしまう場合もあるのできちんと大和言葉 一覧を覚えておきましょう。

あいにく

「あいにく」は感動詞の「あや」と形容詞の「にくし」が複合された大和言葉で、相手の期待や要望にそぐわない、都合が悪いさまを意味します。類義語として「残念ながら~できない」がありますが、ビジネスの場面や電話対応などでは「あいにく」と言うのが好ましいです。

例「あいにく田中は席を外しております。」

心ならずも

「心ならずも」は古い時代から使われている大和言葉であり、古語の「心ならず」は名詞の「心」に断定の「ナリ」の未然形に打ち消しの「ズ」が続きます。「心ならずも」には、「不本意ながら」や「本心ではなく」という意味で使用される大和言葉です。

例「心ならずもご返事が遅くなり、申し訳ごさいません。」

ご遠慮させていただきます

「遠慮」とは相手に配慮し言動を慎むことまたは、状況を考慮して辞退することを意味します。「ご遠慮させていただきます」は、ビジネスで使用できる大和言葉です。

例「折角のお誘いでしたが、今回はご遠慮させていただきます。」

返事・返答を催促する大和言葉

返事、返答の催促というものは、する方もされる方もいい気分ではありません。しかし、ちょっとした言葉使いで相手の心に沁み入るものになる大和言葉 一覧についてご紹介していきます。

お忙しいところ恐れ入ります

返事の催促であっても、へり下る表現が好ましいです。大和言葉の「恐れ入ります」は、漢語の「恐縮」と同義です。

例「お忙しいところ恐れ入りますが、今日中にお返事いただけましたら幸いです。」

いかがなりましたでしょうか

今どうなっているか、相手に状況を訪ねたいときには「いかがなりましたでしょうか」と聞くのがマナーです。またすぐに連絡が欲しい場合は、「すぐにご連絡お願いいたします」と聞くのが良いです。

例「〜の件はいかがなりましたでしょうか。ご確認でき次第、ご連絡お願いいたします。」

急かすようで申し訳ないのですが

「急かす」は「急がせる」の大和言葉です。相手に急かしてしまって申し訳ないという謙譲の気持ちが伝わります。

例「急かすようで申し訳ないのですが、今月中にご返信いただけたら幸いです。」

大和言葉をビジネスで活用する

大和言葉 一覧は美しく知的な印象を持たれます。大和言葉 一覧は、日常会話だけではなく、ビジネスメールにも活用できます。周りと差をつけたい方は、大和言葉 一覧を身につけるのも良いでしょう。

大和言葉の宝庫・奈良や関西弁の方言を調べよう

平安時代を中心に貴族文化が華咲いた、奈良・京都をはじめとする関西地方の方言には、今でも大和言葉 一覧が多く残っています。この機会に関西弁から大和言葉を学ぶのもおすすめです。

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