年の差婚夫婦では夜の営みについて、タイミングや頻度が合わないという問題がでてきます。人の性欲について、男性は大体10代~20代がピークと言われている一方で、女性は30代~40代と言われています。つまり、女性が年上で男性が年下の場合は、お互い自由でもなんとなくタイミングが合い、不満は募らないことが多いのです。
しかし、逆に男性が年上の場合、女性がしたいときに男性にやる気がない、ということがあるようです。これは、男女の心理的な差とも言えます。
女性は20代は仕事や恋愛で忙しく、日々ストレスを抱えます。30代になると仕事も一段落して、結婚や妊娠出産で、周りのことを構っている場合ではなく、自分自身、自分の家族を一生懸命構築していく時期です。40代になると、出産や育児から開放され、ストレスが比較的少なり、夜の営みについても少し気が向く時期かもしれません。
一方男性は、責任感なく人生を謳歌できるのも10代~20代まで、あとは仕事と家庭に板挟みになり、ストレスの多い生活となり、性欲も減退します。
結果的に、夫婦それぞれのしたいタイミングが合わない、という事態になってしまいます。
これは、同世代夫婦にも年の差夫婦にも、起こるタイミングのずれです。
年の差婚における性の悩み
タイミングのずれだけでなく、年の差婚にありうる、夜の営みの危機がありますので、お話していきます。年の差婚夫婦では年齢に差があるため、お互いの体つきに少し違和感を感じてしまうことがあります。
若い頃はピチピチだったものが年をとって緩い体つきになってしまうのは、当然で仕方のないことでしょう。年上の夫の体を見て、「あれ?」女性の気持ちも仕方のないことなのです。
男性は夜の営みを大事にしたいと思うなら、ジムに通って、体作りをするのもいいのではないでしょうか。大事なのは、年だから仕方ないとだらしなくせず、体を維持しようと食生活に気をつけたり、運動をする気持ちです。
次にテクニックに関しても、女性も男性も気になるのではないでしょうか。年上だったら、テクニックが上手であるのが当然と思い、悩んでしまうこともあるかもしれません。
しかし、年の差婚だからって、夫がリードしなければならないということもありません。テクニックに年齢は関係ありませんので、「お互いが楽しめればいい!」という気持ちを持って望めばいいのです。
年の差婚では、夫の性欲が強いという場合も、夫の性欲が少ないという場合もあるようです。妻はどちらでも悩んでしまうみたいですが、年の差婚の場合、性欲の差が年齢が離れている分起こりやすいのは、当然のことです。
年の差婚の行先には介護問題も
年の差婚の場合、介護問題も結婚前に計画を持っているほうがいいでしょう。
介護にも、夫の親の介護と夫の介護とあります。年の差があるぶん、夫の両親の年齢も高いので、自分の両親が健康であっても、夫の両親は健康寿命が短いことが多いようです。そういうときは、誰が夫の両親の介護をするかということも、視野に入れておかなければ後になって、後悔するかもしれません。
夫の両親の介護が終わったら、今度は夫の介護が必要になるかもしれません。年の差婚では結婚前に、将来夫のおむつを変えられるか自問自答してみることをします。
年の差婚が気持ち悪いと思われてしまう理由
親を想像してしまうから
年の差婚でも、10歳前後の違いなら、比較的寛容な目で見てもらえることがありますが、20歳~30歳も差があると、気持ち悪いと思われることもあります。それは、自分の親を想像してしまうからです。夫が同年代である自分の父親を「お父さん」と呼ぶのは、背筋が寒くなることも理解できます。
ロリコンだと思ってしまうから
年の差婚の場合、夫はもしかしてロリコンなのでは、と周りから思われてしまうことがあります。例えば、20歳の女性と35歳の男性を想像してみると、ちょっと理解できないところが「もしかして、ロリコンなのでは?」という想像が働き、気持ち悪いと思うのです。
しかし、年齢が上がってきて、例えば30歳の女性と45歳の男性の年の差婚夫婦なら、どちらも大人だからと理解が働き、あまり気持ち悪いと思わないようになってきます。
年の差婚を気持ち悪いと思う人の特徴
年の差婚を気持ち悪いと言う側にも、問題がありそうです。年の差婚を気持ち悪いと思うのは、先述したとおり、理解できずに変な想像をしていることが原因でしょう。
そういう人たちは、比較的交友範囲が狭く、世間を知らず、年齢の離れた人と関わりがあまりないような人もいます。視野が狭いのは、自分にとっても残念なことです。人のことをどうこう言う前に自分を振り返ることが大切です。
自分の周りの年上の男性とのスキンシップを想像してしまうから
「2~3歳くらいの違いなら大丈夫だけど、10歳も20歳も離れた人とスキンシップをするのは気持ち悪い」と思う人もたくさんいます。具体的に、20も離れた知り合いのおじさんとのスキンシップなんて普通はあまり想像しませんが、想像すれば嫌なのは多くの女性にとって同じでしょう。
しかし、年の差婚がそれと違うのは、ただの知り合いのおじさんとの関係でなく、恋愛もしてよく知った自分の恋人であり、結婚したら夫になったという事実ではないでしょうか。そう考えると、あまり気持ち悪いと思わないでしょう。
自分は年の差婚は気持ち悪くて嫌だなと思うなら、それも真実なので、自分の思いを否定することはありません。
自分と違う価値観を受け入れる余裕がないから
年の差婚を気持ち悪いと思う原因として、見る側に自分と違う価値観を受け入れる余裕がないことがあります。例えば、学歴で人を判断したり、外見で綺麗でない人は何をしても認めないといった人もいます。
これは、人を理解しようという気持ちがないとも言えます。そういう人は自分の偏った価値観に誇りを持っている場合が多くありますので、評価を受ける側はあまり気にしなくてもいいでしょう。
このように、年の差婚が周りから気持ち悪いと思われる原因をお話しましたが、どのように思うかは人それぞれなので、言われる側は自分がよければいいと思い、あまり気にしないようにしましょう。単なる嫉妬や、軽口である場合も多いものです。
年の差婚の離婚率は高い?低い?
アメリカにおいて夫婦の年齢差が大きくなるほど離婚率も上がるとういう調査結果がでていますが、一方で日本のある研究によって、年の差は5歳以上離れている夫婦のほうが離婚率が低くなる傾向があるという報告もあります。
これでは、年の差婚の離婚率が高いのか低いのか、わからなくなってきます。年の差婚で離婚率が高くなる根拠はこれまでにも述べてきましたので、ここでは「年の差婚であるほうが離婚率が低い」という根拠をご紹介します。
米・エモリー大学が3,000組のカップルを対象に行った調査によると、一番離婚率の低いカップルの年齢差は“0”。そう、同い年のカップルだそうです。
しかし、年齢差が大きくなるにつれて離婚率は上昇。1歳差でも3%多く、10歳差で39%、20歳差では同い年カップルの95%も高確率! 30歳差婚というのはあまり耳にしませんが、なんと172%のアップだそうです。
年の差婚の離婚率が低いのは初めから違いがわかっているから
離婚理由で一番多いのが「性格の不一致」です。夫婦が離婚するときは、浮気・ギャンブル・暴力・経済力の不足など明らかな理由がある場合と、価値観が合わない、性格が合わないといった理由の場合があります。
その辺りは、付き合った段階でわかっていることも多いものですが、付き合っているときはお互いいいところしか見せなかったり、盛り上がったりして、マイナス面に目がいかないことがあります。
その一方で、年の差婚の場合、お互い年の差があることを前提としていますので、付き合った段階で先に出てくる問題にも目がいきやすいでしょう。歳の差があるから、価値観の相違は仕方がない、という考えを持って、覚悟をして結婚する場合が多いので離婚しにくいと言われています。
年の差婚では「年の差」を理由に我慢するから離婚率が低い
年の差婚をするカップルは、お互いの年齢に差があり話が合わなかったり、価値観が違うことで相手を「幼い」と思ったり、反対に「年寄りくさい」と思ったりする経験を経て結婚しています。
これは、むしろ夫からしてみれば、「幼いところはあるけれどそこが可愛らしい」と思ったから結婚しているのです。妻からしてみれば、「ちょっとオッサンだけどそこが渋くてかっこいい」と思っているから結婚するのではないでしょうか。
相手のことを好きになったからこそ結婚に至るわけですから、年の差婚夫婦は、周りが思っているほど、年の差をハンデとは思っていないのではないでしょうか。美しい夫婦は、年の差を楽しみ、年の差のメリットをみつけていきます。そんな夫婦になりたいですね。
話がそれましたが、結論は年の差婚ではあらかじめ「年の差」を認めて結婚しているため、なにか相手に思うことがあっても、「年の差」があるのだから我慢しようと考えるのです。
年の差婚は経済的に安定しているから離婚率が低い
年の差婚夫婦が意外に離婚しないのは、経済的に安定しているからという夫婦が多いからです。結婚生活というのはつくづく思うのですが、お金が大事なのです。お金のことで喧嘩が絶えないカップルというのもよく耳にします。離婚する夫婦も、経済的に安定していない夫婦が多いのです。経済状態が悪いと家庭もうまくいかないのです。
その点年の差婚夫婦は男性に経済力があるというケースが多くあります。反対に女性が年上の場合でも、女性に財産があったり手に職があったりして経済的に安定している場合が多いのです。実際に仕事に没頭して、婚期が遅れてしまった人が年の差婚をする事例も多くあります。
経済的に安定している夫婦では、実際に喧嘩やトラブルが発生しても、案外あっさりと解決してしまうことが多く、離婚までいかないことが多いのです。経済的に安定していることは、夫婦生活には絶対的に必要な項目だと言えます。
このように、年の差婚のほうが、離婚しにくいという根拠をお話しました。いずれも、納得できる根拠ではないでしょうか。しかし、年の差があるから、ないからと考えるのは、結果的に言い訳なのかもしれません。相手のことを好きだという気持ちと後は二人の相性が合っていれば結婚を長続きさせることは難しくないのかもしれません。
初回公開日:2017年11月26日
記載されている内容は2017年11月26日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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