心理2:間違ったプライドと理想の高さ
卑屈な人は完璧主義者です。
プライドが高すぎてしまう原因はそこにあります。自分には到底できない、高すぎる理想を追い求めて自己嫌悪に陥り、ますます卑屈な人間になってしまいます。
自分にはできるはずだという間違ったプライドが、完璧すぎる理想を追い続ける自分を止めようとしません。自分はこんなこともできないダメ人間だと勝手に自分で自分を結論付け、あっという間に崩れるプライドと一緒に卑屈な人間になっていきます。
心理3:恥を恐れる
卑屈な人は、恥を極端に恐れています。
恥を恐れる気持ちは誰にでもありますが、卑屈な人は異常なまでにそのことにこだわっています。どうせ失敗してまた恥をかくのだからやるだけ無駄だなどと、マイナス思考に陥ります。
恥をかかないようにがんばったり、気をつけて生きていったりしながら成長を遂げるのが人間です。卑屈な人はそれを最初から放棄しています。
心理4:傷つきやすい
卑屈な人は傷つきやすいです。
卑屈な人はとてもデリケートです。すぐに諦めたり人を批判する嫌味な言動は、デリケートな自分の心を傷つけないようにするためのバリケードです。
卑屈な人は、先に自分を卑下することで、ダメだったときのダメージを弱めておこうといつも必死です。人に優しくされたとしても、その人が離れていったときのダメージを想定して、人を寄せ付けない雰囲気を先に作り出しておきます。
心理5:劣等感を感じやすい
卑屈な人は劣とう感のかたまりです。
卑屈な人は自分が嫌いで、常に自分はダメだと思い込んでいる、自分に自信がない人なので、劣とう感をいつも感じています。
誰かが自分を批判したり比べたりしているわけではないのに、きっと自分は周りよりもダメだと思われている、あの人のほうが自分より愛されていると思い込んでいます。
その心理が、嫌味っぽく暗い言動となって現れ、まわりに迷惑をかけてしまっています。
心理6:悲劇のヒロインぶる
卑屈な人は、常に自分を悲劇のヒロインだと思い込みたがります。
自分はかわいそうだ、自分はこんなに辛抱をしているのに報われないなど、卑屈な人の心理はまさに悲劇のヒロイン状態です。
何かにつけて親の育て方でこうなったとか、自分だけどうしてこんなに傷つきやすいんだろうなどと、卑屈な精神の言いわけを、周りの人や環境のせいにしたがります。
心理7:ネチネチしている
卑屈な人は、常にネチネチしています。
卑屈な人と話し合うとすぐにわかることですが、非常に陰湿で粘着質なところがあります。話に発展性がなく、同じことをネチネチとなんどもくりかえします。
自分の失敗にいつまでもこだわり、周りがとっくに忘れているようなミスもネチネチと気にしています。
卑屈な人は、他人のミスもネチネチといつまでも指摘します。かばってあげようとか、見逃してあげようという発想がまったくありません。
心理8:家庭環境に問題あり
卑屈な人は家庭環境に問題があります。
卑屈な人の話をよく聴くとわかりますが、親にあまり褒めてもらえなかったり、他の兄弟や他人と常に比べられたり差別されたりして、育てられています。
堅苦しい家庭だったり、世間体を気にして裏表のある家庭環境だったりするパターンもあります。卑屈だった人は親の顔色を見ながら育った人が多く、深刻な自信喪失に陥っています。
「勉強できる子 卑屈化社会」は、日本人の卑屈な心理を、勉強ができる子に対する世間の偏見の目から読み説く画期的な1冊です。
卑屈な人は嫉妬深く嫌味っぽいので、勉強ができる優等生を何かと批判します。日本社会によくありがちな、勉強だけできてもダメだ、勉強ができたって社会に出たらなんの役にも立たない、などという間違った偏見について解き明かす1冊です。
卑屈な性格を直す方法
卑屈な性格を直したいと常に考えている卑屈な人は、それがストレスになり、さらに心がねじれて卑屈さが増していきます。
普通の人が何気なくやっている行動が、卑屈な人にはたいへん困難な作業となってしまいます。やる前から、やっても無駄だ、何をやっても失敗すると、心にブレーキがかけられているからです。
いまこそ卑屈な心を修理するときです。どうやって卑屈さを克服すればいいのか。以下にそのヒントを載せておきます。
方法1:自分に自信を持つ
卑屈な人がいちばん大切なことは、自分に自信を持つことです。
まずは、自分が何をしたいのかを知ることです。趣味でもいいですし、生涯をかけて追いかけたい目標でもかまいません、好きなことや目標を見つけることです。
そして、それを達成するためにどのような自分になることかを必死に考え、足りない能力を補う努力をしていきます。自分の内側に目を向けると、外側にいる他人が目に入らず、軸のブレない精神状態になれます。
方法2:他人と比べない
他人と比べることが卑屈になる第一歩です。
他人と比べるのでなく、あくまで勝負すべきは自分自身です。生まれた場所も環境も異なる他人とは、結果が違って当たり前です。
もしも比べる場合は、他人の優れたところを吸収する意味で模倣したり、環境の違いがあったとしたら、それをバネにチャレンジしてみせるんだと自分を叱咤激励したりと、自分の力の糧にできる見方をしていきましょう。
方法3:自分自身の不足点は何かをよく分析する
まずは勇気を出して、自分が目標を達成できなかったのは原因は何か、どういう努力や能力が不足していたのかを、冷静になってよく分析しましょう。
卑屈になっているとき人は、自分自身の内面不足や問題点に、あまり目が向きません。なぜかというと、他人と比較することだけで頭も精神もいっぱいになるからです。
自分を分析をすることができるようになれば、他人と比較する自分から一歩離れることできます。
初回公開日:2017年08月11日
記載されている内容は2017年08月11日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。