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サプールの大切な2つのルール|サプールはひとつではない

Author nopic iconシム
メンズファッション / 2019年02月25日
サプールの大切な2つのルール|サプールはひとつではない

サプールとは

サプール文化はコンゴ共和国の首都ブラザヴィルと、コンゴ民主共和国の首都キンシャサを中心に広がっています。週末になると、カラフルなフランス紳士の正装スタイルや黒ずくめのモノトーンスタイルなど思いっきりおしゃれをしています。そしてストリートを闊歩し、クラブに繰り出します。

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「SAPEUR」・サプールとは、コンゴ共和国、コンゴ民主共和国で90年以上の歴史を持つ独自の文化で、貧しくともおしゃれを心から楽しみ、世界中の人々に愛と平和のメーセージを発信している紳士達のことで、最近は世界中で注目を集めています。
サプール協会日本支部 ホームページより

コンゴ共和国の収入

コンゴ共和国の平均月収は約2万円、コンゴ民主共和国では約5千円程度にすぎず、多くの人が貧困にあえぐ厳しい暮らしをしています。

サプールも例外ではありません。でも、彼らはファッションこそ人生や生活そのものと考えています。月収の何倍も服に惜しげもなく投資することを止めません。

プラダ、アルマーニ、ベルサーチ、ヨウジヤマモトといった、ハイブランドファッションやアクセサリにお金をつぎこみます。

サプールの歴史

サプールの歴史は1920年代から始まります。その起源は完璧なフランス紳士のファッションで、現コンゴ共和国に帰国し現地の人を驚かせた、独立活動家アンドレ・マツワにあるという説があります。

また、1940年ー1950年代頃、ブラザヴィルの仕立て屋がパリ風をまねて作った服が現キンシャサに伝わり、サプールがお隣の国にも伝わったという説もあります。

成立後、サプールは2つの首都で独自の進化を遂げました。

ファッションを通じて平和を願う

サプールには「戦争があっては、ファッションも楽しめない。また服が汚れたりボロボロになったりするような戦争があってはならない」という平和主義の思想が根付いています。

コンゴの多くの国民は敬虔なカトリック教徒です。かつての宗主国フランスやベルギーの過酷な植民地支配や度重なる内戦などの経験から、もともとの平和志向の思想が強化されて行きました。

サプールの大切な2つのルール

サプールは単なるファッショニスタではありません。サップ(SAPE)というサブカルチャーのルールやコンセプトの信奉者でもあります。ルールの中で「一度に3色以上の色は使わない」と「ジェントルマンでいること」の2つは特に大切です。

サップ(SAPE)とは「Societe des ambianceurs et des personnes elegantes」の略で「おしゃれで優雅な紳士協会」と訳されています。

ルール1:一度に3色以上の色は使わない

ブラザヴィルの街を闊歩するサプールの写真を見ると、お世辞にもきれいと言えない街並みとど派手でカラフルなサプールのコントラストに驚かされます。でも嫌みにはならず、どこまでもエレガントで楽しいという印象です。

これはどうしてでしょうか。それは3色以内の原理を守っているからでしょう。例えば青、白、赤のトリコロール(またはフランス国旗)の組み合わせや紺、青、黄色の補色のコーディネートなどでまとめています。

ルール2:ジェントルマンであること

いくらクールで高級なファッションに身を包んでいても、それだけではサプールとはいえません。サプールとして尊敬されるためには、人間としても美しく品性が備わっている、全方位的ジェントルマンでなければなりません。

つまり、人間性と美しい装いという内面と外面を兼ね備えた人だけがサプールの伝道者になれるということです。

紳士としてのルールと教養を身につける

フランスによる植民地支配に苦しみながらも、コンゴ人にはフランスやフランス紳士への強い憧れがありました。フランスに行くことで、完璧なフランス紳士のルールと教養を身に着けること、完璧なフランス語を話すことが夢というサプールも多くいます。

紳士としての立ち振る舞いを身につける

サップの正式名称の中には、「ambianceurs」というフランス語が入っています。この言葉には雰囲気を作る人、つまりエンターテーナーという意味があります。

よってサプールは人を楽しませる集団となります。そのため、いつも他人に見られるということを念頭に置き、しぐさ、表情、マナーといった細部にも気を配る必要があります。

精神的に豊かであること

また、他人と接するときは、外観の美しさだけでは人を楽しませることはできません。他人に親切にする、礼儀正しくふるまい他人を尊重する、他人を不快にさせないといった、心の美しさも彼らの目指すエレガンスの一部です。

サプールをもっと詳しく知りたい方に!

THE SAPEUR コンゴで出会った世界一おしゃれなジェントルマン
THE SAPEUR コンゴで出会った世界一おしゃれなジェントルマン
口コミ

なんともカラフルなサプールたち、そしてコンゴのブラザビルの日常も見て楽しく、一家に一冊、置いていただきたい写真集です。

サプールを実践している人々の撮り下ろし写真集です。テキストを読まなくても写真がすべてを語ってくれます。サプール関連書籍は他にも多く出ていますので、この機会にぜひお好きな一冊を見つけてみてください。

サプールひとつではない

ここまでは、サプールで守るべきルールをみてきました。ここからはサプールを実践するグループをみていきましょう。

サプールを実践するには、2つのルールと紳士としての心構えが大事であることがわかりました。このことを逆に言えば、そのルールと心構えを守れば後は自由ということです。

実際にサプールには多くのグループがあり、ひとつではありません。

ピカデリーグループ

サプールの中には、ブリティッシュ風スタイルを好む「ピカデリーグループ」と呼ばれるグループも存在します。スコットランドのタータンキルトや、ハイソックスなどを身に着けます。一見「えっ?」と思えるバグパイパー風のキルトスカートも悠然と着こなします。

コンゴ民主共和国のサプール

サプールはコンゴ民主共和国の首都キンシャサでは、コンゴ川対岸のブラザヴィルとは違った独自の進化を遂げました。キンシャサのサプールは何を着てもよく、カラーも黒ずくめやモノトーンでまとめるサプールが主流です。

これはキンシャサの生んだアフリカンミュージックのレジェンドで、歌手の故パパ・ウェンバの影響とされます。ステージ上でヨウジヤマモトを纏い歌ったことから、他のミュージシャンらに広まりました。

サプーズ

サプールは男性の専売特許ではありません。近年では「サプーズ」と呼ばれる女性版サプールがキンシャサで誕生しています。彼女たちも男性サプールと同じようにモノトーン系のファッションに身を包み、颯爽とストリートを歩き回ります。

サプールのファッションとエレガンスを取り入れよう

エレガント、カラフル、もしくはモノトーン、そして楽しいサプール風のファッションをとりいれて、あなたもサプール・サプーズ風に挑戦してみませんか。

「一度に3色以上の色は使わない」と「ジェントルマン/ジェントルウーマンであること」という大事な2つのルールだけはくれぐれも忘れないようにしましょう。

日本人はキンシャサのモノトーンコーデの方が得意でしょうか。どちらでもいいので取り入れて楽しみましょう。

アフリカの文化やファッションを知ろう!

広大なアフリカは多種多様な文化やカラフルでユニークなファッションやインテリアや雑貨であふれています。実際に出かけるのはちょっとという人も、サプールのことを知ったついでにアフリカを知ってみませんか。

普段は接する機会が少ないアフリカの文化やファッションに触れることで、日常を潤いを与えるものが見つかるに違いありません。

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