これまで、二人暮らしにかかる生活費のトータルと内訳をご紹介してきました。しかし「自分の場合はどうなんだろう」と生活費にいくらかかっているのか把握していない人も少なくありません。そこで、生活費を管理する方法を具体的にご説明します。
①収入を確認する
まずは、二人の収入の合計はいくらなのかを確認しましょう。二人の給料明細を足し合わせます。参考までに30代前半の平均年収の調査を見てみると、男性438万、女性294万、合計732万となっています。
約730万あれば生活費に困ることなく二人暮らしを楽しめます。しかし、子供が生まれたり、妻が仕事を辞めたり、夫が病気をしたときに備えて貯金をすることが必要です。
②固定費を確認する
毎月どうしてもかかる費用である固定支出を一つ一つ書き出していきます。その合計を出すと、場合によってはこの時点で赤字になっているという人もいます。
固定支出は減らすことができないと考えがちですが、実は節約を考えるならまず先に見直したい部分でもあります。一度契約したら何年もそのままになっていることも多くあります。保険料、インターネット、格安スマホなどの契約を確認してみましょう。
③差引した金額で生活する
①収入-②固定費の引き算をして出た金額が1ヶ月生活していくうえで使える金額となります。この中から、食費や日用品費、病院代、服飾化粧品費、交際費、突発的な支出(冠婚葬祭、家電や家具購入、入院)などを賄う必要があります。それができないと、貯金を切り崩して生活する赤字の状態になります。
二人暮らしの生活費の相場
それでは具体的に何にいくらくらい使えるのかを手取り金額別に見てみましょう。手取り金額とは、収入から税金(所得税、住民税)と社会保険料(健康保険料、介護保険料、厚生年金保険料、雇用保険料)を控除した額で一般的には収入金額の80%ほどになります。
手取りが15万の場合
内訳 | 金額 |
---|---|
住宅費 | 5.0万 |
食費 | 3.0万 |
光熱費 | 1.0万 |
携帯・ネット | 1.0万 |
保険料 | 0.5万 |
服・理容 | 1.0万 |
交際レジャー | 1.0万 |
二人の小遣い | 1.0万 |
突発の費用 | 1.5万 |
合計 | 15.0万 |
二人暮らしで世帯の手取りが15万となると、何点か工夫が必要になります。
・食費は3万以内
・携帯は格安スマホなどを利用してネットの費用も込みで1万以内
・保険は最低限のみ
手取りが20万の場合
内訳 | 金額 |
---|---|
住宅費 | 7.0万 |
食費 | 3.5万 |
光熱費 | 1.0万 |
携帯・ネット | 1.5万 |
保険料 | 0.5万 |
服・理容 | 1.0万 |
交際レジャー | 1.0万 |
二人の小遣い | 2.0万 |
突発の費用 | 1.5万 |
貯金 | 1.0万 |
合計 | 20.0万 |
手取りが20万の場合は、何とか毎月貯金する習慣をつけたいところです。手取り15万の生活費よりは余裕がありますが、外食をし過ぎたり、服を買いすぎたりすると一気に家計が苦しくなってしまいます。
手取りが30万の場合
内訳 | 金額 |
---|---|
住宅費 | 9.0万 |
食費 | 5.0万 |
光熱費 | 1.5万 |
携帯・ネット | 2.0万 |
保険料 | 1.5万 |
服・理容 | 2.0万 |
交際レジャー | 1.5万 |
二人の小遣い | 3.0万 |
突発の費用 | 1.5万 |
貯金 | 3.0万 |
合計 | 30.0万 |
手取りが30万の場合は、全体的に余裕は出てくるものの油断すると赤字に転落してしまう恐れがあります。なぜなら、生活費に余裕が出るとついつい支出も多くなりがちだからです。カフェ、スウィーツ、お総菜、化粧品、洋服、雑貨などの支出には気を付けましょう。
生活費を管理して二人暮らしを楽しもう
二人暮らしの生活費の平均についてご紹介しました。実際に計算してみると、帳簿上と実際の金額が合わなかったり、把握していなかった支出が見つかったというような人もいるのではないでしょうか。
楽しく生活するうえでお金は欠かせないものです。これを機に二人暮らしの生活費をきちんと管理して、安心して二人暮らしができるようにしましょう。
初回公開日:2017年09月19日
記載されている内容は2017年09月19日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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