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燕子花図屏風について解説3つ|根津美術館の鑑賞ポイント

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雑学 / 2019年02月13日
燕子花図屏風について解説3つ|根津美術館の鑑賞ポイント

燕子花図屏風の読み方

「燕子花図屏風」は「かきつばたずびょうぶ」と読み、尾形光琳の素晴らしい芸術作品として、長い時を経た今も、日本国内で親しまれている作品です。現在は国宝として、東京都港区にある「根津美術館」に収蔵されており、年に一度、来館される方々の前に展示されています。

江戸時代に絵師、工芸家として力を尽くした尾形光琳の傑作は、現代もその魅力に触れることができます。お休みの日などに、美術鑑賞はいかがでしょうか。

燕子花図屏風とは

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燕子花図屏風は、尾形光琳の画業初期に制作され、江戸時代を彩った傑作です。伊勢物語の一節から着想を得たとされており、一面に広がるカキツバタの美しさが、黄金色の背景と織り合わさって、とても鮮やかな印象を与えます。

国宝に指定され、たくさんの方々が、「一目観たい」と展示中の根津美術館を訪れます。細部まで丹念に描かれたカキツバタには、尾形光琳の才が「これでもか」というほどに込められています。

燕子花図屏風の描き方について

燕子花図屏風には、花が大きく描かれているなどの特徴の他、美しい光景が映える技巧が散りばめられています。芸術作品を鑑賞する際に、描き方、制作方法を知ることで、より深く作品の良さを味わうことができます。燕子花図屏風の描き方について詳しくみていきましょう。

1:群れ咲く燕子花の描き方

ひとつひとつ丹念に描かれた花の姿の美しさは、私達の心を揺らします。現代であれば、コンピューターで簡単にコピー・ペーストしてしまうような燕子花図屏風の絵の連なりですが、やはり人の手によって描き起こされた絵は、デジタル画像にはない趣とパワーがあります。

ひとつひとつの花が、それぞれまるで生きているかのように、私達の前に咲き誇ります。群れ咲くカキツバタの佇まいは、まるで私たちに語りかけているようです。

同じパターンを繰り返す

たくさんの花が咲き誇る燕子花図屏風は、同じパターンの印象が連続することで、圧巻の光景として私達の心に強く刻まれます。ちょうど桜の花が満開になった景色のように、ため息がこぼれるような美を感じられるでしょう。

黄金色の背景に、カキツバタの花が一面に広がる光景は、姿形の似た花々が風に揺れるかのように、自然の美と存在感を私たちに示しています。

よく見ると微妙に違う

燕子花図屏風に描かれたカキツバタの花は、よく見ると花のひとつひとつがそれぞれ微妙に異なります。ひとつひとつの花には存在感があり、丁寧に魂を込めて表現されたカキツバタには命が宿っています。

尾形光琳の類い希な集中力、芸術の才が可能にした美しい世界です。時代を超えて私達に与えられた創造力を、ぜひ一度、ご覧になってみてください。

2:伊勢物語の場面を描いている

燕子花図屏風は、平安時代に編纂された歌物語、「伊勢物語」に記されている歌の一節がモチーフになっているとされています。

「伊勢物語」の第九段に、歌人の在原業平が燕子花が咲き広がる光景に胸を打たれ、離れた場所にいる妻を想い、三河八橋で詠んだ歌があります。その美しい光景が屏風に表され、長い年月の間、鑑賞する人々の心を打っています。

他の要素を取り去り花だけを描いている

燕子花図屏風は、風景などのカキツバタの周りにある要素を取り去り、カキツバタの花だけが描かれています。尾形光琳の真意は当人にしか分かりませんが、カキツバタの花が黄金色の空間によく映え、観る人を魅了します。

黄金色と紫色、葉の緑のコントラストが素晴らしく、まるで本当に目の前に一面のカキツバタが咲き広がっているように感じられます。

3:花が大きめに描かれている

燕子花図屏風に展開されるカキツバタの花は、本物の花よりも少し大きめに描かれています。写実の絵画とは異なる描かれ方です。大きめに花が描かれることにより、屏風絵全体の構図のバランスがよく保たれ、美しい光景となっています。

絵には、誇張表現がふさわしい場合があり、丹念に描かれたカキツバタの花は、燕子花図屏風の圧巻たる世界を鮮やかに彩っています。

尾形光琳について知りたい方におすすめの本

尾形光琳 江戸の天才絵師
尾形光琳 江戸の天才絵師
口コミ

尾形光琳、個人的に好きなので、満足です。 天才の出現の仕方もひととおりではない。 そして、人生自体もひととおりではなく、正解がひとつあるというわけではない・・・。

「尾形光琳江戸の天才絵師」は、尾形光琳の人生物語を辿りながら、カラーで掲載された代表作を味わうことのできる一冊です。燕子花図屏風を製作した天才絵師がどのような人だったのかと、想いを馳せながら読んでみるのも良いでしょう。

燕子花図屏風の展示される根津美術館にお出掛けの際に、事前情報として見ておくのもおすすめです。時を経て愛され続ける画家の世界を、ぜひ楽しんでみてください。

根津美術館について

東京都港区に佇む根津美術館は、快適な鑑賞時間を過ごすことのできる文化的な空間です。本物のカキツバタが咲く庭園も手入れが行き届いています。展覧会などの情報も公式サイトでチェックすることができますので、心惹かれる特別展示などがありましたら、ぜひ観に行ってみてください。

1:年に1度燕子花図屏風を展示

根津美術館では、年に1度、尾形光琳の製作した国宝、燕子花図屏風が展示されます。展示のシーズンになると、たくさんの来館者が燕子花図屏風を観に来ます。

黄金色の屏風、紫の美しいカキツバタを前に、別世界に来たような気分になるでしょう。ぜひ展示期間中に、根津美術館に足を運んでみてください。天才絵師、尾形光琳の技巧の粋を体感することができるでしょう。

なぜ年に1度なのか

国宝、重要文化財の公開展示期間は、文化庁の指定により、年に2回、60日以内におさめなくてはなりません。燕子花図屏風は国宝ですので、その規定に従う必要があり、根津美術館では限られた期間の展示となっています。

公開展示の期間が短く定められているのは、作品の劣化を防ぐためです。「いつでも鑑賞できたらいいのに」と考えてしまうところですが、伝統芸術を大切にしようとする心があってのことです。

2:庭園のカキツバタも見どころ

根津美術館の庭園には、本物のカキツバタが季節ごとに咲いており、「燕子花図屏風」の鑑賞と合わせて、その美しさを楽しむ時間を満喫することができます。

5月から6月が、カキツバタの花が綺麗に咲くシーズンとされています。紫色の鮮やかな色彩が、優しく来館する人々を迎えます。恋人連れで赴いてみるのも、心安らぐ文化的なひとときを過ごすことができて素敵です。

3:建物も鑑賞ポイント

現代において活躍している建築家、隈研吾氏の設計した根津美術館の建物は、和の趣が織り交ぜられた上質な空間として、来館者を迎えます。

味わいのある建築の内部で過ごすひとときは、芸術作品を鑑賞する私達の心に安らぎをもたらしてくれます。日本の良さを感じることができるでしょう。丁寧に構築された空間での芸術鑑賞は、作品の息吹を感じる時間を豊かに演出してくれます。

4:根津美術館のサイト

根津美術館の公式ウェブサイトは、とても分かりやすく情報が伝えられていることに加えて、白を基調とした品のあるデザインに心和むページです。芸術作品の写真も紹介されており、美術館へ行く前にチェックしておくと、より味わい深い時間を過ごすことができます。

展覧会などの催しの情報も随時掲載され、充実したサイトの雰囲気にはどこか渋みがあります。ぜひ一度、ページを覗いてみてください。

日本の伝統美を体感しよう

時代を超えて伝えられてきた日本の伝統的な美の息吹には、大きな力があります。芸術文化は私達の人生に、花の彩りのような明るい色を加えてくれます。ご家族や友達と一緒に、恋人連れでと、美術鑑賞の時間を過ごしてみませんか。また、」ひとり芸術鑑賞も素敵です。

魂を込めて製作された伝統芸術には、たくさんの人々を感動させるパワーがあります。外国の人たちにもため息をつかせる美しい伝統美を、大切に鑑賞しましょう。

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